FCLLABO UC11 2S ファーストインプレッション③ - シーバスロッド

FCLLABO UC11 2S ファーストインプレッション③

 17,2017 11:39
DSCN5161.jpg


このロッドを手にする人、あるいはこのロッドを買おうと思っている人に、キャスティングの迷いがあるわけがない。


飛ばないとか、上手く使えないとか、そういうレベルの人がこのロッドを手にするはずがない。


・・・が、念のため(苦笑)



キャスティングとルアー相性

UC11は自分が知る限りもっともキャスタビリティーに優れるロッドですが、もう一つの特性が備わっています。

それは・・・

「疲れにくい」

ということ。

バリヒラ11MHと比べると、キャストで発生する疲労が断然少ないです。
そもそもUC11は逆風下でのキャストで特に気張る必要はなく、かなりライトな感じ(そうはいっても、高弾性の11ftのロッドを逆風下で振り抜くためには一定の力が必要ですが)でOKなんです。

バリヒラはそこまで割り切れてないというか・・・・ブランクに余計な粘り、余計な強さを加えてしまっていて、純粋さが足りないんですね。

何の純粋さといえば今更説明不要だと思いますが、念のため・・・軽さと硬さの純粋さ、です。

一見すると“パリパリ高弾性九州系磯ヒラロッド”と感じてしまうバリヒラ11MHですが、そこにヤマガらしさ・・・粘り、曲がりといったヤマガが想うユーザーフレンドリーネスを排除しきれてないわけです。
・・・もしかしたらナノブランクを使うとそうなってしまうだけなのかもしれませんが。
バリヒラ11MHは“そこそこの荒れ模様”では中々のキャスタビリティーを発揮しますが、“極限状態”ではあまり機能しません。

尚、バリヒラ11Hは11MHより硬くできているのにも関わらず、グリップエンド長がMHと同じ(つまり短くもなく長くもない)なのでキャストの際に硬いブランクをサポートするのが難しく、残念なことになっているそうです・・・
【寄せられたコメントより】


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話を戻します。


UC11 2Sが1キャストに必要とする労力が少なく疲れにくい理由を理解するためにはボートを漕ぐオール(櫂)を想像してください。

ボートを想像してくださいといいましたが、この連想ゲームからボートの存在は消して頂いて結構です。
我々アングラーはボートに推進力を与える必要はありませんからね。
オール(棒)を使って如何に少ない負担で水を掻くか、というゲームです。

使えるオールの長さはほぼ決まっています。
オールの重さは決まっていません。自由に決めて結構です。
体積も決まっていません。自由に決めて結構です。
硬さも決まっていません。自由に決めて結構です。

はい、そうです。
水あるいは空気という「抵抗体」を、オールまたは11ftクラスのヒラロッドという棒を使って最小の負担で斬り抜くというこのゲーム、キモは棒の選択にあります。
抵抗を最小限にとどめ、自分の腕に掛かる負担を最小限するためには、オールはできるだけ細くかつ軽くなければなりません。
ただし、抵抗を受けてオールが折れてしまわないようにするためには、オールにはある一定の太さと重量が必要であり、また、ぐにゃっと曲がって余計な抵抗を受けないためには抵抗に負けない硬さが必要です。

UC11の凄さは、この最高レベルのキャスト効率のため硬さと、ヒラスズキを獲るためのいなしに必要な硬さを調整しきったことにあります。

あたりまえの話ですが、キャストに必要な硬さと、ヒラスズキのいなしに必要な硬さの間には、何の相関関係も存在しません。
理想的なキャストに必要な要素だけを抽出して磯ヒラロッドを作ったとしても、それはヒラスズキが掛かった時に用をなさない可能性が大。
逆もまた然りで、ヒラスズキが掛かった時に最高に機能する要素だけを抽出して磯ヒラロッドを作ったとしても、キャスタビリティーが残念なことになることはありえるでしょう。

UC11 S2はどっちも妥協してないわけです。

でも、このロッドは実現しています。


曲がらないと魚は獲れない

vs

キャストのためには曲げたくない
(キャスティング的にはルアーのウェイトを乗せてその反発力で射出するという必要性があるため、厳密には「曲げ過ぎたくない」という形容が正しい)


ギリギリのところで。


ブランク全体で浅く曲がるという性質がそれを成し得ているわけですが、これはもう、ただただ美しい。

美しいとしかいいようがない。

黒いカーボンブランクが美しいわけではなく、ロッドのベンディングが美しいわけでもなく、その装飾が美しいわけでもない。

その機能美が、その設計哲学が美しい。

ロッドの「格」とはナントカカーボンテクノロジーやナントカガイドで決まるのではなく、秘められた意図の深さによって決められるわけです。

いや、別にシマノやダイワを貶めようとしているわけではなく、バリヒラを罵っているわけでもありません。

あ、バリヒラで思い出しましたが、値段的にはほぼ同一ですがロッドの「格」としてはUC11 2Sが数ランク上です。

バリヒラの何も考えていない、おそらくは「多少ブレの収束がいいかな」程度(トルザイトつけたら新しいもの好きにウケがいいだろ・・・ナノブランクとトルザイトって語呂感がいいよね!)の理由で付けられた小さな口径のガイド設定と、深遠なるUC11のキャストフィールを比べたら一目瞭然です。

