フック交換の時期 - 初心者のためのフック講座

フック交換の時期

 25,2016 12:38
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フック交換には大まかに言って5つのタイミングがあります。


フック交換の見極め・・・つまりは自分のルアーについているフックのコンディションチェック・・・これをマメに出来ている人ほどよく釣り、出来ていない人ほど釣れていないでしょう。

釣れていない人のパターンは二種類あって:


A)本当に釣れてないからフックの状態には完全無関心


B)時々釣れるけどフックのせいで逃すことが多い



おそらくAのパターンは釣り歴自体が浅い本当のビギナーに多いのでしょう。
「ルアーを投げていたら釣れることがあるかも」レベルの釣りにおいてはフックの状態が顧みられることはまずありません。
彼らの目には「水面とルアー」しか見えていないのですから・・・

Bのパターンは、釣れる場所・時期などの知識がそこそこあるお陰で、若干の成功体験があるものの釣りの出費といえばもっと大きなもの(ロッド・リール・ルアー)に目が行ってしまいがちな人で、ラインやフックといった「地味なアイテム」の重要さにはまだ気がついていないタイプのアングラーだと思います。


Aの人は多少釣れるようになるまで教えようがない(バイトがあってもそれを拾えないのは何故かという話すらできない)のですが、Bの人はこの記事を読むと釣果UP間違いナシです。


それでは5つのフック交換のタイミングを、どうぞ。



デフォルトフックがクソ

買ったばかりのルアーに装着されているフックがクソ・・・
残念ながら、そういうルアーは一昔前より減りましたが今でも存在します。
例えば・・・


ワンダー80
バリッド70
ビーフリーズ78
(あ、全部ラッキークラフトじゃねーか!)
ダイソー系ルアー全て
ワゴンセール品(全てではない)


廉価品・・・つまりは中国工場に丸投げされているルアーほどその傾向が強いです。


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こういうクソフックは

1)鋭さが足りない
2)鋭さがあっても強度が足りない
3)鋭さと強度があっても防錆性がなく、1回の使用でサビサビに

・・・つまりこういうクソフックは買ったら即替えましょうということです。
「1回くらい使えるかも?」なんて思って使ったその1回目に大物が来て逃してしまう・・・なんてことは結構ザラにあります。


フックの折れ・曲がり・伸び


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ルアーを障害物にぶつけると折れたり曲がったりします。
また、ルアーを根掛かりから回収したり大物を釣ったあとは、高確率でフックが伸びています。
そうなったら潔く交換しましょう。

プライヤーで元の形に戻す「復元措置」は推奨されません。
無理矢理元の形に戻したフックをずっと使い続けるなんてもってのほかです。
一度変形したフックの強度は二度と同じレベルには戻りません(仮に同じ形に戻せたとしても)。
・・・現場でフックが曲がってしまった特定ルアーだけに反応があって、しかも持っているのはそれ1個のみとか、そういう「応急措置」ならば話ならわかりますが・・・基本、フックは変形したらそれで終わりです。


フックが鈍った

8~9割方のフック交換の理由はこれのはずです。

フックが鈍る理由は様々で・・・

・ボトムを擦った(ゴロタなら速くて数キャストで、砂地なら遅いが一日やると怪しい)
・ルアー回収の際に足場にぶつけた
・ストラクチャーにルアーをあてた
・魚を釣った
・ルアーケース内でがちゃがちゃしている内に自然と
・etc.

運が悪ければ数キャストでフックとしての寿命が終わるときがあります。
ゴロタのボトムノッキングとか、磯ゲームとかは本当に寿命が短いですね。
サーフも砂質によっては結構早く来ます。

フックポイントが鈍ってしまった。


こう書くと単純な現象なので対応も簡単だろうと思えますが、実際は「習慣化」しないと鈍ったフックポイントを洗い出すことはできません。

針先の良し悪しは視認しずらい上に、鈍ったフックポイントは必ずしも潰れているとは限らないからです。
潰れていないように見えるがその実、鋭さを失っている針先なんてゴマンとあります。

つまり、フックポイントのチェックは目視でやるものではないということです。


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下記は「爪直角引っ掛け法」による一番簡単なチェック方法です。

フックポイントを自分の手の爪に直角に軽くあてながら引いてみてその結果が
・フックポイントが爪に刺さって動かない=超尖ってる合格
・フックポイントが爪に傷(抵抗)をつけて動く=十分尖ってる合格
・フックポイントがそのままツーっと動く=鈍い失格
こういうメジャーな方法がありますが、これは爪を魚の口腔だと模してやるもので、爪に傷一つつけずにツーっと動くなら仮にバイトされたとしてもフッキング動作を入れるまえに吐き出されてしまうだろうという理屈です。
実際、魚の口の中というものは意外と硬いもので、ヒトの爪にさえ引っ掛からないフックは魚の異物吐き出し行動でも同じように引っ掛からずに吐き出されるであろうという考えは理に適っていますし、自分の経験上、このテストはフックのシャープネスを図るメソッドとして非常に有効です。


御大尽さまならここでフック交換、自分を含めた一般人ならばフックシャープナーで再生を図って、それで不可能であるならば交換といきましょう。





フックが錆びた

フック使用後の洗浄と乾燥をこまめにやっていたとしてもフックはいつか錆ます。
ガマカツの「ハイパーシールド」が使われているフック(SPMHやRBMH)はその防錆性がST-46より優れているので寿命も長いのすが、それでもいつかは腐食がフック強度を脅かすまで進行します。

どこが一番錆びやすいかというと、防錆コーティングが剥げやすいところ・・・つまり最先端のフックポイントでなければ・・・一番の根本・・・「アイ」がスプリットリングと擦れ合ってコーティングが剥げ落ちるところ、それに3本のフックがまとめられる接合部分になります。

