シマノ スペーザ・ベイシス 350 - ギア・ウェア・ガジェット

シマノ スペーザ・ベイシス 350

 21,2016 12:13
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シマノ 「スペーザ・ベイシス 350」

35Lの中型クーラーです。

恥ずかしながら、これが初めての“本格”クーラーです。

キャッチ・アンド・イートをするショアアングラーために
保冷能力とサイズ感、それに用途別のクーラーチョイスを語ってみます。



まずこの手の1万も2万も(それどころか3万も5万もありえる)するクーラーはホームセンターに置いてある数千円、いや、下手したら千数百円のクーラーとどこが違うかを簡単に説明します。

・・・といっても一点だけですけどね(苦笑)


ズバリ




保冷能力




です。


ホームセンター品や廉価な釣用クーラーと(以後:廉価クーラー)、高価な釣用クーラー(以後:ガチクーラー)とでは保冷能力に差がありすぎて、同じ「クーラー」というカテゴリーで一括りにするのは不可能です。

廉価クーラーは中に氷を入れて、その氷に接触しているものが冷やされる(氷から離れているとさほど効果ない)感じですが、ガチクーラーは氷がクーラーの中全体を冷やします。
氷に触れているからといって特別に冷たくなるわけではありません。

廉価クーラーは氷を入れたその瞬間からドボドボ溶けていきますが、ガチクーラーはびっくりするほど氷が溶けません。

端的に言えば、廉価クーラーは外気温を遮断できずに冷気を外に漏らして暖気を内に取り込んでしまうわけです。

一方のガチクーラーは外気温がかなり遮断されるので、氷の冷気はあまり外に逃げずに、クーラー内部の温度を下げることにのみ使われるので氷が長持ちします。熱交換は内部で行われるのです。





よって、ガチクーラーは廉価クーラーに比べて重量がかなりあります。

遮熱材を使えば使うほど重くなるからです。簡単に言えば、マトモなメーカーのクーラーであるならば、容量が同じであれば重量と保冷能力は比例の関係にあるはずです。



「超軽量だけれどもシリーズナンバーワンの保冷性を誇るクーラー」



なんかは存在しません。
ナンバーワンの保冷性を誇るならナンバーワンのヘビー級のはず。

よってクーラー選びは容量が決まっているとしたら後は




“どのレベルの保冷能力を求めるか”





“どのレベルの機動性を求めるか”






せめぎ合いで決定されます。

これらは二律背反の関係にあって、どちらかの機能が増せばどちらかが減ります。

野暮なことですが、もちろんこれに“予算”の概念がくっつきます・・・





要するに、にべもないことを言いますが




「軽くて・冷えて・安いの」




は、ありません。

ありません。

大事なことなので二回言いました。




しかし、モノは考えようで、目的用途がハッキリしていてそれに見合う運用方法をしていれば、クーラーは安いからダメ、高いからイイとはならないのが面白いトコロ。

例えば朝マズメに釣りに行って午後には家に帰ってくるような釣りに使うクーラーは、さほど高い保冷能力は必要とされません。
氷が溶ける前に家について魚を処理するので、せいぜい午前中の日差しから魚を守ればいいだけなので、廉価クーラーでも全然問題ありません。むしろ、軽いだけに機動力があって便利といえます。

でも、これに「帰路の寄り道」という概念がつくと話が違ってきます・・・「釣具屋なんかで買物2~3時間、日光直撃の車内は灼熱地獄」なんてことになると、廉価クーラーだとかなり危険です。

さらに、「日帰りだけれどもほぼ丸一日の釣行」・・・たとえばオフショアや近郊磯釣りや一級波止場などは家に帰り着くのが夜で、それまではずっとクーラーは魚を守らねばならない・・・というならば、もう確実にガチクーラーが必要になります。

数日の遠征ならばガチクーラーでもプレミアムな上位機種が必要でしょう。

このようにして、冷静に自分がクーラーにどのような役割を求めているのか見定めることができると、賢い買物ができます。
無理に「なんでも一つのクーラーで済まそう」なんて考えるよりは使い分けです。




で、前置きが長くなりましたが、やっとこの「スペーザ・ベイシス350」のインプレです。
使いはじめてから1年以上経過しています。



まず第一に、重いです・・・これw
スペック上では7.1kg

http://fishing.shimano.co.jp/product/goods/3684

これに当然氷が入るし、飲食物が入るので10kg+になります。
波止場のような整備された地面であるならば、キャスターが付いているので移動の際の重量はさほど気になりません。
このキャスターはガタツキもなければ回転に問題があるわけでもなく、かなりイイ出来栄えです。
これを手持ちもしくは肩がけ(ちなみに肩ベルトはデフォルトで付いていませんオプションです)で動くのは短距離でないと厳しいでしょう。乗船する際とか、すこしの砂利道を歩く際とか。
もし基本手持ちでの運用を考えているならベイシス350は不向きです(ゴリラくらいの腕力の持ち主なら可能かもしれませんが・・・)。
どうしてもこの容量のクーラーを手持ちで運用する必要があるなら、キャスターは付いていないし、保冷能力も劣りますが、ベイシスより1kg軽い6.1kgのライト350をオススメします。



