ショアラインシャイナーSL145F - シーバスルアー:ミノー

ショアラインシャイナーSL145F

 13,2018 10:08
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ショアラインシャイナーSL145F

旧名は「ショアラインシャイナーSL14LD-FG」
メーカー:ダイワ
カテゴリー:フローティングミノー
スペック:全長145mm 重量19.5g フックサイズ#5

評価

この記事は2013年3月4日に「ショアラインシャイナーSL14FG 」のインプレとして書かれたものです。
大幅に加筆・削除・修正を入れています。


すこし前までの「サーフ系ハウツーサイト」に必ずといっていいほど名と顔が出ていましたが、最近あまり聞かなくなったルアーです。
ちなみにサーフ専用設計というわけではありません。
2018年現在の価値観からすると長大なる飛距離を謳うことに疑問符がつくフローティングミノーです。
特にサイレントアサシン140F/Sのような、誰にでも簡単にぶっ飛ばすことが出来るミノーと比較されると立つ瀬がないでしょう。

というのもコレ、実は2003年誕生の御年15歳になる・・・骨董品“古参兵”といってもいいくらいのルアーなんですね。

飛ばすのが難しいし、コツを掴んでもそんなに飛ぶルアーではないという、少し困ったルアーです。

・・・が、何故か嫌いになれないんです(笑)

かつては「ショアラインシャイナーSL14DT-FG」という、リップが長くちょっとレンジが深い派生型も存在しましましたが廃番になったようです。
なお、DTは「ダイブチューン」と読みます・・・「童貞チューン」ではありません(重要)





適性

サーフ    ★★★☆
内湾干潟   ★★★☆
河川/河口  ★★★☆
磯       ★★★☆
港湾     ★

港湾の小場所じゃなかったらどこでもイケます
が、外海の釣りだと

・荒れた磯では水噛みの悪さが弱点となる日がある
・サーフでは飛ばなすぎて泣きたくなる

みないな事があって万能性を期待してはダメ・・・
ダメなんですが・・・

・水噛みの悪さが魚を寄せることがある
・スリム&ロングボディとアクション設定は凄くいい

なんといいますか、思いもよらぬ結果を出すことがあるんですね。
ラッキーヒットメーカーとでもいいますか(笑)

キャスティング

飛距離 ★★★★
飛行姿勢 ★★★★
キャスタビリティー ★★

慣れればどうってこないのですが、Z140やサイレントアサシン140のようなイージーミノーに慣れていると面食らうこと間違い無し。
特に風が吹くサーフや荒れた磯ではキャスティング技術の差が露骨に出るルアーだと思います。
「自己本位」のキャストを捨ててルアーに合うキャストにアジャストできると悪条件下でもソコソコ飛ばせるようになります。


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諸悪の根源っていったら大袈裟ですが、原因はこの「ダブルオシレートシステム」
少し考えればわかることですが、後ろに移動させるタイミングを同期させないとアカンのです。
力任せにぶん投げたり振り抜く速さのみに意識を集中してもイカンのです。
ダイワもこのダブルオシレートシステムの弱点に自覚があるみたいで、このルアーより新しいZ120やZ140では単一のワイヤーに単一の円筒型ウェイトを採用しています。

ちなみに
SL145Fのメーカー公称の平均飛距離が55.9m
Z140Fのメーカー公称の平均飛距離が72m
たしかZ140のリリースが2013年だったと思いますが、10年という月日がもたらす技術の進歩の差を感じますね。

レンジ

遠浅のサーフの馬の背をの上を引いてもボトムノックした記憶がホトンドありません。
シャローランナータイプのリップレスミノー並であるとまではいいませんが、とにかく浅い!
遠浅のサーフや河川ウェーディングでの使用を考えて作られたものと思われます。
磯だとそれが弱点になることもあれば、利点になることもあります。



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アクション・使い方

アクション ★★★★★



横からみるとひたすらローリングしているだけに見える・・・が、んなことないです(笑)

