VMCの罠~フックの強度考察おまけ~ - 初心者のためのフック講座

VMCの罠~フックの強度考察おまけ~

 16,2017 11:14
DSCN3200.jpg

※※画像はVMCフックとは何ら関係ありません・・・イメージ画像です※※



この記事はフックはオーナー製やがまかつ製といった一流製品しか買わないよ、という人には時間の浪費になる恐れがあります。

フックに関する無駄な知識を深めようとする人、格安でつそこそこの品質のフックを手に入れようと考えている人にはちょっとした読み物になるかもしれません。




フックの強度は何によって決定されるのか①
の締めくくりにこうあります

>ハッタリロッドメーカーほど「ハク」をつけようとして
>「独自ナントカカントカテクノロジーガー」と叫びますが
>何の事はない・・・東レなりなんなりの
>出来合いのカーボンを仕入れて加工しているだけ。
>ロッドのプリプレグシートと同じく、フックの鋼線も
>(語弊があるかもしれませんが)
>「誰でも入手できるもの」なんです。
>いや、フックメーカーはロッドメーカーほど
>(鋼線素材の)独自技術云々などを
>誇大的に吹聴しないものですが(苦笑)






>いや、フックメーカーはロッドメーカーほど
>(鋼線素材の)独自技術云々などを
>誇大的に吹聴しない




>いや、フックメーカーはロッドメーカーほど
>(鋼線素材の)独自技術云々などを
>誇大的に吹聴しない





>いや、フックメーカーはロッドメーカーほど
>(鋼線素材の)独自技術云々などを
>誇大的に吹聴しない









あっ・・・





鋭い刺さりと優れた耐久性を生み出す高熱処理プレミアムハイカーボン鋼材採用。
日本刀の製造技法でもある鍛造製法。
圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化する事で、強靱性能を発揮。


ラパラVMCフックより引用






人はコトバに反応する生き物です。


「鮭の塩焼き」だと平凡極まりない一皿ですが、名称が「サーモンの香草焼き」になった途端、人を惹きつける魔のプレートに変わります。


これが言葉の魔力です。



「プレミアムハイカーボン鋼」


「日本刀の製造技法」



こんなスペシャル感を謳った途端、何かしら「凄いぞ、コレ」感が生まれます。


“VMCフック”・・・何か知らないけど、イイ鋼を使ってんだな、と。


きっとシャープなんだろうな、と。


きっと強靭なんだろうな、と。





ちなみに「VMCフック」とは、フックに関する事柄を調べていくと度々登場する言葉ですが、これ、中々混乱を招く言葉で、現状、VMCが意味するものが二つあります。


①ラパラVMC社製のフック・・・かつては独立したフランスのフックメーカーでしたが、2000年にラパラに買収されてラパラVMCとなりました・・・売上規模では世界最大のフックメーカーです

②「VMC」を商標ではなく「規格」あるいは「概念」として利用しているパチモノ


まっとうな日本人としては②の存在に驚かされますが、VMC製のフックに似てるから「VMC(のような)フックだ」と言っているモノが結構多く存在します・・・びっくりですね。

①に関してですが・・・まず第一にその殆どがフランス製ではなく(日本に入ってくるVMCで本家フランス製のブツは殆ど無かろうと思われます)中国製であることが特筆されます。

そして、多くの中国製VMCフックが「中国にあるラパラVMCの直営工場」で作られているとは限らず、「数ある中国の独立系フック工場(つまりは下請け)」に仕様を伝えて作らせたフックである可能性のほうが高いということを覚えておきましょう。

以上2つの観点から、VMCフックは「VMCフックであるから云々」という、評価の一般化が非常に難しいことになっているのが現状です。

ようするに、どうしようもないクズもあれば、そこそこ使えるブツもあるということ。

VMCであることより、どういうルートを辿ってやってきたVMCかが大切だということです。

別の言い方をすると、ハズレではなく“アタリ”の工場で作られたフックが途中雑な扱いをされることなく、貴方の手元までやってきたということが大切であって、VMCであるか否かはフックの品質を測る上では何の役にも立ちませんよ・・・ということですね。

どの業界でもいえることですが、世界一の売上規模を誇るメーカーだからといって、そのメーカーの品質が世界一だとは限りません・・・






一度も使ったことのないこのラパラVMC7552/7554を例に挙げて申し訳ないのですが、正規品ということなのでここはひとまずご愛嬌。

さて、このフック・・・見ただけでST-46やがまかつSPMHより格下のフックであることがわかります。

見ただけでわかります。


VMCrapala.jpg





どうして・・・?





はい。



DSCN3718a.jpg



これが俗に言う「センターバランス」のフックです。


親軸が1本、子軸が2本。


ロウ付けして接着するパーツは3つ。


色々とコストがかかりますが、バランスは綺麗に仕上がります。


一方のラパラVMC7552/7554は・・・


VMCrapala2.jpg


親軸が1本、子軸が1本。


本来は(がまかつの安いトレブルのように)センターバランスにならない構成ですが、親軸を斜めに曲げて無理矢理センターバランスにした「なんちゃってセンターバランス」のフックです。



理由?


コストが安いからです。


このフックはラパラVMCのラインナップでおそらく「高級フック」の部類にはいると思いますが、このような手抜きの作りのフックが刺さりや防錆や単純強度の面でがま製やオーナー製に比肩するとは、論理的に考えてありえませんよね。


ましてや、鋼材屋でも製鉄屋でもないのに鉄についてべらべら喋っているのをみると・・・






余談ですが、自分が調べた限り、フックに使われる“一流”と呼ばれる素材は一に日本製、次にドイツ製のようです。


フックメーカーが素材に関して言及する場合、まず間違いなく「日本製」(あるいはドイツ製)の鋼線を使用している旨をいの一番にするはずです。


ラパラVMCは・・・どうでしょうね(笑)






関連記事


Comment 5

2017.03.16
Thu
19:17

 #-

URL

そういえばナイフでも刃物でもハイクオリティなものはたいてい日本製かドイツ製ですね。
金属加工ですからね

編集 | 返信 | 
2017.03.16
Thu
19:48

フランク三浦 #7mLUTKjc

URL

おフランス=謎にハイソ感

編集 | 返信 | 
2017.03.16
Thu
21:25

ウグイさん #-

URL

クッソワロスwww
こら言葉のパワーは凄いですわ(^q^)
なおワイはがまかつかオーナーしか使わない模様

編集 | 返信 | 
2017.03.16
Thu
23:14

元ロン毛 #-

URL

某所で投げ売りされてたVMCフック一箱100円・・・えぇ買いました、まだ使ってません。
VMCのキャッチコピー、深夜の通販番組で扱ってたメリケン製の包丁みたいですな。

編集 | 返信 | 
2017.03.17
Fri
23:07

すまいそん #-

URL

ラパラって消耗品に関しては安かろう悪かろう路線なんですかね?
PEラインもそうでしたが。

編集 | 返信 | 

Latest Posts