シイラチャレンジ2016 No.01 - 2016年釣行記

シイラチャレンジ2016 No.01

 16,2016 11:38
DSCN3079.jpg


北東の風が吹くとアゴ(トビウオ)が特定エリアに押し流され、それを狙ってシイラが集まる。


全国どこでも釣れることがある、いわゆる小中型の「ペンペン」シイラではなく、メーターオーバーの大型シイラが陸っぱりから狙える。


「運任せ」の釣りではなく、メソッドが確立されているゲームフィッシングとして存在する。


その釣りの存在は知ってはいたけれど、何となく(本当に、ただ、なんとなく)


『自分には関係ない別世界の釣り』



という先入観・・・・固定概念が頭のなかに存在しており、そのつまらない意識を変えるためにどうしてもシイラを釣りたい。


実際に釣ってから「やっぱりこの釣りは自分の釣りじゃない」とか「たまには良いけれど、1年1回でいいかな」などと判断すべきであって、1回も竿を出していないのにまるで禁忌しているかのように陸っぱりシイラから距離を保っているのは不自然すぎる。


そういうわけで、風が吹いたので行ってきました。



場所

S浜漁港とT浦漁港が超メジャースポット
ただし、そこだけで釣れるわけではなく、付近一帯のあらゆる海岸に可能性があります。
S浜漁港とT浦漁港の場合、釣りが成立する条件(後述)がかなり明確になっており他のスポットとは一線を画す特別な場所として認識されています。


気象条件

だいたい9月はじめから10月いっぱいまで、北東の強い風が吹きさらしている時。
北東の風がアゴ(トビウオ)を狭いエリアに運び、そのエリアのベイト密度が高まるのでシイラ接岸の期待値も高まるという理屈。
尚、ボートから狙う分にはこの条件はあまり関係ないようです・・・あくまでも「陸っぱり」の条件。

北東の風が吹くと、この海域で操業している漁船は(定置網漁でなかったとしたら)このようにペアで組んで網を引きます。

DSCN3086.jpg

北東の風で押されてきたアゴが労せずタンマリ獲れるという寸法です。
陸っぱりシイラは、このアゴに全てが掛かっています。

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風が必要条件というよりも、風に押されてくるアゴの存在が必要条件だといったほうが正しいでしょう。
尚、現場では完全に真向かいの逆風(もしくは多少の斜めもアリ)になるので、風に打ち勝つタックル準備が必須です。


タックル


ロッド:100g程度のジグ/ジグミノーを問題なくキャストできる9ft6in~11ft程度のショアジギングロッド

リール:最低でもシマノ5000/6000かダイワ3500/4000、シマノ8000/10000かダイワ4500/5000でも可
・・・長時間粘る釣りなので軽さからシマノ5000ダイワ3500が好まれる傾向アリ
ギアの硬さからいえば、シマノだとツインパSWかステラSW、ダイワだとキャタリナかソルティガを推奨・・・ただし、一釣行でガタガタになってもいいならばバイオSW等の入門機でも釣行は可能。

ライン:PE3号以上(2号だとジャンプ→着水の際のダイレクトな衝撃で切れる可能性が高い上に他人様の迷惑になります)
強い逆風下で行う釣りなのでキャストが100mも飛びません・・・シイラは潜る魚ではなく、ヒットレンジも表層が殆どなのでラインの長さは200mでもOK
200mを超えてラインが出されて逃してしまう、という事態が起きる前に、他のアングラーの邪魔になって終わるでしょう。

リーダー:堤防の場合、ロングリーダーよりトラブルフリーなショート(ショートといってもシイラの魚体より長い・・・2m程度が目安)リーダー推奨。
サイズは最低でも50lb、一般的には80lbが目安のようです。

ランディングツール:落としダモもしくは落としギャフ・・・ランディングシャフトを使う場合はギャフ一択
ランディングシャフト+ネットは引き上げ時に破れるので使い物にならないそうです。
ランディングシャフトはT浦漁港の中腹でやるならば6m~7m必要で、それ以外の堤防だと5mで充足的。

