ロッドとタックルバランスに「剛」の要素を求める - 初心者のためのシーバスロッド

ロッドとタックルバランスに「剛」の要素を求める

 16,2015 20:05
「バラシ病と迷宮~剛か柔か~」の補足記事になります。
http://hakataseabasslure.blog.fc2.com/blog-entry-610.html
やや内容が被っていますがご容赦ください。




このシリーズでは口が酸っぱくなるほど「初心者には柔らかいロッド」と言ってきましたが、いつか「やわら」の要素だけではダメなんだと思うようになる時期がくるとも主張しておりました。

大抵の人は初心フレンドリーな「やわら」のロッドでシーバスロッドの門を叩き、それから「剛」を求めて彷徨い、最後にまた「やわら」に戻るか「剛」を貫き通すかの二択のどちらかを選ぶことになるでしょう。

「自分の釣行スタイルに相応のロッドとはどういうものか」を思い悩むようになると、ほぼ間違いなく初心者レベルから卒業しているでしょうけれど、初心者の領域から先の「ロッド選び」がどういうサイクルを辿るものなのか、一般論として読んでおくのも損ではないかもしれません。

というわけで、この記事は「いつか思い出したら」読み返してもらうための記事と意図しています。








おそらくですが、「ある一定の経験をしてきた」アングラーの方のほぼ全が、想定外のサイズであろう”ビッグワン”に為す術もなくブッチぎられた体験が一度や二度はあるかと思います。

勿論、オープンスペースの話ではなく、杭や橋脚などの人工構造物付近や、ブレイクライン、磯やシャローのゴロタのような、ラインをアッという間に切られてしまう要素が潜んでいるフィールドでの話です。

かくいう自分も何度も経験しています。

当然、悔しいやら惜しいやら、(もしルアーが口についたままだと)魚に申し訳ないやらで、対策を練ることになります。






そして、その(自分も含む)大多数が「強いタックル」の方向性に走ります。




そして「強いタックル」とは、真っ先に「強いロッド」が思い浮かぶでしょうけれど、ことはそんなに単純なものではありません。



一般的には小さな軽いルアーだと小さく軽いフックしか搭載できません。
ガマカツ製であれカルティバ製であれ、ちゃんとしたフックというものは自重と強度がほぼ正比例しているものと考えてOKです。
つまり小さなルアーの小さなフックで強引なパワープレイを行うと伸び曲がってフックアウトしたり、そうでなかったら(やはり同じく軽い=脆い)スプリットリングが破断するので、「強いタックル」にするにはまずルアーとフックから考えることになります。

シーバスフィッシング界の定説では「ST-46#4」が「安心」といわれるフックの基準になります。

結構大きいですよね。#4って。
いや、それ以前に、#4以上を背負えるルアーって選択肢が意外と少ないです。

そこでフックサイズを(ルアーの選択肢のために)多少妥協するとします。
それでも最低限のサイズは「ST-46#6」なので、このフックを背負えないルアー、#8と#10が推奨のルアーは切り捨てられてます。

一定サイズ以下のルアーを切り捨てることによってフックが伸ばされる心配は以前より小さくなりましたが、主導権を強引に取るスタイルではタックル全体に強烈な負荷が掛かります。仮に強引なパワープレイでもフックが伸びないとすれば、その強引さの次の負担先はラインです。
ドラグで走らせ弱らせるような設定だとアッという間にラインがストラクチャーに擦れて切断されるので、ドラグもかなりキツク締めるのは当然のこと、ラインの強度も妥協しません。
ただし、ガチガチのドラグとの設定と強いPEでも、瞬間的な走りでラインが出てしまい、その際にリーダーが擦れる嫌な感触を味わう危険性は残っています。
だからリーダーもなるべく太くして、擦れてもリカバリーアクションを取った際に十分な残存強度が出るように設定し、念には念を押しておきます。
強引にいくならばPEは1.2号か1.5号でしょうか。リーダーは25lbを基準にお好みでプラス。
(太いリーダーでルアーがの動きが変になる、見切られやすくなる、とかいう女々しい事はこの際一切無視すること・・・男らしい釣りには男の流儀が存在するのだ(笑)


