シャローかディープか - 初心者に読んでほしい思考・行動

シャローかディープか

 19,2015 22:07
経験からすると、装備と場所さえ抑えることができたらシャローが圧倒的に有利です。



何に有利かというと、初心者にとって圧倒的に有利です。




これには論理的な説明が存在します。



シーバスをやっていると、イヤというほど「レンジを合わせろ」という言葉を耳にします。

実際、これは真実です。

シーバスが居る水深にルアーを通せ、もっと詳しくいえば、シーバスがルアーに対して捕食行動に出る水深にルアーを通せということです。

水深3mの場所で、シーバスがボトム付近にいたとして、表層(水深0~30cm)にルアーを通してヒットが起きるということは決して珍しいことではありません。
ですが、逆もまたしかりで、距離が離れすぎていると反応がまるでないのもザラです。

一般的にいえば前者はシーバスが「高活性」のときであり、後者は「低活性」のときに見られるケースです。

ちょっと脱線しますが、シーバスもヒラメも活性が良い場合は3mどころかもっと下から表層に突き上げてバイトなんてことは普通にあります。

勿論、高活性ならば表層を流すだけでいいのですが、シーバスはいつもそんなに活動的とは限りません。
よって、より成功確率が高い釣りをするには、レンジを刻んでアプローチする必要性があるわけです。

ルアーセレクト(ルアーの買い方)のハウツーセオリーとして、シーバス釣りの偉い人は誰もかも口を酸っぱくしてこういいます。

「カラーや多少のアクションの違いに拘るな。まずレンジの違いを揃え、次にサイズの違いを揃え、最後にアクションの違いを揃えろ。カラーはどうでもいい」


それは前述の理由があるからです。



もっと厳密にいうと、

表層→表層がダメなら中層→中層がダメならボトム

というフローチャートも、実は「初心者用の案内」「概念の導入」であって、あまり褒められたメソッドではありません。

表層に反応しないボトムの個体は、あくまで「表層に浮かび上がって捕らえる」ことをしないのであって、ルアー自体は見えている可能性がかなり高いからです(見えていない可能性も当然あります)。
そういう場合は、表層で数回、中層で数回ルアーという不自然な人工物を見せてしまっていますから、ボトム用のルアーを通すときには既にルアーというものが「不自然な何か」として認識され警戒心を持たせているかもしれません。
俗にいう「スレさせてしまった」状態です。

まあ、この見極めは場数を踏んでから自分で考え打破してもらうものですので、ひとまずは置いておきます。






察しの良い方は何故シャローが初心者にとって有利なのか、もうすでに分かって貰えたと思います。



ディープは、効率が悪いのです。


下記の図をみてください

a3.jpg

↑がディープ

↓がシャロー

a2.jpg

ディープを攻略するには時間がかかります。まずは表層。それから中層、そしてボトムと。
水深が仮にシャローの2倍あるとしたら、シーバスのストック量も2倍あるかもしれませんが、効率が悪すぎて時合を逃しやすい。
さらにはブレイクラインや沈み根の存在が掴みにくく、また、その水の量(つまりは空間の体積)からして相対的にブレイク等のストラクチャーの価値が低いといえます(←この概念は重要です)。


別にディープ全般を否定しているのではありません。


例えば、沖堤防のように深く安定した水深とストラクチャーに恵まれているフィールドは、探る効率が悪い代わりに、居着いている絶対数が多いでしょう。
昨日はたくさん居たけど今日は一匹も居ない、というような極端な釣果のブレも少ないと思います。
そういう場所を知っているのならば、あるいは、素晴らしい回遊に恵まれている大場所ならば初心者でもディープをお勧めします。


ですが、普通の陸っぱりの普通の堤防ならそういった美徳を打ち消すほどのプレッシャーが掛かっているでしょうから、居着いている絶対数が少なく、先に述べたように「深い水深の、薄い魚影を、効率悪く探す釣り」になりがちです。
使うルアーもバイブが圧倒的に多くなり、あまり面白味がありません(バイブが多くなるのはバイブが「レンジを探る」という用途に適していて尚且つ手返しが良いため)。





ところで「ディープ」って水深何mあれば「ディープ」なの?





