BOUZ C3 SHORE11 サードインプレッション ヒラスズキ編 - シーバスロッド

BOUZ C3 SHORE11 サードインプレッション ヒラスズキ編

 28,2016 10:24
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このロッドで少々ヒラスズキを釣って、このロッドで釣れない青物キャスティングを少々やってわかったこと・・・




それは・・・




このロッドは


「青物ができるヒラスズキロッド」



ではなく


「ヒラスズキができる青物ロッド」



である


ということ。






このロッド、使われているカーボン素材は「古風」かもしれませんが、設計自体・・・特にそのティップの作りがものすごく「近代的」です。

ティップの何が近代的かというと、明確に「表層青物狙い」を意識してハイレベルに仕上げているという所。


ティップの最先端が異様に硬い・・・その硬くて曲がらないセクションが10~15cmくらい続いていると思いますが、これ、潜らせたプラグを「水中で引き摺る」ためのティップなんですよね。


ダイブ動作はベリーの仕事ですが、その直後のスウィープ動作はティップの仕事・・・「よくあるシーバスロッドのような素直なテーパー」だと上手くいかないのは周知の通り・・・ティップが素直すぎるとプラグをすぐに水から引っこ抜いてしまうんです。
「青物プラグをすぐに水から引っこ抜いてしまうロッド」・・・バスロッド的に表現すれば「巻物系のロッド」と言えばいいのかな?

まぁ、そういうわけで、シーバスロッドでプラグを操作しようとしてもミスダイブが多くて面白くない(できる・できないではなく、面白くない)のです。


ところがSHORE11のようなティップ先端が「硬直」しているようなロッドは、その先端が曲がらない故に、その下のセクションが曲がる支点となってプラグを引っ張るわけです。すると・・・あら不思議、プラグが水面直下を上手に泳ぎ始めます。

プラグ操作というものは全般的に、スウィープ動作程度の負荷でロッド全体が綺麗に曲がってくれるより、先端より少し下のセクションで力の伝達が停滞してくれたほうがほどよく水を噛むので、水の表面を突き破ることなくダイブしてくれるわけですね。


SHORE11はこれがパーフェクトです。



多分、ベースとなるノウハウが製造者側に既に存在していたのでしょう。


開発者が「こうこうこんな感じで」と伝えた時点で、製造者も具体的にどういうロッドかイメージできていたはずです。

その時点で開発者も製造者もこのロッドを青物系のマルチパーパスロッドであると定義したはずです。


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問題は・・・どれくらいパワーダウンするか、だったのだと思います。



ぶっちゃけ、もうちょっとバットを強化して、リールシート/グリップエンド回りに重量を載せて200g後半・・・よくある280gくらいのMHクラスのジギング/キャスティングロッドとして売る方法もあったんじゃないかな~?

(あ、いっちゃった・・・でもひょっとすると強いヒラスズキ志向が含まれている現行SHORE11よりそういうロッドのほうが需要があるかもしれません・・・しかも、現行SHORE11を多少手直ししたらすぐに出来るはず)



まぁ、その辺の開発秘話はググると色々出てくるので割愛します。


つまりは、頑張って頑張って、遂にヒラスズキにも使える青物系超マルチパーパスロッドが完成した・・・と、理解してください。


本当ならば青物系キャスティングロッドであるべきはずだったSHORE11・・・そのロッドがヒラスズキへの欲を消さなかった結果どうなったのか、これが今回のインプレの趣旨です。



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①青物系の出自故に、グリップエンドが長すぎて11ft2inという長さの割りにちょっと短い

これは前回のインプレも書きましたが、感覚としてはグリップエンドが短めの10ft6in程度ヒラスズキロッドの長さしか感じません。
別に不自由を感じるとか、それが理由で出来ない釣りがあるとか、そういうことはありませんが・・・
瞬殺系の剛竿ではなく、曲がっていなす系の竿であるならば尚の事、「その長さからくる安全性」をもうすこし体現してほしかった。
11ft6in↑にしたらしたで重量増加、低弾性カーボン使用によるダルさの顕著化など、色々あるんでしょうけれど、ね。
あ、ちなみにですが、このロッドは要所要所に中~高弾性カーボンが配合されていると思います。
その辺りの「妙」を上手くできたのがゼ○ックで、残念ながら開発者側の要望とマッチしなかったのがテ○リュウなんでしょう。


②意外とヒラスズキを弾きやすくバラシやすい

このロッドにとって鬼門なのが45~60程度のヒラフッコ。
マルチロッドといっても、やっぱりそのパワーと食い込みが許す下限があって、60以下のサイズになるとどうしても弾き・バラシが多くなります。
途中でバラすのは仕方がないにしても、バイトを弾くのはその正体が何であるかが掴めないために、ストレスがマッハで蓄積されていきます・・・・
ヒラスズキにも対応できるように「大元の設計」よりパワーダウンされているわけですが、それでもこのレベルが青物・・・特に強烈な引きをみせるという宮崎でいう「エバ」(ヒラアジ系の総称)・・・を獲るために必要なパワーと共存できる限界なんでしょう。
逆に言えば70UPでもランカーでも安心・・・・と言えなくもないですが、やっぱり余程のヒラスズキ上級者を除いては60以下でもヒラスズキは嬉しいですし、逃したくないわけですよ。
いや、もう、理屈抜き・サイズ抜きに、特に最初の一匹は嬉しいんです!
ヒラスズキ専用ロッドとして使うならば、そんなの関係ねぇ!心底から思っているレベルの大物ハンターか、それか別の「純粋ヒラスズキロッド」とTPOに応じて使い分けが出来る人にお勧めです。
ちなみに自分がSHORE11と「無駄なく共存・使い分け」ができそうだなと思うロッドは・・・

