ルアーの飛距離と、フルキャスト・フルスイングと、信頼 - 初心者に読んでほしい思考・行動

ルアーの飛距離と、フルキャスト・フルスイングと、信頼

 23,2015 11:42
ルアーをキャストしても飛距離が出ない。

そのタックルならもっと伸びていい、そのルアーなら◯◯mは飛ぶと言われているのに、今ひとつ伸びない。



単純に腕が悪いのか。


それは経験が足りないのか。

筋力的な問題なのか。

それとも、何かコツがあって、それを会得するとビフォア・アフター的に瞬時で変わるものなのか。

タックルの問題なのか。

いや、これら全ての複合的要素が加算乗算累算された結果に「あまり飛んでない」という答えがあるのか・・・






この記事は次のコメントに対して書かれたものです

長いこと気が付かなくてすみません。

初めまして。
いつも楽しく拝読させていただいております。

見当違いかもしれませんが、ルアー飛距離の重要性について初心者にご指導いただけますと幸いです。
また、脱初心者(ブレイクスルー)指標といたしまして、有名フィールドで数人が横一列に並んでキャストしていた場合に魚を掛けられる一人になるためにはどうするかという命題について考察いただけますでしょうか。

これからも更新期待しています。










自分のキャストはあまり飛んでいるほうではない。

そう自覚がある人はまず前提として


・長い飛距離を出すことができたら確かに有利な時と場がある

・それどころか、ある一定のエクストラな飛距離が天国と地獄を分ける場合もある

・が、おおよそにおいては、「一般的にいえば充足的な射程」とはそれほど獲得するのが難しいことではなく、初心者を含む大抵のアングラーにはそのスキルが既に備わっている



ということを覚えておいてください。














自分は人並みにルアーを飛ばせていないのではないかという不安感、痛いほどよくわかります。

ちゃんとした師匠がいた人、あるいはちゃんとした指導を受ることができた人は、この話のツボが良くわからないと思います。





え?ロッドとルアーの特性を合わせてフルキャストすればいいやん?


みたいな。









そこにはトラウマが潜んでいるんですね。




















フルキャストをしてロッドを折ったらどうしよう
















とか














フルキャストをしてルアーだけ飛んでいったらどうしよう。
















とか。







私見ですが、ロッドを振り切れていない、傍から見ると(言い方は大変失礼ですが)腰が据わっていないオカマチックな投げ方をする人はそういう経験が少なからずあって、タックルを信頼していないのだと思います。

何を一番信用していないのか、それは多分PEラインでしょう。

否、正確にいうと「自分のラインシステム」を常に疑念の眼でみているからでしょう。

これはタックルの扱いに関する知識と経験不足・・・ロッドに関する理解の不足もありますが、特にPEラインシステムに関する不足がそうさせるのだと思います。

FGノットなりミッドノットなり、偽りなく自分自身の結束を完全に信用できる結束ができていない

→リーダー結束を厭忌するので一度出来たリーダーを何時までたっても継続使用する
→結果、リーダーそのものより、リーダー付近のPEが逆毛立っていたり重度にヨレたりしていて強度が著しく低下している
→その状態のキャストで何度か「高切れ」(←本当は原因が定かなので「高切れ」とは言いません)のルアー喪失を経験している

→それで「キャストは危ないもの」という間違った教育が完成している

これを回避するには

・正しい結束技術を身に付ける
・正しいラインメンテナンス知識を身につける(主にPEに噴射するスプレーと、リールやガイドなどのPEが接触する部位の目視点検、それにティップ付近のラインの状態の釣行前・釣行中・釣行後の目視点検)
・良いPEラインを買い求める

この3つを全てクリアする必要があります。

「ルアーの飛距離を伸ばすには」という問題からかなり道に逸れた解決方法ですが、自分が手にするものに100%の信頼を持っているかどうかで、「そうでない人」とくらべて飛距離は10~20%ほど違うと思います。
勿論、10~20%増し、という意味で。
本当ですこれ。



