釣り遠征を快適に行うためにすべき車のこと② - 初心者のための豆知識

釣り遠征を快適に行うためにすべき車のこと②

 18,2017 11:34
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前回の記事の続きです。


今回は「快適な車中泊のために」というトピックから再開するわけですが、「車中泊」とは実は車選びの段階でほぼ快適性が決まっていますし、車中泊は語り始めたらそれこそ「車中泊ブログ」が独立してあってもいいくらいディープなトピックです。

この記事は一般的な意味での「車中泊特集」ではなく、あくまで「釣り遠征の一部を構成する車中泊という要素」に主眼をおいております・・・車中泊自体には軽く触れている程度・・・あまりディープな「車中泊術」みたいなものを期待しないでください。





5a.快適な車中泊の準備・・・フルフラット

「釣りのための車選び」というのは近い内に必ずやろうと思っているのですが、いまこの記事を読んでいる人の興味は「既に所有している自分の車でいかにして快適な車中泊を行うか」であると思います。

核心はずばり・・・シートがフルフラットになる車であるか否かです。
快適な車中泊ができるかできないか、9割がここで決まってしまいます。

しかし、一口で「フルフラット」といっても車中泊に向く形態のフルフラットもあれば、一時の仮眠程度にしか向かないどころか、完全に荷物積載用にしか考えられていないフルフラットもあります。



では具体的にどういうフルフラットが好ましいかというと・・・



あ、その前にフルフラットに出来ない車での車中泊の現実をお伝えします。



例えば、マーチのようなコンパクトハッチバック、ワゴンタイプではない軽、マークXのようなセダン。

この手の車で車中泊をすると・・・


a) フロントシートを倒して寝る・・・足の血が心臓に戻りにくいために足がむくみ疲れがとれない・・・最悪、エコノミークラス症候群に陥る危険性がある

b) リアシートで身を丸くして寝る・・・背が痛んで疲れがとれない、よく眠れないので翌日がつらい


まぁ、一泊というか避難的な「一回」が限界でしょう。

散々釣りした一日の夜にセダンなんかで車中泊するとなると、翌日のアクティビティーは大幅に制限されると思います。

季節が許すならば簡易テントを買ってキャンプしたり、安い民宿を遠征先で探し出すほうが現実的です。

もしこういう車で車中泊の釣り遠征を考えているならば、いますぐガリバーなり何なりに愛車を叩き売ってその資金でフルフラットに出来る車を買ってください。


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さて、話を戻します。


車中泊フルフラットの基本は一般的には


1.足が伸ばせる
2.頭上空間の高さがある
3.床に凸凹がない


・・・と言われてますが、自分から言わせてもらうと優先順位は


1.足が伸ばせる
2.寝返りが打てるスペースが横にある
3.床に凸凹がない
4.頭上空間の高さがある


こうなります。

ぶっちゃけ、背中の凸凹は敷物の工夫でなんとかなる場合が多く、頭上の高さは「贅沢」であってかならずしも必要な要素ではない・・・・それよりも横のスペースのほうが大切です。

つまり、荷を自分が寝ている場所の横に置くか下に置くか、前(フロントシート)に置くかで快適性が全然違うということです。

これ、マジ。

寝返りが打てないと体力が回復しません。

一泊二日ならば良いかもしれませんが二泊三日となると、三日目の朝に露骨な疲労感が襲ってくることでしょう・・・

「自分が寝るだけ」ならばまるで問題がないフルフラット可能なコンパクトカーは今や数多く存在するようですが、遠征先に持ち込む釣具の量(それが絞られていたとしても)を考えるならば「フルフラット可能な軽」や「フルフラット可能なハッチバック」などはあまり向いているとは言えません。

逆にいえば、多くの荷物をフルフラットの下に難なく収納できるハイエースやキャラバンが別格で、車中泊の王様ですね。
多くのプロアングラーがその収納性と車中泊の快適性からハイエースを愛車として選んでいることからも明らかでしょう。


ハイエースやキャラバンのように縦も横も高さも荷物スペースも全ての空間が確保されている車の車中泊が最強だとしたら、次は・・・?