1:04頃の上からみたアングルに注目

かなり大振りの、全身がウネってよじれるウォブンロールアクション
どうもコレがロング&スリムなシルエットと相性がいいらしい。
アクションでを存在をアピールして細身のシルエットで喰わせのアピールをする、二つの要素がうまい具合に同居してる感じ。
スローリトリーブでもよく泳ぐし、意外なことにサーフフラットで使うくらいのファストリトリーブでも破綻しない。

ウネリが大きい磯だとリップ面積の小ささが仇となり、水を掴めなくて表層を割ってしまい全然使えないこともあれば・・・


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左:タイドミノースリム140F
右:ショアラインシャイナーSL145


その小さなリップがギリギリ水を噛んで表層でバタバタと足掻くアクション・・・いわば「オートマチックなトップ系アクション」になってヒラスズキを深みから誘い出すこともあります。
とにかく、タダ巻きでよく釣れるアクション。

あ、言い忘れましたが別に外海専用ルアーというわけではなく、普通のシーバスシーン、特にベイトがサヨリだったりイナッコだったりする時は普通に使えますぞ!

フックチューン

デフォルトでは#5ですが#4でも#3でもイケます。
とりあえず川かサーフなら#4
磯なら#3つけとけばいいんじゃないかなと思います(ちょっとタイトなローリングアクションに変質するかも)。



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ルアーの入手

値段 ★★★★
安定供給 ★★★★

SL145Fの新品を店頭で買うチョット高いかも。
旧パッケージのSL14FG-LDはワゴンに乗ることがあって、そんな時は大体1000~1200円くらい。
中古は弾数が豊富で新旧のSL145が出回っています・・・カラーおよび塗装の状態に拘りがないなら800円前後?
ただし、古いヤツは腹部後方に書かれた機種名が判別できないこともあるので注意(シンキング・フローティング・DTF・DTSなど4種類存在する)

総評

最終評価 ★★★★

2002~2004年頃は140mmクラスのロング&スリムなミノーが数多くリリースされた時期でした。

タイドミノースリム140F
ショアラインシャイナーSL14LDFG(ショアラインシャイナーSL145F)
ザブラシステムミノー139F
サスケSF140(裂波140の前身)
etc.

驚くことに、それら多くのミノーが(多少のマイナーチェンジは施されているものの)2018年現在もon goingで生き残っています。
極論かもしれませんがロング&スリムなボディーのお陰で今も生き残っているんじゃないかと思っています。


一般的な話ですが、単純にルアー・・・特にミノーを大きくしようと思うと様々な問題が表面化します。

・飛ばすための空力性能の問題
・一般的なロッドで扱えるようにする重量設定の問題
・増えた重量/浮力/水中抵抗にあわせたリップ形状と面積の調整の問題
・強度確保の問題
・大きくなったシルエットが魚に効くとしても人に効くかどうかの説得力の問題

ミノーを大きくするって、実はとっても難しく、デリケートなことなんですね。
技術的難易度でいえばダウンサイジングより難しいんです


それら諸問題を解決する単純な策が



「長くする・・・ただし、細くする」



なんですね(笑)
空力的にも、リップ設計的にも、重量設定的にも、ユーザーに対する説得力的にも、ドンピシャの解決案なんです。
ただし、重心移動システムの進化に伴い、スリムボディーは内部キャパシティの限界としてハンデとなってしまいましたが・・・

そして、ロングでスリムだとアクションが生きる、と。

Z140だのZ150だのサイレントアサシン140だの160だのハイスタンダード150だのK2F162だの、全然スリムじゃないキャスタビリティに優れる大型ミノーが蔓延る世の中になりましたが、ショアラインシャイナーSL145らはその細身ゆえに並行的に共存できているともいえるでしょう。

川で、浜で、磯で、「ロング&スリム」の効果・・・ファットなシルエットのルアーには見向きもしなかったのに替えた途端バイトがドカンといきなりやってきた!・・・みたいな体験を一度でもすると、飛距離だけがルアーの全てではないと悟ることになるでしょう。


キャスタビリティやアクションの安定度でいえばタイドミノースリム
自動的な食われやすさと入手の簡単さでいえばショアラインシャイナー


まあ、堅いことはあまり考えずに一度お試しあれ。


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