複数人で釣行 - 初心者に読んでほしい思考・行動

複数人で釣行

 09,2015 12:36
結論からいうと「初心者の複数人での釣行」はダメだと思います。

いや、「ダメだ!」という響きは若干キツすぎるかもしれませんが、一般的には初心者である間は複数人での釣行を推奨しません。

ですが例外もあります。

①リスクが伴うフィールドでの釣行

②中級者以上に「引率」される釣行

③複数人によるチームワーク(効率)が求められる釣行


これらはむしろ積極的に複数人での釣行に及ぶべきでしょう。








リスクが伴うフィールドでの釣行

具体的にいえば磯、足場が危険(崩落箇所がある・単純に足場が高い・不安定な巨大テトラ)な場所、エイの被害を想定せねばならぬ干潟立ち込みなどは、初心者が(いや、上級者であれ推奨はされません)1人で行くべきフィールドではありません。
初心者がこういうマニアックな釣りからシーバスフィッシングに入っていくとは思えませんが(普通はステップアップしてこういうフィールドに通うようになるもの)、もし地域柄そうせざるを得ないのであるならば、複数人での釣行は危険を幾らばかしでも減らしてくれるので推奨されます。

中級者以上に「引率」される釣行

例えば2人の場合は引率者1名:初心者1名、4人の場合は引率者3名:初心者1名など。
釣りに限らず、人間という生き物は、自分よりレベルが高い人に囲まれるような環境にいて初めて成長します。
ググっても決して出てこない回答を学べることがあるでしょう。

複数人によるチームワーク(効率)が求められる釣行

これは主に正解パターンの発見が難しいフィールドでの話です。
特にサーフのように、何を探り狙うべきなのか、その日その場の傾向を見定める必要がある釣りにおいては、複数人での釣行が好まれます。
特に初心者であるうちは、熟練者とくらべて「要素」の絞り込み作業の効率性において天と地ほどの差があります。
貴重な時合を無駄しないためにも、複数人それぞれのスタイルで正解をさぐりあて、情報をシェアするという考えは効率の点から推奨されます。







以上が例外でした。







さて、ここからが本題です。

何故、複数人での釣行が推奨されないのか。

2~4人程度の初心者の釣行をベースに話を勧めることにします。





まず第一に、初心者同士であっても、それぞれのコミットメントの深さにおいて既に開きがある。


ということでしょう。



A・B・C・Dの4人がいます


Aは完全な未経験者

BはAに毛が生えた程度だが、前回の釣行において偶然にもフッコを釣り上げ、その面白さにハマりかけ

Cはタックルこそ充実しているが、釣りは単なる時間潰し程度にしか捉えていないので飽きやすい

DはA~Cがやっているから付いていっているだけ


もう絶望的ですよね(苦笑)

こんなパーティーで続ける限り、だれも上達する見込みがないです。

こういうパーティーのお決まりは「車ベタ付即開始・歩きランガン不可・車でポイント移動不可・装備不足」



例えばタックルが充実しているCは、本来ならば1人で完結している装備ですが、他の3名の装備が全然至らないので一時的にも貸与(プライヤー・ライト・バッグ・タモ等)した結果、C本人も3人の回りから動けなくなるという事態になるでしょう。


例えば、釣りへのモチベーションが高いBは、まだ釣行を続けたかったとしても、他の3人の気持ちがダレて帰りたがっているのにゴネるのは失礼だと遠慮してしまうでしょう。


例えば、全然釣れる気配がない死んだ潮のポイントに入ってしまって、本当ならば即座に場所移動をせねばらないのに、ただ4人で遊べればそれでいいと思っているDからすると「道具を回収して車で移動してまた道具を展開して・・・」なんてことは面倒なだけなので(そもそもどうせ釣れないと思っている)移動を拒否するでしょう。そして4人はその夜を完全に無駄にすることに。




初心者同士でいくにしても、せめて、シーバスフィッシングに対するスタンス(本気の度合い)が統一されたメンバーで行きましょう。
されていない「烏合の衆」・・・いや、「呉越同舟」であれば、複数人はマイナスにしか働きません。

具体的にいうと下記が最低限クリアすべき条項でしょう。

・全員がそれぞれ「ライト・プライヤー・スナップ等小道具・タモ・バッグ(ベスト)・最低限のルアー」を持っている
(必要な物を誰かに貰いにいったり、車に取りに行ったりするようなバカな人は居ない)

・リーダーの結束が出来る

・ライントラブルの解決が1人で出来る

・正面なら正面、右方向なら右方向、という具合に大まかな狙いのキャスティングが出来る

・ガソリン代/駐車場代等の交通旅費に理解がある

・しゃべりがメインではない(同行メンバーから距離をおいた位置関係に抵抗感がない)

