DUO タイドバイブスコア 78 - シーバスルアー:バイブ

DUO タイドバイブスコア 78

 08,2018 11:34
DSCN7844.jpg


タイドバイブスコア

メーカー:DUO
カテゴリー:ソリッドバイブ
スペック:全長78mm 重量28g フックサイズ#6

評価

このバイブを、このコンセプトを見た瞬間、磯でレンジバイブ80に取って代われるバイブになるんじゃないかと思いました。

・・・が
タイドバイブスコアは細部が全然煮詰まっておらず、期待ハズレの一品でした。

優れたコンセプトが杜撰な調整によって台無しにされてしまった典型例として、このルアーをご覧ください。




適性

サーフ    ★★★
内湾干潟   ★★★
河川/河口  ★★★★
磯       ★★★
港湾     ★★★★

まぁバイブが使えるトコロならドコでも・・・
ただし、遊泳姿勢が水平に近いのでレンジキープ力に優れるバイブではない
“浮き上がりのいいバイブ”を求めている場所ならマッチするかもしれません





ある程度の水深があって潮が通る磯や漁港/港湾では

・75~85mmくらいの全長
・21~30gくらいの重量
・#3サイズのフックが装着可能な設定
・なるべく丈夫なつくり
・なるべく安い価格

こういうバイブが求められるワケで


idealvib.jpg




タイドバイブスコア78って全てを満たしているように見えるじゃないですか。

オマケに鉄板のように重く、普通のバイブのようなカラーバリエーションがあり、貫通ワイヤーを使ったボディを樹脂パーツで覆ってあるので多少のぶつけにも安心・・・





























コンセプトだけを見ると未来を先取りしている先進的なバイブに見えるんですがね・・・


キャスティング

飛距離 ★★★★
飛行姿勢 ★★★
キャスタビリティー ★★★

飛行姿勢が残念(クルクル回転多発)なので78mm28gのバイブとしてはあまり飛ばない
特に後方のラインアイを使うとクルクルクルクル大回転・・・
その有り様ときたら、キャスト中ルアーを意図的にヘリコプターのプロペラのように回転させることで揚力を発生させ、飛距離を伸ばすことを狙った(←勿論機能しない)としか思えないくらい酷い。
似たようなスペックのソリッドバイブであるハードコアソリッドバイブ75と比べるととても惨めな気分に。
浮き上がりやすいのでサーフや大河川と相性がいいように見えて、飛距離の問題からあまりよくない・・・というか、このルアーはjこういうチグハグ感に溢れているんですね。


レンジ

ボディの前後重量配分バランスとラインアイの調整不足・・・としかいいようがないですね。
このバイブの最大の問題がココ。


DSCN7846.jpg


この写真はバイブの水中姿勢のイメージ図だと思ってください
レンジバイブ80ESはレンジキープのために多分これくらいの前傾姿勢で動いているはず
タイドバイブスコア78はキャスト時のクルクルを我慢して後方のラインアイを使ったとしても、これくらいの姿勢(水平に近い)になります。

この“甘い姿勢”こそが諸悪の根源です・・・まさにaxis of evilというヤツです。

浮き上がりすぎるんです、このバイブ。

キャスト時には前方のラインアイだけど着水して巻き始めたら後方のラインアイに移動する「可変アイ機能」でもついてない限り、このバイブは調整不足の誹りを免れないでしょう。

(あ、もちろんそういう機能は付いていません)

もしかしたらバラスト部は鉛ではなく鉄で出来ているのかも・・・?
鉄を使った場合、比重が軽いのでコンパクトに収まらず前後に間延びしてしまい、重量バランスが悪くなることはド素人でも容易に想像できるんですが・・・

ちなみに前方のラインアイを使った場合、相当な早巻きをしないとアクションを出さないのでレンジキープは更に絶望的になります(苦笑)




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アクション・使い方

もうこのバイブの欠点は十分に分かってもらえたと思うので“理想の磯バイブ”についてもう少し語ろうかと思います。

70mmだと小さすぎて十分な強度を備えたフックが背負えず、20g以下だと軽すぎて沈まない。

小さすぎる事のデメリットはすぐに分かると思いますが、実は大きすぎる事にも弊害があります。

90mm以上になると顕著に食いが悪くなって、30gを超えると巻き抵抗が重く使うロッドを選ぶようになる。

バイブは基本、水中を強振しながら一直線に速く進むルアーです。
のたうち回ったりフラフラしてたりするミノーやシンペンと違って「元気なベイト」をイミテートしてるんですね。
バイブの10mmのサイズ差というのは人間の想像以上に大きいようで、90mmを境に露骨にアタリが減ることを少なくない数のアングラーが経験していることでしょう。

レンジバイブ80ESという魔性のバイブはこれらの要素を研究し尽くしているスゲーバイブなんです。
80mmというお手頃サイズにして#3が装着可能で、23gという重量と前傾姿勢はレンジキープのために必要十分。
欠点は中空構造なのでぶつけに弱いということと、ちょっとお高いということ。

今、各社から「安くて強いソリッドバイブ」が多くリリースされていますが、その流れを一言でいうとレンジバイブ80ESの代替品を出してやろう、市場におけるそのパイを奪ってやろうというムーブメントなんですね(笑)


フックチューン

・・・で、なんの話でしたっけ?
あ、そうそう、タイドバイブスコアのフック

デフォルトではがまSPMH#6が付いているので開封後即取り外し、他のお気に入りのルアーに付けてあげましょう(裂波120とか)。
フックを取り外したあとのタイドバイブスコアに何をつけるかというと、まぁ、そのまま放置でいいんじゃないかと思いますが、どうしてもフック付けたいというなら最大#3まで可能であるということを一応述べておきます。


ルアーの入手

値段 ★★
安定供給 ★★★

コンセプトには訴求力があり、現物の見栄えはいいので釣られて買ってしまう被害者が出るでしょうけれど・・・
リピーターは存在せず失敗作として消え去っていく運命にあるので、廃番になる前に入手しましょう!
珍ルアーコレクターの方にオススメです。

ちなみに樹脂製の外殻はどちらかといえば脆く・・・


DSCN7848.jpg


ダイレクトなぶつけは一回もない(回収時の足元コツンは何度もあり)にもかかわらず接合部が全面にわたって裂けております。


総評

最終評価 ★★

レンジバイブ80ESを触ったらアレルギーで死ぬ死ぬ病に羅患してしまった人でもない限りオススメしません。

そもそもバイブって余程のことが無い限り「買って損した」とか「失敗だった」とか、そういう気持ちにならないジャンルのルアーなんですがタイドバイブスコアはそこまで行かないまでも


「なんだか少し裏切られた感じ」


から逃れられないバイブとなることでしょう。








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