水辺での身のこなし - 初心者に読んでほしい思考・行動

水辺での身のこなし

 21,2015 08:38
シーバスは魚のうちでも特に臆病な魚です。



これ、マジで。



コイは40~50cm程度になると、まるで自分は無敵であるかのように悠然と泳ぎます。

ボラはそよれより臆病で、50~60cmの大型ボラでも水の上の様子にかなり敏感ですが、大きな群れになると気が大きくなるのか無頓着になったります。


シーバスは60cmだろうが80cmだろうが、めちゃくちゃ臆病です。






ある日、「こいつを食うような魚はそういないだろ」的なサイズ、要するに、40cmも半ばはあるんじゃなかろうかというボラが上流から落ちてきたことがありました。


よく見ると、全身に細長いキズがあちこちに出来て、それで弱って上手く泳げないようです。



見た瞬間に、あ、サギの類の嘴にやられたんだな、と分かりました。


流石にそのくらいの大きさが鳥類から狙われる最大サイズと思いますが、例え60cmであっても80cmであっても、その魚には幼少期・・・つまりは鳥類から狙われる時期が必ずあったわけで、その「脅威に対する身のこなしかた」はどんなサイズに成長しようとも完全に失われるものではないでしょう。



koi.jpg

有名な写真ですが、大型の猛禽類であるならばどうやら50~60cmでも「獲物」のようですね・・・




捕食者=プレデターであるシーバスは、ある一定のサイズになればサメやイルカのような例外的上位捕食者を除けば、河川・河口や沿岸部の海域においては食物連鎖の頂点に位置しますが、陸上(あるいは空中)からの脅威に対しては無敵ではなく、むしろ弱者として警戒を怠っていないということになります。






何がいいたいかというと、魚は、特にシーバスは、水の外からの脅威(となりうるもの)に対して非常に敏感であり、シーバスを釣りたいならばその観点に対してどう処するか、よく考えないといけないということです。








シーバスが何故夜行性(厳密には夜行性ではなく、明けや暮れに特に活発になる「薄明薄暮性」というらしい)の魚であると言われているかというと、光量が乏しく水の外から水中を視認しずらい時に、特に岸に接近して捕食活動を行うからです。

せっかくその警戒心が緩んでいるときに足音ドカドカ、ライトで水面ピカピカ、お喋りワーワー、ルアーを水面ビシャビシャ、なんてことは百害あって一利なし。

人間のアクティビティによる魚のスレというのは決して過小評価しては駄目なんですね。

シーバス釣りをする時は自分が忍者になったつもりで、足音を潜めて暗闇に溶け込み、しずかに、隠密に、致命的となる打撃を入れなければいけません。
「忍者」という言葉がちょっと厨ニっぽいならば「痴漢・変質者」という言葉に置き換えてもかまいません。
足音を潜めて暗闇に溶け込み、しずかに、隠密に、イヤらしく猥褻な行為をしなければいけません。










余談ですが、何故シーバスがこれほどまでに臆病であるかの理由の1つに、今は消えたこの存在がDNAに刻まれて残っているのではないかと勝手に推測しています。




ほんの30年前までは、この動物は日本の水辺に居て、ほんの50年前までは日本の水辺の生態系の一角を占めていたんですよね・・・

ニホンカワウソ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%82%A6%E3%82%BD
形態
体長64.5-82.0cm、尾長35-56cm、体重5-11kg。外部計測値は韓国産のユーラシアカワウソとほぼ同じだが、頭骨形状に特徴があった[5]。眼を水面から出して警戒できるよう、眼と鼻孔が顔の上方にあった。鼻孔は水中で閉じることができた。毛皮は二層からなり、外側に見える部分は粗い差毛、内側は細かい綿毛であった。差毛は水中で水に濡れて綿毛を覆い、綿毛に水が浸入するのを防いだ。このことにより水中での体温消耗を防ぐ効果があった。この良質な毛皮を目的とした乱獲が、絶滅の要因となった。

生態
河川の中下流域、砂浜や磯などの沿岸部に単独で生息していた。
主に夜行性で、魚類、テナガエビ、カニ、カエルなどを食べていた。1頭の行動域は十数kmにもおよび、この中に「泊まり場」と呼ばれる生活の拠点(岸辺近くの大木の根元の穴や岩の割れ目、茂みなど)を3、4か所もっていた。縄張り宣言のために、定期的に岩や草むらの上など目立つ位置に糞をする習性があった。





尚、ヨーロッパやアメリカのオオカミは、サケやマスといった魚を普通に捕獲して食べるようなので、山奥の浅い清流まで遡上することがあるマルスズキは進化の過程で哺乳類に対する警戒心が強くなったのかもしれませんね・・・日本にはニホンオオカミが存在してましたし。
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Comment 2

2015.09.21
Mon
18:41

貧弱 #-

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No title

母が北陸の出で、幼い頃の話をする度にムジナだのカワウソだのが出てきました。
無論、母が幼い頃なので大人が色々とぼやかして登場したんでしょうが、
田舎の山道では実際に狸やらカワウソの獣に遭遇することはあったそうです。

ストーキングの師匠として生息域を拡げてほしかったです(謎

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2015.09.23
Wed
12:08

ぼらお #-

URL

No title

やっぱりカワウソってほんの少し前には「普通に居た」んですねー・・・・

色々と考えさせられる話です。

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