おそらく製造原価はバリヒラが上でしょう。

おそらく技術的にはバリヒラが新鋭なのでしょう。

が、それでもUC11が格上のロッドです。





あ、何故か結論じみた文体になってきましたが、インプレは続きます。

UC11 2S, キャストのコツというか秘訣はラインシステムの完成度にあります。

UC11はその性質上、フックにかなりの負荷を掛けてしまうロッドのため、ドラグを常にガチガチに絞って使うような運用がし難いロッドです。
つまり、ドラグが出る、ラインが出るということは、リーダーに負担が行くことになります。

そこでやや長目のリーダーを使って擦れに備えることになると思いますが
(間違っても港湾シーバス用の1m弱みたいなシステムを組まないように・・・)
30lbにしろ35lbにしろ40lbにしろ、スペーサーを使うにしろ使わないにしろ、FGノットにしろMIDノットにしろ、折角の抜けがいいガイド設定を台無しにするようなラインシステム(使用するルアー重量も含む)だと、UC11のキャスタビリティーは半減したも同然、いや、台無しにされたといっても過言ではありません。

UC11を使うからには迷わない自分のラインシステムを持っておきたいですね。


ルアー相性についてですが、得意なルアーはミノー、シンペン、バイブ。

磯ヒラで当たり前のチョイスになってきたヘビーシンペンや鉄板バイブを得意としていますが、このロッドは完全なるミノー用のロッドというか、ミノーを使うことに拘りたくなるロッドです。
特に140mm↑21g↑の、オーソドックスな磯ヒラミノーが楽しくなるロッド。


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尚、青物プラグとの相性は壊滅的です・・・

キャスト自体は問題なく、50gだろうが60gだろうがシャキっと投げることができるのですが、ポッパーにしてもペンシルにしてもスウィープ動作との相性が致命的に悪く、すぐに海面から飛び出してしまうようなミスダイブを連発することになるでしょう。

あとは、60g程度のジグですが・・・

うーん・・・・ジグ・・・ジグ・・・ジギング・・・・

多分ジギングは可能だと思います。投げることもシャクることも。
ですが、出来る出来ない以前に、このパリパリのブランクをジギングで馴染ませ落ち着かせマイルド化させるようなことはしたくないと思いました。
2Sはマルチパーパスロッドではありません。




またまたUC11には関係ない話ですが・・・

時折このブログにはキャスティングの“大先生”方がご降臨されることがあります


DSCN3907.jpg


そういう方々と↑のような、雲と波の区別が付かない磯で是非ご一緒したいですね。
キャスティングの妙技を教授願います。

あ、もちろん足場は写真中央の波に飲み込まれてるところです。

波の高さ?
風の強さ?

・・・まぁいいじゃないですか(笑)

UC11 2Sはこういう日のこういう場で光るロッドです。


(④に続く)
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Comment 4

2017.05.17
Wed
22:50

 #-

URL

正直、竿のインプレというより津留崎さん万歳にしか見えない。

編集 | 返信 | 
2017.05.18
Thu
06:29

N #-

URL

そりゃあ津留崎さんだけがテストしてるからな。

編集 | 返信 | 
2017.05.19
Fri
19:48

 #kyBjvhlc

URL

徳島県南部から高知県東部で磯ヒラをしている者です

今まで色んな磯ヒラロッドを振ってきましたが磯ヒラロッドってテストした地域によって色んな種類がありますね

自分のブログでも書いたんですがUC11 2Sで初めてミノーを投げた日からもう他のロッドを試す予定は無くなりました

別に津留崎さんやfcllaboを万歳するつもりはありませんが私の地域で磯ヒラをするのにこれ以上の竿はないと思います

最高のロッドです(^^)

編集 | 返信 | 
2017.05.20
Sat
14:56

しかちゃん #-

URL

良い物は良いでしょう!

別に津留崎さんが作ったどうのこうのじゃなくて、
人が心血注いだものは良い所が有ると思いますよ。
私は平スズキは素人ですが、
レッド中村プロデュースの
アピアの竿が好きなので、
この竿は持っていませんが、
アピアのヒラ竿は2本持っています。

津留崎さんの動画はよく見ていて、
参考にさせていただいています。
動画で見る限りでは素直に尊敬できる人だと思いました。

このブログでも勉強させていただいていますし、
完全に当てはまるわけではないのですが、
参考にさせていただいています。

最後に一言言わせていただければ、
スナップは完全にロックさせて使いましょうね〈笑!〉

編集 | 返信 | 

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