ハイエースのように荷をフルフラットの下には収納できないけれど、縦も高さも十分余裕がある上にそれなりの荷を積むことができるスペースがあるミニバン・ワンボックスが次点に来ます・・・アルファードとか、エルグランドとか、セレナとか、ステップワゴンとか。


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その次にくるのが中・大型のナウい都会派SUVでしょうかね・・・?
あ、なぜ「ナウい都会派」と限定してるかといえば、パジェロとかランクルのような「本格派」はその見かけより意外と車内空間が限定されているからです・・・しかもフルフラットが荷物積載のために設計されている可能性が高く、実はあまり車中泊には向いていません。
エクストレイルのような廃車にするまで一回も悪路を走らないような都会派SUVのほうが、よく考えられたフルフラット設計で作られていたり、特に頭上空間の余裕が大きかたったりするようですね。


~~~~工夫次第でゆとりの車中泊ができる車~~~~


ステーションワゴンがその次くらいのランク。
昔はレガシーのような一つ上のランクのステーションワゴンが多く存在しましたが、いまでは急速に勢力を失いつつある車種です。
カローラフィールダーのような「実用的社用車」としてのステーションワゴンはいまだに需要が多くバリバリの現役ジャンルの車ですが、それらはレクリエーション用の車として設計されていないため、フルフラット可能といいつつも安眠のためには見過ごすことができない凸凹があるのが珍しくありません・・・・フラットな床というのは想像以上に大切な要素なので凸凹を埋める工夫・・・マット等への投資が必要になります。

ステーションワゴンは縦の居住空間を確保しやすい車種ですが、寝る人の身長と車のサイズの関係によっては足りないこともありえます。
最低でも足を伸ばして問題ない長さの居住空間(普通の人なら180cm以上)があるといいのですが、足を伸ばせないとかなりキツイので覚悟してください・・・別の言い方をするとフルフラットシートがあったとしても寝た時に足を伸ばせないステーションワゴン・SUV・ハッチバック・軽ワゴンなんかは車中泊には向いていない・・・ということです。

ステーションワゴンは頭上があまり高くないのが欠点といえば欠点ですが、横のスペース・・・つまり寝返りを打つための空間の確保はフロントシートへの積載によって比較的用意であり、「寝るだけの空間」としてみれば工夫次第で悪くありません。


次のランクがNBOX+のような、今流行りのフルフラット可能な軽ワゴン(もしくはコンパクトハッチ)
オプションで凸凹なしの完全フルフラットが軽でも実現できているようで、縦横上の空間的余裕がステーションワゴンよりも確保され、理論的には車中泊に向いています。
・・・が、上で述べているように、荷物用のスペースが寝ている自分の横にしかなく、釣り遠征での車中泊の場合はかなり苦しいことになるかと思われます。


~~~~以下、問題外~~~~


・凸凹すぎてマットを引いたとしても使い物にならないなんちゃってフルフラットのコンパクトカー
・荷物を最小にして全てフロントシートに載せてリアのフルフラットを斜めに寝ても足が伸ばせないワゴン
・そもそもフルフラットにできない小型SUV/セダン/2シーター全般








まぁ、ここで何を言わんかとするとか、フルフラットにならない車で釣り車中泊はムリだということです(苦笑)


残念ながら問題外の車に乗っており、なおかつ釣りでの車中泊に関心を持っている方に、次の車購入のアドバイスを自分から送るとしたら・・・

「足を曲げたら寝ることができる」は絶対ダメ・・・妥協不可

「頭上空間」はそこまで重視しないでOK・・・それより荷物スペースを重視せよ

かな。

寝るだけではなく、車内での快適な空間を重視する一般的な車中泊と、多くの荷物が存在する釣り車中泊ではここが決定的に違います。

釣り三昧の一日が終わったら次は車内でアウトドアライフ的な何かを・・・なんてことにはあまりなりません。
当日の釣りで疲れているし、翌朝も早いから早目に就寝することになるからです。

ということで・・・釣り車中泊の車はまず、「足」と「荷」の二つを第一に考えて選びましょう。

購入予算や維持費、釣り以外の目的用途に制限がなければ、やはりワンボックス・ミニバンがいいでしょう。

恥ずかしがることなく、徹底的に車屋さんで実際に寝てみるべきです。

背中の凸凹は無いか少ないに越したことはないのですが、これはアフターパーツというか、サードパーティから車中泊用の快適マットがゴマンと売られているので、余程の段差と窪みとかではない限りあとから何とかできるものです。


5b.快適な車中泊の準備・・・寝袋とマット

寝袋(シュラフ)は季節に合わせて二種類使い分けるとよいでしょう。
暑い季節には薄いシュラフ、寒い季節には厚いシュラフ。

“使用温度目安 ◯◯℃”
“耐寒温度 -◯◯℃”

