宮崎オオニベ紀行~初日②
29,2015 10:57
旅先でふと
「そうだ、これから宮崎に行ってオオニベでも釣ろう」
と、思い立ったが吉日。
殆ど何の下調べもなく行って参りました。
※注意※
このシリーズは宮崎の土地と人と釣りをブラックユーモアで書き綴った紀行です。
宮崎への郷土愛で満ちた心を持つ人は読まないほうがいいかもしれません。

「宮崎オオニベ紀行~初日①」に戻る
宮崎をどげんかせんといかん
・・・のは分かった。
山鹿市から宮崎に行くのは、普通に考えれば九州自動車道を通って、えびの市から宮崎自動車道で市内中心地へ直行ポン、が最短最速であることは間違いない。
が、モノは考えようで、南から行くとどうしても「日南市の魅惑」に捕われそうになるのが怖い。
宮崎といえば、ヒラスズキ。
ヒラスズキといえば、宮崎。
日南といえば、その宮崎の中でも最高のヒラスズキ密度を誇る地域らしい。
いいね!
・・・じゃなくて、今回はそれだとダメなんです。
ロックショアは・・・・それは、もう、したい。
したいに決まってるが、極論からすればロックショアは宮崎ではなくても出来る。
スマホの小さい画面の中のgoogle earthでも、日南の海岸がどれだけ良い磯なのかくらいはよく分かる。
あの名高い「鬼の洗濯岩」エリア一帯だって、ほとんど日南だし・・・
しかし・・・
「宮崎」の地で、この「冬の時期」限定の魚・・・
宮崎まで行って狙うべき魚とは、斯く在るべきである・・・つまり、オオニベである。
日南は、もし行くにしても、
”オオニベを探し求めて行き着いた先が日南だった・・・”
という具合がいいのではなかろうかと、一人そう想うのでありました。
そして悩むことしばし、ようやく釣行の基本方針が決まりました。
よし、阿蘇から高千穂を抜けてまず延岡に出よう。延岡・日向から海辺を偵察しながら南下し、よさげな場所で泊まって翌朝の朝マズメゲームに備えよう。
話は反れますが・・・
自分の釣行記を読んでくださっている方ならばご存知かと思いますが、こと
「釣場の下見」
に関してはメチャクチャ真面目です、ボクチン。
1日を無駄(←「ムダ」という表現方法には語弊がありますが、「1日を下見のみに費やす」という意)にするのは当たり前どころか、そのエリアへの初回の釣行自体が日帰りだろうと2泊3日だろうと”威力偵察”くらにしか思っていません。
そりゃあ、初めての場所でのイキナリの釣りでも、地元アングラーさんとか、そのエリアの遠征ベテランさんとかが一緒だと
「ここが釣れるバイ」と落下傘で降ろしてもらって
「この足場がよかバイ、アンタここで釣らんね」と譲ってもらって
「今、この潮で、こういうルアーのこういうメソッドで釣れるバイ」なんて手取り足取り教えてもらって
実際に結果を出すことは、まあ、可能でしょう。
でも、そこが何故釣れるのか・・・否、
「WHAT WHY WHERE WHEN HOW」
全てのレベルで、どうして自分がその魚を釣ることができたのかを理解するのは不可能だと思います。
ようするに(ベタな言い方だけど)それは「釣らせて貰った」だけで再現性など殆どないワケです。
あるとしたら、せいぜい同じ場に案内抜きで再度訪れて
「あれぇ?この前来た時は釣れたんだけど・・・」
(訳:この前、この地方に精通するベテランのガイド付きで釣らせてもらったんだけど・・・)
という呟きの再現・・・・いつかどこかでみた「いつもの自分」のデジャブだけ・・・があるのみです。
自分が欲しいのは「その場かぎりのその一匹」ではなく、その後も自分で再現できる「持続可能な釣り」なんですね。
・・・ほら、出ましたよ、意識高い系が好きそうなキーワード・・・
「持続可能な」・・・こういう言葉が出てくる文章は眉に唾をつけて読んでクダサイ・・・w
故に、自分はまずお約束の
①駐車スペースの確保
(この要素は過小評価されがちですが、とっても大切・・・・自分はまずここから始めます)
②釣り場まで抜ける道の確認
(朝マズメ狙いにしても暗闇を通るわけですから、安全のために日中に確認)
③釣り場の足場の確認
(同上)
④釣り場の水中・水底地形の観察
(なるべく日中の最干潮時に)
この四項目のあとに実釣に移るわけですが、その実釣(多くの場合は釣れない)の後の反省時間を大切にしています。
何故「良い」とされている場所まできて自分は釣れなかったのか、次へ向けたカイゼン案を自力で捻り出してこそ、その釣行が(たとえばボウズであっても)有意義なものになると思っているからです。
もし案内付きであるなら、「あ、ここは釣れなかったから次のポイントいきましょうか」で思考は終わり。
何故ここで釣れなかったのか、何故次のポイントはそこなのか、何故次のポイントだと釣れたのか、その違いは何なのか・・・etc.etc.
回答が全部上から降ってくると、まるで成長しないワケですね。
そして、やってきた延岡・日向方面

