ダメなPEの特徴 - 初心者のためのシーバスライン

ダメなPEの特徴

 12,2014 00:32
これ、具体的にダメなPEの製品名だしたほうがいいですよね?

と、思ったのですが、必ずしも全てのクソPEを経験したわけではないので、この方法をとった場合「記載されていなくてもクソなPEがある」という、なんとも煮えきれない状態になるので却下されました。

経験上、ダメなPEは次の特徴を備えています。
複数当てはまるようだと高確率でクソPEです。






・号数表示詐欺をしている

(すぅー、はぁー)←深呼吸している音

2014年現在、シーバスPE界における各社の普及製品の「1号」の強度は18lbくらいにまで高まっていますが、ほんの少し前まで12~14lb程度した。
この12lb程度というのは、正直なメーカーの自己申告で、です。
ところが正直なメーカーの申告で12~14lbがやっとの時代に、やれ1号20lbだのなんだの、無茶苦茶な表示詐欺をしているメーカーと製品が沢山ありました。今も普通に売られています。初心者殺しとして。

何を隠そう、それは
正直なメーカーが「12lbまでは絶対安心だよ!(新品時)」
という表示をしているのに、
クソな後進メーカーは「20lbだと絶対に切れるよ、でも最低何lbで切れるかしらないよ(1lbで切れても詐欺ではない)」
という

IGFA規格=この世で最も詐欺的な表示方法

を取ったのです。
因みに当時、PEラインに号数による直径の業界統一規格など存在しませんでした。今でもあってないようなものです。
つまり、今現在でもメーカーが好き勝手に適当に号数を自称しているようなものなのです。
まさに中世。釣り業界は19世紀の産業革命を経験していなければ、朝鮮戦争における規格統一のムーブメントとも無縁であったようです。

この「IGFA規格表示」と「号数統一規格の不在」のダブルコンボで、製品に自信がないメーカーほど、安かろう悪かろうのクソPEを初心者に売ろうとしました。
それらのPEは太く・品質にばらつきがあり・信頼性にかけるものです。
表示詐欺ダメ。ゼッタイ。




ところが・・・この世にただ2つだけ、今も昔も表示が正直なメーカーがあります。

YGKよつあみ
モーリス・バリバス


嗚呼、この暗黒の世を照らす聖騎士は存在したのです。

さて、冷静になりましょうか。

この2つの老舗メーカーのフラッグシップである、

WS000049.jpg

WS000048_20140812002129483.jpg

これらの強度、
WX8の1号は「最低でも16lb」(最大やアベレージは知らない)
シーバスマックスパワーの1号はアベレージ18.1lb(最低は非表示)
恐らくほぼ同レベルです。

普通、昔に出た実売2000円以下の製品が、今の実売4000円のフラッグシップと同じ太さで同じ強度とは論理的に考えられにくいですよね。



A)同じ太さではない(もっと太い)
B)同じ強度ではない(もっと弱い)

C)その両方である


初心者は、表示方法の違いの知識などありません。
初心者は、ラインに3000円も4000円も、いや、高いと5000円もする「由緒正しき製品」を買う理由を正当化できるほどの違いを知らないために、2000円前後のラインを選んでしまう傾向が非常に高いです。
今でこそ、150m5000円オーバーの実売価格はあまり見なくなりました(これはデュエルのハードコアX8がもたらした8ブレイドラインの価格競争のお陰)が、ほんの数年前までは当たり前のようにありました。

5000円ですよ。

シーバス中級者以上には別に摩訶不思議な高さではない(必ずしも当たり前ではない)金額ですが、初心者にとっては衝撃的な値段ですよね。
ひょっとして、今まで使ってきたリールやロッド単体の価格と同じかそれ以上の値段かもしれません。






釣具屋さんのラインコーナーにシーバス初心者が入ってきました。


「やっぱりPEラインって、こうまで高いものなのか・・・」

そんな折に、ふと廉価PEのパッケージを手に取り、何気にスペックに目を通します。

「あれ、この安いラインってさっき手に取った5000円と同じか、それ以上のスペックじゃないか!?」

(表示詐欺なんですが)

