アイマ ピース100 P-CE100

メーカー:アイマ
カテゴリー:リップ付きシンペン シンキングミノー
一言でこのルアーをあらわすと・・・
“超局地的ルアー”
いや、ホントに、これ以外の表現方法はどうやっても思いつきません・・・
サーフ ★
内湾干潟 ★★★★
河川/河口 ★★★★★
磯 ★★
港湾 ★★★
あ、言い忘れましたが、この超局地的ルアーにはさらなる条件が付きます。
“流れがある場所での超局地的ルアー”
もしかしたら・・・夜の、静まり返った、流れがあまりない港湾で巻いてみると意外な反応があるかもしれません。
普通、ピース100のようなルアーはそういう風に使われないのでスレに効くかも・・・という意で。
飛距離 ★★★★☆
飛行姿勢 ★★★★
キャスタビリティー ★★★★☆
このルアーはシンキングミノー?それともシンペン?
・・・泳ぎの質もそうですが、飛距離の面からしてもやはりこのルアーはシンペンなのでしょう。

浮き上がりやすいです。
そしてこのルアーの「特徴」でもあり、紙一重で「短所」でもあるところなんですが・・・リトリーブスピードの調節が物凄く難しいルアーです。
自分はこの手のシンペンを「シンペンとしての基本設計が優れていないから」と評することにしていますが・・・
アクション ★★★★
リップ付きなのにローリングもウォブリングも発生しない?
従来の常識を打ち破るリップ付きシンキングペンシル。
開発に多大な時間を費やした妥協無きS字アクションに
シーバスはたまらずバイトする。
リップがもたらす利点は数多く、流れの中での扱いやすさ、
使用感を感じさせる引き抵抗、確実なレンジキープ力 etc...。
干潟、河川、港湾など様々な状況で使用することができる。
ピース100は、従来のシンキングペンシルの弱点を全て克服し、
シンキングペンシルが苦手な人でも簡単に扱える
新世代のスライディングミノーである
http://www.ima-ams.co.jp/products/pce
はい。
赤ペン先生の時間です。
>リップ付きなのにローリングもウォブリングも発生しない?
してます。
>従来の常識を打ち破るリップ付きシンキングペンシル。
当時はそうだったかも
>リップがもたらす利点は数多く、流れの中での扱いやすさ、
>使用感を感じさせる引き抵抗、確実なレンジキープ力 etc...。
ウーン・・・色々いいたいけど長くなるので割愛
>干潟、河川、港湾など様々な状況で使用することができる。
「流れがあるところ」と正直に言ってください
>ピース100は、従来のシンキングペンシルの弱点を全て克服し、
>シンキングペンシルが苦手な人でも簡単に扱える
シンペンが苦手な人は絶対に無理なルアーです
↑これ、全神経を使って超スローに巻いているはず。
普通のシンペン感覚で使うと、実際はもっと上のレンジをもっとワイルドなアクションで往くことになります。
ピース100は“流れがある場所での超局地的ルアー”である・・・という話に戻します。
流れが早いフィールドでルアーをドリフトさせる場合、それがどんなルアーであっても「流れに合わせてもっと速く巻かなきゃ・・・」という意識が働いてしまいがちなものですが、実は激流ドリフトのような場合でも流速を無視して「ルアー第一主義」・・・すなわちルアーが微かに泳ぐか泳がないかくらいのスローリトリーブを守ったほうが釣れるんだというセオリーが存在します。
個人的な経験からすると、激流でもデッドスローを守ったほうが釣れる時もあれば、激流に合わせたリトリーブをしたほうが釣れる時もあります。
前者の場合、デッドスローでも泳ぎ出しが良いルアーを使います・・・この手のルアーの代表格は初代コモモ125SFでしょう。
後者の場合、普通に巻いていても泳ぎが棒だけれども、あるスピードを境にいきなりアクションが出始めるルアーを使います・・・この手のルアーの代表格はエリア10EVOですかね。
そして、デッドスローを守ったほうがいい場合でも、好まれるアクションがミノーとシンペンに別れる場合があります。
流される中で微妙に薄っすらと出るミノーのウォブルアクションが好まれる日と、シンペンの均一的な脱力アクションが好まれる日があるわけです。
ここまで説明したら、ピース100の用途がおわかり頂けたかと思いますが、念のため。
↓↓↓↓
流れがある場所での超局地的ルアーのフローチャート
流れがある→NO→他のルアーを使ってください
↓
YES
↓
デッドスローがよさそうだ→NO→エリア10EVOなんかを使ってください
↓
YES
↓
ミノーよりシンペンがよさそうだ→NO→コモモ125HDなんかを使いましょう
↓
YES
↓
流れがあって
デッドスローがよくて
ミノーよりシンペンが良さそうだ
↓
YES
↓
アイマのピース100を使いましょう!
ピース100を普通のシンペンと思って巻くと「何だこの駄作は!」と罵倒してしまいそうになります。
ちょっと速く巻くと「ワイルドすぎて破綻したシンペンの動き」になってしまいがちで、その動きを目にすると「シンペンとしての基本設計が優れていないからだ」と評することにしているのですが・・・想定されているそのリトリーブスピード、そのアクション、そのレンジ、そのリップ・・・それらの意味が指すことは一つ、「早い流れの中を特にゆっくりドリフトさせるための専用シンペン」であるという事実に気がつくと、一刀両断してしまうのは勿体無いルアーだ・・・・という結論に達しました。
汎用性は低い。
アイマの説明文も悪い。
でも、こういうルアーがあってもいい・・・と、そう思います。
デフォルトでは#4・・・河川河口干潟では十分だと思います。

値段 ★★★
安定供給 ★★★
実は極端な性質を持つ「じゃじゃ馬ルアー」なのに、アイマ全盛期のルアーということもあってかネームバリューだけはあるようで入手は容易です(苦笑)
最終評価 ★★★☆
シーバス初心者は手を出さぬほうが吉。
そういう性質を持つルアーの典型的な例がピース100でしょう。
特にピースはソバットだのモルモだの、外見が似ているルアーが多いのでなおさらタチが悪い。
あ、ちなみにピース80とピース100はほとんど別ルアーといっても過言ではないので気をつけてください。
しかもアイマには熱烈なファンがいて、こぞって「これは釣れる!」なんて言うものだからシーバスを始めたばかりのよちよち歩きの初心者アングラーなんかはどれを買っていいのか違いが分からずに「全部買っちゃえ!」なんてコロっと騙されてしまうわけです(苦笑)
そういう商業的姑息さがある一方で、シンペンを使ったスローリトリーブのドリフトという超局地的用法を知っていれば、TPOに応じて使いこなせるならば、なかなかのルアーであるといってもいいでしょう。
つまり、ピース100はドリフトとシンペンの使い方をある程度理解してから手を出しましょう・・・ということです。
逆に言えば、河川もシンペンもあまり縁がない釣りをしている人は必要がないルアーです。

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