リトルジャック サヨリスプラス120 - シーバスルアー:シンペン

リトルジャック サヨリスプラス120

 19,2017 10:27
KIMG0382.jpg


サヨリス+120

メーカー:リトルジャック
カテゴリー:シンペン
スペック:全長120mm 重量21g フックサイズ#6(ST-31)

評価


「くだらないルアー」・・・うーん、違う

「ダメなルアー」・・・うーん、まるっきりダメというわけではない

「滑ってるルアー」・・・あ、これだ!

悲しい哉、このルアーを構成する一つ一つの要素に間違いはないのですが、全ての要素を統合したときに出来上がるビジョンが見事なまでに滑っているのです。






適性

サーフ    ★
内湾干潟   ★★
河川/河口  ★★
磯       ★★
港湾     ★★★

「使い所がない」・・・とまではいいませんが、これは使いづらい。
本当にニッチなルアー。


キャスティング

飛距離 ★★★★★
飛行姿勢 ★★★★
キャスタビリティー ★★★★

飛ぶけれど、空力性能が原因でマニック115/135ほどではない。
逆風などのシビアなコンディションでは「21gの細身のシンペン」としてはがっかりレベルまで落ち込む。


レンジ

相当沈みます。
ここにこのルアーの悲劇があります。
普通の細身のかっ飛びシンペンなんかよりずっと沈んでしまうわけです。

スタスイARC125やマニック135なんかは浮き上がりやすく、シャロー域での使用が可能。
トライデント115やブルスコC125はなんかはやや浮き上がりにくく、根掛かり危険エリアでの投入は躊躇がでますが、やや下のレンジを通したい時に有効。
で、このサヨリスプラス120はというと・・・70mmクラスのバイブと似たレンジを往くという衝撃的(苦笑)なレンジ設定なんです。

恐らくサヨリスユーザーの8割方が初回の釣行でサヨリスにサヨナラしてるのではないでしょうか。
(↑ここ、大爆笑するところ)

「深いレンジを攻めたい」という要素はシーバスフィッシングの中で普遍的に存在するアイディアですが、これくらい大きなシンペンで深いレンジに沈ませて使うというシチュエーションはあまりにもニッチすぎるのではないかな、と思いまする・・・

水深のある港湾や大河川の深みなんかで何を使うかといえば、1にバイブやスピンテールの類、2にヘビーシンキングミノーかレンジキープ力があるシャッド、3にワーム+ジグヘッドくらいで、でかいシンペンを沈ませてレンジキープしてやろうなんて需要はホトンドないんですよ。

もし、仮に、大きなシンペンを沈めてキープというパターンが存在するとしたら、発売元であるリトルジャックが発掘して大々的にアピールしないといけないわけですが・・・多分してませんよね。
博多湾の沖堤防なり水深のある北九州の港湾部なりでサヨリスプラス120かサヨリスZ133を沈めてドッカン!サヨリスでしか釣れね~な!!レンジバイブ?IP26?PB20?静ヘッドにR-32?ナニソレ?・・・みたいな事。


ちなみに貫通ワイヤーの起点である、このくちばし・・・


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前掲スイム姿勢とあいまって、実はボトムセンサーとしてはなかなか優秀・・・ただし、砂泥底限定。


アクション・使い方

アクション ★★

レンジ設定が全てを台無し。
すくなくとも流れがあるフィールドでは上を往くシンペンの完勝です。

このルアーの救済案を考えてみます。

A) 現行のラインアイを廃止してくちばしの先端に変える


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こうすることで浮き上がりやすくなるはず・・・


B) 口の角度をもっと上に上げて、さらに浮き上がりを補助するリップをつける


KIMG0385b.jpg


イメージ的にはアイマのロケットベイトのリップ(笑)


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どちらにせよ

・細身で21gという重量が沈みやすい要素その1
・フックアイがバイブのように上に付いているのが沈みやすい要素その2
・んでもって、動かすとヘッドダウンさせる水受けが頭にあるというのが沈みやすい要素その3


ルアーが沈もうとする要素を全て投入してしまっているのをどげんかせんといかんとです・・・


ふと疑問に思うのは、何故サヨリを模したルアーをこうまで頑なに沈ませようと思ったのか、という所。
サヨリに似ているからといってサヨリパターンに限定されたルアーではないと思いますが、サヨリは表層を泳ぐベイトフィッシュです。

そして・・・


シンペンの大多数は、フラフラと力なく水面下を泳ぐベイトをイミテートして成功したジャンルのルアーです。


滑ってますよね。


フックチューン

レンジ設定に加えて更に衝撃的な事実があって、それは何かというと・・・・120mmという長さのルアーにST-31#6を装備ということ。
ST-31は細軸なので、強度的にはST-46#8くらい・・・いやそれより劣るかもしれません。
バイトを逃しやすい上に(←めちゃくちゃヤラれました)
折角捉えたバイトも伸ばされて逃げられやすい(←記憶アリ)
一体何を考えてこういう設定にしたのかは不明です。
このフックサイズなら3フックアイ仕様にするべき(固定重心なので技術的な枷は何一つない)だし、2フックアイに拘るならロングシャンクの#3か4サイズくらいのフックが搭載できるように設定すべき。

自分の検証ではロングシャンクの#5が限界。

こういうところにルアー設計の未熟さ、テスト不足が如実に現れています。


ルアーの入手

値段 ★★★★★
安定供給 ★★

九州ではそこそこ流通していると思いますが、九州外ではレアだと思います。
ワゴンセールに乗ることもあるので、安ければ1000円以下での入手が可能。
中古だと美品が500円以下。
ただし、この「サヨリスプラス」はメーカーHPにこそラインナップされていますが、後継モデルである「サヨリスZ」が出たことから、在庫が尽き次第で廃番という可能性があります。
コレクションするなら今のうち・・・?


総評

最終評価 ★★

言うのを忘れていましたが、この「サヨリスプラス」はサヨリスシリーズの二代目です。

サヨリス
(90と120と155)

サヨリスプラス
(95と120)

サヨリスZ
(99と133)



そのリアルな外観と少ない情報量から

「これは釣れるルアーなんじゃないか」

と、アングラーを釣ってきたルアーのようですが、断言します。

アクション的に釣れないルアーというはなく、平常時においては中々飛ぶルアーで、そのレンジ設定が有効な時もあるということを身をもって体験したことがありますが、100人中99人が必要としないルアーです。

ただし、この評価はサヨリスプラスの120mmサイズのものであって、95mmのバージョンや初代や三代目には存在価値がある可能性があります。
それくらいのサイズになれば、港湾部の深いレンジを通すというニーズが発生します。
でもそれはまた別の話・・・・


そもそもこのルアーは必要性からこのカタチになったわけではなく、「まず初にこのカタチがあって、それを製品化した」という妙な前提があったのではないかと感じます。

「リアルなサヨリを模したルアーを創る!」

というデザインありきで、あとはコレで実釣して釣れるルアーだと確認しろや、みたいな。
普通、順番が逆だと思うんですがね・・・

「釣れるルアーを模索していたらこのサイズとこの形状のシンペンで、このレンジキープ力になった」


と。

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