道具が釣り人を育てる① - 初心者に読んでほしい思考・行動

道具が釣り人を育てる①

 12,2017 11:57
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“道具を使いこなす”


尖った言い方をすれば


“道具に使われない釣り人を目指す”


古の格言を借りると


“弘法筆を選ばず”


・・・格好いいスタンスだと思いますが、釣りは「道具に育てられ、道具によって開眼し、道具によって楽しみを知る」という、非常にマテリアルな面があります。





例えばロッド。

ラテオやディアルーナクラスでも2万前後の買い物。

普通の人はその選択に失敗したくありません。

なので、情報を集めます。

そのロッドがはたして「いいロッド」であるか否かを徹底的に調べます。

ましてやその上のクラスの実売4万も5万もするロッドともなれば、必死になって調べます。



頑張って貯めた貴重なお金・・・この買い物、絶対に失敗したくない・・・という気持ちは分からなくもないのですが、そういう“賢い選択”を続けていくと選択肢は常に無難であるもの、口コミで高評価を得ているもの、自分の経験の延長線にある予測可能なものしか得ることはできません。



未知なるテイスト

刺激的なスパイス

自らの既成概念を打ち破る衝撃




“賢い選択”を続けていると、得られないんですよね。




ある程度落ち着いた人ならば

(この『落ち着いた』という言葉が指すものは、それなりに散財してあっちこっち手をだした結果、自分の好み・自分の方向性が定まったという意味で、未知なるものに果敢にトライする年頃でなくなったという意味ではないし、ましてや、そういう事とは無縁の安全志向の性格という意味ではない)

自分の方向性に沿う口コミ情報を拾って、なるべく失敗のない買い物を目指すのが正解でしょう。


が、初心者~脱初心者がこのような「成熟」した買い物の仕方をするのは間違っているのではないかと・・・間違いじゃないにしても未知なるモノを買うことによって拓けたはずの可能性を摘んでいるじゃないか・・・と、思いますね。


例えば、シマノのロッド。

ディアルーナを買う。
勿論、ディアルーナを買うにあたっては丹念に情報をかき集め“賢い選択”をしている。
ディアルーナを卒業する。
次に買うのはルナミス。
勿論、ルナミスを買うにあたっては丹念に情報をかき集め“賢い選択”をしている。

OK,OK問題ありません。
ここまでは、誰しもが通る道です。

ところでルナミスもいいですけど、この辺でGクラフトとか買い足しませんか?
強靭なバット、何か一つでも間違えれば全然飛ばないが条件が全て揃うと異次元にかっ飛ぶキャスタビリティ・・・“賢い選択”をし続けてきたシマノマンはきっと衝撃を受けるでしょう。



ちょっとピーキーすぎて好みじゃない?



好みであるかないかは問題ではありません。

ディアルーナしか知らなかった、シマノしか知らなかった世界観を広げることが問題であり、10人中9人がキャストして75点を出せるロッドではなく、10人中5人くらいしか使いこなせないけれど95点を出すことが可能なロッドに挑むということが問題なのです。

例としてシマノとGクラフトを出しましたが、GクラフトはGクラフトである必要はなく、BOUZでもFCLLABOでもなんでもいいのです。

いや、そうじゃない・・・・ルナミスでシマノの正常進化を楽しみ、攻撃的なGクラフトを買い足し、曲がるBOUZに手をだしましょう。

全部買いましょうよ(ニッコリ











そういう“賢い選択”から外れたことをしていると、色々と損をすることになるでしょう。

頑張って挑戦したけどモノにならなかったとか。
ロッド自体は使いこなせるようになったけど好みじゃなかったとか。

あるいは、ロッド自体がクソ、ゴミだったとか(笑)




これを“勉強”といいます。





これを繰り返して物の良し悪しを見定める眼力を養い、甘きも苦きも包容する世界観を広げ、そしてある時点で広げた手を自分の嗜好にあわせて収斂してく人のことを好事家といいます。



買い物で失敗して、失敗という経験を身に着けた自分の成長を楽しんでいるのです。



買い物で成功して、買い物で開けた新しい世界を堪能し成長した自分の姿を楽しんでいるのです。



買い物で落ち着くのは、その両方をしゃぶり尽くした後でいい。











自分が“賢い道”から外れて最初に衝撃を受けたロッドがBOUZ C3 SHORE8-1/2でした。


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よく曲がる・・・こんなに曲がって大丈夫なんかという位曲がるのが印象的なロッドですが、自分がもっとも感銘を受けたのは「曲げて獲るロッド」というロッドのコンセプトより、ロッドと自分が繋がっているダイレクト感、エモーショナルな要素でした。
あ、ロッドって魚を捕獲するためだけの道具じゃないんだという概念がこのロッドのおかげで形成されました。


次にGクラフトのミッドストリームがあり、次にFCLLABOのUC・・・あ、まぁ、この話に突入すると長くなるのでこの辺でヤメ(笑)





とにかく、ディアルーナやラテオから“賢い選択”をとり続け、無難に無難にと道を歩んだ結果にエクスセンスやモアザンが世界最高峰だと決めつけるのは、シーバス道の楽しみを半分捨てているようなものだということです。

もちろん、巡り巡ってエクスセンスやモアザンが自分にとって最高だという結論に辿り着く人もいるでしょう・・・そういう人は最高の釣りライフを楽しまれていると思います。




失敗も成功も含めて買い物を楽しんでこそ、趣味なのです。
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