Gクラフト セブンセンス ミッドストリーム MSS 962 インプレッション ③ - シーバスロッド

Gクラフト セブンセンス ミッドストリーム MSS 962 インプレッション ③

 08,2015 22:37
アーリープラスの次の記事を書く前に、このロッドの記事を〆ておかなければいけないと思った。


KIMG0378_20150408212215ded.jpg



いまならはっきり分かる。

これを勧めた人は

「ミッドストリーム」



「ミッドウォーター」

の違いを知らなかった(別に責めるつもりはない・・・どころか「チャレンジ」を与えてくれたことに感謝してます)。
あるいは都市部のロッドである「ミッドナイトジェッティー」の使用感から「似たようなものだろう」と解釈していたはず。


実際のところ、このロッド(ミッドストリーム)をウェーディングで使うバカ人は全国に約1名しか居ないと思います。

それくらい、このロッドはキャスティングの難易度が高い。



決して新しいロッドではないですが、縁あって新品で買い求め、1年弱でようやく手に馴染んできました。



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モデルチェンジした「ミッドストリームTR MSS962」がトルザイトガイド+新ブランクで発売されているようですが、ブランクのパワーは上がっているようなので、99%間違いなく当記事の旧ミッドストリームより
使い手を選ぶ地雷玄人好みのテイストになっていると思います。






突然ですが、「ジークラフト」というメーカーをわかりやすく説明します。

だって、中々手に取る機会が出来ないメーカーですし、高価ですしね。


ジークラフト、あるいはGクラフトと書いて、


「爺クラフト」


と読みます。


説明は以上で終わります。




























もっとマシな説明・・・・喩え話をしてみます。



Gクラフトのロッドはフェラーリです。

フェラーリがあります。

馬力はこうこう、トルクはこうこう、0-100kmの加速はこうこう、最高速度はこうこう、ニュルンベルクのラップタイムはこうこう、・・・・と。

本当は同じゃないはずですが、まったく同じスペックの車があるとします。

ここは「わかりやすい路線」を追求してニッサンのGT-Rとしましょう。

(本当はどっちが速いとかいうのはナシでお願いします)

フェラーリとGT-R、スペックシート上ではまったく同じだとしても、その性質は絶対に違いますよね。




ぶっちゃけ、GT-Rはプレステのレースゲームが上手な人なら結構「乗れてる」ように走れるんじゃないですか?

多分、フェラーリはクラッチの繋ぎ方がシビアでナントカカントカとか、回転数を落とし過ぎると中々戻らないからナントカカントカとか、トラクションの伝えかたがナントカカントカとか、多分そんな感じでしょう(ちょっと偏見が入ってますが)。


ようするに、Gクラフトのロッドはそういう「マニュアル感」があるわけです。

このロッドは難しい、使い手を選ぶ、しかし、俺はそれをねじ伏せて使いこなす。

ユーザーはそれに自己陶酔するわけです。


勿論、こういうのが好きなのはジジイ。


故に、爺クラフト。






自分の初Gクラフトのロッドがよりマイルドなミッドナイトジェッティーだったり、あるいはミッドウォーターだったりしたら、また違った感想を持ったかもしれませんが・・・



一番面食らったのはGクラフトのロッドは新品状態のままだとやや硬すぎる気があって、半年ほどの「ナラシ」を終えないとルアーのキャストも魚の取り込みも難がある、という点でした。



異常でしょ、これw






ですが1年経って振り返るに、これは「ロッドを自分の色に染める」ということでもあるんですね(ああ、これもジジイが好きそうなことだ・・・)。


人それぞれのキャスティングの癖だったり、使用ルアーウェイトの差だったり、掛けた魚の数の違いだったり・・・


この世に同じGクラフトのロッドは2本とないんですよ。


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This is my rifle. There are many like it, but this one is mine.








Gクラフトには他社のソレとは違う「信者」の数が異様に多いのはこれが理由です。




Gクラフトはジジイのハートをキャッチしたのです。





そのブレイクスルーが自分に来たのは去年の終盤戦でした。


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ミッドストリームのパワーからすると正直、全部物足りないサイズなのですが、ようやくロッドが自分の物になってくれた日でした。


バットが素直になり始めたなァ・・・と。


どうしてこんな単純なことが感慨深くなるのか・・・・それは、買ってから半年以内はこの程度のサイズだとベンディングの復元力が強すぎて、気を抜くあっという間にフックアウトしていたからです。


それが、こんな立派にしなやかなブランクになって、まあ・・・(グスン)

なんて、クサいメロドラマなわけですよ。



ホント、心が折れそうでした。


いや、その前にキャスティングで心折れてたんですけどね。




そう、キャスティング。



このロッドをウェーディングでの使用に勧めるって、どれだけ鬼畜なことかわかりますでしょうか?



