1キャストに意味を持たせる - 初心者に読んでほしい思考・行動

1キャストに意味を持たせる

 02,2015 21:17

1キャストに意味を持たせる


実に簡単な言葉です。



これはどこで目にした言葉だったのかは、もう記憶にないですが、たしか某オ◯マ氏か某イ◯ミ氏の言葉(いかにもこの二人っぽいw)だったのではなかろうかと思います。


結論からいうと、これができたら初心者卒業です。






1キャストに意味を持たせる

・・・根拠のないキャストをするな、そんなキャストをするくらなら、何もしないほうがマシだ・・・・




殆どの人に意味は通じる「理念」というか「モットー」というか「社訓」というか、まあ、その類の言葉ですよね。




でも

これ、実は、超実戦的な思考ルーチンであり、強者のメンタリティーを表現する言葉だと知ってました?



初心者の実践モットーではないのです。


この言葉を教えられた側は「抽象的な何かの一般論」として理解するか、「ああ、なんだ、なるべくストラクチャー狙えばいいのね」とか「数キャストして反応がなければちょっと場を休ませたほうがいいってことでしょ」とか、ちょっとズレた方向に解釈されると思います。


重ねていいますが、この言葉は釣りまくっている強者の言葉です。


言っていることは確かに「真実」なのですが、これを理解している時点でこの「助言」の必要はなく、この「助言」を必要としている人は意味が理解ができないという、パラドックスが存在します。









突然ですが、点数を加算していきます。

100点になったら「100%絶対に、間違いなく釣れる!!!」という状態です。




頭の中で自分のいつものフィールドをイメージしてください。


ロッドを取り出し、ガイドにラインを通し、リーダーの結束を確認してPEの確認し終えました。
スナップを結び、最初のルアーを取り付け、いざ、キャスト・・・・



さて、あなたのこの動作に何か根拠はありますか?


・毎シーズンここでちょっと釣れるから
→いいですね~、それは根拠です。そのキャストに意味はあります。1点差し上げます。

・そこのストラクチャーに付いている可能性があるから
→いいですね~、橋脚には居る可能性ありますもんね。そのキャストには意味があります。3点差し上げます。


これだけですか?
他に根拠はありませんか?

・・・・・4/100

多分、釣れませんね






いやいやいやいや、これだけではないです!


・下げの潮が動き始めていい感じ
→おおっ、潮が動きましたか。ベイトが流されてくるかもしれませんよね。根拠です。同じく3点差し上げます。

・いま陽が落ちて夜になったからシーバスはきっと活性があがって大胆になる
→(略)3点差し上げます。





これだけですか?

10/100

多分、今日もボウズですね。





あとは精々
「ドリフト」で加点5(でもドリフトの明確な目標がないし精度も甘いので減点3)
「ルアー使い分けで異なるレンジをサーチ」で加点2
「ベイトの発見」で加点5

19/100

まあ、8割方ボウズでしょう。








さて、ここまでが初心者の1キャストに対する「根拠」です。


初心者の1キャストというのは、様々な根拠を積み重ねたとしても尚、薄弱で成功への可能性が低いです。


初心者は成功体験の絶対数が少ないので、1キャストに「確実な意味」を持たせられないのです。
引き出しが少ないので、せいぜい「釣れてくれ」という「期待」を投げているのです。




だって仕方ないじゃないですか(逆ギレ)!




大体、そんなに「意味」とやらをキャストに込めることが出来る人は、その動作によって成功を収めたことがある人(つまりは中級者以上)だけじゃないですか!















ピンポーン!







正解です。








上級者の目線になると




様々な観点(過去のデータ、潮と流れの強さ、ベイトの確認、水底地形の把握、シーバスの存在の把握・・・etc)から、「この時間、この場のあそこ(特定のピンポイント)にはシーバスが居るであろう」という予測が出来ているので、無駄なキャストが少ないのです。




昨日、同時刻、似たような天候で、似たような潮で、この場で釣った。
毎シーズン、多少のズレはあれどこの時期はここがベスト。
コノシロパターン。
そして今日、ほぼ似たコンディションで、コノシロの存在が目視でき、尚且つ、捕食されている気配を感じる。
先行者が入った様子はないから場荒れしていない。
昨日釣った傾向からすると、まもなく出てくる強い流芯の終わりに大型個体が待ち構えている可能性がたかい。
そこがダメなら、60mは遠投する必要があるがブレイクに沿ってミニ回遊しているスクールがいる。
その回遊に合わないようなら、やや下流に歩いていって、沈みゴロタ岩が点在している場に付いている個体を狙う・・・・






