コモモ125SF/125HD/110SF - シーバスルアー:ミノー

コモモ125SF/125HD/110SF

 01,2014 22:32
名称/通称:コモモ125SF/125HD/110SF
メーカー:アイマ
カテゴリー:サブサーフェイス
適性:
 サーフ   ◯
 干潟    ◎
 河口    ◎
 河川    ◎
 磯      ◯
 都市港湾 △
 地方漁港 ×

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評価



このルアーを評価するのは恐ろしい。
恐ろしいのは自分がシーバスルアーの新参者であり、このルアーがモダンシーバスルアーの最古参であるからだ。
大袈裟だけれども、新参者が迂闊に何かを言えるルアーではない。
いったい何万個のコモモが何万人のアングラーに使われ、何万匹のシーバスを釣り上げてきたのか。
このルアーはルアーシーバスの門戸を一般人に広げた大功労者ともいえる。
それくらい、このルアーは衝撃的なルアーであったらしい(当時を知らないので「らしい」としか言えない)。
現行のコモモ125SFは2010年11月21日が誕生日(アイマのこのルアー誕生日という情報は本当に役に立ちます)。
ところが旧型コモモ125の誕生日は、なんと1998年。
その「起源」は、「ミラクルワークス」というメーカーのハンドメイドのウッドルアー・「ハンマー」に辿り着く。
他所のメーカーの品をインスパイアした「イミテーション」ともいえるが、このルアーのポイントは「オリジナルかパクリか」ではない。
量産品レベルで初めて現在主流となっているモダンな「サブサーフェイスミノー」を供給することに成功したルアーということ。
この功績は計り知れないと思う。
ハードコアリップレス120もエリア10も、いや、世の中に幾数多のあらゆる量産型リップレスサブサーフェイスミノーはコモモなしには存在しえなかった(TKLMの原型であるBKLMを除く・・・このルアーだけは更に古い先行者だw)。
いや、原形はあくまでミラクルワークスにあると思いますが、大切なことはそれを「一般大衆のアイテム」にしたことにあると思います。
そして先日、やっとこのコモモを論評できるような集中的な経験を得る機会があったので、少しだけ書いてみたいという心境になった。
個人的なポリシーで、「再入手が難しいルアーはあまり手を出したくない(ルアーを収集品・飾り物にしたくない)」という価値観があるので、旧型コモモはこの評価から除外します。
いままで多くの古参の上級者に散々語り尽くされているこのルアーを別の角度から語ってみたい、というのがこの記事を書く動機の根底にありますので、その辺を斟酌していただければ幸いです。




飛距離 ★★★★
飛行姿勢 ★★★★
キャスタビリティー ★★★★
「前世紀」に産まれた旧型の短所、「モダンなルアーに比べて飛ばない」という点を改善するために産まれたのが現行コモモ。「異次元の飛距離」みたいなキャッチフレーズとは無縁ですが、全てにおいて高いレベルで無難にまとまっています。


アクション ★★★★★
読めば、旧型の最大の魅力とは「デッド~スローの泳ぎだしの良さ」に集約されていると思う。旧型は現行とは違う内部構造を持ち、その浮力の相違が絶妙な泳ぎを作ったのかもしれない。
一方の現行は、旧型に思い入れがない自分からすれば「新vs旧」という相対的要素を取り除けば、その泳ぎだしは「特に良くもないが、とりわけ悪いということもない」程度。
違いは明らかにあるが、新を憎んで旧を愛する差があるようには見えない。
これは自分の好みの問題ともいえるが・・・
ドリフトで上から流し込んで下流に力なく運ばれる浮きあがった弱った魚がその流れの中で微妙に藻掻くように演出するには、超スローから水を掻くようにレスポンスしてくれるルアーが必要だ。
旧コモモは恐らくそういうルアー。いや、それに特化したルアー。
一方の現行コモモはアクションが活きるリトリーブスピードがもっと早い。早く巻けば泳ぐ。しかし水を掴み損ねると棒泳ぎに変わるし、流れの変化によっては棒のようになる時間が生まれる。そしてリトリーブスピードや水の抵抗の変化次第でやがてまた泳ぎだす。
実はこれは悪いことではない。というか、自分はこっちの系統のアクションのほうが好きだ。
現行コモモがそれを狙っているのかいないのかは知る由もないが、そういうルアーは釣れる。
いや、そういうルアー“が”釣れる時というのは存在する。
もしかしたら現行のコモモ125SFはメーカーの意思に反して「後継」ではなく「別の方向性」のルアーになってしまったのかもしれない。
フックの問題もあると思う。所謂「ランカーキラー」と名乗れるルアーになるためにはST46#4の搭載が条件となる。このフックを3つ搭載し、飛距離UPのウェイトボールを収納するためには高浮力の新ボディーが必要だったのだろう。
それはある意味、旧型コモモのアクションの性質を欲していたユーザーにとっては不幸なことだった。

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現在のコモモラインナップは複雑で理解が難しい。
「アイマ信者」というのは得てして、同じルアーの全サイズをコンプリートした上に、全派生モデルをも揃え、さらにカラーも同一品で複数用意するという傾向が強い・・・そんな人からすると

・SF
・カウンター
・ドロップ
・HD
(さらに各サイズに各「スリム」バージョンの存在)

これらの違いを把握するのは当たり前かもしれないが、普通の人、いや、

「シーバスにはアイマっていう凄いメーカーがあって、そのルアーが釣れるらしい」

こんなピュアな初心者からすれば鬼畜の細分化だと思う。個人的には好きではない。
よって「ドロップ=シンキング」「カウンター=サスペンド」に手を出そうとは思わないが、「HD=ヘッドダウン=旧型コモモの出だしの良さを再現」だけはその意図を理解できる。