まぁ、錆が全体に回っているのはアウトです。交換しましょう。

フックポイントは研ぐことによって回復できます(ただし、錆の進行具合やフックの研ぎ過ぎによる鋼線痩せによってはアウト)

アイに関しては・・・


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ここまで腐食が進んでいると単純に強度の面で信用できない上に・・・表面に錆が浮き出て凸凹になったアイがスプリットリングに傷をつけてしまい、スプリットリングまでも腐食してしまった・・・なんてことも。
そうなるとフックもリングも両方交換する必要性が出てきます。

フックのアイがサビてしまったら、仮にフックポイントがまだ十分尖っていたとしても、交換しましょう。
その際、スプリットリングの状態も点検(交換)することをお忘れなく。





フックチューン


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(上:チューン後の#3サイズ 下:デフォルトの#4サイズ)


世の中にはフック重量の変化にシビアな(耐性のない)ルアーもあれば、多少のサイズUPをまるで問題なく受け入れてくれるルアーも存在します。
デフォルトのフックより良いフックを搭載できるとなれば、それはフックの交換時期といえるでしょう。

大物を狙う際のルアーはルアーのアクションが許す限りのフックサイズUPチューンを施すのがセオリーですし、バイトが繊細だと言われる時期はロングシャンクの細軸のフックで僅かな機会を逃さないというチューンメソッドもあります。
また、フックを替えること(フック重量の変化)でルアーのアクションが大人しくなったり派手になったりするので、フックを替えることによって意図的にアクションの性質を変えることもできます。

少なくない数のルアーが

「デフォルトの○○サイズのフックより△△サイズのフックのほうがいいよ!」

なんて口コミが広まっていたりするので、「ルアー名 + フックサイズ(フックチューン)」という検索をしてみるといいでしょう。







フックは決して買っただけで「充実感」を得られるようなアイテムではありません。

一方のルアーはまだ釣ってもいないのに幸せになれる・・・・パッケージを開けて取り出して触ったただけでもニヤニヤできる性質のアイテムです。

いや、むしろ、釣らなくても何だかウレシイ気分になれるアイテムだからこそ、あまり釣れないアングラーはルアーを買い足していくのでしょう。
その一方で溜まっていくルアーに付いているフックは、錆るに任せたまま潰れて鈍って悲惨なコンディションで使われているのでしょう。



何を隠そう、この姿こそかつての自分でした。
釣れないからフックに気を配らないし、フックに気を配らないから釣れない。
まさに負のスパイラル。
釣れない慰みとして更にルアーを買い足し・・・

多分、よくある、ありふれた初心者の話でしょう。

今・・・「自称中級者」レベルになってみると、なんとまぁ遠回りしたことか(苦笑)



結論からいえばフックは決してルアーの「おまけ・付属品」程度のものではなく、ルアーと同等の重要性を持つものです。

フックの交換時期の見定めも大切ですが、同じくらい大切なことに「フック予算の見積もりと計上」があります。

フック交換の時期だとわかっていたとしても、そこで予算の都合上交換できないとしたらなんの意味ないですからね。

ルアーを買う金額が10000円あったとしたら、最低でもその2~3割・・・2000~3000円程度のフック予算を見積もるべきです。

「総予算」が10000円だとしたら8000~7667円がルアー、2000~2333円がフックとか。

これくらい考えておいて損はありません。

いや、金銭的な意味ではなく、実釣上において。

マジです。

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Comment 5

2016.11.25
Fri
18:21

通りすがり #-

URL

そういえばシングルフック化はどうなったのでしょうか?
もう記事にされてたらすいません

それとは違う話なのですがサーフアングラーの中で最近fimoフックが流行っているようです。
もしよろしければ使ってみてインプレを書いていただければと思います。

編集 | 返信 | 
2016.11.25
Fri
20:02

石鯛 #y8j/9w2E

URL

泉さんとかパズデザインのあの人とかは常々言ってますよね。極端な話、現場でルアーにフックを装着するとか・・・その影響ではないけど(実体験から)お魚を釣ったルアーのフックはすべて廃棄しています。だから車のグローブボックスには常に新品のST-46#5とかは複数個積んでいます。でも私はヘタクソなのでそんなに釣れませんけど万が一大型が連続して釣れるとすればおろそかにできない話ですよね。

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2016.11.25
Fri
21:43

タクボン #-

URL

勉強になります!

いつも楽しみに読まさせてもらってますm(__)m
確かに最近はルアー購入時は全てフックを交換するようになって釣果が上がる様になりました。
本命のヒラメは釣れませんが(汗)

編集 | 返信 | 
2016.11.25
Fri
22:30

貧弱 #-

URL

メリケン産のバス用プラグはスプリットリングなしで
フック交換の度マイナスドライバーが必要で
スプリットリングを追加するまでは未開封と認識してました。
故に国内メーカーはサービス満点だなと感心したものです。

ソルトを始めてからはフックはマメに替えるようには心掛けていますが、
ぼらおさんの仰るとおり、良心的なメーカーはそのままフックカバーがつけられる物もあります。

が、やはりランプテスト用の電池と同じですかね。

編集 | 返信 | 
2016.11.25
Fri
23:45

p #JLSvsRfg

URL

O社もG社もここ数年の値上がりで交換頻度の高い自分にはすこし財布が厳しくなってしまい、最近デコイのys81、ys21を使いはじめました。まだ使い込むといえるほどの使用はしておりませんが結構良いと思いました。
リューギやノガレスも気にはなっているのですが、こちらも安くはないですね。。

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