15ルビアス2510H セカンドインプレッション&ダイワリール論 - シーバスリール

15ルビアス2510H セカンドインプレッション&ダイワリール論

 31,2015 18:13
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購入が9月末だったので、使い始めてからもう3ヶ月が経過。

そろそろセカンドインプレッションの時期かなと思います。



すこしだけ「15ルビアス2510H」の枠から飛び出してよかですか?






ダイワ 15 ルビアス 2506 / リール

ダイワ 15 ルビアス 2506 / リール
価格:26,244円(税込、送料込)




いや、その前にまずは15ルビアス2510Hの経過報告を・・・

15ルビアス2510Hのファーストインプレッションはこちら


・ATDについて
AuTomatic Drag sytem


使うリールは革靴のローテーションのようにして使うので、ルビアスでの実釣回数は実はそれほど多くありません。
ですが、そこそこの時間は使い込んでますし、そこそこの数の魚は掛けています。
その上でこのATDについて一言・・・






















良い



















予想外というか想像以上の出来です、ATD。

http://www.daiwaweb.com/jp/fishing/column/technology/contents/1188540_4201.html

ダイワの弱点だったドラグ問題(出だしが鈍いが、一旦出始めたら今度は逆に掛かる圧力が弱い・・・という問題)を克服していると思います。
もっとも、その「問題」はUTDの問題というより、ドラグノブの問題なんですよね。
ドラグワッシャーの洗浄とUTDドラググリスの塗布によるメンテを適度に行っていれば、UTDはそんなに悪いドラグではありませんでした。

問題はコレ

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ダイワはフリームス以上のリールに関し、使用後のシャワー洗浄を推奨しているくせに、どれだけドラグノブをガチガチに締めて洗浄しても、水がノブの隙間から侵入するという問題があったんです。

全部が全部、簡単に水が入るスプール&ノブというわけではなく、個体差があります。
入りにくいスプールもあれば・・・・10セルテ3012Hのスプールは不思議と水がほとんど入ってこないし2500のもたしか入りにくかった・・・・写真の13セルテ3012Hのスプールのように”ガバガバ”の個体もあるわけです。
因みにセルテのスプールは
10 3012H 1号
13 3012H 1.5号
13 2510R 1号
13 2510R 1号
13 2500 1.2号
合計5個持っていますが、定期メンテで区別なくドラグワッシャーをパーツクリーナー液で洗浄&UTDグリスの塗布を行っているので、どれがアタリでどれがハズレかは正確に把握していません(苦笑)






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こうなると水がドラグワッシャーに浸透し、ドラググリスを乳化させて「スムーズな出だし」を損ね、「出だしたら一定であるべきの圧力」が不安定・・・本来あるべき設定より弱くなります。

(尚、この水滴は機関内部には入りません・・・・そこは流石のマグシールド)

このような個体は釣行時の潮被りがあったら「その場ですぐに拭き取り」が出来ないので、釣行後の前述のドラグメンテが推奨されます。
釣行時に潮被りはなかった場合で、洗浄後にノブを開けて水滴を発見した場合はすぐに拭き取ればあまり問題はないのですが、それで少しずつドラググリスの乳化が進むので、定期的なドラグメンテが必要になります。

このように、ダイワリールはその機関に関しては正真正銘「メンテフリー」が成立しているのに、ドラグに関してはあまり褒められたものではありませんでした(シマノリールより頻繁なメンテが必要で、安定性を欠くパフォーマンス)。

それが、15ルビアスの場合・・・というか、ATDの場合、ダイワがドラググリスの劣化(乳化)の問題に気がついたせいか、洗浄後の水滴の侵入がありません。15ルビアス(ATD搭載)もそうですし、15ソルティガ(ATD搭載)もそうです、