「やっぱりそうだ。さっきのボッタクリPEなんて誰が買うかよ。ちゃんと製品をリサーチして買う情報強者のオレ格好いい」





大体のパターンはこれですね。



2000円前後のクソPEラインのスペックが、5000円のそれと比べて引けを取らないどころか勝っているようだと、そのクソPEを選んでしまうのは当たり前ですよね。

そして・・・・高切れして吹っ飛ぶルアー、時合いでボイルしている水面をよそ目にエアノットを解くイラつき、スプールで爆発するライン・・・・





これが、表示詐欺です。


剛◯XSWとか・・・あっ、いっちゃった^p^

注※
必ずしも安い=悪いとは限りません。
2000円前後の製品でもかなり優秀なラインは存在します。
ですが、飛距離や強度や持続耐久性といった性能のどれかが高級ラインより劣ります。





・手で千切れる

結束時の締め込みを行うときに手でブチブチ千切れるPEラインが存在します。新品で開封直後の初ノットで千切れるPEが存在するのです。

半年使い込んでボロボロなったPEラインでも同じ現象が起きることがあるので、新品状態で千切れるPEの品質というものがどれだけクソなのかお察しください。もしそのようなPEに当たってしまったら即座にゴミ箱に捨てましょう。付き合うのは時間と資源の無駄です。
問答無用の返品とメーカー窓口への罵声電話も可です。

剛◯XSWとかのことですね。

今、ここ2年以内に発売されたPEラインでそんな話があるとは体験もしていないし、話も聞いたことがないので、もはや根絶されたものと思いますが、優良メーカー製品ですら昔のラインは「アタリ」と「ハズレ」がありました。

例えば、東レの「ソルトライン シーバスPE」・・・アタリはコストパフォに優れるいい物でしたが、ハズレは結束時にブチブチ切れました。
これは聞いた話ですが、よつあみの「G-soul PE」(G-soulシリーズの元祖となる4ブレイドPE)も同じようなことが起きるみたいです。
熱加工にしろコーティング加工にしろ、仕上げ処理の悪さが強度を著しく低下させる原因だったようです。

以前はこれらの問題は
「こういうものだから・安いから・たまたまハズレだから、仕方ない」
という事にしてあげていましたが、それはもう過去の事。
2014年に結束時に手で切れるPEに「ハズレ」「アタリ」もなく、そのPEは総じてクソです。



・スプールの中で納まりが悪い
しっかりテンションを掛けてスプールに巻いたのに、スプールに納まっているラインを指で触ると妙にフワフワしている。
残念ですが、これは悪いラインの典型的な症状です。

スプールにしっかりテンションを掛けて巻く

(厳密には強すぎのテンションもNG)

これはPEラインを扱う上での大前提ともいえるべき事なのですが、スプールに初めて巻いたときも、釣行時も意識して巻いた(軽いルアーなんて使ってない)のに、ちょっと指で上下に軽くさすってやると巻かれたラインが動き始めるようなラインが存在します。
そのようなPEはエアノット製造機となるか、バックラッシュでラインが大爆発するのも時間の問題でしょう。

そのような場合に考えられる原因で、ラインの責任ではないのは:

→あまりにも軽すぎるルアーの使用
→強風下での釣行
→サミング(フェザリング)の技術不足
→連続したロッドアクションの多用

クソPEのとしての責任を追求せねばならないのが:

→コーティング太りしている
→ブレイドの撚りが甘い

前者については、どういうことかは明白だと思います。
具体名は出しませんが、ラインを指で軽く曲げただけでコーティングの破片がラインからポロリするようなPEってありますよね(笑)
そういうPEって、実はコーティング前の太さを基準に号数を自称してるケースがあるらしいです。
で、コーティングを施した結果直径が大きくなっても
「コーティングしたから表示の号数より太いかもしれないけど、詳しいことは知らんわ」
とかいう、滅茶苦茶な注意書きをして責任を逃れているクソなラインもあるんですね。

それは何か、

「どうせ直ぐコーティング剥がれて元の細さに戻るからええじゃろ」

みたいな、ブラックジョークの一種なんでしょうか。




ブレイドの撚りが甘いPEはある意味、コーティング太りしたPEより悪質です。
その直径に嘘偽りがなく、スペック上何一つ瑕疵がないようにみえて、実は重大な悪影響を与えるからです。
撚りが甘いというのは何が原因なのか、機械的な問題なのか、撚ったラインを維持するための処理(熱・コーティング)の問題なのか正直なところわかりません。
この手のPEは、ライン1本を取り出しても問題が無いようにみえ、その実重ね合わせて密にした状態にすると、全体としてフワフワフワフワして大問題になるのです。
実名は出しませんがハードコ◯X8とかですね。

