BOUZ C3 SHORE11 ファーストインプレッション - シーバスロッド

BOUZ C3 SHORE11 ファーストインプレッション

 30,2015 22:13
KIMG1310.jpg

まだ魚を掛けていないのですが、大体どのようなロッドなのかを紹介できると思います。

BOUZのC3シリーズは、興味を持ったとしても実際に店頭で触れることができる可能性が限りなくゼロに近く、さらにSHORE11に至っては実売6~7万円の高額ロッド・・・とても「気になるけど、どうしよう・・・ええ~い、買って試してみるか!」なんてことにはならないはず(自分を除く)。
ですので、かなりの力を入れてインプレしてみました。



このロッドを簡単に表現するなら・・・



・・・たとえば、ゲームの世界には「ステータス全振り一点特化」なる言葉があります。

キャラクターに

・パワー
・スピード
・知能
・器用さ

などの複数のパラメーターが存在するとして、戦士ならば知能をはじめとするその他は初期ステータスのままで、レベルアップによって得られた成長ポイントをパワー一点のみに振り当てることです。
戦士に求められる要素は突き詰めれば「パワー」なので、その方向性を極端にまで進めていくという考えです。




SHORE11はそういうロッドなのか・・・・というと、そうではありません。
違います。



再びゲームに戻って申し訳ないのですが、「全振り」とは別に、ある特定のパラメーターだけを完全に諦めて、他の全てのパラメーターで高い水準を得る考えがあります。
例えば、下記のキャラクターステータスに関し、合計300の成長ポイントがあるとします

・対火炎魔法耐性
・対水氷魔法耐性
・対雷撃魔法耐性
・対毒素魔法耐性

普通に考えれば、75ずつ振っていけば全ての魔法攻撃に平均的に耐久力が備わることになるので、生存性が高まると思われます。

それはそれでいいのですが・・・

目線を変えてみると、何か一つを諦めれば他の3つの魔法攻撃に対して100、つまり最小のダメージしか発生しえない振り方もあるわけです。
例えば、対毒素を完全に無視して、火水雷に対して完全な優位性を確保すると。
いいじゃないですか、それ。
毒メインの敵がきたら逃げるか死ぬかしかないですけど。






SHORE11はそういうロッドです。







SHORE11はあるものを捨てて、他の全てのステータスを滅茶苦茶に底上げしている、異質なロッドです。








youtubeにて、開発テスター様の実釣動画がいくつもありますので、

「フッキングしてから」

に関してはそちらをご覧になれば大体どのようなロッドか想像がつくと思います。







KIMG1273.jpg


先日、この岩場にて数時間、思う存分に振ってきたので、そのキャスタビリティから説明します。


KIMG1243.jpg


ルアーウェイト18~70グラム

ほんとかいな、これ。誇大じゃないの?











これ、本当に本当です。








いや、その前に、このロッドは「ジギングも出来るキャスティングロッド」なのか「キャスティングもできるジギングロッドなのか」どちらなのかという疑問からお応えしましょう。




自分は「ジギングもできるキャスティングロッドだけど、ジギングみたいにバットを酷使する釣りは、ブランクのヘタリを考えると勿体無くて使えないのではないか」と勝手に思っていました。

このロッドは完全にジギングとキャスティングを両立させています。
青物全般と丸/平鱸を一本で完璧にこなせるロッドです。

あれ、このキャッチフレーズ、どこかで読んだな・・・と思ったらコレでした・・・

http://gcraft.ocnk.net/page/140

まさしく

二兎を追う者二兎を得る

二兎を追いたい人のロッドです(Gクラフトが正反対の性格・・・キンキン尖った性格なのでしょうけれど)。

ジギングから説明します。

使ったジグは主に60gと80g

ルアーウェイトMAXは70ですが、80は普通にフルキャストできます。

KIMG0125_20150330202911cde.jpg

大人の都合で70という表記を選ばれたと思います。

KIMG0243_20150330202808508.jpg

結論から言ってしまえば、ダイワのジグキャスターMX106MH(ルアーウェイトMAX90g)より「ジギング」ができます。
60~80gのジグのキャスタビリティ(投げやすさ・飛距離)からジャークの操作性まで、完璧に「ショアジギングロッド」として優っています。
肉厚の低弾性ブランク+レギュラーテーパーなので、シーバスロッドでのジギングにありがちな「ティップがビロ~ンビロ~ンと動いてロッドの動きを吸収してしまい、ジグが労力に見合うだけのアクションをしてくれない」ということがありません。
また、ティップが良い意味で動かないということは、あたえる負荷が小さいということなので、ブランクの腰抜け・ヘタリが最小限であるということです。

