12月某日 ロックショア - 2015年釣行記

12月某日 ロックショア

 07,2015 14:40
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「開拓」のために山歩き崖下りをしたあとのネオプレーン製グローブ

そもそもロックショアの釣りは単独より複数でしたほうがいい釣行スタイルだけれども、ここだけはキチガイ度MAXで人と一緒に行こうとは思わない(マトモな神経してるなら行きたいはずがないだろうし、ここに誘うのは申し訳ない)。

注:別に「ヒミツの場所」でも何でもないです。
この地方のよくある「危険な場所」の一つにしかすぎません。
が、知っている人でも実際に陸行したことがある人は極少数であるでしょう。
それくらい危険度が突出しているスポットです。
たとえ写真から固有名詞がわかったとしてもコメントに手掛かりとなるようなことを書くのはお控えください(削除します)。






潮はよくないけれどサラシが出てる風だろう、ということで出発。
BOUZのSHORE11を持って行くといい結果が出た試しがないので、SHORE11が大破中の今ならいけば釣れるさという科学的思考に基づいているので爆釣間違いなし。
今回は青物は一応タックルはもっていくけど「オマケ」扱い。
メインタックルはオシアARC1006とツインパ4000XG。

日の出前に到着して、日の出前に釣り場まで歩いていって準備を済ませる。
案の定、荒れてる荒れてる。
潮もよくないし、寒くなってきたせいか、なんと終日貸し切り状態(ワーイ!)

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お隣右手の磯はいつもの釣座が波丸かぶりでどうみても竿出しNG。
キワに立てば攫われること300%確実で火を見るよりも明らか。
自分の磯はそれほど被らないが、それでも間欠泉みたいな空に10数メートルほど突き上げるようなシャワーを何度か浴びました・・・

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キワというキワを丁寧に探って、何も出ないので場を休めて(その間適当にジグ投げ)はまた再度キワを探っていく・・・を繰り返していると、ついにゼロ反応のまま干潮止まりでゲーム終了・・・
潮位は低いのにウネリで波は高く、釣りにくいことこの上ない。
遠く左のほうの磯はよくみえないが、3人ほど立っている・・・が、そこも波被りすぎて前に出れないらしいのは何となく察せれる。
滞在時間は3時間弱くらい。

行き来がさぞかしダルいだろうと思いきや、今回の釣行には背負子(しょいこ)なる秘密兵器を持ち込んでいるので、その行き来すら実は楽しみ(?)の一つ。







こういうブツのプロである登山愛好家からも中々の評判を得ているエバニューの「オレンジボーン」・・・・
そろそろコレが必要だなと思って買ってみました。

初めて使ってわかったのは

・バッグ類を肩がけや手持ちして携行するよりはるかに楽ちん
・ロッドを片手に持ってももう一方の手が完全フリーで安全、ロッドも横に括りつけてしまえば両手が完全フリーでもっと安全
・でもこれ背負って海に落ちたらドザエモン一直線だからサッと脱ぎ捨てるイメトレは必須(2タッチで脱着可能)

ぶっちゃけ、崖を登り降りするような釣りには必須であると実感しました。
以前より荷を多く持った上で登り降りが楽になったし、より安全になったし、場を見きって離れることに抵抗が減るのでより釣れるようになる(はず)。
これはホント買ってよかった。マジ。






で、車に戻ったら新たなるスポットの新規開拓にむけて発進。

最近よく来るこの地方。
大抵の場所はもう抑えたが、どうしても1ヶ所だけ、その進入口がわからないスポットがあるのでその下見。

グーグルマップでおおよその見当はつけていたけれど、どうしても行き方がわからない。

じゃあ自分でみつけてやれ、というわけで釣り装備は一切持たずに山歩きを開始・・・




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道など無い




薄暗い




「上級者はこんなところを苦にもせず通っているんだな~流石だなぁ~」




なんて感心しながらGPSを頼りに右に左に降り口を探す。





困ったことに突き出た「岬」が数カ所あって、降りれる斜面はその「岬と岬の間」にしか存在せず、間違ったら一度登り直して次の「岬と岬の間の斜面」をまた降りらなければならない。
降りた地点で左右に動けるのは「岬の間」に限定される。

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降りてきた斜面を見上げる。

写真では決して伝わらない急斜面・・・

でもこれは斜面の途中で・・・

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もっと降りてゆく・・・

でも降りてゆく先からして断崖絶壁の縁なわけで、慎重に降りないとオートマティック身投げになってしまう。





え?


降りてゆく先が崖の上ならどうやって海に出るん?





