ヤマガブランクス アーリープラス 89L 1か月後 - シーバスロッド

ヤマガブランクス アーリープラス 89L 1か月後

 22,2015 12:47
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実は1ヶ月も経っていませんが、まあ、その辺はご愛嬌ということで・・・



セイゴフッコを二桁ほど釣って、キャスティングを繰り返すこと二十時間程。

今回は「再発見した良さ」を重点的に書いてみます。






このロッドの素晴らしさの根底に「感度」があります。

前回の肯定的な記事

ヤマガブランクス アーリープラス 89L ファーストインプレッションA

にても触れていますが、アーリープラスは敢えて背の低いKガイドを選んでいます。
そしてガイドラッピングのクオリティーが凄い・・・キツく、ガッチリ、密にガイドフットに巻かれています(ここに国産の拘りを感じます)。

背が低くてフレームが強いガイドをしっかりブランクに固定しているので、ラインに負荷が掛かった時にガイドが曲がって吸収することなくブランクに情報を伝えます。

アーリープラスは決して「高弾性」ではありません。
せいぜい「中弾性」(これでも旧アーリーより大幅にカーボン含有率が上がってはいる模様)程度のブランク。
もしこのガイドでなかったら、もっと鈍くて感覚が麻痺したようなロッドに仕上がったと思います。






このガイドセッティング、ブランクが持つ本来の感度を限界まで引き出しているのではないでしょうか。








ブランクのシャープネスを根拠のない数値で表してみます
(この数値はあくまで自分の主観です)




ロッド自体の感度の限界値を100としましょう。
多分、この100という満点の感度を持つブランクというのはモアザンブランジーノとかGクラフトのリミテッドとか、そういう超ハイエンドモデルだと思います。
アーリープラスは精々「中弾性」なので70しかありません。
ですが、70ある感度をそのままストレートに限界MAXまで絞りだしています。
この場合、他の高感度を持つブランクがセッティングの結果、潜在力の内2/3程度しか引き出せなかった物よりも、感度が高いと言えます。


例えば・・・


ラテオのブランクの感度が80とします
ラテオのガイドセッティングではその感度の80%を引き出せます
つまりラテオの感度は64です

アーリープラスのブランクの感度は70です
アーリープラスのガイドセッティングはその100%を引き出せます
よってアーリープラスの感度は70です


実のところアーリープラスはラテオQより感度が高いのではないか・・・

そう言わざるを得ないほどイイ感度です。
「粘る」というのが定評のアーリーが、です。


「じゃあ何か、金属的なキンキンな感じなんか?おいこら、ん?あ?AGSに勝てるんか、チタントルザイトに勝てるんか、なあ、おい?」

なんてオラつかれても困るんですが・・・エントリーモデルのロッドとしてはかなり良好な感度に仕上がったといえるでしょう。

つまり

「粘る」「乗る」「曲がる」と言われるブランクを、ガイドセッティングの妙(しかも、ありふれた平凡なステンレスKで)で、背反する性格である「感度」も並立させている事実に、脱帽しているのです。

エントリーモデルであるにも関わらず。

そしておそらくですが、このガイドセッティングは国産でないと出せなかったでしょう。
それくらい、ガイドラッピングの質が高い。

やるじゃん、ヤマガブランクス。












そしてもう一つ特筆すべき点が。



キャスティング際の包容力。


86Lクラスのロッドにありがちな、120mm級のミノーを投げることの難が、無い。


無い、といえばニュートラルなニュアンスになるので少し訂正します。

120mmクラス、15g~20gのミノーのキャスティングが、楽しい。

120mm”も”(一応)投げることができるのではなく、120mm”が”快適に投げることができて尚且つ楽しい。

これは他のロッドメーカーには中々みられない優れた点です。
普通は86~90Lのロッドなんて、精々100mm程度までのシンペンやミノーを扱うことを念頭にして作られているものです。
ところが、89Lシャローマスターは15g程度のサブサーフェイスは勿論のこと、17gのサスケ裂波120や20gのK2Fまで、難なくフルキャスト可能。
一般的な86LでK2Fなんて投げてもティップの曲がり・ブレが定まらず収まらずに爽快感ゼロ(もちろん操作感や精度・飛距離も酷い)だと相場が決まっていますが、このロッドはひと味違います。