ルアー:メタルジグ60~100g、ジグミノー、ポッパー、ダイペンなど
シイラのヒットレンジは表層付近に集中するため理屈の上ではトップ系が好まれるはず・・・が、実際には強い逆風下でナブラに届く飛距離を稼ぐにはポッパーやダイペンだとかなり厳しいです。
メタルジグはタフコン時であってもキャスタビリティーが高いのは当然だけれども、80gも100gもある鉛の塊を常に表層付近にキープする(特に着水直後)のは相当な早巻きが必要でかなり疲れる。
・・・そこでジグの遠投性と浮き上がりやすさを両方備えたジグミノーが主流のルアーとなっています。

・無風~弱風時のポッパー/ダイペン
・強風~爆風時のジグミノー
・とにかく遠投(もしくはノープラン)のメタルジグ

こういう使い分けがよろしいかと


その他

脚立・・・T浦漁港の中腹でやらないら脚立は必要なし(その場合にしたって、あれば便利というだけで無くても可能)
防寒着は必須・・・強い風の中する釣りなので気温は天気予報の数字と体感とでは随分違うかも・・・雨具と兼ねていたら尚よし
クーラー・・・頭と尻尾を落としたらシイラはかなりコンパクトになります・・・内寸60cmあれば1m~1.2m程度のシイラは収納可能
飲料水・・・多めに持っていきましょう
食料・・・長丁場になる釣りなので、最低でもおにぎり程度は
キャリーカート・・・あったほうが確実に便利




あ、言うの忘れましたが

こういうことをしたり顔で書いているのは、シイラ経験がたった1回で常日頃から息を吐くかのように嘘をつくぼくちんです。

決して信用しないでください。







初日

SHORE11にはソルティガ4000H+PE3号+スペーサーPE6号+リーダー50LB
ACCURA100Hにはソルティガ4500H+PE4号+スペーサーPE8号+リーダー80LB


DSCN3084.jpg


リーダーは自分にしてはかなり短め(といっても、SHORE11は多分3mはあるし、ACCURAも2.5mはある)
SHORE11はプラグ用
ACCURAはジグ用


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開始当初はさほど大したことないな、と思っていた風が次第に強くなっていき、プラグ類の使用が飛距離的な理由から無意味に。

SHORE11からACCURAに替えて、シーフラワーの80gを着水直後からがむしゃらに早巻きするスタイルで頑張るも・・・・やたらと疲れる(笑)


まわりを見ると殆どの人がご当地ルアーのコレ


DSCN3096.jpg


を使っている模様。

飛距離はメタルジグ並なのに、浮き上がりやすいので巻くのに疲れないというスグレモノらしい。

水から飛び出させる「スキッピング」で使っている人が多かったかな。

(写真は帰路でGETしたもの)



ほほう、自分が持っているもので近い性質のルアーは・・・というと、でかいフラペンかアダージョヘビー125。

フラペンはどちらかと言うとスローリトリーブ時にフラップが有効に機能するので、早巻きには向いていない(フラップが邪魔する)。

アダージョヘビーはアゴペン1020(10cm95g)よりデカくて重量は半分程度だから飛距離はさほど出ない。
多分、アゴペンのもっと軽いバージョンより形状からして飛ばない。

結局この日はシーフラワーに疲れたらアダージョヘビー125を使って、アダージョヘビーの飛距離に疑念を抱いたらシーフラワーに戻って、疲れたら寝転んで休憩して・・・というのを朝から昼まで繰り返して・・・ナブラが起きるわけでもなく、アゴが飛び回るわけでもなく・・・なんのドラマもないまま、終了。


シイラゲットしたのは堤防全体でたった1人だった模様(笑)


マジで疲れました。


二日目

初日を終えて(といっても、まだお昼)、アゴペンのぶっ飛ぶヤツを買おうかな、とか、夜にアジングしようかな、とか、思いつつ車の中で着替えを済ませてちょっと一眠りすると・・・





気がついたら夜





え、なにこれ、アゴペンは?アジングは?


