FCLLABO UC11 2S ファーストインプレッション② - シーバスロッド

FCLLABO UC11 2S ファーストインプレッション②

 16,2017 11:35
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UC11 2Sが万人向けのロッドではない理由は、その強さではなく硬さにあります。


このロッドは軽く、硬い。


一言でいえばとってもシャープ。


“キンキン”

“シャキシャキ”

“パリパリ”


こういう擬音が似合う・・・というか、このブランクの質感を表現しようと思えばオノマトペに頼るほかない。

港湾系のシーバスロッドに慣れている人はUC11を手に取るとある種のカルチャーショックを覚えることになるでしょう。

いや、高弾性カーボンという響きが好きな人ですら、このロッドを一度手にすると、いままで自分がそうであると思っていた高弾性系のロッドがただのフニャフニャロッドであったと認めざるをえないはず。


バットの根本からティップの先まで、ブランク全身を貫く芯のある金属的な硬さ・・・これでシーバスが獲れるのかと疑いたくなる硬さ・・・この硬さこそがUC11をUC11たらしめる性質です。


この硬さがあってはじめて風を斬り裂くことが可能となるのですが・・・


この硬さには当然、副作用があります。







ティップと感度

硬さの副作用はティップに現れています。

まず、ティップの乗りの良さは明らかにバリヒラ11MHに劣りますね。
ただし、この乗りの悪さは「バリヒラ11MHに比べて」という相対的な問題であって、特に弾きまくる問題児というわけではありません(UC11の乗りが悪いというわけではなく、バリヒラ11MHの乗りがよいと形容すべきなのかもしれません)。

次に・・・・表現方法を迷うのですが・・・・パキパキの高弾性にしては感度がそれほどない、というべきかそれとも、ティップから送られてきた情報がその硬さ故に読み取り辛い、というべきか・・・・送られてきた情報の質に問題があります。


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このような現象に遭遇するのは初めてなので自身の戸惑いを隠しきれないのですが、どうやらロッドの感度とは二種類あって


A) ルアーに起きた変化を感じる度合い

B) 一体ルアーにどのような変化が起きたのか、使い手に変化の内容を伝える感度


パリパリで硬すぎると(つまりUC11 2Sは)Aの能力に関しては行き着くところまで行ったという感じなんですが、Bに難があるみたいです。

UC11を使い始めて初めて、この「二種類の感度」という概念に気がつきました。

UC11を使用中に何かしらの変化がルアーに起きたとして、それが海藻を拾ったのか、根に触れたのか、バイトなのか、率直に言ってかなりの“慣れ”と“集中力”がないと読み取れません。

とある釣行ではサラシやキワではなく、払い出しの流れにヒラスズキが付いていたので、変化=アタリという単純な図式で解釈すればよく問題はありませんでした。
払い出しやサラシのド真ん中への直球勝負でミノーやシンペンを引くのには申し分ないということです。

が、とある別の釣行ではヒラスズキがキワにピッタリ付いていたので、バイブで足元をタイトに攻めたのですが・・・正直なところ、根やキワに接触した感触とバイトの感触の区別がつくようになったのは釣行終盤に入ってからでした。
つまり、バイブやミノーを使ったタイトな狙い、また、シャローエリアのでの使用には使い手を選ぶということになります。

もちろんこの問題は「その日の状況を読み取る能力」「UC11への慣れ」「思い切りのよさ・度胸・集中力」でカバーするこができます・・・できますが、この3つの要素が必要な時点で万人向けのロッドではないことがお分かりいただけるかと思います。


パワーと操作感

意外かもしれませんが、このロッドは“パリパリ”ですが“モリモリ”ではありません。
ストイックなランカーハンティングロッドではなく、60up・・・いや、ひょっとすると55upからが適正かなと思います。
バリヒラ11MHより若干大きいサイズがメインターゲット層という感じ。
アベレージ60前後の地域なら普通に使えるでしょう。
ただし、その魚をいなし操る能力・・・「操作性」はバリヒラ11MHより難しいです。
軽いからといって舐めてうぉりゃーと強引に巻けば足元でバレるし、重いから慎重にやればブランクが仕事せずにバレます。
かといって軽くても慎重にやればいいわけでもなく(とっとと回収すればよかった・・・とか)、重くても強引にやればいいわけでもなく(もっと時間を掛けるべきだった・・・とか)・・・まぁ、そこ慣れるしかありません(苦笑)
バリヒラが先進的なオートマだとしたら、UC11は古典的なマニュアル、といったところです。


この手のロッドを使うために必要なマインドが二つあります・・・
一つは魚が掛かった瞬間の思い切りの良さ
もう一つは、仮に逃してしまっても次に向かってポジティブに考えることができる切り替えの早さ

自分自身を客観的に分析してみて、この性質のどちらも備わっていないと思うならばUC11は向いていません。



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そもそもUC11には3つのバリエーションが存在しており


UC11・・・自重275g、キャスト70g
(オリジナルでカチカチ)


UC11 2S・・・自重232g キャスト60g
(ヒラスズキ特化でパリパリ) 


UC11 β3・・・自重255g キャスト80g
(マルチロッドで対青物を意識)



「強い」と呼ばれるロッドはβ3やオリジナルUC11であって、S2はパリパリで硬いけれどもパワー自体は比較的抑えられており、想像しているよりもスパルタンなロッドではありません。

硬い≠強い

ということです。

自分はUC79で予備知識があったので新鮮味は薄れていますが、初めてUCシリーズを使う人は、魚を掛けた時に出るその浅い曲がりに驚くことになるでしょう。
曲がりは浅いですが、ちゃんと機能しています。
というか、効率よく機能しすぎて、ただでさえ短いヒラスズキとの楽しい一時が一瞬で終わってしまうことになるのですが・・・

この浅い曲がりを活かして魚を獲るためには、この浅い曲がりを信じる「信仰心」と、正しいドラグ設定が重要です。

弱すぎてロッドが曲がる前に糸がでるようなドラグ設定だと、ロッドのいなし効果が機能しないのでバレやすくなります。
強すぎて全然出ないようだと(あまり曲がらないロッドなので)フックや刺さった肉に負担が集中し、フックを伸ばされたり肉切れしたりでバレやすくなります。

フックの話が出ましたが、使うルアーを選ぶロッドでもあります。
キャスティングのルアー話ではなく、ファイトのルアー話なんですが・・・・あまり曲がらないロッドなのでフックに掛かる負荷がハンパじゃありません。
ミノーならば最低でもST46#3か2、できればST46#1かST56#2くらいのフックを装着できるヤツを使うのが好ましいです。

尚、ブッコ抜きやズリ上げランディングは可能ですが、高弾性パキパキなのでデリケートな角度を維持する必要があります。


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↑高い足場から掛けて、海面から低い足場にリフトしてランディングしました。


興奮しやすい方はランディング中のロッド角度に要注意・・・冷静を保ちましょう


(③に続く)
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