スライドベイトヘビーワン90mm28g - シーバスルアー:シンペン

スライドベイトヘビーワン90mm28g

 21,2016 10:50
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スライドベイトヘビーワン90mm28g

メーカー:スカジットデザインズ
カテゴリー:シンペン・ジグミノー

評価


2006年前半 スカジットデザインズ スライドベイトヘビーワン90
2006年 ジップベイツ モンスーンブレイカー115(後のスライドスイムミノーの原型)
2006年末 アイマ ハニートラップ95S
2009年 デュエル アダージョヘビー105
2014年 ジャンプライズ ぶっ飛び君95S


なんという先見性。
なんという先進性。

今から10年も前、2006年にこのルアーが誕生していたという驚き・・・

このルアーは正真正銘の革新的なルアーでした。

2006年という年はソルトゲームにおける「ヘビーシンキングペンシル元年」になります・・・スライドベイトヘビーワン、モンスーンブレイカー、ハニートラップ・・・今でも現役で根強い人気を誇る「固定重心ヘビーシンペン」が続々と出た年です。

ただし、このタイプのヘビーシンキングミノーがシーバスルアーとして広く認知されてきたのはずっと後の時代で、発売当初はこの手のルアーは「ジグミノー」というカテゴリーに入れられ(シンペンというとワンダー80のような軽量ルアーが『定義』であったらしく、その筋のシンペンとスライドベイトヘビーワンのようなヘビーシンペンは性質が大きく違うため)、主に青物のナブラ撃ち用ルアーとして使われていたようです。

やがてしばらくするとアングラー達はこの手のルアー【10cm前後の小型で1oz級重量のジグミノー的シンペン】の使い方を理解していき・・・大河川の遠投から磯やサーフへとフィールドを広げていきます。
それが2008~2009年頃。
この頃になってようやくシーバスを含めたショアのライトゲームで確固たる市民権を得たのではないでしょうか。
それ以前の時代は「重すぎる」「もっと軽くして」との声が多数を占めていたようで、「シンペン=夜ゆっくり引くもの」という図式が支配的であったわけですね。

いまでこそ磯とサーフでは「あたりまえ」のジャンルになっていますが、実はその適合フィールドに関しては各メーカーが意図しなかったもので、先達のアングラーが開拓したジャンルのルアーだともいえます。

スライドベイトヘビーワンは70mm,90mm,120mmと3つの長さ違いのモデルがあって、90mmは20gと28gのモデルがありますが、ここでは90mm28gに特化したインプレを行います。



適性

サーフ   ★★★★★
内湾干潟   ★★
河川/河口  ★★★
磯      ★★★★★
漁港/港湾  ★★

大河川や川幅が広くなる河口シーバスでの遠投
サーフヒラメ
磯ヒラスズキのお供に


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キャスティング

飛距離 ★★★★★
飛行姿勢 ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★★

「どこでも釣れる、誰でも飛距離が出る、誰でも扱いやすい」
・・・がコンセプトなんだとか。
キャスティングに関しては偽りナシ。


レンジ

早めで表層直下
ゆっくり巻くともうすこし下





アクション・使い方とフックチューン

アクション ★★★★

このルアー、当初はリアのフックも普通のフックだったのに、何時の頃かフェザーフックなるものがリアに実装されました。
まぁ、こういうことするのはオ○マさんなんでしょうけど。
上の動画にあるくらいの速さでリトリーブするためにはフェザーが必要というか、フェザーのバランサーとしての機能がなければシンペンとしては大振りすぎるアクションになってしまいます。
フェザーが無い場合、もうすこし遅く巻きましょう。

おそらくオ○マさんは(何故かオ○マさんのせいだということになってますが・・・まぁきっとそうでしょう)フェザーを付けることによってスライドベイトヘビーワン90mmのリトリーブスピードの自由度が上がることを発見し、尚且つ、フェザー部分がジョインテッドルアー的なアクションを付け足してアピールが増すことに気がついたのでしょう。
・・・で、フェザーフックを別売りすれば売上も増と(笑)。

