ロッドを買おうと思う③ - 日記・雑記

ロッドを買おうと思う③

 11,2013 17:07
色々おべんきょうしたことを書いてみる

ただし、正しいのか、間違っているのか、その辺の保証はなし



ロッドは精密機械であるリールにくらべて製造を始めやすい釣具です(現にリールメーカーとロッドメーカーの数を比べたら事実上2:100位になるでしょう)。

ですが、ロッドメーカーも次のように分類されるみたいです

①自社窯持ち



この動画はカーボン製のフライロッドをカーボンシートから作る動画です。
みて貰えるとわかりますが、しっかりした生産設備を持っている会社ではないと不可能ですね。
「自社窯」持ち、という表現をよくされますが、さらに詳しくいえばカーボンシートを焼く際に巻きつける鉄の芯「マンドレル」を持っている会社とも言えます。

しかし会社の規模的にはかならずしも「大規模」である必要はなく、(動画の中に出てくる「窯」もただの大きなオーブンで原始的ですよね)、設備投資も毎年のように研究と更新を繰り返すようなものでもなく、あくまで「同じ品質のものをある程度纏まった数で生産可能な初期投資」があれば成り立つようです。

カーボンブランクの繊維がどうのこうのだとか新素材がどうのこうのとかは窯以前の問題で、そのような匂わせ方をしてるロッドや会社は99%マユツバでしょう。
カーボンシートはどこから来るのかといえば繊維素材の生産会社からで、このシートの段階から関わっているロッドメーカーはダイワだけじゃないでしょうか(注:そのダイワも精々「超高弾性高純度のカーボンシートにしてくれよ」程度の注文の仕方が際立っているくらいで、ダイワ自体はカーボンシートそのものにはノータッチです。買ったカーボンシートをどう加工するかにダイワ独自の技術が投入されます)。カーボンそのものの開発に携わっているしている唯一のロッドメーカーのはず(もしかしたらシマノもそうかもしれませんが・・・)。

使うカーボンシートの選択・焼き方(温度・時間)・巻き方・塗装を含む「仕上げ(動画ではシートの間の『空気抜き』が一つの大事な工程として描かれています)」の方法などが、その固有のロッドブランクのテイストとして結果にでるようです。つまり自社窯持ちのメーカーは
・ブランク作り
・ブランク選び
・ガイドとリールシートの設定
この3つの工程でロッドに個性や独自性や性能を付与できる機会があるということみたいです(自社窯無しはブランク選びとガイド設定の2つの工程のみ)。


②自社窯無し

おおまかに分けて
「窯はもってないけど、焼きあがった完成ブランクを買ってロッドビルディングを実際に行なっている」会社

「窯もビルディングもしておらず、窯持ち会社に委託生産してもらって完成品の供給をうけている」会社
この二つに別れるようです。
が、前者は性格的に①に近いので、この形態の会社は少ないのではないでしょうか。
数ある完成ブランクを自由に選び組み合わせることができるということと、使うガイドそのもの、ガイドの数・位置、リールシートとその位置などで、同じブランクでも驚くほど性格が変わるということは、ロッドビルディングオンリーでもある程度独自のテイストを作ることは可能ということですね。

後者はおそらく一番多いであろう「ロッドメーカー」だと思います。実際に生産する会社に「ああでもないこうでもない」と中々数値にできないことを上手く伝えて作ってもらわないといけないので、難しいようにもみえます。
実際にこのカテゴリーに属するロッドメーカーが送り出した「名作」はいくらでもあると思います。

しかし・・・

ここは個人的な意見(読み飛ばし推奨)
OEMの受託会社というものは、大抵の業界での「テンプレート」を持っています。
完成品の上代・製造数・製造単価・開発予算で下記をソートして
「使う素材や加工方法のランク」
「こんなフィーリングの傾向」
「あんな感触があるもの」
「使う塗装や金具のクラスを上下させた場合の仕上がり」
サンプルをさっさと作ってしまい、依頼元に提示します。
依頼元がここでダメだしをして一からやり直しを指示しても無駄です。
依頼元はそれを自分達で作れないから頼むのであって、この段階にきてしまうと受託生産者の立場が強くなります。
許された開発費と準備されたテンプレート外のものには(よく考えたらあたりまえですが)凄まじく消極的であり、そこから表面的な「カイゼン」はあっても抜本的な見直しなどは起きません。
実際に作る側は様々な制約(守るべき方程式や予算など)の中で依頼者のリクエストに答えようとしますが、依頼者が製法や素材に無知なくせに無茶振りすると、作る側は「適当にあしらって」しまいます。
そういうわけで、OEMの委託者というのは需要の隙を見つけてその穴を埋めるような商品をプロデュースする能力が高かったり、あるいは、宣伝広告ブランディング等が上手だったりと、とくにかくマーケティング力が強かったりしますがその商品自体は「今までなかったもの・既存の常識を超えるもの」はありません。そんな技術はつぎ込まれません。
よって単価が高いOEM生産ロッドは裏を返してみれば委託者と受託者が真剣に応酬をくりかえして出来たロッドで、その費用の回収をするために価格が上乗せされている可能性が高く、(その価格に納得して買えるのであれば)ある意味良いロッドである証なのかもしれません。
一方で、単価が低いOEM生産ロッドは「テンプレ」に則ってホイホイできたロッドの可能性が非常に高く、完成度が低いロッドの傾向が高いでしょう。

《結論》
なので、低価格のエントリーモデルほど、自社窯持ちのロッドメーカーの品を選ぶべきだと個人的には思います。
できれば、免責が安く設定されてあるのに越したことはありませんね(中には免責額と部品取り寄せ額がほぼ同じという・・・アホもここに極まれり、というようなメーカーもあります)。





自社窯持ちロッドメーカー

・ダイワ
上級ロッドは国産、エントリーモデルは海外
・シマノ
同上
----------------------大大規模-----------------------
・オリムピック
同上
・ガマカツ
国産
・ダイコー
国産、ただし「ダイコーブルーレーベル」は中国製
----------------------大規模-----------------------
・テンリュウ
完全国産
・ヤマガ=リップルフィッシャー
完全国産
・ゼナック
国産
・宇崎日新
国産らしい
・Gクラフト
完全国産
----------------------小~中規模-----------------------





窯無しロッドメーカー

・アングラーズリパブリック(DUOの子会社)
「パームス」はダイコー製、「パームスエルア」は中国製
・エバーグリーン
オリムピックに委託
・メガバス
完成されたブランクからビルディング
・メジャークラフト
元はダイコーから分裂、中国に委託とベトナムに自社工場
・テイルウォーク
委託(テイルウォーク自体がメーカーではなく釣具問屋のブランド)
・エイムス
Gクラフトに委託
・アピア
オリムピックに委託
・ティムコ
「自社開発比率8割」とのことで・・・製造は安いものは中国、高いものは国産メーカーに委託らしい
・その他有象無象のロッド
発作的に「俺らも自社ブランドのロッドを売ろう!」と考えたのが犯行の動機


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Comment 3

2014.07.27
Sun
13:09

 #-

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ヤマガは元ダイコーの下請けで規模は小さいです。
メジャクラは委託ではなく自社工場があります。

編集 | 返信 | 
2015.10.11
Sun
08:10

一言 #-

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がまかつ忘れたらダメでしょ?

編集 | 返信 | 
2015.10.12
Mon
17:26

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> がまかつ忘れたらダメでしょ?

随分昔の記事ですねw
今自分で読み返してみると、我ながらそこそこ書けているなあと、すこしニヤニヤしてます。
ガマカツ、いれました。

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