ガイア エリア16 - シーバスルアー:ミノー

ガイア エリア16

 15,2017 11:31
DSCN5467.jpg


エリア16

メーカー:ガイア
カテゴリー:サブサーフェイスミノー
スペック:全長160mm 重量18g フックサイズ#4

評価

“より遠くへ飛ばしたいというアングラーの要望に応えるため、エリアの定番リップレスシリーズ最長16cmモデルが誕生しました。エリア10のボディボリュームをそのまま引き継いだ超スリムボディーで矢のごとくかっ飛びます。またボディ形状からサヨリパターンにも有効です”

えー、端的にいいますと、このガイア謹製の紹介文に真実は1mgも含まれておりません。

どういうルアーを造りたかったのかは、わかります。

どういうルアーを目標にしたのかも、わかります。

が、簡単に言ってしまえば失敗作です。





適性

サーフ    ★
内湾干潟   ★★★
河川/河口  ★★★
磯       ★
港湾     ★★

このルアーはそのキャスタビリティーの低さによって全てが台無しにされているルアーです。


キャスティング

飛距離 ★★★☆
飛行姿勢 ★★
キャスタビリティー ★

近年稀にみる低レベルなキャスタビリティー
全てが完全に極まれば、そこそこ飛びます。
一つでも損なわれると、クソ。
しかも、風もなく背後頭上もクリーンであるという、理想的な条件下でのキャストであっても、その飛行姿勢を意識してコントロールするのが非常に難しい。
ロッドを振り抜くスピードが速すぎるとほぼ間違いなく失速します。
ゆっくり弧を描くような軌道でバットにウェイトを乗せてえいやっ!が一番簡単なイメージ図

・・・つまり、まぁ、ウンコです。

160mmの大型ルアーに期待されるレベルではありません。
全長160mmのルアーを収容するには内部パーティションを外したメイホウの3010ケースが必要になるわけですが、そういうルアーケースには当然のように、それ相応のルアーが収納されるものです・・・

ショアラインシャイナー170とか
タイドミノースリム175とか
ハードコアミノー170とか

こういうルアーが納められているケースからエリア16を選ぶ理由など何一つなく、また、こういうルアーケースの貴重な空間をエリア16で埋める理由も何一つありません。

あ、ライバルの話題が出たでついでにしておきましょう、その話。

ショアラインシャイナー170やタイドミノースリム175はシーバスルアー史の生き証人といってよく、これらのルアーはかつてシーバスルアー界が「細く長いシルエットの可能性」を探求したことの痕跡・・・産物であります(タイドミノースリム200なんてキワモノも存在します)
長いと「ルアーがここにあるぞ!」という寄せのアピールがあり、細いと「オレはサイズに見合わぬ食べやすさが備わっているぞ!」という喰わせのアピールがあり、この組み合わせの可能性を探求することが一時期ブームになったわけですね。

磯で、浜で、川で、「細く・長いルアー」はシーバスルアーの行き着く一つの結論であるということ判明したのです。

お気づきかと思いますが、ガイア16はその流れで(あまりテストをされることなく)世に出されたものです。

・・・ですが、結局生き残ったスリムでロングなミノーはショアラインシャイナーとタイドミノースリムのみ。
それもややニッチな需要を満たすためのルアーとして、かろうじて存続しているというレベルです。
ロング&スリムは一つの方向性としてはアリだったのですが、様々な理由からメインストリームにはなれませんでした。

余談ですがショアラインシャイナーとタイドミノースリムが生き残れた理由の一つに、磯でも使えたキャスタビリティがあったことが挙げられます。
エリア16には無いキャスタビリティが。


レンジ

MAX射程ではエリア10よりはちょっと潜ります。
K2F122MSとか、シマノレスポンダー129Fとか、リップ付きのシャローランナーのレンジを思い起こしてください。


アクション・使い方

アクション ★★

このルアーのダメなところその①
大きなボディに対して、水を受けるリップレス断面が小さすぎる

リトリーブすることによって使い手に近づいてくるとレンジもアクションも変質するわけですが、こういう不安定さは好まれません・・・というか不要です。
想像の通り、使い手側に近づいてくるにつれて、水を噛めなくなり頭が上がってしまいます(当然、レンジも上がります)。
自然にグラっ崩れるイレギュラーアクションとかならわかりますが、こういう性質は不要なのです。

このルアーのダメなところその②
ボディの体積に対してウェイト不足
ショアラインシャイナー170は28g
タイドミノースリム175は27g
対するエリア16は18g


DSCN5468.jpg


ルアーサイズに対してウェイトが足りないために、キャスタビリティが低く、泳ぎも安定しません。
ボディが細すぎて内蔵できるウェイトボールのサイズが小さく、しかも、(真ん中のフックアイが埋め込まれているために)後方までウェイトルームを確保できていません。
移動ウェイトでどうにもできないならば、テールフック側に固定ウェイトをもっとのせるべきでした。
また、そうするともっと水が掴めなくなるのは明らかなので前方にも固定ウェイトをのせるべきでしょう。
そうすると間違いなく30gを超えることになり、シンキングになるでしょう。
また、アクションもシンペンっぽくなるはずです・・・

ハイ・・・このシルエットとボディーに突破口を見出すとするならば「ウルトラロング&スリムのリップレスシンペン」という方向性でしょうね。

そういうルアーに仕上げて、そこにエリア10EVOのテイストを練り込むことができたら、もしかすると新境地を開拓できたかもしれません。

が、残念ですが、「パクリインスパイアルアーメーカー」であるガイアにそういう革新的なルアーを要求するのは酷というもの。

結局エリア16は実用性を欠く失敗作・・・突飛で奇妙で実用性を欠くが「フツーのシーバスルアー」に見飽きたアングラーに対してある種のセックスアピールを有する「ゲテモノルアー」としての地位を確立したのでありました。


フックチューン

ST-46#4を標準装備


ルアーの入手

値段 ★★★★
安定供給 ★★

未だ現役?
新品でもきっと安かろうと思われますので、珍ルアーコレクションとしてどうぞ。


総評

最終評価 ★★

このルアーでシーバスを釣るのは可能です。
流れがしっかり出てる良い日の良いポイントに(届きさえすれば)やがて釣れるでしょう。
それがガイアの紹介文にあるようなサヨリパターンの日でも釣れることでしょう。
が、その日のアタリがサヨリパターンであれ何パターンであれ、ロング&スリムなシルエットがハマる日に相応しいルアーは前述の、より優れたキャスタビリティとアクションを有するショアラインシャイナーやタイドミノースリムであり、またはそれなりの長さのシンペン(例えばマニック135やスタッガリングスイマー125)だったりします。

つまり、サヨリパターンであろうが何パターンであろうが、エリア16を特に選ぶ理由は何一つないわけですね。

自分はルアーを使ってシーバスを釣るのは好きです。

しかしルアーに使われてシーバスを釣るのはあまり好きではありません。

エリア16に我慢しながら、エリア16に使われて日々の釣りをする・・・?

NO THANK YOU



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Comment 1

2017.06.15
Thu
20:17

EVOは奇跡 #-

URL

やっぱり

・・・EVOは奇跡!

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