ごもっともな質問で・・・



目指すポイントの通称が




「ロープ下」




という、キチガイ臭がプンプンしてる所なんですよね。

普通は荒れてない日にグレや石鯛狙いの人が瀬渡し船を使って行くところ(らしい)です。

その人達が使う通称が「ロープ下」

だって崖からロープがぶら下がっているから・・・





で、第一の「岬と岬の間」、失敗。

戻り(激アツ・・・)





第二の「岬と岬の間」に降下、失敗。

戻り(激アツ・・・)





第三の「岬と岬の間」に降下



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おっ、眼下に迫る、荒波被るこの磯こそが、我が目的地ではありませんか!
でも推定標高80m以上。
どんな釣りキチガイでも流石にこの付近からロープを伝って降りていくなんてないでしょ・・?


ね?


ね?


ありませんよねっ?



と、独り言が段々懇願するかのような弱音になっていくのでありました・・・





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左をみると、絶対に瀬渡しでしか上がれない有名な磯の先端がチラリ

つまり左は無い

ということは、右か




この辺から「このルートを有史以来通った人は自分も含めて数人くらいじゃないか?」なんて考えがよぎりはじめる・・・

ゴミがない。

どれだけ意識高い上級者が通う磯であっても、通ってきた道(というか道じゃないけどw)にゴミが一切ないのがおかしいし、岩という岩にスパイク痕がついてないのもおかしい。

大体、この斜面の登り降りにしたって「トラバース」なんて次元を超えているキチガイ度。

初めてとはいえ荷物が無い自分が苦戦するのに、本当にこれ釣具背負っていけるんか?

それとも生命を賭けてまで降り立つほど釣れる場所なんか?

もしかして・・・



「ふつーのルートがあるのにバカな自分は早とちりをして道無き道を歩む(ムダな)山越えしてるんじゃないか」




いや、考えるのはやめよう・・・後にしよ、後。






流石に3度目の斜面登攀は勘弁してほしいので、そのまま右に、右に・・・






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うっ



うおおおおおおおおおおっ~!


ロープだ・・・


つまり、これこそ・・・





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入山(苦笑)して以来初めて見る道らしい道に感動w

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やっぱり地面の岩にスパイク痕がある。

自分の来た側には一切なかった(半泣き)












ここが、そうか。



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くどいようですが、実際の高低差は写真でみる以上にあります。

どれくらい高いかというと、水面まで20~30mはあるでしょうか・・・ベタな言い方をすると「落ちたら死ぬ」場所であるということです。

ここを覗きこんだら「怖い」と思うはずですし、「降りるのはやめよう」という思考を辿るのが当たり前です。

ロープ自体も「斜面にかかっている」のではなく「垂直の崖にかかっている」状態です。

恐怖心を抑えて降りることができたとしても、クライミングができないと戻れません。

ちなみにロープなしで這い上がることは不可能です。

自分の精神状態・身体的能力・装備・・・それらの充実度と素直に相談して、すこしでも無理そうだと思ったら止めましょう。







こっち方面とは接続していません。


KIMG2321.jpg


なるほど、だから陸行できる地磯としては特級の磯として知られているのか・・・・









到着

こりゃあ、いい磯やね・・・サラシの出具合といい、ワンドの絶妙な配置といい・・・

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「ロープ下のロープ」よりもこっちのロープのほうが個人的にはキチガイ度が高いと思いました。


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ロープ下のロープはあくまで磯のレベルまで降りるためのロープで、そこから磯の足場にいくにはこの斜面を横断する必要があります。

何度もいいますが、ここからでも落ちたら十分に死ねる高さです。

運が良ければ水に落ちて生きているかもしれませんが、荒れている場合だと磯に上がれる可能性はほぼないと思います。



足が滑ったら死


手が滑ったら死


ロープが切れたら死



横断するこの斜面に確固たる足場はありません。












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自分が彷徨った山を見上げる。

この真上にいたのか!

どんだけ頭のネジが飛んでいても流石にこの崖はプロのロッククライマー案件・・・







この左手の遠くの磯は陸行不可

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これは上からみえてた

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矢印の人工物はコンクリート製の足場というか、船着場?

(追記:この付近というか、まさにその岬に旧日本軍の音響施設(敵潜水艦の音を探知する施設)があったらしく、もしかしたらその残骸かも・・・?)




さて、帰ろう。




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やっぱり普通の道あるじゃん!
















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普通の道(笑)

推定高度60m程

道幅20cm

ガード、なし

ロープ、なし

手すり、なし

落ちたら100%即死で苦しむことは無いであろうことが唯一の救い・・・















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アスファルト!!

無常の喜び!!!








そしてこのグローブ

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廃棄・・・







この冒険のもう一つの相棒は






このスパイクシューズは本当に良い品!