ですが、このルアーのコアは「90mmという小型のボディーにバランスの取れたアクション」であって、すなわちシンペンとしての完成度の高さにあります。
フェザーの有無はぶっちゃけどうでもいいです。
フェザーフック版と通常版がありますが、どっちでもいいです(あっても気に入らなければ外せばいいだけだし、無くて欲しいなら自作すればいいだけ)
大遠投する必要がある場合はフェザーは空気抵抗の元になるだけので、どちらかと言えば無いほうがいいかもしれません。

デフォルトのフックサイズは#6と思いますが、#4までは苦もなく対応できるようになっています。
もしフェザー付きを購入したのならばフック交換までフェザーを体験して、交換時にやっぱりアリのほうがいいか、それともこれを機にナシでいいかと決めるのが順当でしょう。

ルアーとしての使い方は、アダージョヘビーとかぶっ飛び君とかとまるで同じで、磯や浜で遠投してルアーが一番いいアクションで泳いでいるスピードでタダ巻きで引いてくるだけ。
基本、デイゲームのルアーになります。
一番簡単にこのルアーのポテンシャルを試してみたいならば、サーフで適当に遠投して適当に巻いてみるのが一番。
ソゲだのサゴシだの、そういう魚が自動的に釣れるので、「あっ、ヘビーシンペンってこうやって使えばいいのか」と直ぐに理解できると思います。

個人的には「スライドベイトヘビーワン90mm」であることを最大限に活かすため、ベイトが特に小さいであろうと察せられる時に使ってます。
アダージョヘビー105もいいサイズしてますが、スライドベイトヘビーワンのボリューム感はそれより一回り小さいですから。


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アダージョヘビー105とのサイズ感の違い



ルアーの入手

値段 ★★★
安定供給 ★★

スカジットデザインズ倒産前はブランド力で劣ったせいか、後発の他社ヘビーシンペンの後塵を拝することになって新品でもお手頃でした。中古だと長年販売されていたため、弾数が豊富で「格安」のレベル。
ところがスカジットデザインズは2015年に倒産してしまい、一度供給が途絶えてしまいます。
中古相場も大幅に値上がりして、「プレミアム価格」とはいわないまでも、かつてのお手頃感は皆無になりました。
その後、スカジットデザインズは創業者の親族が経営する別会社の一部門として再開され、2016年にスライドベイトヘビーワンも再び販売されています。
・・・が、以前と違ってOEMに頼ることになるため供給は限定的になっています。
一度在庫が無くなったら「次」まで相当のタイムラグがあると見ていいでしょう。


総評

最終評価 ★★★★☆

オンリーワンではなかった(と思っていた)。
オリジナルではあったけど特別な存在ではなかった(と思っていた)。
そして・・・無くなってから初めて気がつくその存在の愛しさと大切さ・・・(苦笑)

ノスタルジア的な感情は別にして、「90mmで28g #4フック搭載可能」というフォーマットは今でも他にないルアーです。
スライドベイトヘビーワンの「直系子孫」といえばダイワのスイッチヒッター85Sでしょうけれど、オ○マさんは20gという重量がお好きなようで28gというヘビー級の重量はラインナップされていません。

アダージョヘビー105
ハニトラ95
レビン95ヘビー
ぶっ飛び君95

これら現役の1oz級のルアーはスライドベイトヘビーワンと比べて一回り大きいんですよね。
5mmくらいなんだって思うでしょうけれど、実物のボリューム感は思ったより大きく違います。
そこでシーバス系のジグミノーではなく、青物系のジグミノーに目を向けると・・・今度はスローリトリーブの際のアクションの繊細さが失せるんですよね。

