フェイクベイツNL-I125F - シーバスルアー:ミノー

フェイクベイツNL-I125F

 13,2014 14:38
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フェイクベイツNL-I 125F

メーカー:マリア
カテゴリー:フローティングミノー
スペック:全長125mm 重量18g フックサイズ#6

評価

星の数ほどあるルアーの中でも指折りの過小評価をされているルアーだと思う。

過小評価の原因はというと、まず第一に、このフェイクベイツの時代(2010年~)のマリアは「安いけど使える」ルアーブランドの筆頭格で、ブランド志向のアングラーには見向きもされなかったことにある。
今でこそ大手釣り具店のルアーコーナーの棚には、各社が競って製品プロモビデオの小型モニターを設置してそのルアーの「効能」を宣伝しているが、当時はそれが無かった。
よってユーザーが予備知識なくルアーを買うとなると、メーカーのネームバリューやお抱えの有名プロの後押しが大きな決め手となっていた。
フェイクベイツNL-I125Fにはそれが無かった。

次にこのルアーが流行らない理由として考えられるのは・・・・なんとなくユーモラスでのほほんとしているルアーの顔。
パッケージを手に取ったとき、直感的に「このルアーは釣れそうな気がする」という、ビジュアルの面で「魚を釣る前にアングラーを釣る」という役割を果たせてないなかった。

そして流行らなかった第三の理由に、フェイクベイツNL-I125Fのローリング主体のアクションはある一定の経験レベルがないと理解されにくく、ウォブリング主体のルアーアクションに目が慣れていたアングラー達に「なんだこれ、あまり泳いでないじゃん」という誤解をされたことが挙げられるのではないでしょうか。





適性

サーフ    ★★★
内湾干潟   ★★★★
河川/河口  ★★★★
磯       ★★★
港湾     ★★

主に内湾サーフ、干潟、河口でつかってます。
普通に外海サーフや磯でも使われているようですが、個人的な感想をいうとすると、磯ではウェイト戻り(後述)の問題があって苦しい。


キャスティング

飛距離 ★★★★
飛行姿勢 ★★★
キャスタビリティー ★★

最初は「重いくせに飛ばないな」と思ってましたが、キャストを重ねるうちにコツが次第にわかってきました。
適当に投げると姿勢が崩れやすく(それでもソコソコ飛びます)、スイングの終速を高めようと意識して振りぬくと逆にバタついて乱れます。
柔らかいロッドだと飛行姿勢を定める難易度が↑。というかポテンシャルを引き出すにはロッドを選ぶルアーです。
テイクバックの時点でウェイトを動かし、一定の速度で振り抜くよう心がければ「飛ぶじゃん!!」とビックリすることになります。


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レンジ

シャローなフィールドに対しては、殆どの場所で使えますが、リトリーブを早めると想像以上に潜ります。
これは前任者のアムニス1と同じ性質。


アクション・使い方

アクション ★★★★
このルアーの最大の問題点は重心移動ウェイトの意図せぬ移動。
着水後、なかなか後方から腹部に戻らないこともあれば、腹部に戻っていたはずなのにリトリーブ中に勝手に後方に移動して巨大な曳き波リトリーブをしているなんてことも。
これは個体差があるので注意されたし。
ウェイトはマグネット式にするか、ウェイトを納めるルームを深く作るべきだった。
このマリアの妙な「癖」はスカッシュにも受け継がれており、スカッシュはウェイトの勝手な移動こそ発生しないものの、格納ルームの遊びが大きく、結果として発生するウェイトボールのラトル音が非常に大きくなる。





さて、NLIのアクションはというと・・・スローで巻くとウォブリングが完全に鳴りを潜め、ローリング主体のおとなしいアクション。
更にスローにするとウェイトが後部に戻り、曳き波を立てて表層を泳ぐ。
一方、早く巻くとローリングの幅が大きくなり、全体的にイレギュラー感が入り40~50cmのレンジに潜る。
使い手によってかなり幅がでるアクションです。