ここまで読んでこう思われた方も居るでしょう。
もっともな質問だと思います。
お答えします。






びっくりするかもしれませんが、3mあればディープです。


よって、普通の港湾は全部ディープになります。


個人的にはそう思います。


自分の中の定義の「ディープ」は70mmクラスのバイブを普通に巻いて、(意図的ではないかぎり)ボトムに一切触れることがないフィールドのこと。

足場の高さとティップの位置にもよりますが、たとえばバリッド70Hやレンジバイブ70を普通~やや速めに巻いて底にちょんちょんと触れるか触れないか程度の水深は2m前後でしょうか・・・これくらいが「ディープでもシャローでもない」フィールドでしょう。


逆にいえばこれより深い場所は全部ディープです。






では一方のシャローはというと

a2.jpg


攻略が非常に単純です。

サブサーフェイス→もうちょっと潜るサブサーフェイス→普通のフローティングミノー(これでボトムノックして危険)

大抵の場合はサブサーフェイスの時点でシーバスの捕食ゾーンを通すことになります。だってそれがシャローがシャローたる所以ですから。

気配はするけど喰わなかったというややシビアな場合は「もうちょっと潜るサブサーフェイス」を投入すればサーチが完了します。

これに加えて、シャローは水の中で魚が一時的にであっても居着くポイントが非常に限定される(シャローの図の中にだけ、ブレイクに加えてワンポイントのゴロタがあるのはズルじゃないです)ので、人の目で把握できるシーバスが居そうな場所というものがディープと比較して相対的に多いです。







どうです、圧倒的にシャローが魅力的にみえてきませんか?







ところで・・・








シャローの定義って何m?
















バイブの投入に躊躇いが出るならば、そこはシャローなフィールドだと思います。










ただし、シャロー攻略には初心者にとってややクリアするには厳しい条件が2つあります。


1つはウェーディング用のギア・ウェア。

完全陸っぱり(要するにスニーカーでも可)で可能なシャローも存在しますが、効率(トレースコースの自由度や移動の自由度)の問題でフル装備には到底敵いません。
効率を追求してシャローに来たのに、初心者には敷居が高いタックル問題のせいで効率が制限されるというものアレな話です。

もう1つは場所の見極め

シャローは、「こんなところで釣れるわけない」「浅すぎて魚がいるわけない」という先入観との戦いにもなります。
もし師匠や釣り友の案内なしに1人でシャローの開拓に出向くような場合、これが一番のハードルになるかもしれません。
シャローはふとした条件(潮位・流れ・風・気温・特定ベイトの存在・明かりの有無・特定シーズンのみ)の入れ替わりで表情が一変します。
ディープが「安定」とするならば、シャローには全然連続性がありません。



えっ、こんな場所で・・・(絶句)?



というのがシャローの面白さであり醍醐味でもありますが、初心者にはちょっと難しいかもしれません。


ですが、この二つの問題をも「挑戦」としてとらえることが出来る人ならば、ディープで時間を消費するより300%エキサイティングな時間を探し当てることができると思います。

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Comment 3

2015.03.21
Sat
10:13

アルジェン人 #-

URL

シャローウェーディングに関して言えば、博多湾近郊では満潮時の一部の干潟を除けばほとんど膝丈まで立ち込む程度で十分なので
私は脱ぎ履きが容易で運搬性(自転車でも可)と使い勝手が良いヒップウェーダーを多用してますね。
リスクが少なく得られるメリットが大きいので特にウェーディング初心者にはお勧めなんですが、不格好なせいか私の他にあまり使ってる人を見ない…。

>えっ、こんな場所で・・・(絶句)?
これがランカーシーバスだけじゃなくて座布団エイにも当てはまるのがシャローウェーディングの逆の醍醐味でしょうかw

編集 | 返信 | 
2015.03.23
Mon
20:41

ぼらお #-

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>このコメントは管理人のみ閲覧できます

全部よみましたよ。
滅茶苦茶面白かったですw
これからも楽しみにしてますので、是非続編をお願いします!

編集 | 返信 | 
2015.03.23
Mon
20:46

ぼらお #-

URL

ヒップウェーダーは「別に浸かる必要がなければ浸からない」という判断ができるウェーダー経験者向けですね。
自分もそうですが、ウェーダーを買ったばかりの初心者は玄人っぽく見せたいがために不必要に入水して・・・
チェストハイならよほどのことがないと浸水しませんが、ヒップウェーダーやレッグウェーダーは油断すると結構濡れますよねw

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