90~100mmのボディーに30g程度の重量を乗っけて、スローから泳ぎだして、ある程度の浮き上がり易さを確保した上で、ほどほどのファストリトリーブでも破綻せずにアクションする・・・求められているスペックは明らかであるのに、これらが全て備わっているヘビーシンペンは極僅か。
重心移動が無い分、普通のシンペンよりも簡単そうに見えますが、我々ユーザーが思っている以上にはるかに設定が難しいのでしょう、このジャンルのルアー。

その中で「ボリューム感が最小である」スライドベイトヘビーワン90mm28gはやっぱりオンリーワンですよ。

ところで、復刻版は旧型版と同じなんでしょうね・・・?

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Comment 5

2016.11.21
Mon
14:54

ないにー #XpCMaxPQ

URL

北陸ではサーフシーバス開幕したようです。
ラテオ96mlではフルキャストに少々難ありでしょうか、、?

編集 | 返信 | 
2016.11.23
Wed
17:40

まっつー #-

URL

僕に初の60UPのコチをもたらした愛すべきルアーがキター!

文中にあるとおり倒産騒動が出てから必死で在庫をかき集め、大量に確保してから「やっぱり復活します」宣言を聞いた時には嬉しいやら悲しいやらでしたw

おっしゃる通りこのサイズでかっとぶというのがサーフでフラット狙いをするにはうってつけのコンセプトで、これまで何度助けられたか数え切れません。

このルアーが大好きになった理由の一つとしてフォールアクションがあるのですが、ローリングしながら水平に落ちていく様はまさに惚れ惚れの一言です。
このフォールを港湾部で使えないかと20gをシーバスボックスに忍ばせていますがあまり出番がなかったので、今年の寒い時期「スロー」に「ボトム」を引きたいときに積極的に使ってみます。

編集 | 返信 | 
2016.11.23
Wed
18:20

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 北陸ではサーフシーバス開幕したようです。
> ラテオ96mlではフルキャストに少々難ありでしょうか、、?

使うルアーが余程の重量級であったり、振動が強いものでない限りは96MLで十分だと思います。
具体的にいえば、コアマンのPB30(実重35g↑)のようなスピンテールとか、90mm級のバイブとかそういうルアーではない限り大丈夫です。
ミノーでいえば140mm↑の重くて磁力が強いものは苦手ですが、大抵の120~140mmのミノーはOKですよ。

編集 | 返信 | 
2016.11.24
Thu
22:26

サボ #-

URL

いつも拝見させていただいていますm(._.)m

ぼらおさんのルアー評価は辛口で的を射ているので、ルアー選びの時にいつも参考にさせていただいてますm(._.)m
評価通りの結果が出るので気になるルアーがあるときはまず、ぼらおさんのコメントを必ず見てから買うよにしてます☆
おかげで失敗が減りました
本当にありがとうございます(´・Д・)」

編集 | 返信 | 
2016.11.25
Fri
15:12

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 僕に初の60UPのコチをもたらした愛すべきルアーがキター!
>
> 文中にあるとおり倒産騒動が出てから必死で在庫をかき集め、大量に確保してから「やっぱり復活します」宣言を聞いた時には嬉しいやら悲しいやらでしたw
>
> おっしゃる通りこのサイズでかっとぶというのがサーフでフラット狙いをするにはうってつけのコンセプトで、これまで何度助けられたか数え切れません。
>
> このルアーが大好きになった理由の一つとしてフォールアクションがあるのですが、ローリングしながら水平に落ちていく様はまさに惚れ惚れの一言です。
> このフォールを港湾部で使えないかと20gをシーバスボックスに忍ばせていますがあまり出番がなかったので、今年の寒い時期「スロー」に「ボトム」を引きたいときに積極的に使ってみます。

倒産前は売る方も買う方もどちからといえば20gが主流派(?)だったのに、倒産後はあきらかに28gがメインですよね。

何が理由かはわかりおませんが、おもしろい現象ですw

編集 | 返信 | 

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