トライデント115 - シーバスルアー:シンペン

トライデント115

 16,2014 22:52
名称/通称:トライデント115
メーカー:シマノ
カテゴリー:シンペン
適性:
 サーフ   ◯
 干潟    ◎
 河口    ◎
 河川    ◯
 磯     △
 都市港湾  △
 地方漁港  ×

KIMG4081.jpg




評価



このルアーの愛好者は多いと思う。
トライデントはキャストが気持よく「よく釣れる」といってもいいルアーで、一見非の打ち所がない。
でも、このルアーの評価は

『AR-C機構の黎明期に現れた「プロトタイプ・偶然の産物」』

というのが正しい結論だと思う。

飛ぶ
釣れる

しかし、不安定。
悪くはないが、狙って作りだされているものではない。



飛距離 ★★★★★
飛行姿勢 ★★★★★
キャスタビリティー ★★★★★
ライバルは、ブルースコード125Cスリムとハードコアシンペン120。
異常な飛距離を出すこれらのシンペンに、やや小さな115のサイズで比肩する。


アクション ★★★
ブルスコスリムがそのサイズとアクション(ブルスコC125スリムはシンペンでは考えられない速度で巻いてもアクションが破綻しない)がベイトフィッシュであってバチではないが、トライデントはその何方も対応している。
このルアーの問題は内蔵しているAR-C機構に不備があるということ。
AR-Cのバネが弱すぎて、バネをセンターに納め留めることが出来ずに、ウェイトが後方に押しやられ、尻下がりに泳ぐのがほぼデフォルトになってしまう。
この問題は、AR-C機構のバネの強さとウェイトの重さの適切な方程式が生まれていなかったせいであろうと推測できる。
その証拠にシースパローというジグミノーにはもっと大きなAR-Cウェイトが搭載されているが、バネは平常時にはしっかりウェイトをセンターに抑えつけて緩みはない。

シマノのHPをみると

11144_feature1_s.jpg

こうあるが、ウェイトが垂れ下がっている場合、公称-20℃のスイムフォームは実際にはもっと頭が高く尻尾が下がる。
少なくとも、ブルスコC125スリムより浮き上がり易いルアーであることは間違いない。
この公称値はウェイトがバネの力によりセンターに収まっている時の数値とみていい。
ウェイトが(バネが弛んで)後方にあるか、センターに納まっているか、アングラーは選べないし、感じ取れない。
今ルアーがどのような姿勢で泳いでいるのか、感触がまったく同じなので知りようがないというのが問題。

何故シマノがこんな単純なこと(バネの力が弱すぎる)に気が付かなったというと、自分はこう邪推している。
ルアーが店頭に並び、ユーザーの手に取られるまでルアーは一般的には頭が上の垂直ぶら下がり状態で棚に陳列される。当然、AR-Cのバネはウェイトの重量を売れるまでフルに支えないといけない。だが、弱すぎるバネの大半は売れるまでにヘタってウェイトを支えきれなくなる・・・ところがシマノのテストでは常にフレッシュなバネのトライデントを使う(垂直状態で長時間陳列されたものなど使われていない)ので、この問題に気が付かなかった、と。

この動きでも釣れるので、これが「悪い」とは一概にはいえないけれど・・・

レンジに関して、「意図せぬ不安定さ・コントロール出来ない要素」というのはあまり歓迎されるものではない。


値段 ★★★
相応かと。


ユーティリティ ★★★
バチにも対応しているので、ライバルのブルスコC125スリムより汎用性は高い。
しかし、身内のスタッガリングスイマー100/125AR-Cより限定される。
そしてスタッガリングスイマーよりフッキングが悪い(これはブルスコスリムと同じ問題・・・重心移動のルーム確保のためにフックアイの間隔が開きすぎている)。


総評 ★★★
釣れるルアーかといえば、YES。釣れる。
飛ぶルアーかといえば、YES。飛ぶ。異常に。
広い河口や干潟では投げさえすればオートマチックに釣れる可能性が高い。
しかし、このルアーには操る喜びがない。感覚がない。
全力で投げる、適度に巻く、その射程から1投あたりの期待値が他のルアーより高く、「数学的・統計学的」に釣れる・・・が、使用者は何故釣れたのか把握し辛い。

教訓は改善として活かされるべきであって、「これでも釣れるから」「これでも売れるから」というのは頂けない。できれば、改善を望む。
決して悪いルアーではない。もう一工夫すれば(特に初心者にとって)非の打ち所がないルアーに成れるだけに、すこし残念。



  
 
関連記事


Comment 0

Latest Posts