これほど楽しい「釣行」も滅多にないだろうと思ったw

多分、今年一番の釣行だったと思う。釣ってもないのに。


釣り場を下見したいと思った。

適当に山に入って勝手に道に迷った。

あれこれ彷徨ってやっと思いで目的地についた。

そして偵察という目的は果たされ安全に帰れた。

それだけで楽しい。十分に満たされる。


もしかしたらここは空想のなかで空想のサラシから空想のヒラスズキを相手するのが一番楽しいポイントなのかも。









ここが自分の「進入路」


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コレをどうやったら入り口と勘違いできるの?











いや、ごもっともで・・・w




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Comment 7

2015.12.07
Mon
22:17

$AG #-

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お初のコメント失礼致します。
背負子のレビューが非常に興味深いのですが・・・w
祖母を背負って山に入るって、さながら昔話のよう。
ネタですかねぇ〜

編集 | 返信 | 
2015.12.07
Mon
23:38

まっつー #-

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MAN vs WILD

ガーバーのベア・グリルスモデルを購入されてるから好きなんだろうとは思ってましたがガチでベアなグリルスさんやってるやないですかw

話には聞いてましたが想像以上ですね、これ釣ってから獲物担いで上がるとなるといつの時代の漁師だよ!って話ですよおっかねぇ…

寒風吹きすさぶ中でそんなチャレンジをされてるとはつゆ知らず暖房が効いた室内でxvideosを鑑賞してスイマセン
(´Д`)

編集 | 返信 | 
2015.12.08
Tue
00:29

くろこげ #ftr86F3A

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崖が恐い

昔、離島の崖を空気ボンベ背負って降りたのを思い出してしまいました。
崖の右側で転落死した死体があって警察や消防がきて騒ぎになっている横を通って崖の左側へ降りました。根掛かりの話の後日談・・・

危険を求めてしまうのは漢の本能ですね。

御自身でも登山用のロープを用意した方がいいと思います。
椎葉村の山奥で沢へ降りたら戻れなくなって崖を命懸けでよじ登るはめに陥ったことがあります。

編集 | 返信 | 
2015.12.09
Wed
15:43

ぼらお #-

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Re: MAN vs WILD

> ガーバーのベア・グリルスモデルを購入されてるから好きなんだろうとは思ってましたがガチでベアなグリルスさんやってるやないですかw
>
> 話には聞いてましたが想像以上ですね、これ釣ってから獲物担いで上がるとなるといつの時代の漁師だよ!って話ですよおっかねぇ…
>
> 寒風吹きすさぶ中でそんなチャレンジをされてるとはつゆ知らず暖房が効いた室内でxvideosを鑑賞してスイマセン
> (´Д`)


山登り崖下りに関しては別の趣味である素潜りが役に立ってますね。
素潜りも実はすんごい歩きをするんですよ、マジでw
あと、いつもサーフの歩きにくさに鍛えられたら(あの苦行はどこに比べても恥ずかしくない(?)キツさです)大抵の釣り場までの道のりは「あ、人が来るのが難しいから釣れそうだな!」みたいな歪んだ喜びを感じるようになります。

編集 | 返信 | 
2015.12.09
Wed
15:47

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> お初のコメント失礼致します。
> 背負子のレビューが非常に興味深いのですが・・・w
> 祖母を背負って山に入るって、さながら昔話のよう。
> ネタですかねぇ〜

背負子はバッカンやクーラーも釣り場まで持っていけるので餌師の間ではけっこう当たり前の装備みたいです。
自分はライジャケに入れていく派でしたが、青物とスズキの2タックル持っていくとそういう訳にもいかずに導入しました。
疲れが激減しましたね、ホントに。

編集 | 返信 | 
2015.12.09
Wed
15:48

ぼらお #-

URL

Re: 崖が恐い

> 昔、離島の崖を空気ボンベ背負って降りたのを思い出してしまいました。
> 崖の右側で転落死した死体があって警察や消防がきて騒ぎになっている横を通って崖の左側へ降りました。根掛かりの話の後日談・・・
>
> 危険を求めてしまうのは漢の本能ですね。
>
> 御自身でも登山用のロープを用意した方がいいと思います。
> 椎葉村の山奥で沢へ降りたら戻れなくなって崖を命懸けでよじ登るはめに陥ったことがあります。

ロープを数カ所敷設しようかという思いに駆られています・・・

編集 | 返信 | 
2015.12.09
Wed
21:43

ジガー #-

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No title

まあ あの斜面を行く気はしないですね(;^ω^)

地磯も通ってるといろんなことに出くわしてしまうんですね

自〇者とかやってる男女とかw

編集 | 返信 | 

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