コモモのアクションは基本ウォブリング。

125SFはミディアムから微ファストリトリーブでアクションの「破綻」に真髄があるアクション。
110SFはそのダウンサイジングバージョンで、一番活き活きとしたアクション。125SFよりリトリーブのスピードバンドが広い(スローでもファストでも追随性がいい)。小型のシーバスを惹きつけてしまうので「大物狙い」には向かないが、喰いが渋いときや探りのパイロットルアーとしてはかなり優秀。ただし、フックがST46#8と小さく、強引過ぎるやりとりは禁物。
125HD(ヘッドダウン)はルアー前方にエクストラのウェイトを仕込み、ヘッドが下を向いて水を噛みやすくして旧型の性質に近づけたもの。ちょっと早く巻くとアクションに強いローリングが混じってワイルド過ぎになる。


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値段 ★★★☆
昔は高いと思ったけれど、相対的にみて「ふつー」の価格になったと思う。


ユーティリティ ★★★★
川、河口、干潟、内湾系サーフの鉄板ルアー。
ただし、このルアーで釣ったからといって会話のネタにもならなければ、自慢にもならない。
このルアーだけが釣れるという状況もあまり存在しない。
自分自信のスタイルをよく理解していないと、どこにでもある凡庸なリップレスサブサーフェイスの一つにしか過ぎなくなる。逆にいえば、自分のスタイル・フィールドの特徴・そこで使うルアーの見極めができていない限り、「マスト・バイ」のルアーではない。
ところが・・・数あるこのジャンルのルアーを振り返ってみると、リップレスサブサーフェイスで生き残っているルアーはほんの僅か。
コモモと同レベル以上のルアーにならないと生き残れないという(ルアーメーカーにとって)過酷な現状がコモモの頼もしさを間接的に教えてくれていると思います。


総評 ★★★★★
5つ星だけれども、別に買わなくていいという稀有な存在。
この記事を書いている最中に何度も「コモモじゃないとダメなシーンってある?」と自問自答しましたが、無いです。
コモモはそんな特別なルアーではなく、もっと、こう・・・

「会いに行けるルアー」

「握手会」

「推しメン」

こういう系統です(そういえばほぼ同じ物を複数買わせるという商法も似ている)。

アイドルはウンコなんかしない神聖な存在ではなく、存在を身近に感じるもの。
「釣れるルアー」だけどハンドメイドで1個6000円で高嶺の花・・・ではなく、2000円でどの釣具屋でも買える身近な存在。それがコモモ。ルアーネクストドア。

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Comment 4

2014.12.02
Tue
06:47

ワゴンセール #JalddpaA

URL

予想的中

最近の釣行記に頻繁にコモモが出てきていたのに、コモモ自体のルアー評価の記事がなかったので、次はコモモだなと予想してたら、的中しました。

コモモの旧型って1998だったんですね。その頃、買ってみて、「なんじゃこりゃ?潜らないのは良いけど、少しリトリーブを早くすると、暴れ過ぎて使えない。」と評価して、2軍の控えにした記憶があります(;^_^A

ミラクルワークス、懐かしいなぁ。確かに、コモモはハンマーをサスケはメケメケをリスペクトしてますね。
ソルトルアーを始めたのが、1996年なんで、当時の記憶が蘇ってきました。
そういえば、最初のロッドは、ダイコーPREMIERE のMLの11fだったなぁ。MLでも、2ozのジグを不安なくキャスト出来る剛竿だったなぁ。

以上、中年オヤジの思い出でした。

編集 | 返信 | 
2014.12.02
Tue
13:44

初心者T #-

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びっくり

 びっくりしました。いやホントとてつもなくびっくりしました。
ちょうどima製品について調べている途中でした。コモモは釣れると聞いて(上のコメントの方同様に最近このブログでも見ていたので)調べてみると新旧、サイズ違い、HD、カウンターなど様々な仕様のものがあり迷っていました。それぞれの使い分けについて大変参考になりました。

 貴ブログを参考に、旧ハードコアリップレスミノー、ソルトスキマー、ワンダー80、ブルースコードc、ギャロップ、エリア10、ヨレヨレ、裂波などを中古品やセールで買い漁っています。果てはカルティバのクイックスナップ1.5号まで。ロッドもリールもまだ無いのでただのコレクターみたいになってます。
それぞれのカラーについても貴ブログを参考にさせていただいています。普通のルアーについてのカラー考察もそうですが、バチ系ルアーについてのカラー解説は分かりやすくありがたいです。

 今後もルアーインプレを楽しみにしております。

編集 | 返信 | 
2014.12.04
Thu
21:30

ぼらお #-

URL

ロッドもリールも無いのにルアー買い占めてニヤニヤしてるなんて、相当なエリートコースを歩まれてますね・・・

編集 | 返信 | 
2016.03.13
Sun
13:00

@ #-

URL

コモモは
初代コモモ:SF125
旧型:SF125、125DROP、125HD、125counter、125counterTUNE
新型:SF125、125DROP、125HD、125SUSPEND、125counter
がありますね。

この中で旧型の125counterTUNEは、SF125のウエイトの場所を変えた16gモデルで、旧125counter(wt18g)とは別の種類になってます。
アルミ張り限定モデルとして売られてましたが、販売量が少ないです。
動きはエリア10に近く、デッドスローでもふらふらと泳ぎます。

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