よって、改善されて良くなったグリスが、改善されて良くなったドラグノブに守られてその性能が持続する、という二重のパフォーマンス向上が見受けられます。

結論をいうと、ATD搭載のルビアスのドラグは、シマノのリジッドサポートドラグに匹敵する性能があります。

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・巻き心地/感度について

旧モデルの12ルビアスを所有していないので比較できませんが、巷で言われるような「ダイワ的な巻きの軽さよりシマノ的な巻きのしっとり感があるスムーズさ」は大袈裟かな、と思います。
13セルテを3機使い分けているので比較するならセルテになりますが、セルテの「しっとりスムーズ感?そんなものよりとにかく軽さじゃい!」に比べると、確かに”その雰囲気”はありますが・・・ついでに、ダイワリールは馴染むまでギアに「シュルシュル感」がある個体がありますが、それはギアが硬く強い故の特徴です。心配せず使ってください。使い込んでギアが馴染むとシュルシュル感は消えます。
尚、自分はハンドル一回転の巻取り量72cmに慣れすぎているのか、未だに一回転84cmのこのリールのリトリーブが苦手です(ほぼナイトゲーム専用)。
ハンドルノブにはBBが1個もありませんので、2BB化の改造は推奨(お手軽で費用も安い)。
ラインローラーにはBBが1個入ってますが、追加で2BB化が可能。
スプールシャフト側にはBBが入っていますが、スプール側には無いので追加可能。
ラインローラー2BB化とスプールBB化に関しては「自己満」程度だと思います。

以前にも書きましたが、2510Hの自重は驚異の205g・・・この手元の軽さは武器です。
軽さとは、軽いということは感度そのものです。
手元が数十グラムでも軽いと、さらに合わせて使うロッドをも軽くしていると尚更「単純な軽さのメリット」というものがよくわかります。これは「シマノのような巻きのスムーズさ」とか「ダイワ特有の巻きの軽さ」という観点とはまるで別の感度です。
軽い=偉い
15ルビアスを使えば、お手軽価格でその意味が実感できます。


・ボディ剛性とその持続性について

ザイオンのボディ強度についてはシーバス程度にはなんら問題ありません。その剛性の持続性については3ヶ月程度の使用ではなんともいえません。
しかも今は合計5機ある現役シーバスリールの中の1機なので、ボディ強度の耐久性に関しては書くだけの使い込みが出来ない可能性のほうが高いです。この事項に関しては「15ルビアスこの1機でどんな釣りでも」という方の2年後のインプレに譲るものとします・・・
ちなみに2機+1機(11ツインパ4000XGと11カルディア2508に10ナスキーC3000が予備機)の体制で一番「使い倒された」ザイオンボディの11カルディア2508は2年後にはボディが歪んでガタガタになりました





・メンテフリーについて



正直、ガッカリです。



ガッカリポイントその①
マグシールドラインローラー非搭載

セルテのマグシールドラインローラーに慣れすぎていた自分が悪いのかもしれませんが・・・・
このリールは釣行後毎回のラインローラーの洗浄・注油といったメンテが必須です。
よく考えたらラインローラーの性能維持のためのメンテなんて、少し前は当たり前のことだったのですがね(苦笑)
セルテに慣れすぎてルビアスもシャワー洗浄のみで終わってました。
そしたら、PEのラインのヨレが妙に早いことに気がついてリールの動きを観察することしばらく・・・
ラインローラーの回りがヤバそうなので分解してみると、ボールベアリングが固着寸前でした。

これは13セルテを使う釣り場(潮を頭から丸被りが当たり前の釣り場)に「メタルのセルテだと手が冷たいから」という理由で15ルビアスを持ち込んだのが不味かったのかも。
過酷な釣り場に15ルビアスを持ち込んで「メンテフリーだから」と思っていると痛い目にあいます。

このリールは使うフィールドによっては毎回のメンテが必要です。

15ルビアスが悪いのではなく、13セルテが凄いだけだといえば、確かにそのとおりなんですが・・・
マグシールドラインローラーの凄さを改めて思い知ることになりました。
マグシールドラインローラーはBB交換ともなれば非常に高価ですし、そもそもラインローラーの交換すら自分で出来ないなんて不便すぎてありえない!なんて声もあります。

が、



”おそらく”


”多分”



(二度、この考えは推測であるという予防線を張りました)

マグシールドラインローラーについて「ダメ」「自分で交換させろ」「ぜんぜん回らない」「すぐ不具合が出た」というのは



根掛かり時にラインローラーの保護を何も考えていない抜き方をしてません?



