ペニーサック140初代 - シーバスルアー:ミノー

ペニーサック140初代

 04,2015 14:19
ペニーサック140初代

名称/通称:ペニーサック140初代
メーカー:ハルシオンシステム
カテゴリー:大型フローティングミノー
適性:
サーフ   ★★★
内湾干潟   ★★★★★
河川/河口  ★★★★★
磯      ★★
漁港/港湾  ★★

DSCN0518.jpg



評価

見ると思わずギョッ!となってしまう個性的な外観の大型ミノー。
イロモノルアーかと思いきや、実はかなりオーソドックスな性質のミノーです。
曰く(ハルシオンシステムHPからの引用):

"ペニーサックはポッパーでもダーターでもありません。ウォブンロールでキビキビ動く正統派、アクションのミノーなのです。”

なんだとか。
コノシロパターンに最強のルアーだという評判がありますが、初めて買う人はその派生型の多さもあって実際に何を買えばいいのか非常にわかりずらいのが難。
・初代
・MOKKA
・タングステン
・バブルスター
まったく同じサイズの同じシルエットで4種。
少し穿った見方をすると「よくわからない人に全種買わせる」という汚い性根が見え隠れしているかのようでもあります。
ボクチンはこういう魂胆が感じられるルアーには非常に厳しく書くようにしています^p^

キャスティング

飛距離 
★★★~★★★★★(使用ロッドによる)
飛行姿勢 
★★★
キャスタビリティー 
★★★
ロッドを選ぶ。
長くて硬いロッドであればあるほど有利・・・もとい、ペニーサック140初代に備わっているポテンシャルを引き出せます。
自分が所有するロッドの中で一番ぶっ飛んだのはBOUZ C3 SHORE11 (ルアーウェイトMAX70g・・・笑)
おそらく、ヒラスズキロッドにPE1.5号くらいが一番飛ぶ編成になると思います。
32gと数有るフローティングミノーの中でも特に大型ヘビー級なのですが、よくあるルアーウェイトMAX35gくらいのMLパワーのロッドだと苦しい。40g以上背負えるMパワーのロッドを推奨。
中級者以上ならば9.0ft以下のパワーが足りていないのロッドでも投げることは一応可能です。
短くパワーも足りていないロッドで投げる場合は、ルアーの重さをブランクに載せようとするより、バス投げチックにタラシを短くして気持ち軽めに振ってやるほうがコントロールが定まります。
キャスティングのコツはテイクバックの時点でウェイトボールを後方に移動させてやること。
スイング中に重心を後方へ動かすようなキャスティングをすると精度も飛距離も出ません。
ルアー形状を見たら分かる通り、向かい風や横風が苦手。

レンジ


思ったより浅いレンジを泳ぎます。
ウェーディングの場合、裂波120よりほんのちょっと上のレンジ、ショアラインシャイナーZ120Fと同じくらいでしょうか。

DSCN0521_20151204115823bf6.jpg

レンジとは関係ない話ですが、デフォルトでついているラインアイのスプリットリングは有ったほうが泳ぎだしがいい気がします。
もし中古でスプリットリングが無いものを手に入れた場合、適当なリングの装着をオススメします。

アクション

アクション 
★★★★★
このルアーは泳ぎだしがいいとはいえない。
その特徴的な大きなリップが水を掴んで泳ぎ始めるにはやや時間が必要だからです。
着水の際、よく泳ぎだしが悪いルアーでやるように「ロッドを強めに煽ってやる」と状況が悪化します・・・
(リップが普通のルアーと比べ物にならないほど大きいので強く煽るとルアーが暴れて水面を割る)
どうしてもその泳ぎだしが気になる人はロッドを煽るより、やや早め強めにリールを3~4回も巻けばいいでしょう。
浮力がありすぎるということは、リトリーブが遅すぎたり、小粋なロッドアクション(もしくはストップアンドゴーのようなリーリングアクション)を付けてみたりするとルアーが浮き上がってリップが水面を割って泳がなくなるということです。
これだけ聞くとなんだかとってもダメなルアーか、そうでなくても扱いがシビアで難しそうなルアーに感じれるかもしれませんが・・・

実はその逆です。

逆に言い換えれば、浮き上がってリップが水面を割って出ないようにさえ巻いていれば、それでいいんです。
それで釣れます。
魚を魅惑するアクション、魚を食わせるアクションは全自動でペニーサック140初代がやってくれます。