注意点は

・着水後ウェイトをセンターに戻すために軽く煽るか、かなり勢いよく強くリーリングすること。
・ルアーと自分の距離やティップと水面との高さの関係で、ゆっくりリトリーブしているとウェイトが後部に戻る可能性がある
・ファストリトリーブすると、意外なほど潜る

ただし、この「注意点」は魚を釣るためのテクニックに変換し利用することが可能です。

基本は大人しいローリングですが、流れが速いところに差し掛かったり、意図的に半回転ほど急なリトリーブをするとグラつき感が凄く出ます。殆どのルアーはストップアンドゴーといった「抜き」で喰わせの間を作るものですが、このルアーは「入れ」で作るので、せっかちな性格な人に向いているでしょう。


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このウォブリングが殆どないアクションを見て「これはいいぞ!」と思えるようになると一人前。
ブリブリ泳ぐ強ウォブリングや、魚体がうねるようにアクションするウォブンロールがいいアクションとは限りません。
魚にアピールする、存在をしらしめるという点ではウォブリングが大切なのですが、実際の釣りにおいてはどちらかというと「喰わせ」のアクション・・・シーバスがルアーをみて「おっ、こいつは弱ってるから楽に食えそうだ」という捕食スイッチを入れるローリング主体のルアーのほうが大多数のアングラーにとってはフレンドリーなんですよね。

これはまさにそういうルアーです。


フックチューン

#5には問題なくチューン可能。
もともとローリング主体のルアーだけに、これ以上のフックウェイトの増加は完全なる「棒化」に終わると思われます。


ルアーの入手

値段 ★★★★
安定供給 ★★

不人気故に安い・・・けれど、生産終了なのか、店頭ではもう殆ど見かけなくなりました。
末期はワゴンセールで新品680円ナリ。
お勧めカラーはKIRH(カタクチイワシレッドベリー・ホロ)
なんだこの野郎、似たナチュラル系のホロがいっぱいあるじゃねえか。
と思われた方、実は、フラッシングの強弱がそれぞれ微妙に違うんです。
KIRHはホロがナチュラル系としては強く、背が黒いのでコントラストに冴え、しかもベリーに細いオレンジの線が入っています。なのでレンジが多少はずれていたり、常夜灯があったり、デイゲームだったりしてもシーバスがルアーのシルエットをしっかり認識できるものと思われます。


総評

最終評価 ★★★★

初心者にも優しいオートマチックなルアーでもあり、上級者が自分で操作できる玄人好みのルアーでもある。
なかなか使いごたえのあるルアーなので、是非とも生産を続けて欲しいルアーですが、おそらく新製品に移ると思います。


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Comment 5

2014.04.13
Sun
18:38

almond #-

URL

半年くらい前からブログ拝見しています。ルアーの評価が丁寧ですのでいつも勉強になります。ところでサーフと干潟の違いってなんでしょうか。教えてください

編集 | 返信 | 
2014.04.13
Sun
19:05

ぼらお #-

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どうもはじめまして。コメントありがとうございます!

自分定義のわかりにくい分類で申し訳ありません^p^


サーフは各々の住んでいる場所によってイメージが違うと思いますが、「外海」の浜を指すと思ってください。
波が時として高く、ブレイクまで遠く、基本、立ち込みはしません。
遠浅、急深どちらもありますが、海中の地形は台風や強い風が通過すると一晩で激変します。

サーフにも閉鎖的な内海のものがありますが、自分は特に「内湾サーフ」と称しています。博多湾にも外海の浜でもなく、湾奥の干潟でもない、湾内の浜辺が存在します(けっこういいフィールドですよ)。
必要なければしませんが、外海のサーフと違って波が穏やかなので立ち込みが可能です。
海中の地形のは比較的同じままを保ちます。性格的には外海サーフより干潟に近く、ルアーチョイスもそうなります。

干潟は湾奥の河口や浜辺で、立ち込みのウェーディングが前提のフィールドを想定しています。波はほぼ無く、遠浅のシャローで、河の流れや潮の満引きが大きく影響するフィールドをイメージしてください。





