釣道楽の世界~多彩なる水の趣味文化~ - エキシビション

釣道楽の世界~多彩なる水の趣味文化~

 30,2016 10:23
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一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。


三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。


八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。


永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。



中国古諺



この展覧会、ご存知ですか?

http://tsuri-douraku.jp/

いま、福岡市博物館で開催されている特別展示(9/17~11/6まで)です。

あまり期待していなかった企画ですが、これはいい意味で裏切られました。

福岡および福岡近郊のアングラーは(餌・ルアー問わず)行って損はないというか、行かなきゃ損ですよ、これ!

当日チケット1300円(博物館の常設展示ブースのチケット代も込み)



あ、博物館は百道のほうです。
福岡タワーのほう。
駐車場は無料ですが、週末はかなり混むので公共交通機関の利用を推奨。


ありがちな勘違いですが、競艇場近くの施設は「福岡県立美術館」なのでご注意あれ。


あ、当然、太宰府の天満宮の裏の施設は「国立博物館」なので・・・・・こっちは混同しないか(笑)



何を隠そう、自分の趣味の一つに「博物館・美術館巡り」があって、あまり「釣り要素」を期待せずに・・・つまり、半日を「とにかく博物館で過ごせればいいや」という気持ちで行ってみたら・・・すっごく良かったです。



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狭いブースに



・どうでもいい文献

・どうでもいい引き伸ばし写真パネル

・どうでもいいコレクション



ありがちな、ネタが詰まったときの美術館/博物館の「○○展」の姿ですが、この「釣道楽の世界」は一味違いますぞ。



いや、それらが皆無とはいいませんが(苦笑)、この企画は釣りというものをよく理解している人が中心になって作られたことがよくわかります。


写真撮影はNGなのでその良さをビジュアルで紹介するのは不可能ですし、なにしろ展示品が思ったより遥かに多かったので全てを逐一書こうとは思いませんが、自分が特に気に入ったのは次のものでした。



・刀の鍔に拵えられた「魚と釣り」

太平の世に生きる武士・・・戦争もなく、かといって一部の実務官僚以外は平時において特にするべきこともなく・・・彼らは上級支配層によって「釣り」を推奨されます(その意図は解説されています)。
そして立派な”狂”になった彼らは武士の魂である刀にまで「魚と釣り」を取り入れるのでありました。
びっくりするくらいカワイイ魚をモチーフにした鍔がいっぱいがあります!(笑)



・餌木の歴史&西郷隆盛の自作餌木

薩摩藩でも釣りは武士の嗜みとして推奨されました。
現在でもアオリイカパラダイスとして広く知られるかの地では、釣りは「餌木でイカを狙うもの」という独特の地域性が出現します。
昔の餌木は今のエギと違ってカラフルな色をつけられないので、ボディ(木製)を焼き焦がして白黒の・・・ある意味「デジタル」な・・・パターンを餌木に施していたみたいです。
相当な数の江戸時代の餌木が展示されていますが、その中でも特に西郷隆盛が島流しに処された際に作った餌木(もちろん本物)がディスプレイを彩どります。
英雄色を好む?
英雄釣りを好む。




・『何羨録』を始めとする古今東西釣り解説本

津軽采女の何羨録の当時本が展示されています。
当然、本をめくって読むことは不可です。
触れません。
あー、でも読みてー・・・
釣りの本といえば、もちろんアイザック・ウォルトンの「釣魚大全」も。
日本の釣りの本といえば、もちろん開高健も。
開高健は一ブース与えられています。
でも一番面白かったのは『釣りキチ三平』の原画展だったり・・・





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ダイワとシマノが気持ちだけ(本当に気持ちだけ・・・おまえらもっと手伝えよ・・・)協賛していますが、正直、あってもなくても成立している展示企画です。


あ、念のためにいうと、釣具の進化を展示したブースは後半にあります。

前半がちょっと退屈だと思う人は楽しみが後に来ると思ってください。


この展示企画の「華」である釣具の進化を展示したブースは、いかに日本の釣具が海外から影響を受けたか・・・いや、パクってきたかを客観的に並べることができていると思います。


そしてダイワもシマノも、日本の釣具メーカーのパイオニア達を真似して・・・あるいは”吸収”して、今があるということがよくわかります。


この辺の見せ方が非業界人が開催する釣り展示会というか、さすが博物館、アカデミックにできてるな~と感心させられますね。


もちろん、そんな見方をせずとも今はなき(旧)オリムピックやリョービのジャパニーズオールドタックルから、ABUのアンバサダーまで”ツボ”を抑えているので「ホホ~」と唸りながら観るだけでも楽しめますよ。




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ちなみに開催期間中のイベントとして・・・


10/2 タコベイトキーホルダー作り

10/16 ザリガニ釣り

10/23 オリジナルエギ作り



こんなものがあるようです。




二度目行こうかな・・・?




え、どのイベント狙い?





ザリガニ釣り一択でしょ!













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Comment 4

2016.09.30
Fri
19:38

植木屋やま #-

URL

ほー
興味深い催しですね‼️

釣りのルーツを体感出来そう(^o^)

来週にでも行ってきます‼️

編集 | 返信 | 
2016.09.30
Fri
21:26

しかちゃん #-

URL

アイザック ウォルトン

釣魚大全の新品が一冊だけアマゾンにあったので注文しました。
以前から読みたかったのですが忘れていました。
激動の時代に書かれたこの本をじっくり読んでみたいと思います。
また、開高健がこの本を読んで感じたように私も感じることが出来るのか?
それは、人それぞれ違うと思いますが、その辺にも僅かに興味があります。
思い出させてくれてありがとうございました。

編集 | 返信 | 
2016.10.03
Mon
15:32

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

> ほー
> 興味深い催しですね‼️
>
> 釣りのルーツを体感出来そう(^o^)
>
> 来週にでも行ってきます‼️


これ、ガチで面白かったですよ。

もしかしたら福岡市博物館発の全国興行狙っているのかも?

けっこうイイ線いってると思います。

編集 | 返信 | 
2016.10.05
Wed
20:56

ぼらお #-

URL

Re: アイザック ウォルトン

> 釣魚大全の新品が一冊だけアマゾンにあったので注文しました。
> 以前から読みたかったのですが忘れていました。
> 激動の時代に書かれたこの本をじっくり読んでみたいと思います。
> また、開高健がこの本を読んで感じたように私も感じることが出来るのか?
> それは、人それぞれ違うと思いますが、その辺にも僅かに興味があります。
> 思い出させてくれてありがとうございました。

そういえば開高健所蔵の釣魚大全も展示されてましたよ!

あ、あと、開講の直筆の原稿をはじめてみたのですが、結構少女チックな書体で面白かったですw

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