DSCN0512.jpg


河川のような流れがある場所ではドリフトで(やや速い速度で)送り届ける形になると思いますが、流れがあまりない場所でもアクションとその適性リトリーブスピードがよくマッチしています。
自分が初代を特に気に入ったところは、そのオートマチック性とアクションのON/OFFの入り方。
ちょっと早めに巻くとON、というのは自分がルアーに求める大好物な性質なワケですが、このルアーは一度ONになったらリトリーブスピードを落としても普通にアクションしているんですね。

例えばこのルアーが一番よくアクションする適切なリトリーブ速度が100として、そのアクションが出始める速度を80とします。

着水(あるいは手を止めて浮き上がった状態)が0
巻いて40、50、60とリトリーブ速度を上げても泳ぎだしません
80まで到達してよいうやく泳ぎ始めるわけですが、一度泳ぎ始めると60まで落としてもアクションはしっかり出ます
ゆっくり目に巻きたいとしても一度キッチリ泳ぐ速度まで操作してやるのがキモ
ドリフトをする際のイメージはこんなものですかね

で、更に50までリトリーブ速度を落とすとアクションが鈍りはじめて、強い浮力がルアーを上に持って行こうとするのですが、そこからまたリトリーブ速度を上げて80にするとアクションが再びONになってレンジも元に戻って・・・・・という具合に、「上下の食わせのアクション」が1キャストに何回か発生していると思います。
つまり、「食わせ」に関しては強いローリングだけではなく、自然発生的に起きる潜行レンジの変化も大きく作用していて、その2つの組み合わせがこのルアー傑作にしたのではないかな、と。
それがこの巨大なボディを「食いやすい弱ったコノシロ」に見せているんじゃないかと推察します。
やるじゃん。



↑↑↑
ローリングがかなり強く、「ルアーとして動きが破綻しているかいないかのギリギリ」の線を追求したのだと思いますが、これくらい強いほうが140mmという巨体が食われやすくなるのでしょう。
泳ぎだしの悪さも確認できると思いますw
フックは56の#2のバーブレスがデフォルトでついていますが、これくらいの太軸フックになると一度しっかり貫通させればカエシは必要ないんだな、ということがよくわかります。その太さ故の「肉との摩擦」があって、やり取りの最中に外れることは滅多なことではないはず。

MOKKAのほうは本当に水面直下、しかもかなりスローからぶりぶり泳ぎます。
↓↓↓




ルアーの入手

値段 
★★★
安定供給
★★
値段は新品だとちょっとお高い感じがしますが、そうそう失くすルアーでもないので可もなく不可もなく。
店頭販売しているショップは少ない上に、あったとしてもカラー揃えがショボイいのが残念。
やはり店側も「初代・MOKKA・タングステン・バブルスター」の違いがよく分からないようで、一番需要があるであろう初代とMOKKAの在庫がスカスカで使い方がより特化されたタングステンとバブルスターが残っている、みたいな残念な並べ方をされています。
まあ、この辺はユーザーの誤認購入を誘発させるような展開をしたハルシオンの自業自得ですね。



使い方

ユーティリティ 
★★★☆
使い方の前に、派生品の話を。
河川でドリフトと、具体的な使い方を念頭に置いている場合はMOKKAをお勧めします。
MOKKAのほうが初代より泳ぎだしがよく、よりスローでアクションが出る上に、水面直下の超シャローレンジを往くので「ナイト」「川」「流す」「シャロー」このあたりのキーワードが揃っているならばMOKKAのほうがフィットする可能性が高いはずです。
タングステンはメーカー曰く「初代より遠く深く」とのことで、おそらく関門シーバスやボートシーバスようなシチュエーションを想定しているのだと思います。
バブルスターは事実上、ダイビングペンシルで「遊び」のルアーのようです。
自分を含む大多数の一般ユーザーにとってペニーサック140の選択肢は2つ。

1.オールマイティーな初代
2.河川特化のMOKKA

どちらかです。
「よくわからないけどこのルアーにチャレンジ!」的な買い方をするとしたら、自分ならば最初の1個は初代を選びます。
MOKKAは流れがないところではやや暴れすぎる傾向があり、暴れない速度まで落としてやると遅すぎて見切られやすくなります。
一方の初代は流れがなくても自己完結しているルアーなので、狙いが大型ベイトを食べているシーバスである限り、流れの有無はさほど気になりません。
もしかしたら、どちらも流れありきの設計をされているのかもしれませんが・・・その場合は初代の万能性のほうが本来意図されなかった予想外の性質なのかもしれませんね。