端的にいえば福岡の場合(お手数ですが、グーグルマップをお開きくださいw)、玄界灘の浜は「サーフ」

博多湾の奥にある和白や今津は「干潟」
比較的大きな河口を持つ多々良川や室見川の河口も「干潟」

博多湾の東西の出入口付近にある浜は「内湾サーフ」でありルアーカテゴリー的には「干潟」


ローカルな例で失礼しましたw

編集 | 返信 | 
2014.04.13
Sun
19:35

ぼらお #-

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追記です

「サーフ」ルアーにはブレイクを超える遠投性が必ず必要です。
サーフでは風が吹いても「風裏」なんて簡単に移動できませんので、一口に遠投性といってもタフな遠投性が求められます。
また、広いサーフでシーバスに見つけてもらうためもあり、サイズは120mmが基準でしょう。大きいと140mm以上あり、小さくても100mmクラス。
また、サーフではある程度のレンジの幅を持たせる必要がありますので、120mmのよく飛ぶサブサーフェイスは「干潟」と「サーフ」を兼ねることができますが、同じサイズのある程度潜るフローティングミノーは干潟では使い物にならないかもしれません。



一方、干潟ルアーは飛ぶに越したことはないですが、遠投性はそれほど重要ではないので、サイズは80~100mmが基準になります。
サーフより流れやストラクチャーといった「魚が着く」要素が明確なので、ポイントを探しだして狙い撃つほうが重要ですね。
また、干潟はサーフより濁りがあり、ナイトゲームも盛んなのでパールホワイトやアカキンといったアピールカラーが有効ですので、カラー選択にも違いが出ると思います。


イメージ比較:

★サーフ★
ロッド 10ft前後のM
リール ダイワ3000/シマノ4000
ライン 1~1.5号
ルアー 裂波120 サイレントアサシン140 アダージョヘビー105など

☆干潟☆
ロッド 8~9.6のLかML
リール ダイワ2500/シマノ3000
ライン 0.8~1号
ルアー コモモ90F スーサン ワンダー80など 

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2014.04.13
Sun
19:52

テトラのかきがら #-

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初めまして、私も1年ほど前からぼらおさんのブログをROMっていた一読者です。

今回フェイクベイツNL-I125のインプレを書いていらっしゃったので居てもたっても居られずコメントをばw

というのも、1年程度前に地元河川(私は和歌山の紀北地域在住です)にて、プカプカとヘッド部分を上にして浮かんでいるルアーを拾ったのですが、それがこのルアーでした。

もともとシーバス専門ではなく、地域的にあまり実績を聞かない(そもそも専門に狙っている人間をあまり聞かない)フラットフィッシュばかり狙っている私にとって、このルアーを一体どういう使い方をしたらいいのか迷ってばかりでした。
たまにシーバスゲームもするのですが、シーバス専門の友人とは釣果が雲泥の差だったり・・・

ぼらおさんの今回のインプレ記事で、あぁそういうルアーだったのかー!と何となくですが合点がいきました、ありがとうございます。

最初見たときはバチルアー・・・・・なのか????という感じでしたが、なるほど、ミノー版のローリングベイトみたいなものでしょうか?
と、自分なりの勝手な解釈をしていたら、巨大バチルアーでも使ってみると書かれていたので、その記事を心待ちにしておりますw


なかなか地域的にも違う場所なので、そのまま当てはめてゲームに持ち込むというわけにはいきませんが、タックルやルアーの記事、本当に参考にさせてもらっています。

これからもゆるく楽しい記事をお待ちしております!

編集 | 返信 | 
2014.04.13
Sun
23:44

ぼらお #-

URL

初めてのコメント、ありがとうございます。
いい所に住んでおられて羨ましい限り。和歌山といえば自動的に「ヒラスズキ」というキーワードが浮上してくるのに、あえてヒラメを狙うとは漢ですなw

このルアー、確かにヒラメをしていたらあまり縁がないルアーだろうと思います。

ミノー版のローリングベイト、ミノー版のマニック115・・・警戒心が強くなっている個体をもイチコロにするという意味では確かに似ています。
それに加えて、シンペンやバイブには出来ないミノーであることの優位性であるイレギュラーなバランスの崩れ方が特徴的だと思いました。





更新がんばりますので適当に読んでやってください。

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