根掛かりしてPEかショックリーダーが破断するか、フックが伸びるくらいの負荷をそのままダイレクトにラインローラーに掛けるような抜きかたしたらマグシールドBBだろうが何BBだろうが、BBがラインローラー内部で変形して回転性能が損なわれます。
非マグシールドの普通のラインローラーであればそのBB破損による回転性能低下の現象が「塩・錆による固着」として理解され、それを自力で交換していただけではありませんか・・・?



閑話休題

ガッカリポイントその②
ボディの気密性が13セルテと比べ物にならないほど、無い

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これはマグシールドとは別の問題の、ボディ自体の作りによる差なのですが、15ルビアスには13セルテの鉄壁の気密性は備わっていません。
11カルディアと同じで、上から(ドラグノブ側)からの水圧のない飛沫や潮被りにはまるで問題ないのですが、逆側(真下側)からの飛沫には非常に脆弱です。
13セルテは釣行後の洗浄は360度全方向からシャワーをブッかけても問題ないというか、短時間ならば完全水没しても機関内部には問題がないくらいガッチリした作りになってます。
ある日、タンマリ潮を被った15ルビアスをそれまで行っていた簡単な洗浄とは違って、13セルテにするように全方位からシャワーすると・・・



翌日、ギアにゴリ・シャリが発生していました。


リールの下側からのシャワー洗浄は絶対にNGです。


気がつくのが早かったのと、シャワーによる微量の侵入、しかも真水だったので助かりました。
どうやらギアに錆が発生したわけではなく、グリス性能が多少損なわれただけじゃなかろうかと推測し、残っている正常なグリスがまたギア全体に行き渡るようにハンドルを強く10分ほど回転させ続けるとほぼ元の回転性能に戻りました。





・総評

このリールは悪くない。
いや、相当いい。

軽さがもたらす数々のメリット、感度、巻き心地、ドラグ、etc. etc.

アングラーとしてどの段階で買うと幸せになれるか、という観点からすと


「徐々にステップアップしてついにルビアス」という買い方をするよりはまず最初に、つまり一気にルビアスを選ぶべきだと思います。


それか、「軽くはないけれも他の要素に欠点は一切ない」というセルテ・ツインパ級を一度体験したあとに、特に軽さを追求するルビアスを買い求めるのもいいでしょう。



向いている使用目的例:
都市部シーバス、河川シーバス、メバリング、アジング、エギング、50~60cmまでのサゴシや40cm~50cmのヤズand/or40cm前後のネリゴの波止場からのライトショアジギング、軽さと感度が求められるゲーム全般

本当にルビアスが良いのかよく考えたほうが良い使用目的例:
サーフヒラメ・マゴチ・シーバス、磯マル、磯ヒラ、中型以上の青物がコンスタントにくるライトショアジギング、波を被りやすいゲーム全般


結構キツク書いてますが、15ルビアス、良いリールです。





100点満点中・・・80点





もしマグシールドラインローラーがあったら・・・85点あげちゃう


個人的なお勧めの「ザ・ベスト15ルビアス」は一回転の巻取り量が72cmの2506のボディに、PE1号が200m巻ける2510Hのスプールを被せ、ハンドルにお金を出せるならスタジオコンポジットのRC-SS-Wの96mm、あまり出せないならデフォルトのハンドルに社外ハンドルノブをお好みで追加し、ZPIのリールスタンドで仕上げかな。


  
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