仕方ないので持ってきたビールとツマミを頬張って現状分析をしようと努めていたら・・・







気がついたら朝







え、なにこれ、もう開始?みたいな?


アジングはこういう「インターバル」にちょっと遊べればいいかな、と思って最近始めたんですけど、一日マジで投げ続けると出番がありませぬ・・・しまったな・・・





さておき、初日はやや遅れをとったので、二日目はいい場所を陣取ろうと早めに荷物をまとめてエントリーすると・・・






えっ・・・

この時間でもアウトっぽいセーフ?

(入れてくれてありがとうございました)



みたいなギリギリ感満載の状態でスタート。


この日も前日と同じで、始めはプラグを使う余裕があったのに、夜が明けて時間が経過するとともに風も強くなっていきプラグ類が使用不可に。

因みに二日間を通じてもっとも使用頻度が高かったプラグは(アダージョヘビー125を除外すると)パンプキン140でした。


DSCN3091.jpg


逆風でもそこそこ飛ぶし、高い足場からでも操作性がよく、強風じゃなかったら十分主力となりうるルアーかな。

あ、サイズ的にはパンプキンの110のほうがマッチベイトって感じですが、110だと弱風でも負ける傾向があって難しかったです。

とにかく、真向かいの逆風で距離を稼がないと話にならない釣りなんですね。





で・・・





7時ちょっと前、初めての回遊がありました。



近くの一人がヒットさせるも、隣人と絡んでしまってアウト。



ただし、近くまで浮いてきたシイラの姿は拝むことができて、付近の人は全員ヒートアップ!!







そしてそのテンションを保ったまま投げ続けていると、次々とシイラの群れが断続的に入ってきました。






合計4回・・・(と、思う)






その間・・・ゲットした人、ヒットしたけど取り込めなかった人、絡まってトラブった人、ラインブレイクした人、チェイスだけで終わった人・・・・さまざまな悲喜劇が繰り広げられます。





自分はというと・・・






ああ、この釣りは面白い!!!

来てよかった!!!









という体験をゲットしました。






隣の人とは競合関係にありつつも、協力関係を築く。



隣との距離感覚はお世辞にも「楽しい・快適」とはいえないけれど、「その時」がきたら瞬時に協力する体制がその場を支配する。



要求されるタックルがタックルだけに、真正面にすらキャスト方向を定められないという人は殆どいない(皆無ではない)。



なので思っているほど窮屈な釣りではない。






そして、シイラの跳躍。





メーターオーバーのシイラの群れが水面を突き破って、自分の目の前で次々に宙に跳び躍る様は興奮を呼び起こす。




自分にはチャンスが2回。




アダージョヘビーにチェイスが1回、足元まで追ってきて食わせることができなかった(もっと速く巻いて水面から飛び出させるようにスキッピングさせるべきだった)。

シーフラワーにバイトが1回、着水直後にシーフラワーが海中から突き上げられ、放り出された・・・フッキングはしなかった。



DSCN3092.jpg



この写真は時間の記録用に撮ったもので、あたり一面にアゴが飛んで、シイラが狂うように水面を割っていたチャンスが去った直後のものだったと思う。


それから2時間ほど、一心不乱に投げ続けるも、シイラは接岸することなく(岸から遠くに沸いたりはした)・・・・次第に疲れ果てて寝転んだり、ご飯を食べたり、スマホをいじったりで脱落者が多数。






そこに突然、最後のナブラが射程内で起きる。







そういう時にダレずに最後まで投げ続けている人に幸運が訪れる。



KIMG6704.jpg

(これは時間の記録用に撮らせてもらいました)


これをみて総員奮起するも、やはりこれが最後のチャンスで、その後は何事もなく二日目が終了。


短い間の友に別れを告げて帰路につきます・・・もちろん、アゴペンを買うのを忘れずに。




うーん、面白いね!




次こそは!!!



こんなタックルを使っています






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Comment 8

2016.09.16
Fri
12:08

なかじ #-

URL

シイラも良いけど

ぼらおさんには、ぜひぜひマグロやって欲しいですねー!
ちなみに僕は関東なんで相模湾のキハダやってますが、マグロのナブラは興奮しますよー!!
YouTubeで観てください!

