ジャンプライズ かっ飛び棒130BR - シーバスルアー:シンペン

ジャンプライズ かっ飛び棒130BR

 18,2018 11:01
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かっ飛び棒130BR

メーカー:ジャンプライズ
カテゴリー:ヘビーシンペン
スペック:全長130mm 重量38g(実重量41g以上) フックサイズ#3~4推奨

評価

インプレリクエスト対象ルアー

【インプレ希望の理由】
サーフのヒラメ狙いで使っています。
重めのシンペンですが、予想以上に浮き上がりが早く、遠浅サーフでも問題ありません。スローに引くときれいなローリングが出ます。
本体で38グラム、フックつけると40グラムくらいになると思います。
(ちなみにデフォルトではフックがついてません。)私はSPMHの#4をつけてます。
演出過剰気味なメーカーなので話半分…程度に捉えていたのですが、同社のぶっ飛び君は、実際に試してみて飛距離と投げやすさ(ミスキャストがない)の点で信頼しています。
このかっ飛び棒も、飛距離が売りのルアーということですが、ミスキャストが出てしまう割合がぶっ飛び君に比べて多いように感じるので、投げ方のコツ等をご教授いただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。


正直なところ、このルアーは「ネガティブな先入観」から接することになりましたが、最終的には「こういうルアーもありだな」的な、どちらかというとポジティブな印象を持つようになりました。

尚、自分の考えではサーフ用ルアーとしては否定的で、磯用ルアーとしては肯定的です。
フックセッティングはスプリットリング#4サイズにSPMH#3の磯仕様。





適性

サーフ    ★★★
内湾干潟   ★
河川/河口  ★★
磯       ★★★★
港湾     ★

このルアー、もしかしたら磯/漁港よりサーフで使われている割合が高いのかもしれません。
ですが、個人的には「このルアーのキャスティング特性に合うサーフロッドがどれだけあるのか」という観点から、サーフでの使用はハテナマークを付けたいと思います。
一般的な、10ft前後で高弾性のM~MHパワーのサーフロッドだと、かっ飛び棒の重量とフォルムの大きさを受け止めるパワーが足りないんじゃないかなー、と。

・ちょっとティップセクションがダレてきているOCEA ARC 1006 (ルアーMAX50g)
・コンディションに文句はないアルテサーノEVO TMAES103/08TZ (ルアーMAX42g)

自分が持つこれらのロッドでかっ飛び棒をフルキャストしようとは思いませんし、仮にしたとしてもリクエストでおっしゃっている

>飛距離が売りのルアーということですが、ミスキャストが出てしまう割合がぶっ飛び君に比べて多いように感じる

そのままのキャストになると思います(風が吹いていればなおのこと)

ルアーというものは重量が同じならば体積が小さなルアーの方がキャスタビリティーが上がるものですから、一般的な40gのメタルジグと130mm40gのプラグのキャスタビリティーを同一のもの(あるいはメタルジグを上回るもの)として捉えるのは無理があります。
これはキャストの上手下手、ルアーと自分が合う合わないの問題ではなく、基本物理の問題です。

高弾性ならもうちょっとティップが太くパリっとしてパワーがもっと上のロッド(バットはガチっと・・・でもティップはスッと入るよ系の高弾性ロッドは相性が悪いと思います)を推奨。

端的に言ってしまえば、今主流となっているサーフロッドのレシピにはあまり向かないルアーなんじゃないか、ということです。

キャスティング

飛距離 ★★★★★
飛行姿勢 ★★★☆
キャスタビリティー ★★★☆

サーフでこのルアーが途中で失速する理由の殆どがロッドが(特にベリーからティップセクションが)ルアー重量に負けているからだと思います。

キャストに悩んでいる人もルアーMAX50~60gくらいの硬めの磯ヒラロッドか、ジグMAX60~80gくらいの柔らかめのショアジギロッドを使って投げれば

「な~んだ簡単じゃん(笑)」

的な反応をみせることになるんじゃないでしょうか。

ただし前述の磯ヒラロッド(あるいはMH級のショアジギ/キャスティングロッド)をもってしても、その大きめのフォルムからして強風が吹き晒す磯ヒラではあまり使えません。
飛行姿勢も特に優れている訳ではありません。


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本気で超ロングディスタンスを狙うならば、空力的にも重心位置的にもぶっ飛び君のほうが適性があります。

もしかっ飛び棒のほうが飛ぶことがあるとしたら、その大きなフォルムが強い追い風を受けて伸びた時・・・それか、使用ラインシステムが太く重く、10g強のルアー重量の差が慣性の法則上、有利に働いた時・・・くらいでしょう。