など、そのシュラフが想定されているコンディションが製品の説明に書いてあるはずなのでそれを参考に選びましょう。

使わないシュラフは枕にしたり、床に敷いてマット代わりにもできるので荷物スペースに余裕がある車なら2個とも積んでいて損ではありません。

ちなみに形状は「ミノムシ型」より「封筒型」がおすすめです。

あとひとつ、寝袋を選ぶ際に無視していけないのが・・・「元の袋にちゃんと戻せるかどうか」・・・というポイント。

寝袋の多くは、出荷の際に機械を使って空気を抜かれて綺麗コンパクトに折りたたまれているので、一度取り出して使ったら収納にン十分もかかる(それどころかン十分掛けても無理なんてことも・・・)なんてことが普通にありえるので、購入の際は収納の利便性の口コミをチェックしましょう。


ちなみに自分が寒い季節に使うのはこれ・・・ちょっとお高いですが、冬の海辺でも普通に寝れます。



普段使うのはこっち・・・1000円ちょっとの激安製品です。
冬に車中泊なんかするかっ!
・・・なんて人はこれ1個で十分かも。



自分の車のフルフラットは一部に段差があり、それが腰の部分に直撃するので厚めのダンボールでマ段差を塞ぎ、そこにこのマットを敷いてます・・・設営・撤退の時間に余裕があるときはこのマットの上に使わないシュラフをマット目的で敷いて、その上に実際に寝るシュラフを設置してます・・・・かなり快適。



マットは

1.床の凸凹低減
2.断熱

この二つの重要な機能を果たします。
床が硬かったり凸凹だったりすると眠りが浅く疲れがとれませんし、睡眠中の冷気のほとんどは空気中ではなく床を伝ってきます・・・なのでマットは夏であっても必要です。
寒かったら眠れないのは当然のことなので、これを防ごうとするのは至極もっともなことですね。


もっとも廉価なのがキャンプでよく使われる銀アルミマットですが、その殆どが断熱目的オンリーであり、床の凸凹低減はしてくれません。
自分が使っている↑のウレタン系簡易マットは断熱と凸凹減の両方をやってくれますが、凸凹に関しては最低限であり、車(人の嗜好)によっては不十分かもしれません。

そういう場合はガチの厚手のウレタン系マットか、エアマットの出番になりますがこれらは収納スペースを結構とるのでそこは車と相談してください・・・自分は持っていませんが、結構快適らしいですね。







釣り遠征を快適に行うためにすべき車のこと②
「5c.快適な車中泊の準備・・・冬の断熱」につづく・・・

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Comment 12

2017.02.18
Sat
22:32

SurfaceSummer #-

URL

ズバリ何なのだ??はっきり車種をいい給へ。


と言っても、その人の体格や、タックルの質量、その他諸々を含めるとズバリ言いようがないだろうし、ぼらおさんが述べたような事を加味したり色々調べたりして車を選ぶ事自体が楽しいことなので、ズバリ言われてもアレですけれども、、。
でも車に疎く、ぼらお信者の人はもっと言及して欲しいかもしれませんよ。タックルに関しては具体的な商品名をバンバンあげてくるのにさ、、。

わたしは15年落ちのフォレスターを来週廃車にして、新たな車を買うことになりました。車中泊は、どうでしょう、、。自慢だけど俺182センチだし、、。
たしかにフィールダーは狭すぎて釣りには向きませんね、座ってみたけどクソでした(^^)

編集 | 返信 | 
2017.02.18
Sat
23:14

 #-

URL

ハイエースやキャラバンっと、、

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2017.02.19
Sun
03:06

 #-

URL

黙ってハイエースやキャラバン選んどけば釣り目的なら間違いないですね

ただ足が遅いのと他車より滑りやすいので雪がちらつく地域を考慮するとターボの四駆、値段が跳ねますがwww

私は見た目なんかどうでもいいので土建屋で使い古された様なディーゼルターボの四駆を狙ってます

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2017.02.19
Sun
09:49

遼紀 #-

URL

一人ならバモスで十分です。
特に地磯へ行くんなら細い道もありますからね。
細い道進んでUターンできない車なんていらないですね。

編集 | 返信 | 
2017.02.19
Sun
19:26

サーフ1年生 #-

URL

三年ほどプロボックスをマイカーにしています。
安いしなかなか走るし
フルフラット感は半端ないですよ。

ただっ 嫁とかの反応が良くありません。( ´艸`)

