PEを使用する上で推奨されるリールランク - 初心者のためのシーバスライン

PEを使用する上で推奨されるリールランク

 08,2014 20:57
この記事は「最低限のチョイス」・・・PEを快適に使うことを主目的とした記事であって、「シーバスお勧めのリール」の記事ではないです。

PEラインを快適に使うためにどれくらいのクラスのリールを使えばいいのか・・・

徹底的に初心者目線から考えてみました。




2014年現在、シマノよりダイワのほうが「どちらかというと」という微妙な差で、初心者にはお勧めです。

まずはバックラッシュの少なさ。

ダイワのスプールは「逆テーパー」(逆ピラミッド型)になっています。
ラインというものは放出の際、抵抗がなければ無いほど飛んでいきます。
その観点からすると、先が先鋭な「順テーパー」(ピラミッド型)のほうが抵抗がないので良いのですが、順テーパーにすると、眠っている後ろのラインも掘り上げて放出すること=バックラッシュの発生が多くなってしまいます。
つまり、ダイワはスプールに抵抗の元を敢えて取り入れることで、飛距離のメリットを殺してまでして、トラブル防止を機能させています。

それではシマノよりダイワのリールのほうが飛ばないのか、というと・・・・実はダイワのほうが同クラスでもスプール径を単純に大きくしているので、結局は同レベルの飛距離に落ち着いています。

ダイワのABS(アンチ・バックラッシュ・システム)公式
http://all.daiwa21.com/fishing/column/technology/contents/018/index.html

とはいっても、シマノにはAR-Cスプールという、別の方向性の発想で似たような機能をするシステムがあるので、それほどの差はありません。シマノは飛距離をとり、ダイワはトラブルフリーを取った結果、微妙にダイワが安心というレベルです。

そういう訳で

ダイワはABSスプール、シマノはAR-Cスプール搭載機が必要条件。



ダイワのリールはライントラブルの元となる糸ヨレがシマノリールより圧倒的に少ない。

ダイワのツイストバスター公式
http://all.daiwa21.com/fishing/column/technology/contents/029/index.html

この「糸ヨレ」というのは、ヨレ具合が進行すればするほどにトラブルの原因となります。

糸ヨレというものがイマイチ理解できない、という人の為に説明します。

裁縫糸でも釣り糸でもなんでもOK(マウスやヘッドホンのコードでもOK)なので、20~30cmほどの長さの糸を、両端を指で持ってください。
片方は指で摘んだまま固定し、もう片方を指でクルクル捻ってください。10回~20回ほど。
まっすぐだった糸が捻れて歪なループを作ろうとしてますよね?それから手を放せば変に復元しようとしますよね?それからまたクルクル撚っては手を放してを繰り返していくと・・・・・・

スピニングリールでラインに毎回何が起こっているかの再現になります。

これがPEラインだった場合、やがてエアノットやバックラッシュの原因となることは容易に察せられると思います。ヨレればヨレるほど、トラブルのタネがスクスクと育っているわけです。

シマノにも似たような機構がラインローラーに搭載されていますが、ダイワのほうがこの分野ではかなり上をいってます。


初心者がダイワのリールでシーバスを始める上ではこの2つ(ABSとツイストバスター)が欠かせないといえる・・・となると、




・レガリス
・レブロスMX
・クレスト




ワゴンリールよりワンランク上の「入門リール」三兄弟がこれに該当していることになります・・・・・が・・・・・・




クレスト及びレブロスMXはドラグがスムーズとはいえません。
ドラグの出だしは強い張力を要するのに、一度動き始めると今度は圧力をラインに全然掛けていなかったりして、出て行くラインが安定しません。その圧力が弱すぎる、ということはライントラブルの観点からすると問題はない(魚を釣るという点では大いに問題がある)のですが、圧力が強過ぎると問題が起こります。
ラインが引き出される時に、スプールに納まっているラインを締め付けて、スプール上部に押し上げてしまう症状が起きてしまい、次にキャストする時にダンゴが一気に作られるケースがあるからです。
また、組立精度もアタリとハズレの差が激しく、ラインが毎回綺麗にテンションが掛かって巻き取られるかどうかの確証がとれません。

