Gクラフト セブンセンス ミッドストリーム MSS 962 インプレッション ① - シーバスロッド

Gクラフト セブンセンス ミッドストリーム MSS 962 インプレッション ①

 17,2014 22:19
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このロッドを買う時、モアザンAGS93MLと最後まで悩んだ。

どうみてもモアザンAGS93MLが自分の欲しいものであり、フィットするはずのものであるということは、ある程度わかっていたから。
ついでにいうと、ミッドナイトジェッティ932とも迷ったが、ミッドナイトジェッティとモアザンAGS93MLを比べると、自分のニーズには確実にモアザンAGSに軍配が上がるので、自然消滅した。





結局、このロッドを買った際の決め手は「川でウェーディングやるならコレ」というアドバイスだったが、これについては二転三転と評価が転がり、喜んだり悔しがったりした。

ある程度のレベルのアングラーになれば、値が張るロッドというもは飛距離にしろ精度にしろ、或いは他の要素にしろ、レベルが高いキャスト出来て当たり前なので、「キャスト」のインプレッションに必要がないかもしれない。

ところが、このミッドストリームには、絶対にキャストのインプレッションが必要だと思う。

これほどキャスティングについて書けるロッドも少ない。


上にもあるように、このロッドは「河で水に浸かるならお勧め」という話が決め手になった。

ところが、このミッドストリームはウェーディングのキャストが超難しい。

超難しい。




本当に難しいので2度いいました。






正直に告白すると、何回か自分の技量の無さを疑った。

次に、このロッドの「パワーバンドの狭さ」を思い、残念な気持ちになった。
そして漸く、ここ最近、やっとこのロッドとウェーディングの方程式を理解しつつある。

決め手となった言葉をくれた人は、そこまで「上」の人だったのだろうか、それとも、実は結構適当だったのだろうか。
このロッドをウェーディング用に勧めるとなると、よほど相手の技量を熟知し、成長を信用していないといけないはずだけど・・・・
今となってはどちらだったのか知る由もないが、どちらにせよ感謝しています。









このロッドは、硬い。







ティップの食い込みの問題ではなく、キャストの際の話。






どういうことかというと、ウェーディングをしている場合のキャストにおいて、ティップを振り抜くことが出来ないために最終的なティップの位置は胸の高さで斜め上を向いた状態で停止することになる。
すると・・・高確率でブランクがそのような甘い振りぬき加減を認めてくれず、特に120~140mmの大型Fミノーの場合急激に失速する。

余談だが、このミッドストリームの特徴として「可変テーパー」の性質がある。
テーパーは基本ミディアムファストで、「ティップの先の先」ではなく、「ティップ先よりやや後方」に“曲がりどころ”があり、これのお陰でバス投げ、ティップ依存のチョイ投げが素晴らしく決まる。
エリア10やスーサンがこれほど気持ちよく飛ばせる9.6MLロッドは無いと思う・・・セイゴフッコの乗りもいい・・・

問題はその“曲がりどころ”の後ろすぐに、イキナリ強く逞しいロッドのベリー部が現れるので、セイゴフッコ程度のパワーだとこの強靭なブランクとの綱引きが発生せず、所謂「タメが効かない」ロッドとしての性格が現れる所と、もっと重いルアー(特に120~140mmFミノー)だとベリーにウェイトが載ってくれないという点だ。
このロッドの2つ目の顔を引き出すには、シーバスだと70オーバーを掛けること、ルアーだと鉄板バイブのようなヘビー級を使うことが必要だと思う。


これで何度迷ったことか。何度自信を失いかけたことか。

何の事はない・・・陸っぱりからキャストしてみれば、ウェーディングの際よりティップをもっと下に振り抜けるので、そんな失速など殆ど発生しなかった。つまり、いいロッドだ。まるで問題はない。このロッドはパワーバンドが狭いだけなのだ。
ウェーディングでそれのナロー域に合わせるのが難しいのだ。

この問題に気がつくと、「河にいいロッドだよ」という言葉を「河のウェーディングにいいロッドだよ」と勝手に聞き間違えたのかとも思い、買ったことを後悔しはじめた。




ところが、負けん気で使っている内に静かなブレイクスルーが訪れる。

失速の頻度が下がる。狙いが狙いであるようなキャストが生まれてくる。

目に見えるストラクチャーより、「流れ」を得意とする自分にはアバウトな精度でもなんとか釣りになったが、それでも失速キャストは堪えた・・・それが、漸く「普通」になりつつある。

キャスト如きでここまで苦労するこのロッド、絶対にウェーディング向きじゃなかったはずだw
ミッドストリームとミッドナイトジェッティ、混同してない?w


理由は前述の可変テーパーの存在もあるが、本物の「高弾性ブランク」というものに初めて触れたから、というのもあると思う。

「高弾性・高反発ブランク」という単語(或いは形容詞)はシーバスロッド界には「おはよう・こんにちは」程度の頻度で登場するので実に有難みがないことになっているが、本物の高弾性ブランクは実に・・・まるで1990年台前半の2ストスポーツバイクのように・・・ピーキーで操り難い。
他社は「高弾性」のブランクを可能な限り薄く軽く仕上げるので結局、「事実」としては高弾性だが、実際はよく曲がって大人しいテイストの性質でユーザーフレンドリーロッドに仕上げる。
「ピーキーな高弾性高反発ブランクを操るオレ」という自尊心を巧妙に突く戦略に乗せられているから、Gクラフトの「本物」に出会うとガツンと頭を殴られたようになる(笑)



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このシリーズ、いつかまた続きます。
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