トラブルフリーでPEラインを扱うには - 初心者のためのシーバスライン

トラブルフリーでPEラインを扱うには

 27,2014 11:57
料理の世界には「素材8割・腕2割」という金言が存在します。

必死に頑張ってもダメなものはダメなんですね。ダイヤモンドに限らず、宝石というものは原石を磨けば磨くほど光るものですが、タダの石ころにどれだけの熱意を注いでも意味がありません。

これはPEラインにも当てはまります。

いいラインを使う、これが6割。一定上のリールを使う、これが2割。
合わせて素材8割。

PEラインの扱いにおいては腕の要素は2割です。
どれだけ腕がよくても、扱う素材がダメならば意味がないので、まずは良いPEラインを選び、一定上のレベルのリールを使わないことには話になりません。

よってこの問題はまず先に「良いライン」を選び、「最低限のリール」を所有してからの話になります。







ところで、ラインを扱う腕といってもその要素は実に単純極まりないものです。本当に拍子抜けします。
体が基本を一度覚えたらライントラブルなど滅多に起きません。
ですが、この「ブレイクスルー」が起きるまでの難易度が高いのもPEの特徴です・・・なぜなら、それは「腕」というより「無意識な行動(慣れ)」と分類されるかもしれないからです。


周りくどいのでこの辺にしましょう。



ずばり、


端的にPEラインにまつわる「腕の要素」とは何か。










常にテンションを掛けて扱うよう心がける







アホみたいな話ですが、本当にこれだけです。

この単純なことですが、息を吸うかのように無意識で常に行えるようになるまでが難しい。



このテンションを常に掛けて扱う、というのはラインをスプールに巻き取るその瞬間から始まっています。



自分が釣具屋さんでラインを店員さんに扱ってもらいたくないのは、ライン関係に如何なる問題が発生しても
①「自分」
②「製品」
この二者に原因を狭めておきたいからでもありますが、同時に経験が低い人に扱ってもらいたくないからでもあります。

これは実体験ですが、一度、某釣具屋で「リールに巻きましょうか?」という言葉に甘えて(その店員はベテランに見えた)お願いしたら、「研修中」の腕輪をした人に作業を指示されました。
その結果・・・ちょっと思い出したくもないですね(苦笑)
それ以来、リーダー結束もリール巻き取りも絶対に自分でやるようにしています。
ライン関係で問題が出たとき、「これをしたのはオレじゃないから」というエクスキューズが出来たとしても、その被害を100%被るのは自分です。ならば、リールの巻取りから責任をもって自分でやるべきだと思っています。


話が逸れましたが、さておき、リールの巻取りの際

「PEは熱に弱いから摩擦させないように水を張ったタライなんかに入れて」

例:


という方法をよく目にしますが、


そんなことよりも適度なテンションが掛かった状態で巻いたかどうかが遥かに大切なことです。


(注:強くテンション掛け過ぎも厳禁・・・強く掛け過ぎてコンパクトにスプールに収めたつもりでも、実釣時にはそのようなテンションがかかるはずもなく、キャストする度に自然なテンションで巻かれてスプールが太ってゆく)


PEの耐熱性は実は

「耐熱温度145℃、融点160℃」
「ナイロンより50℃低い」

ソース
http://www.sunline.co.jp/catalog/mark/pe/pe.html

これだけあればリールへの巻取りでダメージが出るほどひ弱ではありません。
ダメージがあるとすれば、ライン本体ではなく、加工材のコーティングが禿げる、ということでしょう。
それに関しても、巻取りの際の熱で禿げるコーティングなんぞ無意味です。
巻き取る際に出る摩擦熱など、70cm前後の1匹がドラグを出して走った際のガイド摩擦熱に比べて全然大したことありません。

自分は濡らした軍手(布)か、軽くシリコンスプレーをしたグローブで、ガイドのすぐ下でラインにテンションをコントロールしながら巻いています。








さて、ラインにテンションを掛けて扱う、という観点に戻ります。


この問題はようするに「在り方」「接し方」「観察眼」であって、前述のとおり、何かしら特定の動作ではありませんが、テクニックが介在するとすれば、一つだけあります。



フェザリング(サミング)



詳しくはググってもらうとして、簡単に説明すると、これはサッカーでいう「トラップ」です。
衝撃の瞬間に運動エネルギーを減らし、和らげ、コントロールしやすくするという動作です。

ルアーの姿勢を綺麗にする(エビにしない)とか、着水音を減らすとか、そういう効果もありますがここでは割愛するとして

ボチャン!ボチャン!

と豪快な着水音を出すような人は確実に、丁寧なフェザリングをする人に比べて、ライントラブルが多いはずです。

当たり前ですが、フェザリングをすることによって着水の瞬間に既にテンションがキープされているキャストと、自由放物線を描いて抵抗なしに着水するキャスト、どちらがPEラインを扱う上での原則である「常にテンションを掛ける」に沿うかは、一目瞭然ですね。












言うが易し、行うは難し。

本当に「慣れ」ですからね。





この意識が初期段階から身についている人は、傾向として、よく釣るアングラーになる可能性が大だと思っています。
なぜなら、その人は初心者にも関わらず、あらゆる要素に意識を注力していているであろうと察せられるからですね。

「夜に河口で水に向かって投げて引く、そこが橋の側だったら尚よし」程度の認識の人と、既に大きな差をつけてリードしていると思います。

言葉を変えると、シーバスフィッシングにおいてPEの扱いに慣れるということは、環境をつぶさに観察し状況の変化に備えることが出来ている、ということです。



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