レガリスについては使用したことがないのでノーコメントですが、どうやら廃盤になるようなので、選択肢に入れる必要がないでしょう。

よってこれらの三兄弟は最低レベルを満たしていません。









http://all.daiwa21.com/fishing/item/reel/spin_rl/exceler/index.html



このエクセラーというのがレガリスの後継機になるようですが、

・ABS2
・ツイストバスター2

・スーパーメタルボディ
・エアベール
・デジギア2
・エアローター

と、上位機種のコア機能(太字がPEラインを使う上でとても役に立つ機構)をこれでもかというくらい惜しみなくつぎ込んでいます。ビックリ。

が・・・流石にドラグは上位機種機能のUTDを貰えなかったようで、ドラグのスムース性については不明・・・・つまりは、最低レベルといえるかどうかはドラグ次第です。
UTD(ウルティメイト・トーナメント・ドラグ)を装備しているとのこと
あとは精度がどれだけあるか次第ですが、スペック上は完全にフリームスを食うスペックになっています。
このクラスは定価の20%オフが当たり前、場合によっては30%オフまで行くので、その値段を考えれば目を瞑るべきかもしれませんが・・・・


やはり、バックラッシュ・糸ヨレ・ドラグ、PEを扱うための全ての条件を完全に満たしているのは中級入門機である



フリームスからでしょう。





では一方のシマノの最低レベルはというと・・・シマノの場合、下位機種は「機種リニューアルの結果、前までは備わっていた機構が撤去された」(つまりは事実上ダウングレードされた)なんて事が普通にあり、話が少しややこしくなります。

シマノは下位機種からドラグの性能がいいのでドラグの点で不安はないですが、シマノはダイワと比べるとベイルの作りが下手で、悪いベイルが付いているリールは話にならないほどトラブルが多く発生します。
ナスキー・サハラ(エルフ)・エアノスXTのシマノ廉価三兄弟は必ず何かが欠落しています。

よって具体的に言えば、AR-Cスプールとエアロラップ、それとワンピースではないですが形状的に問題がないベイルの全てを備えているアルテグラが最低レベルになるでしょう。












クドいようですが、これらは「PEを扱う上で推奨されるランク」のリールであって、別に初心者にお勧めなシーバス用リールとしているわけではありません。

・良いスプール
・良いラインローラー
・良い巻取り機構
・良いベイル形状
・良いドラグ

という、これらの条件を満たしているリールであるということですね。
これらを満たしているリールは結果として「精度」も期待できるので、尚良し、というやつです。

シーバス初心者にとってはこの「必要最小限レベル」のリールでも、すでに「高額」だと感じている人もいるかもしれません。

ですが逆の発想すると、今という時代はたったの1万ポッチで昔の人の苦労をサッと通りすぎて、快適なPEラインによるシーバスフィッシングが出来るということでもあります。
自分は無印エアノスから徐々にステップアップしていったので、「なるべく安く仕上げよう」「必要になったら次のクラスでいいじゃない」という行為が、結局は「安物買いの銭失い」を地で行く行為であったことを経験して知っています。
トラブルでPEライン(安くはない)やルアーをなくしたり、なにより貴重な「時間」を逃してしまうことを考えたら、これくらいは用意しても損ではありません。



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Comment 3

2014.09.10
Wed
17:49

 #-

URL

ダイワのHP見ると、エクセラーにUTD搭載されてます!
となるとフリー娘よりコスパ高いっぽいですか?

編集 | 返信 | 
2014.09.11
Thu
07:25

ぼらお #-

URL

!!!
なんだかフリームスが霞むくらいのスペックになりましたね。

スプールに互換性が無いみたいですが、メタルボディであの重量なら、スプールは樹脂製かもしれませんね。
もしそうだったら、クソ重いメタルスプールより歓迎。

うーん、予備機に欲しくなってきた・・・

編集 | 返信 | 
2017.05.26
Fri
10:37

なむ #-

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今年初めにエクセラーがモデルチェンジしましたね
メタルボディ・ATD・マグシールドを搭載して一万円以下・・・
良い時代になりました

編集 | 返信 | 

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