もしくは容量を落とす方向性でベイシスの250・・・保冷性もキャスターもGOOD・・・だだし5.9kgでサイズの割りには重い。



・・・あとは250のライトが5kg
250は内寸法が50cmあるので、魚を斜めに入れてちょっと折り曲げれば60~65cmくらいまでいける・・・かな?



これよりサイズを下げるのはソルトルアーが対象とする魚のサイズ的にアレですし、マジメな保冷能力を考えるならこれが妥協できる最終点でしょう。
ちなみに350は内寸法が60cmあるのでスズキなら70cmは余裕で入ります(それ以上のスズキはあまり持ち帰らない・・・と思う)


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青物用にはちょっと小さめですが入れられないこともなく、スズキ・ヒラメ・マゴチ用としては一番合っている容量。
現場まで持ち込むのは瀬渡しを使う時だけで、普通は氷をいれた状態で車内待機というパターンが多いです(現場ではストリンガーor濡らした麻袋)。





保冷能力についてですが

ライトは真空パネルなし
ベイシスは底に真空パネル1枚入り
リミテッドは底と横ニ面に真空パネルが計3枚入り
プレミアムは真空パネルが底・上・横と全ての面に入って計6枚

まあ、その辺が値段と性能と重量の差です。

保冷能力は環境によって変わりますし、入れる氷の良し悪しでも変わりますし、また、開閉頻度でも変わります・・・どんなにいい性能のクーラーでもバカバカ開けたり閉めたりを繰り返すような使い方をすると氷が持ちません・・・パッキンがきっちり閉まっている状態を保ちましょう。

ベイシス350の場合、真夏の時期を除き、車内に置いている状態(勿論直射日光をなるべく避けて)だと氷は2日持ちます。
暑い磯に朝から夕方まで日光に晒し、その晩に家に帰っても氷はまだ残っています。

・日帰り用途ならどんな季節のどんな状況でも完璧
・遠征用途なら真夏を除き、設置場所を上手に考えて使ったら1日半~2日OK


つまり前述の

“さらに、「日帰りだけれどもほぼ丸一日の釣行」・・・たとえばオフショアや近郊磯釣りや一級波止場などは家に帰り着くのが夜で、それまではずっとクーラーは魚を守らねばならない・・・というならば、もう確実にガチクーラーが必要になります”

こういうクーラーを探している人にピッタリです。

自分がベイシス350を何に一番使っているかというと・・・





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釣行後の使用ルアー撮影・・・w




・・・じゃなかった





KIMG2198.jpg

KIMG2208.jpg



釣り人にあるまじき行為ですが、こういう鮮魚直売所で晩の肴を買う時に重宝してます(苦笑)


(「宗像道の駅」と「伊都菜彩」はシロウト向けで、上級者は「うみがめ」と「志摩の四季」)


夏の朝方に鮮魚を買って、それからブラブラ遊びまわってから家に帰っても魚も野菜も大丈夫!



シマノが「腰掛けに使ってもいいくらい丈夫だよ」と言うくらい(別に推奨しているわけではない)確かに頑丈なつくりです。
キャスターついてますが、別側の滑り止めラバーがびっくりするくらい地面にグリップするので上に座っても立っても動きません。
やりすぎるとフタの気密性が下がると思うので、その辺は自己責任で。

フタは簡単に本体から分離するので丸ごと水洗いのお手入れも簡単。

唯一不満があるとしたら、フタの裏側の内部に水が入ると、水抜けが悪いのでパッキンを外してバラす掃除をするハメなること・・・これがちょっとだけ面倒。




まあ、いい買い物したと思いますね。





あ、あと、言い忘れましたが、載せる車の収納力も実際にクーラーを購入する前に十分勘定しましょう。

ベイシス350の場合、クーラーとしては中型の35Lとはいえ

外寸は

347×794×320

もあって

セダンタイプの車のトランクには厳しいはずです。

中型でさえこういう問題があるので、大型の50L以上のクーラーを検討する際はかならず確認を。


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Comment 7

2016.01.21
Thu
12:38

TKTN #SFo5/nok

URL

まいどです

一昨年、40cm越えのアジを収める為に22Lのクーラー(フィクセルベイシス)を買いましたが、青物始めてまた新しい(でかい)クーラーが欲しいなああああああ、としばらく悩んでましたが、タイムリーな記事。