レンジ

重量の割には浮き上がりは早いほうとは思います。
ゆっくり巻いても泳ぎますが、サーフでは「こんなに速くて食ってくれるんかいな」的なリトリーブスピードの遠慮は無用です。水面を割らないよう意識して速く巻きましょう。
青物狙いの早巻き(シーバスやサーフフラットでは考えられないような早巻き)でも水面を割るまではキッチリとヘビーシンペンの脱力アクションをしています・・・これが自分が持っていた先入観を反省することになった第一のポイント・・・ヘビーシンペンとしての完成度は悪くない。

ただ、一度水面を割ると元のアクションに戻るまでちょっとタイムラグがあって不自然かな~
・・・ま、そこはルアーの操作者の腕次第ということで。

「水面に飛び出てしまった」あるいは「飛び出しそうだから」とルアーを止めて落とすと、巻くだけでは出なかった新たな反応を得るかもしれないのがヘビーシンペンの特徴です。水平ローリングフォールか後方スライドフォールに期待しましょう。
青物の場合は水面を割ってしまっても、そこから更にロッドを煽ったり、もっと早巻きして「スキッピング」を試みるのもあり。
一応断っておきますが、こういったヘビーシンペンの特性はかっ飛び棒130BR特有のものでもなく、ジャンプライズ製ルアーだけにある機能でもありません。
一般的にヘビーシンペンというモノはそういう風に作られていると理解しましょう。



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アクション・使い方

アクション ★★★★

アクションの系統はぶっ飛び君と同系統の「ちょっと大袈裟なくらいのワイドアクション」で、遠近かまわずプレデターを惹きつけるアクション。
磯ヒラの場合はちょっとサラシが薄いシチュエーションに相性がいいと思います。
その“断面リップ”と重心バランスのおかげか、水面を割らない限りにおいてはぶっ飛び君よりファストリトリーブ適性が高くなっています。

個人的には「ぶっ飛び君で確立したアクションを磨きつつちょっと分岐させた感じ」がジャンプライズルアーの特色としてハッキリしているようで、持っていた偏見を反省する第二のポイントになりました。

130mm38g(実際は40g~42g)のヘビーシンペンで3フック搭載可能・・・このルアーに「革新的要素」があるとしたらそのサイズでもその飛距離でもそのアクションでもなく、搭載フック数にあると思います。


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上:シマノ スタッガリングスイマーヘビー125mm35g
中:UZU ウータン145mm 42g
下:DUEL アダージョヘビー 125mm 50g


すべてかっ飛び棒より先にリリースされた同ジャンルのルアーです。
勿論、比較対象として自分が持っているものを出しただけなので、他にももっと多くの同ジャンルのパイオニアが存在することでしょう。

この手のルアーの共通点は

①遠投可能で
②レンジ/アクション/リトリーブスピードその他、ルアー操作の自由度が高く
③青物を意識した太軸フックが搭載可能

ということで、3フックアイであること以外、コンセプトはかっ飛び棒と同じです。
青物メインではなくよりライトなヒラスズキやフラット狙いであるならば3フックであることの優位性が生じることもあるのですが、かっ飛び棒は

・サーフで使うには一般的サーフロッドには大きく重すぎ
・磯ヒラで使うには風に影響されすぎる

というハンデがあって、これらパイオニアルアーとのコンセプトの違いが活かされることが少ないんじゃないかなと感じます。
では青物用としてはどうかというと、#3サイズがエビらない限界設定なのでキツイ・・・
STX58#3を付けたとしてもちょっとキツいかな・・・「帯に短し襷に長し」というヤツです。

フックチューン

ST46の#3か、がまSPMHの#3を磯ヒラ/サーフフラットに・・・青物率が高いならSTX58の#3
個人的には#3でもアクションが大振りと感じるので、フックを軽い#4にしてそこからさらに大振りアクションをブーストしようとは思いません。



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ルアーの入手

値段 ★★
安定供給 ★★★★

フックなしで2200~2300円は厳しい・・・
この値段に加えて決して万人受けするわけでもなく、TPO構わずの普遍性を備えているわけでもないルアーなのに、何故か釣具屋での品揃えがいいという不思議なルアー。

総評

最終評価 ★★★☆(3.75)

かっ飛び棒はハマれば使える良いルアーだと言えますが、その「ハマるシチュエーション」が限定されすぎているのが最大の問題だと思います。
強気の値段設定を乗り越えて購入に至った、多くのアングラーが扱いに困惑するでしょう。

すっごくシンプルにこのルアーが必要になる(好きになる)かもしれないアングラー像を言っておきます:


A)ヒラスズキと青物両方を狙うことがある外海アングラー

B)かなり固めのパワーロッド(それか逆に中弾性の中パワーのボヨヨンロッド)を使うサーフアングラー


本来はA向きのルアーですね。


最近イロイロあるようですがリクエストに応えるべく、ニュートラルな姿勢でルアーに向き合ってみました。


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