邪道 ニーサン 磯ヒラ編 - シーバスルアー:ミノー

邪道 ニーサン 磯ヒラ編

 24,2017 11:13
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ニーサン

メーカー:邪道
カテゴリー:シンキングリップレスミノー
スペック:全長100mm 重量13g フックサイズ#3


評価

本来は港湾や河川のルアーである邪道のニーサンを磯ヒラルアーとしてのみ考察します。

インプレリクエスト対象ルアー

ヒラスズキルアーとしての可能性を感じています。
と言うのも、ヒラスズキが良く釣れる日(ルアーがなんでもいい状態)に色々なルアーを試した際に最もバイト、キャッチが多かったのです。
当日は15本以上キャッチした思うのですがNI-SANで7本ぐらいでした。
その後、色んな場面で試してみたのですが中々釣れます。キャストも飛行姿勢に癖は有りますが、そこそこの飛距離があります。ぼらさんヒラスズキルアーとしてNI-SANをどうインプレするか楽しみです。






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適性

サーフ    ★
内湾干潟   ★★★★
河川/河口  ★★★★★
磯       ★★★
港湾     ★★★★

本来は“湾奥”のルアーです


キャスティング

飛距離 ★★★
飛行姿勢 ★★★★
キャスタビリティー ★★

磯の使用感です。
凪の湾奥ならかなりイイ線をいっているとおもいますが、如何せん、荒磯ではホントに「ギリギリ」という感じ。
PE2号タックルで逆風下でガチ投げするとライントラブルの基となるでしょう。
1.5号タックルでの使用を推奨。
ちなみに風が無いけれど波はあるという都合の良いシチュエーションで1.5号タックルならば、そこそこ飛びます。


レンジ

シンキングですがシンキングである意味はほとんどありません。
どう扱っても普通に表層を行きます。

このルアーの磯での最大の欠点は飛距離が出ないルアーなのに足元まで引けないこと。

飛距離は出ないけれど足元までキッチリ


とか

足元まで巻けないけど飛距離はぶっ飛び


ならば磯ヒラルアーとしての確固たる地位を獲得できたかもしれません。
惜しいことにそのリップ形状では水を噛める限界があるため、アクションの有効距離が短いのです。


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アクション・使い方

アクション ★★★★

“飛ばないし、足元まで巻けないけど、喰わせのルアーとしてアリだよ”

そのアクション、その性質をワンセンテンスで表現するとこうなります。
100mmという小ささ、サブサーフェイスというレンジ、TKLM12/18をさらに大人しくしたようなアクション・・・

「そこに居る」とわかっている溜まりに(磯ヒラルアーの代表格である)裂波140とニーサンを投げた場合、反応がよいであろうのはニーサンでしょう。





磯ヒラにおいては「通せばなんでもいい」という日もあることは否定しませんが、一般論からすると目の良いヒラスズキは、「ベイトに見えるか否か」は勿論のこと、「食べやすいか否か」をハッキリ見て判断しています。

「食べやすさ」とはルアーフィッシングにおける重大な概念の一つです。
「食べやすさ」という概念は2つに分割されます・・・すなわち「食べやすいサイズ」と「食べやすいアクション」に。

サイズに関して言うならば・・・

サイズが小さいと一口丸呑みで捕食成功率が高い
サイズが小さいと遊泳力がないために捕食成功率が高い
サイズが小さいと捕食アクションがミニマムになるために同じ場で持続的に捕食活動を行うことができ、効率がいい
サイズが小さいと捕食に必要な行動がシンプルかつミニマムになるため、捕食に伴うリスク(サメ・イルカ・大型猛禽類による攻撃)が小さい


サイズが大きいと逃れられて徒労に終わるかもしれない。
サイズが大きいとその捕食ゾーンが荒れて(ヒラスズキが大きめのベイトを捕食しようとして暴れると彼/彼女の食事場が荒れるであろうことは容易に察せられます)持続的に捕食することができなくなるかもしれない。
etc. etc.


食べやすいアクションに関してはさらに細分化されます・・・のたうち回るように見せてるトップ系アクションだの、遊泳力が乏しいように見せかけている脱力シンペンアクションだのと。

・・・・コレに関してはいくらでも書けるのですが、ちょっと長くなりそうなので割愛します。

要するに、小さく、食べやすいアクションをしているルアーはいいルアーだということなんです。

ここに裂波140のようなルアーとニーサンとの差があります。

食い気が立っている日ならば、それは数の差として出るでしょう。
渋い日ならば、「タフコンディションから引き出した貴重な一匹」として差が出るでしょう。


が、八割方のシチュエーションで磯ヒラアングラーから必要とされているのは裂波140です。
水が濁っていたりサラシに深い厚みがあったりしてルアーにアピール力が求められる日、強い風の日、遠投性能が求められる場所・・・つまりより優れた「ユニバーサル性」を備えているわけですね。
磯に降りてリールをセットしてラインをガイドに通して、ハイ、一投目にニーサン投げます・・・という事はまず間違いなく起こり得ないわけです。



ここにニーサンの磯ヒラルアーとしての性質が定義されます。

「遠すぎず近すぎずの特定エリアで使う小型の喰わせルアー」

と。

尤も、水噛み性能と遠投性能が重視される磯ヒラでは、ニーサンのような表層ヨタヨタアクション系ルアーは実はあるようでなかったかもしれません。
特にこの小型サイズ(90~100mm)で実用的な磯でのフックサイズを搭載(#3)したのは無いかも・・・?


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フックチューン

びっくりしたことにデフォルトのフックが#3
ルアーサイズ的には、1本が口腔内に深く刺さり、もう1本が外にサポート的に刺さる・・・みたいな掛かり方をするので#3で十分だと思います。


ルアーの入手

値段 ★★★★
安定供給 ★★★

スーサンはどこでも売ってますが、ニーサンはあまり見かけませんね。
中古で780円くらいで入手(フック・リングは要交換)
磯ヒラルアーとしては二重丸の価格


総評

最終評価 ★★★☆

ニーサンは磯ヒラ用ルアーとして“アリ”だと思います。
ニッチな需要を埋めるためのルアーで、決して「コレは絶対にもっていけ」みたいなルアーではありませんが、数を伸ばすため、あるいは渋い日の1匹を獲るためのルアーとして(方法として)、アリです。

いや、当初は「ニーサンはアリ」じゃなくて「この手のルアーはアリ」という、もっと一般論化した結論にしようと思ったのですが、よくよく考えると

・小型サイズ
・大型フック
・喰わせアクション

これらが揃っている、磯ヒラルアーに転向できる湾奥ルアーってそうありませんよね。
悪条件下でのキャスタビリティが低く、足元までキッチリ巻けるルアーではないという点をクローズアップするならば評価は

ユニバーサル性に欠ける、ニッチな需要を埋めるためのルアー

に留まりますが、TPOをわきまえている使い手ならばこの問題をクリアできるでしょう。

ただし、ニーサンという港湾ルアーが提起している議論の総括は
「キャスタビリティの問題がなければ喰わせのニーサンを使え」
という短絡的なものではありません。

「体系的に思考し試行せよ」

ということです。


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