ヒラスズキで助かる命がある【前編】 - 2017年釣行記

ヒラスズキで助かる命がある【前編】

 20,2017 12:10
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小説を書こうと思う。

タイトルは決めてある・・・「ヒラスズキで助かる命がある」・・・だ。

主人公は四十前後の男で、同期のエース格が出世競争を勝ち上がっている中、平凡な自分のキャリアの限界が見えてきた。

仕事はソコソコできるが、際立つものはない。

それを社交術でカバーするほどの甲斐性もない。

もうすぐ後輩たちが自分を追い抜いて上司となっていくだろう。

家に帰れば冷えた家庭があるだけで、自分と家族・・・・「レス」になって久しい妻と、贔屓目にみても容姿的に優れない(せめて自分に似たほうが美人になっただろうと密かに憐れむ)反抗的な娘・・・との間には隙間風が吹いている。

刎頸の友として付き合っていた旧友たちとの縁も自然消滅しかかってる。

若かりし頃、なんの根拠もなく「世に何かを成さん」とおぼろげに思っていたのが、ただの妄想だったと認めるのが苦しい・・・が、それはどうやら現実であり、真実である。

唯一の趣味といえば釣りだが、それは本格的なものではない。

テレビ番組で時折観るような「絵になるような美しい釣り」をいつかしてみたいと思っているが、多分無縁だろうと諦めている。

自由になる金があれば多少の憂さ晴らしが出来るかもしれないが、それもない。

いや、あったとしても根本は何も変わらないだろう。

つまり、自分の人生は「消化試合」のモードに入ったのである。









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と、ここまで書くと、あまりにも生活感がありすぎて「読み物」として、あまりよろしくないことに気がつく。

この冴えない男がヒラスズキ釣りを介して“男”と“野生”を取り戻していき、究極的には人生に、生きていくことに喜びを見出していく・・・つまりは一度比喩的には死んだ人生が蘇る、生をつかむ、命が助かるという話なんですが・・・


ダメ、うん、ダメ。


ああ、だめだ、だめ。

まず、主人公がおっさんというのがイカンのです。

折角なのでおっさんの設定は活かすとして、このおっさんが記憶をもったまま何故か美少女になってしまったことにします。

ウン、コレならウケがいいぞ・・・・

主人公は妙な色気がある、悪魔的な、色白の、性の匂いを感じる美少女となる。

まぁ、この美少女の設定は安部公房や初期の大江健三郎からパクって肉付けしときゃバレないだろう。

当然おっさんは自分に起きた「変化」に困惑するが、そこは社会の荒波に揉まれて20年間生きてきた男、自分の新しい肉体と美貌の価値にすぐに気がつくのである。

外見的魅力・・・商業的価値がゼロに等しい量産型の「終わったおっさん」が突如として「千年に一人」になったのである。

そこで生じるテーマは「背徳感」と「エロス」と「世間への復讐」であるべきであって

アナタ、ワタシノリアルタイトナXXXーでオXXXXシタクナイノ?

みたいなセリフを美少女に言わせつつ、四十男の手練手管を使って色欲にまみれた強欲ジジイ達を操り、第二の人生を駆け上っていくのだ・・・・


あ、あれ?

ちょっとまって、ヒラスズキ釣りは何処行ったん?

あ、そうだ。


やっぱりイロイロあって「元の自分の姿と元居た環境」に戻るための条件である「いつかやってみたいと思っていたヒラスズキ釣り」をするために少女は磯へ、UC11を握って赴くのであった・・・


という風にまとめよう。

ウン、良い、良いよ。

ミリオンセラーだね、これ。




あ、まてよ?


「後輩が自分を追い抜いて上司になって・・・云々」はインパクトが薄く、ストーリーの進行上においてのカタルシスの発散が起きないんじゃないか?

「ヒステリー持ち(で不感症であろう)年下の女上司」という設定のほうが悲壮感・臨場感のある職場が描かれているようで、グッドだよね。

ぼらおさん、この書類、こことこことがおかしいんですけど、どうなってるんですか?
あ、そうですか、早急にやり直してください(これくらいもマトモに出来ないのか、的な軽蔑の視線)。

こういうシーンを挟むといいですよね。

で、美少女に転生(?)してからの、この不感症女との立場の逆転劇を挿入すると。

アナタ、ワタシノ○○○○○○ナサイ
デキナイトドウナルカ、ワカッテルヨネ?

