ジワジワジワジワジー ジジジジジ ジウジウジウジー - 読書

ジワジワジワジワジー ジジジジジ ジウジウジウジー

 28,2012 11:10
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いつの間にかセミどもが五月蝿い季節。




セミですら夏の出会いを謳歌してるのに、まったくぼらおさんときたら・・・

とりあえず暑すぎて日夜問わずにシーバスを釣る気になんない^p^

じゃあ涼しい車の中で鈴が鳴るのを待つウナギ釣りなんてどうだい、なんてことにもならないんですよ。

だいたい、ちょっとばかし今年はウナギが高いからって、ウナギ釣りは殺気立ってるような感じがして敬遠しちゃう。



そんなときは本でも読もう。

と思っても、釣りで面白い本なんて開高以外そうそうないわけですよ。

なんて、ただヒネクレてるだけなんですけど。

多分、自分のルアーの収集癖は本の収集癖の延長線上にあるものだと思う。

そんな中からこの一冊。

川釣り (岩波文庫)川釣り (岩波文庫)
(1990/09/17)
井伏 鱒二

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この本の面白さを伝えるのは、ああだこうだ論評するより、この一文の引用のほうが冴えてると思う。

前略


宿へ帰る間際になって橋の下で釣ってみた。
ふと気がつくと団体旅行の人たちが橋の上に二十人ばかりもやってきて、真上から私の方を見下ろしていた。
客商売と見える女たちが、半分以上も混っている群れであった。
「おっさん、釣れたかね。釣れてるなら、売ってくれないかね」と橋の上から私に声をかけるものがいた。
冷やかしではないにしても不愉快である。

私が知らぬ顔で釣ってると、「おっさん、釣れたのか、釣れないのか、一匹でも二匹でもいいよ。土産にするんだから、売ってくれよ」と、また声をかけた。
すると女の声で私の代弁をするように「釣れないのよ、きっと。へたくそなのね」といった。
私は睨んでやりたいと思ったが、ここが釣りの修行の勘どころだとばりに、熱心に釣るような格好を続けていた。
「へたくそなのね」という侮辱に対しても、私は釣らなくてはならぬと思った。
もし釣れたら悠々と手元に引き寄せて、あわてないで針を外して魚籠に入れてやるのだ、自分で自分を訓戒した。

そのとき天は私に恵みを垂れた。向こう合わせで手応えがあった。
私は訓戒通りゆっくり引き寄せて、テグスが切れないと見極めをつけ、水から引き上げて胸元に抱きとった。
七寸ばかりのやつである。胸は動悸をうっていた。
それでも「落ち着いて、落ち着いて」と警戒しながら、悠々たる手つきで魚籠に入れた。

さて、ゆっくり橋の上を見上げると、人の姿は見えなくて、団体旅行の人たちの乗ってるバスが土埃をあげて走っていくのが見えた。

後略

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Comment 1

2012.10.14
Sun
22:49

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

お返事遅れて申し訳ありません。

気まぐれですがまた更新再開しましたのでよろしくおねがいします^p^

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