これらを満たさない人との釣行はしないに限ります。






次に、初心者同士からは学ぶべきことが何もない


冷淡にいいますが、真実です。

例えばキャストが上手な人からそのコツを伝授してもらう。そして飛距離や精度を伸ばそうとする。

こういった単純かつ有意義な「上昇志向」が発生するのが、レベルが高い人との交わりです。

同じ穴のムジナでは進歩が起きない・・・とはいいませんが、起こりにくいでしょう。

技術・ノウハウ・タックルあれこれ・・・初心者には知りたいこと、知らねばならぬことが沢山あるのに、隣の初心者は何一つ答えてくれません。
いや、それどころか発展を阻害している障害とさえなりうるでしょう。
その昔、地方の秀才は東京に出なければ、小金持ちの土ン百姓にイジメ潰されていたのと同じ構図です。

上記のBが

「前回はこうこうこやったら釣れたのに、今回同じことをして釣れなかったのは何故?」

という疑問を呈したとしても、返ってくる答えは

「あーつかれた、ラーメンでも喰いにいこう。釣りはもういいから今度あのパチスロ店に行こうぜ」

程度でしょう。







距離感が育たない

もしかしたら、初心者同士の釣行における最大のデメリットでしょう。

隣のアングラーとの距離感が育たない。

前述の理由と重複していますが、釣りをファーストプライオリティと捉えて居ない人は、複数人での釣行を「ワイワイガヤガヤのレクリエーション」程度に考えています。

この考えによれば、魚が釣れることを期待しつつ、会話を主に楽しむというスタンスになりますから、竿と竿の間が5mとか精々10mとか、

正面にルアーを投げて自分に向かってルアーを垂直に引いてくるだけ

という、ルアーフィッシングにおけるもっとも醜いスタイルが出来上がります。

よって、開けねばならぬ距離がわからず、流さねばならぬ角度がわからず、隣のアングラーの大迷惑になる距離感をもったままで、その成長がありません。

シーバスルアーのミソには「ポイント」「レンジ」「サイズ」「カラー」「アクション」という様々な要素がありますが、その筆頭格である「ポイント」と「レンジ」に匹敵する重大な要素である「トレースコース」の概念が身につかないということなんですね。






そういうわけで、シーバスに本気であるならば邪魔となる要素を切り捨てて、集中できる環境での釣行をお勧めします。

道具の融通なんてバカらしいし、ランガン・場所移動に関してイチイチ他人に提案する必要があるなんて地獄です。

1人思うままに、歩き、探り、移動する。

これが誰もが通った道です。


上達の早道は確かにあります・・・それは「師匠格」とのペア行動です。

師匠がいない単独釣行でも、玄人っぽいアングラーに声を掛けてみれば、意外と簡単にフレンドリーな関係を築けるものです。社会性と一般常識を身につけた大人同士ならば、やがて「釣友」「釣り師弟」へと成れるかもしれません。









ところで「トレースコース」って何?




関連記事


Comment 9

2015.05.09
Sat
14:28

アルジェン人 #-

URL

No title

ライフジャケットはまだしも、ランディングネット持ってない人達は何なんでしょうね。
どうせ釣れないからいらないのか、釣れてもバスみたいにぶっこ抜けると思っているのか。
そのうち事故が起こって色んな所が立入禁止になりそうですね。
なにせフェンスがあろうが他人の家(会社)の敷地だろうが平気で入っていく人が増えましたから。
釣り場で顔なじみの人達とも、最近は「そろそろここもダメですね」みたいな話が多いです。
バスバブルの時に各所が釣り禁になっていったのと同じ事が起こりつつあるんじゃないでしょうか。

編集 | 返信 | 
2015.05.09
Sat
17:13

boohoowoo #-

URL

シーバス釣りの基本的な事だけ教わって夜中に一人で深夜の港湾をウロウロするボウズな毎日が続き、いい場所を見つけてルアー投げて初めてシーバスがかかった時の感動はずっと残っています。足下まで寄せたものの、どうしていいかわからないままバレましたが、ネットの必要性やランディングの知識の無さを痛感し、ベストを買いネットを背負うようになりました。釣れなくても、トンチンカンな読みでも、場所を考えて気ままに一人でランガンするのは至高の時間だと思います。睡眠不足でも楽しくて眠くならない(笑)。一人で釣ってても知り合いは意外とどんどん増えますね。