仰る通り、大容量のクーラーとなると大容量のクルマも必要です。
当方セダンタイプに乗っているので、遠征道具も同時に積載することも考えると大容量クーラーは不可能。
22Lに入らない場合は切り身にして持って帰ろう、と思ってますが、まだ実行に至る獲物が釣れていませんw

ガチクーラーは、
・夜に釣りから帰ってから冷蔵庫に魚をまるまま入れるスペースがない
・今捌くのもちょっとしんどい
な時に翌朝まで置いといても全然OKなのも助かってます。

編集 | 返信 | 
2016.01.22
Fri
14:11

ぼらお #-

URL

Re: まいどです

> ガチクーラーは、
> ・夜に釣りから帰ってから冷蔵庫に魚をまるまま入れるスペースがない
> ・今捌くのもちょっとしんどい
> な時に翌朝まで置いといても全然OKなのも助かってます。

あ、これ。

基本冷蔵庫にいれてるのと変わらないんですよね。ガチクーラー

編集 | 返信 | 
2016.01.30
Sat
15:15

海のたまご #-

URL

ソフトクーラーも使います

ガチクーラーとソフトクーラーを持って行きます。
ああっ、いきなりすみません(^^ゞ
私はスペーザの18リットルで氷を持参します。
50センチ位の魚まではほぼ真っ直ぐ入りますので、大抵はこれだけで足ります。
そして、たまに大物が釣れた時のために折り畳みのソフトクーラーを車に忍ばせています。
ホムセン等で2000円程の銀色のアレです。
帰るまではストリンガーを使い、最後に絞めてソフトクーラーに押し込む感じです。
魚を曲げるのが嫌な方には向きませんが、ソフトクーラーは魚に合わせて変形しますので、かなりの大きさの魚も飲み込んでくれます。
これまで91シーバス、85ヒラメを入れてジッパーが閉まりました。
ガチクーラーから氷を移し、場合によっては途中のコンビニで氷を買い足して使っています。
私レベルのごくたまに大物のアングラーには高価な大型クーラーよりも合理的かと思います。
毎回空の大型クーラーを持ち帰る空しさは…
売っちゃいました(笑)

編集 | 返信 | 
2016.02.01
Mon
12:59

ぼらお #-

URL

Re: ソフトクーラーも使います


> 毎回空の大型クーラーを持ち帰る空しさは…

^p^・・・

突き刺さるお言葉でw

編集 | 返信 | 
2016.08.03
Wed
01:43

くろこげ@無事退院 #jjTL4YWY

URL

No title

12Lのキススペシャルを注文したその日にシーバスの大きいのを釣り上げてしまい、安物20Lに無理やり押し込んで持ち帰り。

体力的に限界ギリギリのスペーザ・リミテッド25Lを追加注文することになりそうです。

安物20Lに無理やり押し込んだ大物はそのまま固まってしまい、捌くのが
大変でしたので。

まな板の上でU字になってどうにもならない状況を想像してくださいまし。

編集 | 返信 | 
2016.08.03
Wed
18:58

ぼらお #-

URL

Re: No title

> 12Lのキススペシャルを注文したその日にシーバスの大きいのを釣り上げてしまい、安物20Lに無理やり押し込んで持ち帰り。
>
> 体力的に限界ギリギリのスペーザ・リミテッド25Lを追加注文することになりそうです。
>
> 安物20Lに無理やり押し込んだ大物はそのまま固まってしまい、捌くのが
> 大変でしたので。
>
> まな板の上でU字になってどうにもならない状況を想像してくださいまし。

退院おめでとうございます。

無事でなりよりでした。

スペーザリミテッドってかなり重いですよね?

浜で手で持ち運ぶ運用をするならばけっこうな地獄がまっていると思います(笑)

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2016.08.04
Thu
14:50

くろこげ@サーフでリハビリ #jjTL4YWY

URL

仰せの通り、4割引に釣られて追加で購入したスペーザリミテッド25は弱った体には重すぎて車内に置きました。(予備の氷を保管)

サーフには12Lのキススペシャル(35h)を持って行ったのですが、これもオプションが結構重くて四苦八苦でした。酷暑で保冷力はイマイチでしたし。
夏サーフ用は12Lのプレミアム(45h)にしてロッドスタンドだけの追加にするべきでした。

自宅駐車場でバックドアを開けにくい事情があり、クーラーをセカンドシート足下にしか置けないので、クーラーは選びはスリムなのが多いシマノ製から。

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