その日は青物のカゲカタチもなく、仕方なくバイブやジグヘッド+ソフトルアー類で時間を潰したのですが(それすらも反応ありませんでしたがw)・・・

レンジバイブ80がまるでシーバスロッドの感覚でキャストできたことに驚きました。

ついさっきまで80gのジグをシャクっていたロッドが、普通にレンジバイブ80を気持ちよく投げることができるのです。

しかも、その飛距離、その投げやすさ・・・全てが自然で特に気を使うこと無くイージーなのです。

念の為にもう一度いいますが、80gのジグを投げることができるロッドがレンジバイブ80を普通のML~Mのシーバスロッドのように投げることが出来るんです。おかしいでしょ・・・・




おかしいと思って、後日キャスタビリティを徹底的に確かめるために、SHORE11で使うことがあるであろう代表的なルアーを投げてきました。

使用ラインはPE2号(スーパージグマンX8)にナイロンリーダー40lb


KIMG1331.jpg

フィードポッパー120
エンゼルキッスTGW140
サスケ裂波120
1oz鉄板バイブ
レンジバイブ80



※※重要※※
SHORE11は自重220g(個体により誤差あり)と、驚くほどの軽量スペックですが、中々先重りが激しいロッドです。
この「重量感」に関しては過度な期待を持たないでください。
冒頭の写真では11ツインパ4000XG(315g)を装着していますが、重心は「C3ロゴ」より3cmほど上に位置しました。
この事実から、想定されているリールはもっと重いソルティガ3500/4000やステラSW5000/6000、400g~500g程度のリールだと思われます。

ただし、グリップエンドの長さと形状が神がかったほど優れているので、脇にしっかりホールドしながら操作すると全然疲れません






フィードポッパーはトップ系の操作性を確かめるため・・・・ペンシル・ポッパー類の操作性は非常に高いです。
ジグのジャーキングと共通していることですが、明確なレギュラーテーパーに仕上がっているのでルアーに生命感を吹き込むロッド操作が非常に楽ですね。

エンゼルキッスは磯ヒラの典型的ミノーサイズ。
2号ラインとしては相当な飛距離がでており当然のように問題は見当たらない。

裂波はロッドに対してやや小型のミノーのキャスタビリティの確認。
すこしイジワルになって、裂波で強いアゲンストの風を想定したアキュラシーテストをやってみる・・・
すると、これまた驚いたことに(他のルアーの確認の際に既に薄々気がついていたが)11fというレングスから信じられないほどのアキュラシーとイージーさが共存しているんです。マジで。
まず第一に、神経質なリリースタイミングポイントというのが存在しない。
気を楽にして「こんなもんかな」というタイミングで十分想定のポイントにルアーを送り届けることができるんですね。
使用が僅か2回目のロッドが、ですよ。
あきらかにGクラフトの「高弾性高反発」とは真反対の味付けといえるでしょう。
更にイジワルになって、かなり強い向かい風にあわせて、どれだけ低弾道ライナーキャストができるのかも確かめて見ました。
結果、合格。
尤もレギュラーテーパーのロッドとしては合格であって、流石にファストテーパーのキンキンロッドの域ではありません。
しかし?11fのHパワーのロッドでPE2号を使って、裂波という(タックルに対して)やや軽めのミノーを問題なく強い向かい風にキャストできるとなれば、もう文句はでないでしょう。

バイブ類も当然の出来でした。















ところで、このSHORE11、実は


KIMG1330.jpg


ガイドの数が11個もあるんですね。

これだけあれば抵抗があってあまり飛距離が出ないだろう、リーダーを巻き込んでキャストするのは難があるだろう・・・と、当然の疑問が持ち上がるでしょう(自分もそうでした)。



ところが、不思議なことにびっくりするくらいガイド抜けがいい。



これはSHORE8-1/2と共通しているので、既にBOUZユーザーだった自分には「不思議だけれども受け入れられる事実」なんですが、非BOUZユーザーにはちょっと信じられないことだと思います。

低弾性ブランクで、ダブルフットのKガイドで、ガイド数11で、ラインの出が良く飛距離が伸びるロッド。キャストが楽しいロッド。
これっておかしいですよね。

でも、そうなんです・・・(理由はわからないが、そうとしかいいようがない)