ぶっちゃけると、ここはマズイな・・・と直感しました。
その表現が不適当であるとしたら、ここは自分にはかなり不利だと考えました。
地図をみて分かるように、サーフが短く、海岸線が入り組んでいて、ナマの情報も過去のデータの蓄積もない(釣れなかった場合の「次」の判断材料が何もない)ヨソモノには、移動の観点からしてこの地域は難易度が高すぎる。
車を国道10号線の脇に止めてスマホを眺めることしばし。
よし、もっと南下・・・「耳川」の南岸からの開始を決定・・・するも、耳川南岸あたり一帯の海岸線は
堆積作用
より
侵食作用
が大きいらしく、浜辺は殆ど護岸化されていることに気がつく。
んで・・・ヤバイ
何がヤバイかというと、時間がヤバイ
山鹿市を出たのが遅かったのもあるが、阿蘇と高千穂の下道をチンタラ走って、延岡・日向エリアで寄り道を繰り返したので日没まであと僅か。
せめて翌朝のサーフだけは陽が残っている間に見ておきたい。
急遽、「ここまで行けばゼッタイに砂浜ダロ!」という所に目星をつけて、そこまで猛ダッシュ。
おお、日向灘

砂浜だ砂浜だ

河口も雰囲気あってイイネ!

残念なことに、ここは四駆ならば駐車スペースは無限だけど・・・・自分の車だと、スタックの恐れなく停められそうなスペースは既に埋まっていたのでボツに。
まだ明るいので移動、移動。
丸ゴロタ浜

水温を確かめるべく、手を水に漬けてみる・・・
暖かい
エ、ナニコレ、マジデ?
コレガ黒潮?
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「宮崎オオニベ紀行~二日目①に続く」
「そうだ、これから宮崎に行ってオオニベでも釣ろう」
と、思い立ったが吉日。
殆ど何の下調べもなく行って参りました。
※注意※
このシリーズは宮崎の土地と人と釣りをブラックユーモアで書き綴った紀行です。
宮崎への郷土愛で満ちた心を持つ人は読まないほうがいいかもしれません。