編集 | 返信 | 
2015.05.09
Sat
17:29

フェラ井 #Sts9A5QI

URL

師匠が居なくても、知り合いに上級者が居なくても、近くで釣ってる上手そうなアングラーがどこに向かって投げて、どのくらいの飛距離なのか、キャストの風切り音や重心移動のウェイト音や着水地点でどんなルアー投げてるのか、キャスト間隔でどのくらいのリーリングスピードなのか、上達しようと思えば盗めることは限りなくありますね。

自分は完全に一人で足を踏み入れた分、かなり遠回りしましたが、今やフィールドで他人の技術盗むことにかけてはかなり自信あります(笑)。むしろ、そうしなければここまで続けられなかっただろうとも思います。現地の上手そうなアングラーは、自分に取って全員先生ですw

編集 | 返信 | 
2015.05.10
Sun
00:00

まっつー #-

URL

No title

子供の頃に釣りに行ったときが正にこんな状態、「オレはもっと突き詰めたいのに」って感じでしたね。

それと比べれば愛と勇気だけが友達の現在のソロ釣行は願ったり叶ったりですがやはり色々と苦労はしますね。

ま、それを楽しめるからソロでやっていけてるんでしょうけどたまに漁港のネコが愛おしくてたまりませんw

編集 | 返信 | 
2015.05.12
Tue
21:57

ぼらお #-

URL

Re: No title

> ライフジャケットはまだしも、ランディングネット持ってない人達は何なんでしょうね。

やっぱり、ほとんど釣れたことがないか、釣れる自信があまりない人でしょうね・・・

そういう人々の翌年のシーバス釣りリピート率は限りなくゼロに近いと思います。

編集 | 返信 | 
2015.05.12
Tue
21:59

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

>一人でランガンするのは至高の時間だと思います。睡眠不足でも楽しくて眠くならない

やっぱり1人で闇夜をさまよい、1人で爆釣に遭遇するワクワク感は異常ですよねw
タマランww

と、いいつつ、もう睡眠時間を削るのが苦しくなってきたお年頃な自分です・・・

編集 | 返信 | 
2015.05.12
Tue
22:02

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

>現地の上手そうなアングラーは、自分に取って全員先生ですw


そうそう、上手い人の挙動って明らかに通常人と違いますよね。

だから気になる。真似したくなる。

そして後々になってその一挙手一投足に意味があったことを知る・・・



スヌーカー(ビリヤードの一種)もそうですが、上級プレイヤーは構え・姿勢から既に只者ならぬ空気がしているのが格好いいですよね。

編集 | 返信 | 
2015.06.17
Wed
08:14

ふなむし #-

URL

越前で主にメバルを追いかけているふなむしと申します。
ワゴンセールで売られていた「エッジミノートレンブラー」っルアーが何なのかを調べていてこちらのブログに辿り着きました。
軽妙な筆致が楽しいブログですね。

この記事、凄く共感しました。
複数人での釣行のデメリットは、相手のポイントを知ってしまうという点だと思っています。
自分で探したポイントで釣りたいと思っているので、そのポイントはそれ以降選択肢から外れる事になるからです。
例え有名ポイントだとしても、前情報無しに自分の考えで必然的にそこに辿り着きたいです。

何言ってるのか分かりませんね。
すみません。
また来させて頂きます。

編集 | 返信 | 
2015.08.28
Fri
13:18

 #ewEg7Wew

URL

初めてコメントさせて頂きます。
私も3パーティーで、釣りをするもの
でした。
かれこれ、三年間パーティーくんで
超過が伸びず、三人ともに話し合いしてた
ところ、偶然30にしてのブログを
拝見してました。
わ私にとって、参考に、なるばかりの
情報提供で、ある意味 私のブログ師匠です。

私は、バス釣り経験0~初め
先輩方に、道具やで、財布をみせると
こんなもんだから、これ行っとけと
勧められ不安と青ざめながら、
初ロッドが、Energyフローアピア
リール モアザン12
ライン 不明
ルアー サスケ120×11コ
バイブ こうめ×5コ
ベスト ima
揃えたところで、翌日釣場についたところ
ビーチから、七㌔は歩いてついたところは
一面闇 波崎堤防です。ライトを
装備してないわたしには、シーバス地獄
でした。
周りは、いちめん、餌づりの固定に囲まれ
たのが、初釣りですね。
超過は、青物祭りで、Box閉まらないほど
あげく、炎天下のナナ㌔徒歩地獄やらで、
参りました。
あれから、三年たち、超過も伸び止まり
のころブログをしりました。
やっと魚との やり取りが、面白くなり
初めました。
去年は、フルシーズン通い、三人超過0
なげやりに、あいた時間に、スロ打ち
夜は釣り、同性中の彼女とも、毎日
SEX~喧嘩~仕事~打ち~釣り

編集 | 返信 | 

Latest Posts