編集 | 返信 | 
2016.09.16
Fri
13:18

TKTN #-

URL

おつかれさまでした!

真っ青な魚体の艦隊が挿してくるのを見るだけでも興奮しますよね!

昨年、目の前をシイラの艦隊が通り過ぎたのを見た時は、

「めっちゃきれい!」

「てかめっちゃでかっ!」

と、アジング/エギングしかしたことなかったボクはびつくりしました。


今年もいよいよ開幕の兆しが見えてきたので、お互い頑張りましょう!

編集 | 返信 | 
2016.09.16
Fri
15:20

ぼらお #-

URL

Re: おつかれさまでした!

> 真っ青な魚体の艦隊が挿してくるのを見るだけでも興奮しますよね!
>
> 昨年、目の前をシイラの艦隊が通り過ぎたのを見た時は、
>
> 「めっちゃきれい!」
>
> 「てかめっちゃでかっ!」
>
> と、アジング/エギングしかしたことなかったボクはびつくりしました。
>
>
> 今年もいよいよ開幕の兆しが見えてきたので、お互い頑張りましょう!


シイラは美しいですね!

泳いでいるときは青

浮いてきたら緑

そして揚げたら金

そんな綺麗なメーターオーバーの魚が群れを成してショアからの射程圏内で飛び跳ねるわけですから、エキサイトしない理由がないでしょう!

絶対に釣ってやりますw

編集 | 返信 | 
2016.09.16
Fri
15:24

ぼらお #-

URL

Re: シイラも良いけど

> ぼらおさんには、ぜひぜひマグロやって欲しいですねー!
> ちなみに僕は関東なんで相模湾のキハダやってますが、マグロのナブラは興奮しますよー!!
> YouTubeで観てください!


おお、マグロなんて羨ましい限り。

きっと大興奮するでしょう。

九州も壱岐から対馬にかけてはオフショアマグロで有名(なはず)ですが、最近は大型船による一網打尽の漁法での乱獲が祟っているようです・・・

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2016.09.16
Fri
16:15

あるまだ #-

URL

お疲れ様でした。
大型青物は忍耐の釣りですね。

アキュラどうでした??

編集 | 返信 | 
2016.09.17
Sat
00:49

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

> お疲れ様でした。
> 大型青物は忍耐の釣りですね。
>
> アキュラどうでした??


前々から書こうと思っているのですが、キャスティングに関してはプラグにしてもジグにしてもすっげー投げやすいです。

プラグを動かすのも簡単です。

ロングリーダーにも対応しているガイドセッティングは良く考えられていると思います。

問題はジグを動かすことですね・・・

いや、ブランクの問題ではなく、グリップエンドです。
グリップエンドのEVAが実は円柱状のカタチをしておらず、逆三角形に近いシェイプで・・・はっきりいってダメですね。

脇に挟んでしゃくると脇が痛い痛い!

何考えてこんな形にしたわからないというか、言い訳不可能なレベルで非実用的な形をしています。

もうずっとこのEVAをどうやって剥ぎ取ろうか、グリップエンドの改造は可能なんだろうかと考えていますw

アホなことしたな・・・ゼナック

編集 | 返信 | 
2016.09.19
Mon
21:34

アゴ大好き #-

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初めてコメントさせていただきます。
2日目は写真から見て先端ですか?この時期の回遊はそこが多いですよね^^


次こそは初シイラゲット出来るといいですね!頑張ってください^^

編集 | 返信 | 
2016.09.30
Fri
15:49

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

> 初めてコメントさせていただきます。
> 2日目は写真から見て先端ですか?この時期の回遊はそこが多いですよね^^
>
>
> 次こそは初シイラゲット出来るといいですね!頑張ってください^^


コメントありがとうございます。

実は白のほうも相当多いみたいです。

いや、日によっては「白がいい」こともあるみたいで、こういう回遊パターンは年季がものをいうのでしょう・・・全然わかりませんw

残念ながら2回目でもゲットならずだったので、3度目の正直に賭けています!

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