・バリスティックヒラ107/110MH

このあたりの「さっぱり・しゃっきり系」のやつ。


更にいうと、自分がSHORE11と「競合」させたいなと思うロッドは

・UC11 2S

です。

・・・・SHORE11というロッドの設計思想はUC11β3なんでしょうけれどね。


③一般的に想定されるレベルのブッコ抜きはほとんどが可能
超アクロバティックなヤツとかは無しで・・・
ほどほどに曲がる上に芯は強いので、ブッコ抜きに不安を覚えたことはないです。
磯では大切な要素ですね。



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④得意ヒラスズキルアー
前にも書きましたがもう一度
使用PEが2号での話です

・K2F142
・エンゼルキッス140TW
・アイルマグネット3Gリップレス145F
・アイルマグネットDB125F
・アダージョヘビー105/125
・鉄板バイブ全般
・80mm↑のバイブ全般

まぁ、ミノーのサイズからどれ系が得意か察してください・・・
仮に風がそれほどでもなかったり、それかラインを1.5号に落とすならば裂波140とかその辺りもベストマッチするかもしれません。


⑤ヒラスズキにベストマッチPEは2号
ヒラスズキオンリーの場合、ラインは1.5号にすると何かと有利というか「楽」ですが、磯では気が付かない間にメインラインに小傷が入っていたり、1.5号では対応できない想定外の大物が出たりすることがあります。
このブランクのポテンシャルを考えるならば、このロッドがどういう時に使われるのか考えたならば、やはり2号がベストマッチでしょう。
ただし、青物と二刀流の場合、このブランクは2号をブッチするヤツを受け止めるパワーがあって、2.5号がベストマッチかも。
リーダーは30~50lbまで、スペーサーを入れたならば3~5m程度の長さに余裕で対応します。
ガイド口径をはじめとするガイドセッティングは流石に青物系のロッドといえるものです。



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⑥結果論的にいえば自分のニーズにピッタリ、でも純粋ヒラスズキロッドが欲しい!
このロッドで青物・・・つまりはヒラスを仕留めるのは時間の問題です。
青物を仕留めたらならば(できることなら復数)「サードインプレッション青物編」を書きます。

SHORE11は磯に降りてさぁヒラスズキと思ったら・・・・波の気が足りずに青物狙いのショアキャスティングで腰を据えて長期戦になったとしても(これは珍しいことではない)この1本でやれます。、身体的な負担を減らす(つまりは磯に2タックル持ち込みをしなくていい)意味でも自分にピッタリなロッドです。
予想するに、ヒラスは2~3kgは余裕で、4kgクラスは好敵手、5kgクラスは獲れないことはないけれど結構シンドイんじゃなかろうか・・・と思ってます。

ですが、このロッドは純粋ヒラスズキの日は・・・・特に自分のような、まだ歴が浅いアングラーにとって、ヒラセイゴフッコの弾き・バラシを「雑魚の戯れ」だとして処理できないアングラーにとっては釣行後に後悔を残しかねないロッドでもあります。

それこそが青物ができるヒラスズキロッドではなくヒラスズキができる青物ロッドの本来の姿であり、性質であり、限界でしょう。


SHORE11は真なるマルチロッドですが、それは完全無欠のオールシチュエーション対応ロッドという意味ではありません。


このロッドの真価はダークサイドならぬ「ブルーサイド」を見なければ分からないのです・・・



(青物編にいつか続く・・・)




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Comment 4

2016.11.28
Mon
19:23

遼紀 #-

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まんまUC11のインプレ見てるようでした。
一つ古いUC11はまさしくそんな感じでした。
今は2Sとβ3に分かれていますけど。

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2016.11.29
Tue
23:38

ひでりんこ #-

URL

櫻井のHPからBOUZが消えてるんですが、何かご存知ですか?

編集 | 返信 | 
2016.11.29
Tue
23:44

矢田@医療職兼業トレーダー #-

URL

素晴らしい釣果ですね^^
応援しておきました。ポチッ

編集 | 返信 | 
2016.11.30
Wed
07:14

万年初心者 #-

URL

参考になれば

旧バリヒラ107使用してますがボラおさんの釣り場の画像から察するに11MHを推しておきます、107は「シーバスも出来るヒラスズキロッド」と言えば分かり易いですかね
磯を主としてウェイトキャパからPE0.8号でバチ抜けルアーも実用レベルで投げられました(やり易いとは言ってないw)バットが太い割りに感度も良いのでセイゴのバイトも余裕で伝わります、軽いので河川や河口、サーフなんかでも出番が多いです

60からランカーシーバス、ヒラフッコ、ヒラスズキサイズまでなら文句なしに最高だと思いますがランカーヒラからだとパワー不足というか不安というか獲れない事もないんだろうけど、という感じですかね(すみませんまだランカーヒラ獲れてないんで憶測です) なのでブッコ抜きも少し恐く感じます

ヒラスズキロッドではフィネスの部類に入ると思います、107MH TZ/NANOは旧107MHより旧11MHよりに仕上げてある様なので新しい方なら有りなのかな?

すみません参考になってるかも分かりませんが

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