ここまで、キャスタビリティについてですが、開発テスター様の実釣動画とSHORE8-1/2の性格を合わせると、掛けてからも滅茶苦茶バラシにくいロッドであり、ファイトが躍動感溢れる情緒的ロッドであろうことが容易に察せられます。

魚を(できればヒラスズキか青物であってほしいですが)掛ければセカンドインプレッションにてまた書きたいと思います。










さあ、ここまで、全てがハイレベルのSHORE11でした。





ではSHORE11は何というパラメーターを捨てているのか。













感度です











このロッドはシリーズと共通して感度が壊滅的にありません。


このロッドは「流れを感じる釣り」とはやや無縁なロッドですが、それでもいささかの感度をロッドに求めたくなるのは人の性。


ですが、このロッドは感度がありません。そのパラメーターは捨てているのです(笑)

キャスタビリティ(精度・飛距離・悪条件下での性能・扱い難易度)やルアーの操作性やフッキング後のバラシ難さや魚を寄せるパワーは全て一流です。感度を捨てて手にした悪魔の能力とでもいったら大袈裟になるでしょうか。



ロッドを初めて使ったときは、ヒジキ(海藻)の小さな塊が海中を漂っていたようで、よくジグのアシストフックで拾ってしまったのですが、ヒジキが掛かった感触がアオリイカが乗った感触に滅茶苦茶似ていましたw
恥ずかしながら、数回はマジでジグにアオリが来たと思って飛び上がって回収してしまいました。

ネタバレしたあとでも、あまりにもその感触が似ているので、なんとも言い難い感情がうまれたものです・・・

当日、同行者がロッキーショアパーガトリー(おそらく100/12だったはず)を使っていたので、比較させて頂いたのですが、パーガはSHORE11と比べると声にならないほど感度がよく、パリパリなフィーリング(ボトム付近での感覚やロッドアクションの操作感)が別世界のものでした。
後日の鉄板バイブのキャストをテストした際、ボラの群れの中を通してみたのですが、ボラの群れの中を通していると前提が分かっていて正直、ボトムノックの感覚とボラに当たった感覚の区別がほとんど付きませんでした。


ぶっちゃけていえば、このロッドはブランクのしなやかさとその自重からいえばサーフロッドとしても使えるはずです。
実際使ってみれば30~40gのヒラメルアーなんてかなり得意でしょう。
食い込みも悪くないはずですし、シマノのAR-Cシリーズがサーフで許容される重量ならば、SHORE11も普通に疲れない重量のはずです。

でも何故かしらBOUZのテスター陣はサーフでは使っていません。
サーフでなくとも、足場の高い港湾ビッグシーバスでも使えるはずですが、何故か使っていません。
(そういう用途にはSHORE9-1/2というモデルが存在するのでSHORE11の出番ではないという事実もありますが)






それは何故か・・・感度が無いからです。


この壊滅的な感度の無さに自分のスタイルがどう向き合えるかで、SHORE11が好きか嫌いか別れるでしょう。

その意味では、非BOUZユーザーであるならばいきなりSHORE11を買うことはお勧めしません。

まずはSHORE8-1/2でBOUZを知ることを強く推奨します。











持ちあわせている性格は限りなくユーザーフレンドリー。でも、目的としている用途は玄人志向。

汎用であり万能であり、強くしなやかで素直なロッド。

こういうロッドです。
関連記事


Comment 4

2015.03.31
Tue
03:02

つか #-

URL

以前ジャクソンのスライディングヘッドを紹介しましたつかです。
この際、shore9 1/2を購入してインプレをキボンヌです。

編集 | 返信 | 
2015.03.31
Tue
23:03

ぼらお #-

URL

^p^


BOUZ C3 SHORE9-1/2 ¥57,800 (税抜)





^p^・・・・

編集 | 返信 | 
2016.03.02
Wed
23:47

ひでりんこ #-

URL

shore11のセカンドインプレッションをお願いできないでしょうか。
情報が少ないロッドなので、購入の踏ん切りがつきません。。

編集 | 返信 | 
2016.03.13
Sun
15:35

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> shore11のセカンドインプレッションをお願いできないでしょうか。
> 情報が少ないロッドなので、購入の踏ん切りがつきません。。


お、お待ちを!
SHORE11についてはどうにかせねばとずっと思っているんです。
やっぱり数を釣らないとその真髄が見えてこないので、まだ書ける段階にありません・・・

編集 | 返信 | 

Latest Posts