そしてこれら一連の「タックル強化」の本命がロッドです。


柔らかなML以下で為す術なくノサれぶっちぎられたから、次はM以上の剛なパワーでフッキングの瞬間から主導権は渡さない・・・と。


※注※
勘違いが起きないように再確認。
もし障害物がないフィールドだとすると、深く曲がりきって復元力が足りてないロッドのほうがそれでもなお、強いロッドより「いなし・寄せ」に関して有利です。
強いロッドは
A)その強さ故にバットがしっかり曲がりきらずに実は柔らかいロッドより負荷を与えていないかもしれない
B)復元力が強く、その発動が強烈なこともあって、ラインテンションのコントロールが難しい
上記二点のこともあってオープンフィールドはほぼ不用であるといって過言ではありません(アングラー過密地区で、魚に対してではなく、人に遠慮する必要があるなどの特殊事情があるなら話は別ですが)。
シーバスは所詮は浅い海の白身魚、つまりはスプリンターなのでロッドがLであろうがMLであろうがどれだけデカくてもやがて酸欠を起こし、じきに抵抗はやみます。
では何故強いロッドが必要かというと、その短距離において「曲がっていなす」なんて悠長なことをやってはいられないフィールドで存在するからです。他のジャンルの釣りに関しては無知故に断言できませんが、シーバスに関して強いロッドは難しいフィールドのために存在すると言い切ってもいいでしょう






やがて憎きビッグな「奴」と再び出会うことがあるでしょう。







「ふつうのサイズ」の楽しみを諦めきれない「やわら」なタックルのままのアングラーが泣き、剛の茨の道を選んだ自分が笑うときがついに・・・









やってきませんでした(驚愕



















前の記事では

「柔だと打率(ランディング成功率)は8割、剛だと普通サイズをバラシやすくなるので打率はその半分に低下する。でもその代わりに柔が獲れないものが入る可能性があるっ(キリッ)!!」



なんて書いてますが、ごめんなさい。





嘘です。





タックルも、ランディングまでのストラテジーも、完璧な「強引さ」で統一していると・・・




「身切れが発生」・・・タックルにどこも弱いところがない状態で魚もアングラーも一歩も引かない場合、フックが刺さっている口を破壊してしまう・・・


してしまったり


「エラ洗い一発フックアウト」・・・デカくてもスズキはスズキ、調子にのって遠くから水面に上げてしまうと巨体のエラ洗いでフックアウトやラインブレイクが起こりうる


という、実に情けない結果で終わることがあります。



全ては”ビッグワン”のために準備していたのに・・・

本来はドラグやロッドやロッド捌きがシーバスの抵抗を「いなし」て「吸収」していたハズが、走られまいとする強引さによって全て裏目に出てしまうという話です。















シーバスゲームは理不尽です。





強いタックルで逃してしまう自分がいる一方で、


何の変哲もない小型ルアー(当然フックはそれ相応の小型フック)と何の変哲も無いLパワーのロッドで、超ド級のシャローのストラクチャー付近・・・しかもその水中はカミソリのような牡蠣殻だらけの水底のポイントで、記憶に残るようなランカーをヒットさせて普通にランディングした・・・


なんてことをする人が普通にいます。


一般論では「強いタックルが有利・強いタックルでないと獲れるはずがない」と思われる場所の大型魚でも、確率論(つまりは結果論)からすると「弱いタックルだから獲れた」というシチュエーションは必ず一定の割合で存在するのです。






ここがシーバスの面白いところであり理不尽なところでもあるのですが・・・

まったく同じポイントで同じような魚をヒットさせて「強いタックルでのパワープレイ」が仇となってバラした、なんてこともザラですが、「何の変哲もない小型ルアーと何の変哲も無いLパワーのロッドだとやっぱりブッチぎられた」なんてこともやっぱりあるのです。





どのようなタックルでも「魚のファイトの際に出る個性」までは支配のしようがありません・・・

走らせたらいけない、潜らせたらいけない場所で、タックルも捌きも特に何の対策もせず、魚を自由にさせてロッドとドラグに仕事を委ねたら、釣れた。

そういう魚は存在しますし、その性質とは逆の魚も存在します。







そういうことを考えれば、ベテランの上級者が難易度が高いフィールドでも「やわら」のタックルと自然体で向き合っているのは不思議な光景ではなく、むしろ「ああ、理に適ったスタイルを選ばれたなぁ~」なんて思えてきませんか?








でも、そういった”ラッキー”が発生せずに、「やわら」では為す術なく惨敗するようなシチュエーションは確実に存在します。
いや、普通に考えると「難しい場所」では「剛のスタイル」で逃したケースより多いはずです。



「やわら」のスタイルで甘きも苦きも体験してきたベテランなら、そういう規格外を逃しても「まいったなぁ~、やられちゃったよ」なんて、余裕の感情表現とともにそのブッチギられたことを自分の釣りの体験の1ページとして保管することができるかもしれませんが・・・






自分は出来ません。




すくなくとも「まだ」自分には到底出来ません。

寝る前に布団を被って「あああああああああっっ!!!あーっ!あああうううああああうあうあああーっっ!!おあっー!」なんて叫んで悔しがると思います。

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Comment 1

2015.09.18
Fri
16:38

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

この道を行けば、どうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ、行けばわかるさ。

という猪木の言葉の

「道」をロッドに

「行く」を買うに

置き換えると良いと思います。

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