いずれにしろ、こういうスプール納まりが悪いPEは、キャスト時にスプールから放出される際に、まだ納まっているべき奥のPEを掘り起こし、巻き込んで出してしまうので、大惨事になってしまいます。





・逆毛立つ(ササクレが出来る)のが早過ぎる


目に見えるような産毛のような糸クズがピンピンと寝癖のように立った状態のPEは、新品状態の強度と比べてせいぜい半分くらいになっているものと推測されます。
その状態があまりにも進行したPEは結束の際に容易に手で千切れてしまいます。

自分の経験によれば、春や秋の本シーズンで毎日(毎朝or毎晩)数時間使って2ヶ月過ごしたとしても、良いPEならササクレなど出ません。2ヶ月で裏返しならまだわかりますが、2ヶ月で巻き直しするようならば、何か問題があります。

つまり、ほんの1ヶ月や2ヶ月そこらで劣化が進むPEは残念ながらそういうPEです。

使い手の他のタックル(スプールエッジ・ベイル・ガイドリングのどれか)に傷があったり、使い手のレベルが技術的に酷かったりするケースもあります。
基本的に

「オレは◯◯(←自己申告する「過酷な条件」)で使うから1ヶ月で巻き直す」

なんて言葉は上級者のものではありません。タックルやショックリーダーの管理ができてない未熟者のセリフです。
1ヶ月に20回釣行にでかけて、その都度リーダーを捨てて用心のために先端のPEを1mカットしたとしても、200mラインなら170mは残っているはずです・・・・そしてまた1ヶ月して残り140m。2ヶ月経ってからその残りの140mを裏返して使えばまた1ヶ月は問題なく使えるのが普通でしょう。
1ヶ月に30回の釣行、70upクラスを月に数十匹仕留め・・・しかも毎回ゴリ巻きでラインに強い負担をかけるようなスタイルの、マジキチレベルの人の話ならわかりますが・・・

つまり、2014年現在、初心者から一般的な上級者を含めて

PEの期待すべき寿命として最低3ヶ月

の使用に耐えないPEはダメなPEです(もしくはその使い手かタックルに何らかの問題があります)。



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Comment 3

2014.08.15
Fri
19:04

ムント #-

URL

こんにちは。

自分も「クソPE」に散々悩まされた一人です。
インターネットでサーフ&シーバスに使うPEはどんなものが良いのか色々調べ、「このはPE強い!」というメーカーの回し者としか思えないようなブログにだまされてきました。
で現在はYGKよつあみのG-soulWX8の1号に落ち着いていますw
また、ショアジギングでYGKよつあみのガリウスウルトラジグマンWX8(原糸、製法はWX8と同じ?)の2号を2年以上使用し、80g~100gのジグをフルキャストするなどシーズン中は酷使していますが、キャスト切れ、毛羽立ち、ほぼ皆無です。
細く強く、キャスト切れや魚掛けた後も切れることはほぼ無いのでこのラインに絶対の信頼を寄せています。

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2014.08.18
Mon
19:51

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

ムントさんお久しぶりです。

「YGKよつあみのガリウスウルトラジグマンWX8」
覚えておこうw

先日買ったジグキャスター106MHが予想以上にライト系よりどっちかというとガチ系に近いロッドだったので、リールもキャタリナ位を付けてやらないといけないな、と。
でもマジジギングのライン全然知らないので参考になります・・・

編集 | 返信 | 
2016.10.30
Sun
21:37

まさのりさん #lNVhUYoQ

URL

こんにちわ。
ブログの中身が「僕が書いたのかな?」と思うほど身に覚えがありすぎて笑ってしまいましたw
僕が元々やっていたフレッシュウォーターのルアーゲームpeラインだと、デュエ○かサ○ライン製品くらいしか選択肢になりえなかったので、ソルトに手を出した頃には「世の中にはこんなにクソなpeが氾濫しているのか」と驚きました。
まぁ今となってはよつ○み製品しか使わないので無駄金を払うこともなくなってきたのですが。

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