「今年はおかしい」を科学する - 2017年釣行記

「今年はおかしい」を科学する

 31,2017 11:43
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今年の4月24日に発生した、貨物船沈没事故による博多湾重油流出問題・・・

沈船はすでにサルベージされ、沈没地点近海に漂う重油もすっかり消え失せてしまいましたが、この「イベント」を正しく観測できたアングラーは少なかったのではないかと思います。


(自分が知る限りでは、超腕利きの方が今年はダメだとすぐに気がついておりました・・・流石です)


おそらく重油臭やそのものではなく、水に溶け出した環境ホルモンの類を嫌っての行動ではないかと推測します。
毎年博多湾奥に入ってくるシーバスの“漁獲可能な資源量”を100とすると、今年の春から梅雨にかけて実際に入ってきた量は10・・・20、あるいは30くらいだったのではないでしょうか。

その20なり30なりの少ないストックから可能な限り釣って
(仮に20の資源量から一人の一流アングラーが釣ることが可能な理論値を5とする)


「5も釣れるんだから今年は大丈夫」


と解釈するのは・・・科学的な分析とはいえませんよね。





例年通り100の資源量であれば20釣れなれければおかしいわけです。


「20釣れるはずなのに5しか釣れない、今年はおかしい」


と解釈せねば理に適っていないのです。



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ただし、客観的に「20釣れるはずなのに5しか釣れない、今年はおかしい」と言えるだけの経験(データ)があるアングラーの数はそう多くありません。


それに加えて、そのアングラーのデータの客観的を欠かせようと思うといくらでも可能です(苦笑)


・その人が釣れてないだけ

・その人がナワバリとするポイントが不調なだけ

・その人の釣果が前年度までマグレ的によかっただけで、釣れてない今年がその人の本来の姿



自分も釣れないなり(すなわち「5しか釣れない」なりに)にそこそこ釣ったつもありですが、もしかすると自分の主張である「今年はシーバスが壊滅的に少ない」という主張は上記のいずれかに該当しているだけかもしれないのです(笑)



そこで、ヤることにしました。


何を?


端的に言えば一部のアホアングラーが橋の上からが糸を垂らすような場所を、夜な夜なシーバスの数をカウントするためだけにあちこち見回ることです。
それも気まぐれ不定期に覗いていたのではなく、機械じかけの時計の精密さで観測し続けることにしました。


そういうわけで、今年自分が語った博多湾シーバス事情は「自分が釣った数量」という主観ではなく、“観測”を基に発言していたことになります。

自分の釣果が根拠ではなく、市内複数エリアの複数ポイントの「絶対に魚が着く場所の目視観測」が根拠でした。



絶対に居るはずの超一級ポイントに居ない。



この事実はまさに


「20釣れるはずなのに5しか釣れない、今年はおかしい」


という論を裏打ちする証拠でした。



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観測者として得たデータは、アングラーの立場として「あ、こういう場所には居ない(少ない)傾向にあって、こういう場所は少ないなりにマシなのか」という風に活かすことができましたが、ショッキングでしたね。


あまりにも少なすぎた。


なので5~6月というメインシーズンの早い段階で自分に許されている「釣行リソース」(時間・出費など)をヒラスズキ狙いに多く振ることにしました。何の躊躇いもなく。


今年の博多湾の異常に気がついた方でなおかつマルスズキ一筋の方は、もっと西か、もっと東か、あるいはもっと南のマルスズキ狙いに変更したのではないでしょうかネ。


同時に


博多湾しか知らないand/orマルスズキ釣りしか知らないと貴重な一シーズンを棒に振る


釣りにもリスクヘッジという概念が必要だと思い知らされました。

いやー、ヒラスズキを多少嗜んでいてホントに良かった・・・


あ、これは「観測結果」ではなく、「主観的な予想」なりますが、重油は湾奥のシーバスを殺したわけではなく「湾奥から遠ざけた」だけなので今年の秋には普通に戻ってくるのではないかと思います。


今年の春から初夏にかけての博多湾シーバスのハードルの高さにがっかりした初心者の方は、是非。


あ、その前に8月までがシーズンの博多湾タチウオを是非・・・







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