邪道 グラバー Hi 68S - シーバスルアー:ミノー

邪道 グラバー Hi 68S

 17,2017 10:40
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グラバーハイ68S

メーカー:邪道
カテゴリー:シンキングミノー
スペック:全長68mm 重量11g フックサイズ#8

評価

インプレリクエスト対象ルアー

【インプレ希望の理由】
大野ゆうき氏プロデュースという事で、試しに購入してみましたが、どうもアクションがハッキリせず、しばらく首を傾げながら使用してみましたが、しっくり来ないため、全く使わなくなってしまいました。ネットで調べて見ると、やはり動きがおかしいとの情報もある様です。
たまたまハズレ個体を買ったのか、その動きかキモなのか?
ぜひ、ぼらお様の見極めをお願いします。


このルアーのポイントは3つ:

1.68mmという極小ボディからすると信じられないぶっ飛び射程
2.安定しないスイムアクション
3.「リップ付シンペン」にみえるが立派なシンキングミノーであること







適性

サーフ    ★★
内湾干潟   ★★★★
河川/河口  ★★★★
磯       ★
港湾     ★★★


キャスティング

飛距離 ★★★★☆
飛行姿勢 ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★★

とにかく、飛ぶ。
飛ぶ理由はその小さなボディに見合わぬ大型のウェイトボール。
ただ、ただ、でかい(笑)
禁じ手を使ったな、という印象。


レンジ

想定されている使い方が2つあるらしく、一つの使い方である「早巻き」では(ティップの位置のコントロールは必要)表層よりの数十センチ下のレンジ攻略が可能。
もう一つの使い方である、「コノ手のリップ付シンペンっぽいルアーでやる普通のリトリーブスピード」で巻くと結構潜る・・・というか沈む。リップにはレンジキープ力がないが、リトリーブが遅いと自重で結構沈む感じ・・・この沈みやすさはシャロー(特に川)の遠投ではいまいち使いづらい。


アクション・使い方

アクション ★★★





普通に早巻きでもタダ巻きでも釣れる動きです。
遠投タダ巻きで1匹セイゴを釣った記憶あって、ストラクチャー狙いで2回ヒット(ランディングに至らず)の経験あり。
着水後の泳ぎ出しもいい。

ただし、グラバーhi68には一つ致命的な欠陥があって・・・・リトリーブ中にアクションが突然止まって棒になり、ボディが斜めに傾いたまま「ただ引っ張られている」状態が発生することがあります。

これ、実は多くのサーフアングラーが既視感を覚える動きなんですね。
アイマの魚道ヘビーサーファーなどの一部のクソ調整不足ヘビーシンキングミノーに見られる現象で、小さなボディに不相応な大きなウェイトを詰め込むと起こり得ることです。


この手のルアーで記憶に残っているのはマリアのデュプレックスで、調整が上手くいったのか魚道ヘビーサーファーやこのグラバーhiのように一方的に「斜めに傾いた状態」にならず、左右交互に大きな弧を描く軌道で泳ぎます・・・これが調整の成功例。


簡単にいえばグラバーハイ68は調整不足、テスト不足ということです。


ただし、1oz級の真性のヘビーシンキングミノーではないので、この現象が毎キャスト毎リトリーブ起きるのかといえば、そうではなく、しかも仮に起きたとしても手がつけられないほど酷いというわけでもない。
(リカバリーを果たせず弧を描いて戻ってくることより、どちらかというとリトリーブ中に“正常なアクション”に戻ることが多い気がする・・・特にリトリーブスピードを緩めてやれば)


この点がこのルアーをどう評価するかの別れ目。


耐えられる人はこのルアーの遠投性能や、早巻きアクションに価値を見出だせているのでしょう。
耐えられない人は、ピンポイント狙いの最中で想定外の「傾斜しながら弧を描くノンアクションリトリーブ」が発生するのが許せないのでしょう。


フックチューン

本当に小さなルアーなのでデフォルトの#8が限界

ルアーの入手

値段 ★★★
安定供給 ★★★

普通のお値段
しかしホントに似てますよね・・・


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ちなみにグラバーhi68はオーソドックスなウェイトボールによる重心移動
モアザンガルバ73は固定式
「元祖」のマリブ78は固定式


総評

最終評価 ★★☆

このクソみたいな現象イレギュラーアクションに耐えることができるなら、このルアーにはそれなりの価値があります。

この小ささ、この飛距離、2wayアクション・・・コンセプトアイディアはとっても素敵・・・

惜しむらくは、サーフフラットで良く使われる「90mm1ozクラスのヘビーシンキングミノー」でよく発生するこの現象を見過ごしてしまったこと。
時間を掛けた調整に向き合わなかったこと。
邪道および開発者がこの問題をどう考えたか知りませんが


A) 気がついたけどこれくらいは許容範囲内(あるいは得られるメリットのバーターとしては仕方がない)という確信があった
B) 気がついたし問題だという認識はあったけどシーバスアングラーなんてバカだからいいだろ!として無視した
C) 気がつかなかった


いずれにせよ惜しいことをしたな、と思います。
この手の失敗はコッソリマイナーチェンジを施して改善したとしても、一度押された「調整不足の失敗作」という烙印は消しようがないのです。

つまり自分の個人的な意見は

クソみたいな現象イレギュラーアクションに耐えることができません

ということに落ち着きます。


ただし・・・


クソはどう取り繕ってもクソと切り捨てたいのに、一刀両断できずに迷いが生じるのも事実。
実はグラバーハイの「良さ」・・・すなわち「コンセプトのポテンシャルの高さ」はすぐに理解出来るものであって、「もし改善されているのならばもう一個・・・」的な迷いが生じるわけですね。

結論として「野心的な作品」である、ということにしておきましょう。





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