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宮崎をどげんかせんといかん
・・・のは分かった。
山鹿市から宮崎に行くのは、普通に考えれば九州自動車道を通って、えびの市から宮崎自動車道で市内中心地へ直行ポン、が最短最速であることは間違いない。
が、モノは考えようで、南から行くとどうしても「日南市の魅惑」に捕われそうになるのが怖い。
宮崎といえば、ヒラスズキ。
ヒラスズキといえば、宮崎。
日南といえば、その宮崎の中でも最高のヒラスズキ密度を誇る地域らしい。
いいね!
・・・じゃなくて、今回はそれだとダメなんです。
ロックショアは・・・・それは、もう、したい。
したいに決まってるが、極論からすればロックショアは宮崎ではなくても出来る。
スマホの小さい画面の中のgoogle earthでも、日南の海岸がどれだけ良い磯なのかくらいはよく分かる。
あの名高い「鬼の洗濯岩」エリア一帯だって、ほとんど日南だし・・・
しかし・・・
「宮崎」の地で、この「冬の時期」限定の魚・・・
宮崎まで行って狙うべき魚とは、斯く在るべきである・・・つまり、オオニベである。
日南は、もし行くにしても、
”オオニベを探し求めて行き着いた先が日南だった・・・”
という具合がいいのではなかろうかと、一人そう想うのでありました。
そして悩むことしばし、ようやく釣行の基本方針が決まりました。
よし、阿蘇から高千穂を抜けてまず延岡に出よう。延岡・日向から海辺を偵察しながら南下し、よさげな場所で泊まって翌朝の朝マズメゲームに備えよう。
話は反れますが・・・
自分の釣行記を読んでくださっている方ならばご存知かと思いますが、こと
「釣場の下見」
に関してはメチャクチャ真面目です、ボクチン。
1日を無駄(←「ムダ」という表現方法には語弊がありますが、「1日を下見のみに費やす」という意)にするのは当たり前どころか、そのエリアへの初回の釣行自体が日帰りだろうと2泊3日だろうと”威力偵察”くらにしか思っていません。
そりゃあ、初めての場所でのイキナリの釣りでも、地元アングラーさんとか、そのエリアの遠征ベテランさんとかが一緒だと
「ここが釣れるバイ」と落下傘で降ろしてもらって
「この足場がよかバイ、アンタここで釣らんね」と譲ってもらって
「今、この潮で、こういうルアーのこういうメソッドで釣れるバイ」なんて手取り足取り教えてもらって
実際に結果を出すことは、まあ、可能でしょう。
でも、そこが何故釣れるのか・・・否、
「WHAT WHY WHERE WHEN HOW」
全てのレベルで、どうして自分がその魚を釣ることができたのかを理解するのは不可能だと思います。
ようするに(ベタな言い方だけど)それは「釣らせて貰った」だけで再現性など殆どないワケです。
あるとしたら、せいぜい同じ場に案内抜きで再度訪れて
「あれぇ?この前来た時は釣れたんだけど・・・」
(訳:この前、この地方に精通するベテランのガイド付きで釣らせてもらったんだけど・・・)
という呟きの再現・・・・いつかどこかでみた「いつもの自分」のデジャブだけ・・・があるのみです。
自分が欲しいのは「その場かぎりのその一匹」ではなく、その後も自分で再現できる「持続可能な釣り」なんですね。
・・・ほら、出ましたよ、意識高い系が好きそうなキーワード・・・
「持続可能な」・・・こういう言葉が出てくる文章は眉に唾をつけて読んでクダサイ・・・w
故に、自分はまずお約束の
①駐車スペースの確保
(この要素は過小評価されがちですが、とっても大切・・・・自分はまずここから始めます)
②釣り場まで抜ける道の確認
(朝マズメ狙いにしても暗闇を通るわけですから、安全のために日中に確認)
③釣り場の足場の確認
(同上)
④釣り場の水中・水底地形の観察
(なるべく日中の最干潮時に)
この四項目のあとに実釣に移るわけですが、その実釣(多くの場合は釣れない)の後の反省時間を大切にしています。
何故「良い」とされている場所まできて自分は釣れなかったのか、次へ向けたカイゼン案を自力で捻り出してこそ、その釣行が(たとえばボウズであっても)有意義なものになると思っているからです。
もし案内付きであるなら、「あ、ここは釣れなかったから次のポイントいきましょうか」で思考は終わり。
何故ここで釣れなかったのか、何故次のポイントはそこなのか、何故次のポイントだと釣れたのか、その違いは何なのか・・・etc.etc.
回答が全部上から降ってくると、まるで成長しないワケですね。
そして、やってきた延岡・日向方面

ぶっちゃけると、ここはマズイな・・・と直感しました。
その表現が不適当であるとしたら、ここは自分にはかなり不利だと考えました。
地図をみて分かるように、サーフが短く、海岸線が入り組んでいて、ナマの情報も過去のデータの蓄積もない(釣れなかった場合の「次」の判断材料が何もない)ヨソモノには、移動の観点からしてこの地域は難易度が高すぎる。
車を国道10号線の脇に止めてスマホを眺めることしばし。
よし、もっと南下・・・「耳川」の南岸からの開始を決定・・・するも、耳川南岸あたり一帯の海岸線は
堆積作用
より
侵食作用
が大きいらしく、浜辺は殆ど護岸化されていることに気がつく。
んで・・・ヤバイ
何がヤバイかというと、時間がヤバイ
山鹿市を出たのが遅かったのもあるが、阿蘇と高千穂の下道をチンタラ走って、延岡・日向エリアで寄り道を繰り返したので日没まであと僅か。
せめて翌朝のサーフだけは陽が残っている間に見ておきたい。
急遽、「ここまで行けばゼッタイに砂浜ダロ!」という所に目星をつけて、そこまで猛ダッシュ。
おお、日向灘

砂浜だ砂浜だ

河口も雰囲気あってイイネ!

残念なことに、ここは四駆ならば駐車スペースは無限だけど・・・・自分の車だと、スタックの恐れなく停められそうなスペースは既に埋まっていたのでボツに。
まだ明るいので移動、移動。
丸ゴロタ浜

水温を確かめるべく、手を水に漬けてみる・・・
暖かい
エ、ナニコレ、マジデ?
コレガ黒潮?
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「宮崎オオニベ紀行~二日目①に続く」
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