多分、これがヤマガの得意とするロッドデザインなのでしょう。
直感的にわかります。

しかも、別に1キャスト1キャスト毎に、「体を強張らせて深呼吸をして精神を統一する必要」なんかまるでないんです。
普通に投げれば、普通に飛ぶ。

グリップエンドの短さがキャスティングの際にマイナス・・・玉に瑕なのは否めないのですが、「慣れ」が少しはカバーしてくれます。

このロッドを使用していると次のようなフローチャートを辿るはずです。

1.なんだこのグリップエンドの短さは!振りきれないしコントロールできないじゃないか!

2.うん。。。。まあ、なんとか。。。。

3.投げる分には慣れたらどうにかなる

4.やっぱり長時間の使用が疲れる(←自分はいまココです)

4.は地味に痛いですね。せっかく軽いロッドなのに、グリップエンドの短さを庇うようなキャストティングスタイルになるせいか、数時間後には疲れがドッと出て集中力が途切れます。

推測ですが、このロッドが持つキャスティングに対する懐の深さというのは(その性格は)、ベンディングの良さ・走る魚に対する追随性と密接な関係があるのだと思います。
掛けたら本当に良く曲がります。














今の時点での結論としては、やっぱりこのロッドはグリップエンドをあと数センチ伸ばして90Lとして売るべきだったと思います。

もしアーリープラスの購入を迷っている方で、想定されるフィールドに背後頭上の制約がないようであれば、95MLをお勧めします。



95ならばパワーが上がっているとしてもブランクの長さが89Lの乗りの良さを再現するでしょうし、グリップエンドの長さに問題がないのでキャスティングのストレスがまるで無いでしょう。
取り回しの制約さえなければ89L(実質90L)の上位互換に値するモデルでしょう。多分。


都市部での取り回しの制約を念頭に置いているならば、88MLをお勧めします。
パワーUP + レングスDOWN
(事実上2~3in短くなっていると考えて良さそうです)
ということで、89Lの乗りの良さ、バラシの少なさの性格がどれだけ88MLにもシェアされているのか予測が付かないのですが、89Lはバイブが非常に使い辛いので「これ1本でどこでも!」という「都市部のニーズ」に応えきれないので、88MLのほうがより無難な選択だと思います。


89Lがどうしてもよい、という人は

グリップエンドの短さがもたらす弊害よりも、「乗りのよさ、バラシの少なさ、曲げ獲る快感」をどうしても追求したい

これが本心かどうかを買う前に見極めてください。

もし「YES」であれば、89Lはいいロッドです。



今のところは、こんな感じです。

「どれくらいのサイズまで89Lのパワーで対応できるのか」

これが残っている課題なので、なんとかバチシーズンでそこそこのサイズを複数釣って最後のインプレッションで纏めたいと思います。
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Comment 2

2015.04.23
Thu
12:09

フェラ井 #Sts9A5QI

URL

旧アーリー

旧アーリー、91LRFを所有・局地的に使用しています。現在はバチパターン序盤・終盤の小さなバイトを、感度を捨てて「ノリ」のみに焦点を当てる場合のみの使用になっていますが、ノリと追随性は本当に素晴らしいロッドです。このロッド+feel120の4連トレブルでノらなければ、完全に諦めがつきます(笑)

私の所有するロッドの中で、ダントツの追随性と美しいベントカーブです(他がシマノばかりなので、比較すること自体ナンセンスなのですが・・・)。兎に角バラシが激減します。現在は、ロッドの嗜好が「固くて高感度」になっているのですが、最近「(私の心のように)美しく曲がる」ロッドを模索中です。

ちなみに、激流の中で86㎝をキャッチしましたが、さすがによせれず、ファイト時間が長すぎてシーバスはかなりグッタリしてましたw

前回と合わせて、非常に参考になる記事でした!

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2015.04.25
Sat
21:09

ぼらお #JalddpaA

URL

Re: 旧アーリー

ああ ちゅぱちゅぱといやらしい音がするバチシーズンが待ちきれませぬ。

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