K-TEN K2F142 T1/T2 - シーバスルアー:ミノー

K-TEN K2F142 T1/T2

 20,2017 11:04
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K2F142 T1/T2

メーカー:タックルハウス
カテゴリー:フローティングミノー
スペック:全長142mm 重量26.5g フックサイズST56#2

評価

伝説的なルアーってことはわかったけどさ、結局T1とT2、どっち買えばいいのん?
・・・という疑問に端的にお答えします。

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適性

T1もT2も都市部のテクニカルな釣りには不要。
ただし

・大きな河川のドリフト
・河口のドリフト
・ウェーディング橋脚撃ち
・コノシロ付き狙い
・干潟

こういう釣りをしているならデイリーなシーバスフィッシングにも出番はあります。
もっとも、ルアー重量が重量だし、河川で使うようなロッドではキャストがなかなか極まらない難しいマグネット式の重心移動のルアーなので、K2F142を使うという強い意思が無いのならばK2F122のほうが無難です。







何故T1とT2でこのような適性の違いが出るかというと、ズバリ、リップ形状からくるアクション性質の違い。
T1の「細くて長くて角度が付いていないリップ形状」は典型的なスロースターター
(スローから動くという意味ではなく、動きだすのが遅いという意味)
遅いリトリーブにやや難があるが、その対価として高速域でも動きが破綻しずらい。
つまり、青物を意識した早巻きなどに有利。
T1は2フックというデメリットに目を瞑ってアクション本位で見た場合、早巻きが求められるサーフ適性が備わっています。


一方のT2のリップは角度が付いているために水を噛み始めるのが早い。
磯や川で流れを意識した遅いリトリーブが得意で、その代償としてT1が持っていた青物コンシャスな高速域での特性が失われています。
その代わり、マルスズキ・ヒラスズキ問わず「シーバス用」としては優れている。

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バイクやクルマで例えるならT1は高回転型、T2は低速トルク重視型。

磯ヒラを重視する人はT2がオススメ。
青物を重視する人はT1が合うはず。
川丸鱸をやる人で「流れ本位」「ストラクチャー本位」であるならばT2が有利、「ベイト本位(つまりコノシロ狙い)」であるならT1でも問題ない。


ちなみに公式にアナウンスされている

「T1」のほうが飛ぶ

という情報は・・・まぁ、どうでもいいです。
飛距離は誤差の範囲。

「T2」のほうが流れやルアーが動いている感が伝わってくる

これはホント。
ただし、どちらも一定速で泳がせている分にはさほど変わりナシ。
違いを感じるのはやっぱり低速域(T2がしっかり水を噛む)と高速域(T2がバタつき始める)。
個人的に一番リップの差を感じるのは、磯のサラシのキツイ払い出しの中でステイさせたとき。
T2は激流でも水をしっかり掴んで意図したステイになりやすいが、T1はリップが負けて水を噛めずに失敗する事が多い。


キャスティング

飛距離 ★★★★★
飛行姿勢 ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★

磯ヒラロッドで使うにあたっては、何か問題が発生することはまずないはず。
一般的なML~Mのシーバスロッドでは結構難しい。
一般的なシーバスロッドでキャストする場合はカチカチ高弾性のピーキーなヤツより、柔らかくてキャスティングのタイミングにゆとりがあるロッドのほうが簡単で飛びます。


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レンジ

サーフや浅い川でやると結構底を突きます。


アクション・使い方

アクション ★★★★

ぶっちゃけますが、このルアーの真髄はアクションにあると思っていません。
このルアーの真髄は

・キャスタビリティ
・強く頑丈なボディ
・大きなフックが搭載可能
・そのフックチューンへの許容範囲の広さ
・釣れるアクション

これらの要素が全て詰まっているからだと思います。
要するに、K2F142のアクションの一面を抽出し解説して「ほらみろ凄いダロ」なんていうのはK2Fを理解していないんじゃないかと・・・ま、そういうことですね。


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例えば、↑の写真の奥の入り組んだ、薄いサラシに向かってルアーを投げます。
失敗します。
キャストが下手だったか、急な風がルアーを拾ったか、それとも立ち位置に制限があったか・・・
とにかく、貴方のルアーは岩の上に着水(陸)しました。
これがサイレ○トアサシンだったらもうそのルアーは大破炎上で木っ端微塵ですね。
サ○レントアサシンでなくても大抵のルアーがリップ欠けか、ボディクラックを覚悟するでしょう。

K2Fの偉大さは

①ルアーが目標にしっかり届いた
②ルアーが岩にぶつかったけど普通に戻ってきた
③そのルアーでヒラスズキが釣れた

こういうところにあるのです。

自分がT1を使う時は思いっきり遠くへ投げてファストリトリーブで青物を期待しつつ、サラシとの境界線が近づいてくるとスローダウンする「二兎追いメソッド」が多いです。
その「高速タダ巻き適性」から青物プラグとして好んで使っている人も多いらしい。
T2は普通の磯ヒラミノーとして使ってます。
特にST46#3が頼りないと感じる時が出番。


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T1/T2に共通していることですが、大きなフックを搭載できる代わりに「拘りの2フックアイ仕様」がデメリットとして大きく感じられる日もあります。

他の2フックアイの磯ヒラミノーと違って、その全長が、そのフックアイの間隔が、仇となってしまうことが多発します。
スローリトリーブを心掛けましょうといいたいところですが、このルアーの性質上、速く巻くこともあるわけで・・・

個人的にはT2は3フックアイであってほしかった。
(そうなると同じ金型で作れないから無理なんだろうけれど・・・)


フックチューン


設計者である二宮氏が K2F142 フック換装でフックチューンに関してメンションしていますが、これを読むと「フックチューンによるアクションの変質」に敏感になってしまうであろう人が続出するのではないかと感じるので補足しておきます・・・・

ぶっちゃけ、テイルの位置の違いなど無視して結構ですし、多少のアクションの違いも気にしなくてOKです


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自分は好んでST46#1を装着し、スプリットリングも推奨の#5より大きいものを付けているので自重が27.8gくらい(デフォルトより1.3gアップ)ありますが、このチューンによってK2F142の本質が損なわれることとかは、全然ありません。
多分ST56#1でもイケるでしょう。

「リップ削り」の自由度より、「フックチューンの自由度」をもっとメーカーサイドに語って欲しいナ、と感じる次第であります。


ルアーの入手

値段 ★★
安定供給 ★★★★

硬くて、おっきくて、高いの・・・

恐らく税込みで2700円が標準価格・・・
しかもDUELのマグダーター125と違って中古市場で出回っている弾数が少ない・・・


総評

最終評価 ★★★★★

磯ルアーの金字塔といえばタックルハウスのK2F142、それにDUELのマグダーター(アイルマグネット)125、それにアイマの裂波140でしょうか。
純粋な磯ヒラミノーとして考えれば裂波140がその中では頭抜けている感じですが、「磯で釣れる魚を狙う」という高い次元のユニバーサル性を考えるとやはりK2Fかマグダーターでしょう。

クソみたいに頑丈で、クソみたいに強いフックを搭載可能で、クソみたいな逆風でも飛んで、マルでもヒラでも青でも釣ることができるアクションがある。


こういうルアーってソルトルアー史上、この2つしか存在し得なかったんですよね。

そういうことです。


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