軽いルアーならティップを使ったバス投げでラクチンなんですが、問題はこのロッドに正に適性とされる120~140mmのミノー類です。



バットが強靭すぎて、ティップまで完全に振り下ろせないキャストをすると9割方失速します。


入水していると、ティップは精々自分の腰まで、入水の深さによっては胸元までしか振り降ろせません。


一投一投、真剣にならないとアッという間にミストキャストになります。
集中力を欠くようなフィジカルorメンタルコンディションで扱うとミストキャストが連発多発します。


でも、「川のウェーディングにはこのロッドだね」といわれているので、マトモにキャストできないのが続くと精神的ダメージはデカイでしょう・・・ホント、心折れかけましたw


(前回までの記事にあるとおり、コツを掴めばウェーディングでのキャストもある程度は問題ない・・・が非常に難しいことにはかわりない)





何ということはない、このロッドは陸っぱりからデカイ・・・しかもハンパなくデカイのも可・・・を狙う正真正銘の「ユーティリティランカーハンティングロッド」なんですから当たり前なんですね。





このロッドが「ティップがすっと入る」とか「バットが綺麗に曲がる」とかいうのは全部ウソです。


「ティップがすっと入るけど70以下の魚はバットが弾く

80オーバーならバットが綺麗に曲がる」


こういう具合に、肝心の部分を消して伝えています。







あ、いまやっと分かった!



このロッドは、和歌山であったり、高知であったり、あるいは薩摩大隅の「常識的なサイズを想定したロッド」だと考えると、全部納得がいきます。


Gクラフトのロッドの区別がよくわからないという方でも、GクラフトのHPをみていたら何となく

・ミッドナイトジェッティー
・ミッドウォーター
・ミッドストリーム

この3つのラインナップが港湾・河川・サーフ向けのロッドではないか、という所までは察せられていると思います。
正解ですが、この中のミッドストリームだけは明らかに異色です。
根拠のない予測ですが、出回っている数(売れている数)も前二つと比較にならないほど圧倒的に少ないと思います。




何故?



ミッドストリームは「ゼンガケ」とか「オールラウンダー」とか、そういう生易しいキーワードとは無縁のハードコアなロッドだからです。フェラーリだからです。







それを知った上で、自分はこのロッドを福岡で使っていこうと思います。
このロッドは「旧型」だから性能が云々とか「新型」だから性能が云々とか、そういうロッドではないです。
そういう意味では、長く使えるロッドです。
いや、長く付き合ってください。


以上、ミッドストリームのインプレ、終わり。

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Comment 5

2015.04.09
Thu
11:49

まっつー #-

URL

銃は数あれど我が銃は一つ by微笑みデブ

昨年秋から釣りに復帰しシーバス歴半年程度の僕だと振ってもよく判らないんでしょうね。
なにせまだ2本しか自分で振ったことが無いわけですから(うち1本はバーゲン品w)
ただ仰っているニュアンスはよく分かります、エイジングしてなんぼのロッドと言うことなんでしょうね。
車でフェラーリ、バイクでカワサキ、漫画雑誌でチャンピオン
僕なんかが今使うと「お前にゃピーキー過ぎて扱えねぇよ」と一蹴されそうです(^^;)

編集 | 返信 | 
2015.04.09
Thu
14:16

貧弱 #-

URL

『アタリ』が出てからが使い勝手がよくなる…。何かいいですね。

昔ラバージグ用のベイトロッド(MH)を転用していた時、バスの45cmじゃ精々真ん中チョイ上で済んだのに、
76cmのリバーシーバスを掛けた時はバット近くからブチ曲げられてチビりそうになった覚えがあります。
(バスロッドだからいなせたのかも知れませんが)真逆ですね。

ランカークラスに特化したロッド、と云うものを手にした経験がないため、そのフィールは計り知れませんが、
愛着がわく逸品、と云う感覚はすごく伝わります(ベイトでシーバスしてますしw)。
クロ○テージは後輩にあげてしまったし、そろそろ遠投できて気の利くスピニングのユーティリティロッド入手せねば…。



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2015.04.11
Sat
17:32

ぼらお #-

URL

>「エイジング」
>「アタリが出る」

あぁ~、いい言葉ですね!
そうです。そういうことなんです。

そういう道具に会えたことに感謝しているんです。

ただ、このロッドがトラウマ気味になって
「LのティップにMLのバット=LML」
「MLのティップにMのバット=MML」
これ系のロッドを選ぶことに、躊躇いが出てしまうという後遺症が残ったのは間違いないですねw

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2015.04.11
Sat
23:37

アルジェン人 #-

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普段、セイゴいじめをしていて「アァー、60cm以下は自動でフックアウトしてくれるロッドがあったらナァ(゚д゚)」なんて思うことが年に数回ありますが
83Lや90Lに慣れきってしまったフニャチン野郎には、半額セールでうっかり買ってしまったAR-C type VRの1000Mすらまともに使えぬ有り様。
ランカー上等なガチムチロッドを使いこなすには、まずソープで嬢に粗チンをなじられてもメゲない精神の強さと、デリヘルで幕内力士が来てもチェンジしない勇気が必要と思い知った次第。
去年の年末に119cmのモンスターが揚がった大分のB川辺りならこいつのバッドを根本から曲げてくれる魚がいるかもですねぇ。

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2015.04.14
Tue
18:32

ぼらお #-

URL

AR-C vrは旧オシアからの「バットがまがらない」という伝統を受け継いでいる様ですね(笑)
dnaが刻まれているようで何よりです

多分、90くらいだとまだ余裕を感じるバットだと思いますので日本記録級の魚を目指して頑張ってくださいw

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