DSCN0431_20151204115824911.jpg


で、140初代の使い方ですが、前述のとおり流れがあるなら普通にドリフト。
流れがない場所ならば浮き上がらない速度をキープして(ベイトを意識して)巻くだけです。
おそらく「ドリフトに効くイイ大型ルアーだよ」という性質だけだったら、ここまでコアでマニアックな支持を得ることはできなかったはず。

ただし
「シーバスが集まる時期と場所を抑えて、そこからコノシロ等の大型ベイトを探し当て、そのフィールドで大型ミノーを投げる釣り」
というのは敷居が低いな釣りではありません。
よって初心者にお勧めするルアーではありません。

総評

総評 
★★★★☆
びっくりするほどユートピアフレンドリーな大型フローティングミノー。


 びっくりするほどユートピア!
  びっくりするほどユートピア!!
            ,rrr、
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y| |.l ト⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y/つ))) _ _ _
          ⊂ ヽ | __ ☆   __  _/ 巛   / /-LLl
   ミミ彡彡彡彡 ,`ー   \ | |l / \  __つ /_/ |_|
  /         彡/|| ,  \.|||/  、 \   ☆     ロ /l
 / ∠ヾ ''∠ヽ   /  __从,  ー、_从__  \ / |||     /__|
 |   ( 。、     / /  /   | 、  |  ヽ   |l _ _ _
 | \____/(/ )  `| | | |ノゝ☆ t| | |l \   / /-LLl
 |   ヽ__ノ  /   `// `U ' // | //`U' // l /_/ |_|
  \____/   /   W W∴ | ∵∴  |   ロ /l
        /    ☆   ____人___ノ     /__|
      /       /



「通のルアー」
「玄人好み」
「マニアな釣り」

一見そういう風にみえて、初心者を脱している人には実はとっても扱いやすく優しいルアーです。

尖ったところ・・・

「キミにこのルアーを使いこなせるかな?」

・・・みたいな性質が見た目とは裏腹に一切なく、ルアーが教えてくれるままに従って使えば直ぐに結果がでます。

このルアーは次の3つの観点から高い評価をつけました

①よく釣れる
②使いやすい
③いつもとは違うチャレンジを要する

減点分は、その使い分けの(確信犯的な)説明不足。
そういう売り方をすると客より先に店が混乱して、結局は積極的に取り扱ってくれなくなるわけです。そうなるとメーカーも店もユーザーも誰も得をしないんですよね。
どうしてもバブルスターだのタングステンだのを作りたかったら、明らかに違う外見に仕上げた上でパッケージに「先に初代かMOKKAを買って体験した上で買え」と書くべき。
なんかこう、ハルシオンシステムのルアーには「どう?オレ達のルアーは独特でしょ?大手メーカーには無いでしょ、このテイスト?」のような内向的な・・・・「内輪向けの同人志向」・・・・を感じるんですよね。
ペニーサックはルアーの在り方として「普通」・・・つまりは普遍性をもつ優れたルアーなんですが、そのイメージとのギャップが大きくて、手が出にくいルアーになっていると思います。
もっと素直に物の良さをアピールすれば今よりもっと売れると思うんですが・・・



  

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Comment 2

2015.12.04
Fri
21:11

まっつー #-

URL

>ユーザーの誤認購入を誘発させるような派生を展開した

○イ○の事か~っ!(アでもダでもお好きな方をw)

99と動画を見比べた感じ140の方がより「ヌラッ」とした「弱った魚感」が出てますね、説明によれば99の方がベロが長いとありますがその影響でしょうか。

ただロッドがラテオ96MLなので140だと投げるのが難儀しそうですね~

編集 | 返信 | 
2015.12.07
Mon
11:23

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> >ユーザーの誤認購入を誘発させるような派生を展開した
>
> ○イ○の事か~っ!(アでもダでもお好きな方をw)
>
> 99と動画を見比べた感じ140の方がより「ヌラッ」とした「弱った魚感」が出てますね、説明によれば99の方がベロが長いとありますがその影響でしょうか。
>
> ただロッドがラテオ96MLなので140だと投げるのが難儀しそうですね~

ラテオのような柔らかめのMAX35gだと難しいというか、キャストがつまんないでしょうね。
投げれなくはないでしょうけれど・・・
MOKKAのほうはもっと軽いのでいけるかもしれません。


編集 | 返信 | 

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