ベイト考察:イワシと名がつくけれどトウゴロウイワシはボラの近縁 - 初心者のための豆知識

ベイト考察:イワシと名がつくけれどトウゴロウイワシはボラの近縁

 08,2016 19:12
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何処にでも居るベイト。
何処にでもいるけれど、実はそれがトウゴロウイワシだと正体が気づかれることが少ないベイト。
シーバスが付くことは付くけど狂乱することがないベイト。

それがトウゴロウイワシ。
実はトウゴロウイワシはボラの近縁って知ってました?


トウゴロウイワシ(藤五郎鰯、学名:Hypoatherina valenciennei)は、トウゴロウイワシ目トウゴロウイワシ科ギンイソイワシ属に分類される魚。トウゴロイワシともいう。

インド洋から太平洋西部、日本では琉球諸島をのぞく相模湾から西に広く分布する。沿岸性の魚で、河川河口部の汽水域にも進入し、海面近くを大群をなして泳ぐ姿が見られる。体長は10cm前後のものが多く、最大で15cm程度まで。カタクチイワシに似ることからイワシの名を冠するものの、分類上はボラやダツなどに近縁であり、二基の背鰭をもつ。小エビなど動物プランクトンを主食とする。6-8月にかけて産卵し、寿命は2年ほどである。


ウィキペディアより

カタクチイワシ vs トウゴロウイワシ

どっちがベイトとして嬉しいかといえば


カタクチイワシ>>>>>>>>>>>>トウゴロウイワシ


くらいの圧倒的な差でカタクチの勝ち・・・もう、断然違います。

カタクチに付いているフィッシュイーターはシーバスだろうが何だろうが狂ってます。
トウゴロウに付いているシーバスは「うん・・・まあ・・・」みたいな感じです。
水面を見渡すかぎりイワシらしきベイトが埋め尽くしているからといって、その違いを知って置かないとぬか喜び・・・どころか、そもそも攻略方法が全然違います。

ところで、カタクチとトウゴロウの見分け方・・・わかりますか?




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上がトウゴロウイワシ
下がカタクチイワシ


一般的にはトウゴロウイワシは「居付き」でカタクチイワシが「回遊性」
トウゴロウイワシは内湾を好み、汽水域にも侵入する。
日が昇るとテトラから這い出してくるようなイワシの群れはトウゴロウ。
カタクチイワシは回遊性で大抵の地域で年に二度、春と秋に接岸し、外海だろうが内湾だろうが群れが押し寄せてくる。
なので一概に「トウゴロウは内湾のイワシでカタクチは外海のイワシ」とは言えない。
内湾の河口にカタクチがいる場合もあれば、外海のサーフにトウゴロウがいることもある。

トウゴロウイワシの体は結構太っていて上からみると「丸い」
口は小さく、おちょぼ口

カタクチイワシの体は扁平で上からみると「薄い」
口は大きく、下顎が極端に薄い


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福岡だと・・・
トウゴロウイワシが大発生するのが9月末から10月半ばの静かな内湾エリア。
ただし、ベイトしては通年存在する。
恐らく産卵のため夜に接岸するのだと思うが、あたり一面トウゴロウイワシに埋め尽くされている光景は圧巻・・・
だけれども、それを狙う捕食者は意外と少なく散発的なボイルだけ。

カタクチイワシが大発生するのはバチシーズンと被る5月頃から。
カタクチは海のコメと言われる魚で、年2回の繁殖活動をするらしいです。

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同じ稚魚でも5月に接岸するカタクチは小さく、秋のカタクチイは一回り大きい。
トウゴロウイワシと違って、接岸の時期が終わるとそれでおわり。
継続的なベイトとしては存在しない。


カタクチは湾内にも外海にも押し寄せてきますが、タイミングが悪いとせっかくのカタクチ大集団に一匹も魚がついていないという情けない事態も・・・

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攻略方法の違いは簡単。

カタクチはそのサイズに合わせたルアーを投げるだけ。
その群れに捕食者がついていれば、投げれば喰います。
ただし、ルアーのサイズはかなりシビアで、成魚についているならば成魚サイズのルアーを。
稚魚についているならば出来るだけ小さなルアーを投げないと中々釣れないかも。
バイブは90mmだとサッパリなのに、90mm→80mm→70mmとサイズダウンしていくと徐々に釣果UPなんてことがありえますし、リトリーブも信じられないくらいの爆速で巻いたほうが釣れやすい傾向があります。

トウゴロウはその行動パターンをよく把握することが大切。
例えば汽水域のトウゴロウは下げの流れを嫌って緩いポイントに溜まりやすいのですが、「流れに負けたパターン」を狙うかそれとも「溜まりに襲撃してくるパターン」を狙うかはアングラー次第。
外海のサーフだとよく小集団で活動してますが、時折捕食者に襲撃されて群れが乱れることがあって、その瞬間を逃さない「観察力」がキーワード。

ただし、外海であれ港湾であれ、トウゴロウで大爆発するシチュエーションはあまりないと思います。


シーバスや青物に味覚があるのかどうかは知りませんが、栄養源としては明らかにカタクチを好みトウゴロウはどうでもいい扱いをしていますね・・・
そもそもカタクチは人間が食べても美味しいけれども、トウゴロウはボラと同じで水質の影響がそのまま臭みと味として出る魚(汽水域のトウゴロウは相当臭い)なので、やっぱり好まれないのでしょう・・・

味覚が乏しくとも匂いについては魚という生き物は敏感のはず。



自分だってボラ(の仲間)とイワシどっちかを選べといわれたらイワシを選びますよ!



以上、カタクチとトウゴロウの違いを知っておくのは結構大事だよ、という話でした。



ナイトの大きめサイズのトウゴロウパターンに遭遇した時のお勧めはエリア10EVO
多分、エバーグリーンのオネスティやアヴェンジャー、それにリトルジャックのサヨリスといった「あまり泳がない系」のルアーがイワシ感にハマるのかと。



デイのトウゴロウは・・・ピンテールのソフトベイトタダ巻きor鉄板バイブ早巻きorメタルジグでボイル直撃を


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Comment 4

2016.02.08
Mon
21:44

pacotaka #-

URL

トウゴロウがボラやダツに近縁ってのは辛うじて覚えてましたが、ボラとダツが近縁ってことに衝撃を受けました。

ボラに似たトビウオはダツ目ですし、分類・系統学って中々面白いですね。

編集 | 返信 | 
2016.02.09
Tue
12:40

Ken #-

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確かにベイトとしてはカタクチ最強ですね。
鱗や骨が柔らかいベイトはイーターに好かれる気がします。
消化に掛かるエネルギーや時間の面で効率がいいからかな、とも思います。

編集 | 返信 | 
2016.02.09
Tue
21:55

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

> 確かにベイトとしてはカタクチ最強ですね。
> 鱗や骨が柔らかいベイトはイーターに好かれる気がします。
> 消化に掛かるエネルギーや時間の面で効率がいいからかな、とも思います。

さらに
カタクチは一気に押し寄せてくるのでそのバイオマスとしてのスケールが食べやすいんでしょうね
観察してるとトウゴロウはけっこう警戒心強く運転してます

編集 | 返信 | 
2016.02.09
Tue
21:57

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> トウゴロウがボラやダツに近縁ってのは辛うじて覚えてましたが、ボラとダツが近縁ってことに衝撃を受けました。
>
> ボラに似たトビウオはダツ目ですし、分類・系統学って中々面白いですね。

近年はDNAで分析できるみたいですが、背びれの数やら形状やらで分類していた昔の魚類学者はスゴイですね。

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