なんて、いいねぇ、コレ、売れるよ、ツボ抑えてるよ。











というプロットを崖降り中に閃いて、一人大笑いしながら磯に到着しました。







はー、面白かった。







あ、ヒラスズキ。


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マズメジャストに到着(マズメ前に到着・開始が本当にツラくなりました・・・)

なかなかえー感じでサラシているので、楽観して臨みますが、撃っても撃っても無反応。

前回の払い出し気泡テロテロメソッドを試しますが、まったく効果ありません。

おそらくベイトが居ないからだと思います(あのメソッドはサラシが濃く、かつ、ベイトが“奥”に豊富に溜まっていたからこそ成立するものであったはず)

結構焦りますが、開始15~20分後に初ヒット。

あ、使用ロッドはバリヒラ11MHTZNANOです。


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まだ陽が登りきっていなかったので、光量が少ない時に強いであろう、パールホワイト系を選んだのが良かったのかも?


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60くらいの平凡な魚でしたが、緊張がほぐれました・・・いや、ヒラスズキはいつ見たって美しいんですけどね!


今日は釣れる(少なくともボウズじゃない)という安心感

バリヒラで釣ったという安心感


11MHでこのクラスを抜き上げることが出来る・・・これを確認できたことが特に嬉しかったかな。


ただし、サラシを撃ちさえすれば釣れる、ヒラスズキは何処にでも居る、そういうコンディションではないことは痛感しました。


ファーストフィッシュからしばらくの後・・・


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回収直前のキワで来ました。

海面から結構高い所に位置するオーバーハングから竿をだしていたのですが、限界ギリギリまで丁寧に引いてきた結果、足元でドカン。

口に掛かっていたフックが外れ、背に刺さっていたフックが残り、ヒラスズキバイブ状態に・・・足元で引くわ引くわで、リーダーを擦られまくってかなりヤバかったです。


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今までバリヒラの結構な悪口言ってきましたが、ゴメンナサイ・・・・

バリヒラ11MH・・・数回目の使用にして2匹目のヒット、それなのにまるで十数年来、磯での釣りを共にしてきた古馴染みのロッドのように操作できました。


あ、エラ洗いの寸前だから緩めてやれ

あ、引波に巻かれるからベールひらいてラインを出せ

あ、オーバーハングに潜ろうとしているからとにかくリフトしろ


このロッドは魚を掛けてからの操作性、情報伝達力、ユーザーフレンドリーネスがハンパない。


細部に不満があるけれど、このブランクはガチ。


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アタリはもう1回

「こんなところに居るわけないだろう」的な・・・いや、本当に、絶対に居るわけないだろうって場所・・・


ワンドの奥のワンドのしょっぼいサラシ


から突然出てきのがあって、乗せきれずにこの場は終了。


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こんな変なクラゲ(?)がフックに突き刺さってルアーがアクションしなくなることが多くて厄介でした。


3打数2安打で、まぁ納得。


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ちなみに胃の中にはアナハゼらしき物体と、その他の雑魚が。

アナハゼなんか食べてるくらいだから、やっぱりベイトが少ないのでしょう。

ベイトを追って出て行くヒラスズキもいれば、サラシに残って次のベイトの回遊を待つヒラスズキも居る、と。


後者・・・居付きで、狙えるヒラスズキの数は少なく、釣ってしまえば・・・あるいはバラシて警戒させてしまったら、そこは終わり。

別の群れの回遊はこのベイト状況では期待できないでしょう。


ランガンあるのみ。


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後半に続く





こんなタックルを使っています









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Comment 4

2017.04.20
Thu
15:18

万年初心者 #-

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釣ってますねぇ!

バリヒラ11はバットの先端にガイドがあるのがちょっと気になる、後新しくなって改善されたかはわからないけどリールシートのダブルナットが緩んできてあんまり意味が無いって所

それ以外は最高のヒラスズキロッドだと思います!

編集 | 返信 | 
2017.04.20
Thu
16:30

フィレオフィッシュ #-

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こんにちは。
いつも更新楽しみにしてます。
ブログを拝見し、バリヒラ11と2sのインプレ楽しみにしてます!
どっちか購入しようと思ってるので是非参考にしたいのです。

編集 | 返信 | 
2017.04.20
Thu
17:40

ウグイさん #-

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すごーい!君はぼらを釣るのが得意なフレンズなんだね!

お魚を美少女擬人化して水族館で観れるようにして、そんで少し闇の深そうな設定をチラチラさせればラノベなら大ヒットして印税ガッポガッポだと思います(*´ω`*)

タイトルは『さかなフレンズ』で如何ですか?(笑)

編集 | 返信 | 
2017.04.20
Thu
20:55

初心者8 年目 #-

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その小説読みたーい‼

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