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2017.02.19
Sun
21:52

なかじ #-

URL

200系ハイエースのディーゼル四駆買っておけば問題無いかと。燃費悪いが、雪に強い!
あとは好みでカスタマイズしてけば良いし。今じゃ、キャンピング仕様にしてても週末キャンパーでタウンユース派の人もいますからね。
僕はエスティマ乗ってましたが、なかなか快適でした。今はオデッセイなんで、サードシートが常に床下収納ww

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2017.02.20
Mon
22:59

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

> ハイエースやキャラバンっと、、

維持費および悪路の走破性を重視しなければ最強の釣り車でしょうね

近場と悪路にジムニー

遠くにハイエース

この二本建てで。。。。

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2017.02.20
Mon
23:05

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> ズバリ何なのだ??はっきり車種をいい給へ。
>
>
> と言っても、その人の体格や、タックルの質量、その他諸々を含めるとズバリ言いようがないだろうし、ぼらおさんが述べたような事を加味したり色々調べたりして車を選ぶ事自体が楽しいことなので、ズバリ言われてもアレですけれども、、。
> でも車に疎く、ぼらお信者の人はもっと言及して欲しいかもしれませんよ。タックルに関しては具体的な商品名をバンバンあげてくるのにさ、、。
>
> わたしは15年落ちのフォレスターを来週廃車にして、新たな車を買うことになりました。車中泊は、どうでしょう、、。自慢だけど俺182センチだし、、。
> たしかにフィールダーは狭すぎて釣りには向きませんね、座ってみたけどクソでした(^^)


実は車に関しては嫌な思いがあって、防犯上の観点から意図して書かぬようにしております・・・

多くの人がブログで愛車を公開していますが、それを見て危ないなぁ・・・と思っていたり。

釣り人の車には高価なタックルが積載されていることが珍しくなく、もしかするとそういう気がまるでなかった人が「あっ、これ、あの人の車やんけ!」なんてわかったとたん、血迷った行動をとることもあるわけでして・・・

そういうわけでして、自分の車はステーションワゴンですが・・・具体的な車名はおろか、その色すら公開しようと思いません(苦笑)

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2017.02.20
Mon
23:20

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

> 一人ならバモスで十分です。
> 特に地磯へ行くんなら細い道もありますからね。
> 細い道進んでUターンできない車なんていらないですね。

狭い山道にモリモリ突き進んでいくジムニーは本当に羨ましいです・・・でもジムニーでは絶対に寝たくないです・・・w

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2017.02.20
Mon
23:30

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 200系ハイエースのディーゼル四駆買っておけば問題無いかと。燃費悪いが、雪に強い!
> あとは好みでカスタマイズしてけば良いし。今じゃ、キャンピング仕様にしてても週末キャンパーでタウンユース派の人もいますからね。
> 僕はエスティマ乗ってましたが、なかなか快適でした。今はオデッセイなんで、サードシートが常に床下収納ww


海外市場向けに盗難率高い車ですが、30万キロくらい余裕で走りそうですよね!

市内近場の釣りとか、隘路への進入に難がありますが、釣り車の姿として一つの最終形態でしょう。

自分も結構欲しいです。

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2017.02.20
Mon
23:32

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 三年ほどプロボックスをマイカーにしています。
> 安いしなかなか走るし
> フルフラット感は半端ないですよ。
>
> ただっ 嫁とかの反応が良くありません。( ´艸`)


公道最速最強とのウワサで名高いプロボックス!

実は以前検討したことがありますが、車検が毎年というのに腰が引けてヤメときました・・・・

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2017.02.26
Sun
15:47

旅人 #EBUSheBA

URL

はじめまして。
(…だいぶ前にコメントさせて頂いた事ありますが、名前忘れました。スミマセン)

車種名上がって無いので、寂しくてコメント致します。

普段使い&車中泊なら
1番“ちょうどよい”
フリードスパイク!

運転席を1番前にずらせば2メートルの完全なフルフラット。シングルのマットレスがひけます。(縦方向はマットレスが210cmとか220cmなので少し曲げないといけませんが。)
ロッド用に天井部にバーを取り付けると頭上は気になりますが、一応座ることは出来ます。
燃費もハイブリッドなら1リットル18位走ります。

もちろんハイエースなどには敵いませんが普段使いを考えると本当にちょうど良いですよ。
この車で連続10日間車中泊しながら遠征したこともありますが、快適でしたよ。
外から見えない用に窓ガラスを専用の目隠しで隠すと快眠過ぎて朝マズメに寝坊してしまう事が唯一の問題です。

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