1キャストの根拠がこれくらい具体的です。

「釣れればいいな♪」という期待を投げているのではないのです。

「そこにいる(であろう)魚を引きずり出す」あるいは「1キャスト毎に消去法でシーバスを追い詰めている」くらいの確信を投げているのです。


先の加点システムで表現すると・・・



1日の釣行でサイズを問わなければ1匹は釣れる可能性・・・90/100

複数釣れる可能性・・・60/100

70upの良型が釣れる可能性・・・・30/100


















つまり、「1キャストに意味を持たせる」ということは、高精度高確率的中の「シーバス存在予想図」が脳内に出来ていることになります。






シーバスが居るであろうと、根拠ある予測を基に投げるわけですから、1キャスト1キャスト全部意味があるに決まってます。


もし何らかの理由で予測が立たなければ、教科書通り・セオリー通りの「指差し点呼確認作業」(つまりは「テクトロ」「ドリフト反転前ジャーク」「露骨なストラクチャー撃ち」「バイブ遠投ランガン」「ワームでボトムズル引き」など)で本当に居ないのかを確認していき、それがダメならば「今日はシーバスが居なかったから終わり」or「次の場所へ」という思考プロセスを辿るので、全体的にみて効率がよく、無駄がありません。











1キャストに意味を持たせる





これほど初心者に対して罪な言葉って、そうないですよね?(苦笑)




だって、そんな高精度の「シーバスいる・いない」の予想ができたら誰も苦労しませんよ・・・




この言葉は「初心者よ、これを意識して実行せよ!そうすれば釣れるぞ!」という類の、上級者様から初心者へ向けたありがたいお言葉ではありません。





自分は昔、この言葉を信じました。


いや、信じようとしましたが、「抽象論」としての理解であり、実践には何の益もありませんでした。


クドいようですが、初心者が「おっ、あの潮はいい、シーバスが回ってくるぞ!」とか「おかしいな、シーバスが居る気配は確かにするけど・・・・もしや、この反応の鈍さはきっと◯◯パターンだからか!するとレンジは◯◯でリトリーブは・・・」なんて根拠のある作戦なんて立てることできません。


精々思いつきで「おっ、ストラクチャー!」とか「連続トゥイッチっていうんだっけ?それやってみっか!」とか「フォールアンドリフトォ~!」とか、その程度の「意味」のもたせ方でしょう。

加点でいえば+1とか+3とか、その程度の。




ですが、間違ってはいません。


根拠なき(小さき)キャストを続けた結果、幾らばかりかの「ラッキーヒット」を得る。

これがビギナーとして普通の始まりであって、ごく自然なことです。

そこから差がつくのは「継続」であり、「再現性の考察」です。


このあたりの「釣りの妙」というものの理解のスピードが、師匠の有無によって大幅に変わります。
これが「師匠」を持つことのススメの理由でもありますね。
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Comment 3

2015.02.03
Tue
00:15

AK #-

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すっ!すごい!!

編集 | 返信 | 
2015.02.04
Wed
00:03

たま #-

URL

なるほど。
シーバスのことは分からないけどフカセでは同じような感覚が確かにある。

潮の感じから来そうな感じ。
とか
えさのとられ方、ウキの動きから魚がきた。合わせ方を変えれば釣れる。
とか
来そうな感じなのにエサが全く盗られない。でかいのが居る。
面的な狙い目?タナ?撒き餌との位置関係?どれが正解だろう?
とか

何も釣れてないのに「魚が来た。釣れる。」と断言して魚を釣ることがある。
師匠が先に気がつく事が多いが、たまの方が先に気がつく事もある。
そんな感じがあるんでしょうねえ。

編集 | 返信 | 
2015.02.05
Thu
20:25

ぼらお #-

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そういう「確信」の感覚の体験があると、「逆算する釣り」ができるようになるんですよねえ。

あ、いまポッと出てきた言葉ですけど

『逆算する釣り』

我ながらうまい表現ですね・・・

上級者は釣れない要素を切っていく

初心者は釣れるまで積み重ねる

勿論、上級者だからといって必ず釣れるわけではないでのですが、この違いは大きいです。


面白いことに「居るはずなのに釣れない」というシチュエーションになると、今度は逆で、上級者ほど釣れる要素を加える(引き出しが多く、選択も的確)になる・・・と。



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