技術的な要素はこの「心理面」が解決すれば如何ようにも伸びます。
正しいフォームとかバットの曲げ方とかリリースポイントとかロッドのテーパーにあったらキャスト方法とかルアーの重心移動の性質とか何とか・・・もしかしたらそういう「飛距離を出す技術」というものは、先に心理面を解決しないとどうにもならない事なのかもしれません。





本題である「飛距離の重要性」の前に「飛距離が出ない人の理由」を書かせてもらいました。


ここからが本題です。






サーフ、干潟、河口、大河川といったフィールドでは飛距離が出るということは有利です。

そういうフィールドではブレイクラインが60mも70mも先にあって、そこを攻めないと釣果は激減する・・・どころか、そもそもそこで釣りをする意味が失われるといってもいいような、長い飛距離が「有利」どこか「前提」であることが珍しくありません。


そこで大切なのが場所に相応しいタックル選びです。



そういうポイントにエントリーすること自体にはタックルの制限などは存在しません。

たとえば86Lのロッドとシマノ2500台のリールにルアーはエリア10やスーサンなんかでも「エントリー」はできますし、「行って釣ってみたけど釣れんかった」と口に出すのは可能ですが、それにどのような意味があるのかという点ではお察しです。


逆にいえば、そういう場所でなければ・・・都市港湾や小河川であれば・・・飛距離は「あれば別に損ではないけど、そこで有効性が発揮されることはないかも」程度のファクターに成り下がることになるでしょう。

例えば、夜中のU字ドリフトは飛距離が長ければ長いほど、ドリフト中のルアーの現在位置の把握が難しくなります。
光量が十分に確保されているならば話は別ですが、遠くに常夜灯が1つポツリであとは近隣建物の燈火のみ、なんて明度の中で70m先の流れる12cmのルアーをコントロールするのは難しく、「だいたいこんな感じ(のはず)」程度の「勘」で行うドリフトでしょう。
精度の高いドリフトが難しいということは、意図しないトレースコースで何回もルアーを余計に見せてしまう「失敗・ミス」に分類されるようなキャストになっているかもしれないということです。ドリフトは、ポイントへ侵入するコースとターン精度の高さ・美しさに依存するメソッドであって、「ただ流すだけ」では中々結果はあがりません。
そもそも、サーフや干潟ではそうでもないですが、速い流れの60m先でバイトがあっても、フッキング率は低いうえに仮にフックオンしたとしても「回収時間・回収距離とバラシ率は比例する」という考えからするとそのスタイルの釣りはかなりの難易度となるでしょう。


つまり、フルキャスト・フルスイングは

A)飛距離を稼ぐ必要があるフィールド
B)飛距離を伸ばすことによって「偶発的に」釣れる可能性を増そうとする意図

このどちらで行うことによって「重要度」が違ってくるということです。




雑誌なんかでプロが




「飛距離は大切だ!」




と言ったその口で




「飛距離は全てではない」




なんて別の所で発言をしたりしてまるで統合失調症のようにみえるのは、飛距離を考えるにあたっては「A」と「B」のシチュエーションの違いがあるからです。


Aは必須ですが、Bについては・・・どうでしょうか。



個人的には「B」を完全否定するわけでもありません(自分も時折、縋るようにやっています)。
ですがメソッドの哲学としては所謂「数学的に釣れる可能性を向上させる科学的な釣り」にみえて、実は「メクラ打ちに近いトレースコースゆえにスレさせて逃した魚がいる釣り」でもあることはほぼ確実といってよく、できればしないに越したことはないのではないか・・・

自分のトレースコースを信じられないなら、釣れなくていいじゃん。


と、最近はそう考えています。




まずは、フルキャストできるタックル・システム作りを。

次に、その場には何が求められているかの観察力を。

そしてそのどちらにも信頼を。
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