15ルビアス 最終インプレッション - シーバスリール

15ルビアス 最終インプレッション

 28,2016 20:26
DSCN1590.jpg


この記事を読む前にこちらに目を通してくださいね!

15ルビアス2510H ファーストインプレッション

15ルビアス2510H セカンドインプレッション&ダイワリール論

で、結論からすると・・・

セカンドインプレッションで採点した80/100というスコアを上方修正し、



85/100



にします。

そして、要点を4つ付け加えます。



1.このザイオンボディは強い(剛性が持続する)

2.ただし、気密性はセルテートには遥かに及ばない

3.ギアは強いが、おそらくセルテ/イグジ級ではない

4.ATDはやっぱり凄い

5.初心者かなりおすすめ(シーバス用途)







ボディ剛性とその持続性について


さて・・・自分のルビアスは2510Hで用途は100%シーバスゲーム。
(最近買い足した2004もありますが、2004はほぼ未使用なのでスルーします)

以前こう書いたことがあります・・・


ザイオンのボディ強度についてはシーバス程度にはなんら問題ありません。その剛性の持続性については3ヶ月程度の使用ではなんともいえません。
しかも今は合計5機ある現役シーバスリールの中の1機なので、ボディ強度の耐久性に関しては書くだけの使い込みが出来ない可能性のほうが高いです。この事項に関しては「15ルビアスこの1機でどんな釣りでも」という方の2年後のインプレに譲るものとします・・・
ちなみに2機+1機(11ツインパ4000XGと11カルディア2508に10ナスキーC3000が予備機)の体制で一番「使い倒された」ザイオンボディの11カルディア2508は2年後にはボディが歪んでガタガタになりました



2510Hは2015年の9月末に買い求めて、10・11・12月と秋から冬のシーズンに使用し、それから2016年の3・4・5月と計6ヶ月、みっちり使っちゃいました。

特に2016年はモアザンAGS93MLとアーリープラス89Lを集中的に使ったためと、セルテを3台ともメンテ出しに送ったために2510Hを集中的に使い倒す形になりました。

そんなつもりはなかったのですが、結果としてこのリールの「ボディ剛性の耐久性」について書く資格を得たと思います。


ただし、11カルディアの経験からザイオン製ボディに対して懐疑的だったので、リールに負荷を与えるような使用方法は殆どしていません。
バイブ・メタルジグ等の遠投早巻きにロッドアクションの多用などは意図的に避けていました。




ズバリ言いますが、ボディは未だに健全で、歪みからくる変な感覚はすこしもありません。



これはおそらくハンドル周りの金属パーツである「エンジンプレート」ががっちりギアをホールドしているからだと思われます。

追記:コメントに情報が寄せられていましたが、ルビアスはストラディックやツインパワーのようにギアを収める側がメタル、蓋側(リールフット側)がザイオンのハイブリッドボディだそうです。

「エンジンプレート」ってなんとなく胡散臭いネーミングですが、ハッタリのパーツではなくガチの役割を果たしている模様。
このパーツはかなり分厚くて、ダイワが軽さのみを追求するならばいの一番にどうにかするはず・・・
「ドレスアップアクセサリー」の類ではないことは確か。

DSCN1591.jpg


”ハッタリ”ではなかったエンジンプレート・・・ここがカルディアやEMMSと決定的に違います。
カルディアユーザーさん残念!(いや、自分も11カルディアユーザーです・・・)


このパーツが存在するゆえに軽量化競争において不利だと思いますが、軽量化に目が眩まずに剛性をも確保しているのは高く評価したいですね。

なんかダイワっぽくないですが、事実です。

この事実に気がついたので、比較対象のリールのほうが軽かったにも関わらず、ライトゲーム用のリールにルビアス2004を選んだのでした。




ギア(もしくは機関内ベアリングのガタ)はボディより先に違和感が発生しました。



ルビアスのギアはイグジストのギアと同じだと巷では噂されていますが、おそらく違うと思います(いや、断言はできませんけどね)。

5月だけで100匹以上釣った結果、13セルテではどんなゴリ巻きをしても2年間に渡って一切出なかったゴリシャリ感というか「コロコロ感」がアッサリ出ました。

巻き取り力に陰りが見えていたわけではなかったのですが、この最終インプレッションを書くために、「コロコロ感」の正体を知るためにメンテ出し・・・その結果がこちら


DSCN2167.jpg


考えられる原因は2つ



A)水/砂/塩が入ってきた


B)ギアが摩耗して死んだ



A)には実は心当たりがあって、使用後のシャワー洗浄をした際に、セルテートの癖で全方向からシャワーをしたら露骨に巻きのスムースさが失われたことがあります。
セルテートは真下方向からシャワーしてもまるで問題がないのですが、ルビアスは気密性に関しては間違いなく真下からの方向に脆弱性を抱えています。
真水だったことと、ほんの一瞬だったこと、それに一生懸命くるくる回してグリスを再び行き渡らせたことで問題は回避したと思っていましたが・・・

A’)そのシャワーが遠因でダメになった
A’’)そのシャワーが直接原因ではなく、釣行を重ねる都度に下方向からの水の侵入があった

という可能性が考えらます。

いずれにせよ、このAが原因だとするとこういう結論が導かれます

「15ルビアスはボディの剛性もあり、ギアの強度も高いが、その万全ではない気密性の問題もあって、異物の侵入によりその回転性が損なわれることがある」

B説はもっとシンプルですね。

「ボディ剛性はあるが、ギアの強度はハイペースの釣行&釣果に耐えられなかった」

というだけです。



正直、交換されて戻ってきたギアとギアのグリスは非常に綺麗・・・ホント交換する必要あったのかよと言いたくなるくらいですが・・・ここはダイワを信じることにしましょう(苦笑)


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ピニオンBBは確かに固着していたので・・・


ピニオンBBを固着させる異物(水・塩・砂)の侵入は・・・あった。

それだけれならばBB交換で済むはずが、それだけでは回転性が戻らなかった。

故に一見綺麗に見えるギアが交換された(あるいはギアを洗浄&グリスアップして組み立てても回転性が戻らなかったから交換された)。

そのギアは異物の侵入よってではなく度重なる釣行によって摩耗・欠損が進んでいた。


結論としてはこのA+Bハイブリッド説が有力(?)です。

つまり、セルテートクラスの気密性はなく、また、セルテート・イグジストレベルのギアの強度はないということです。





正直、ギアまで逝っているとは予想していませんでした、今回のメンテ出し。

ギアが逝くとオートマチックに3300(Bコース代)+8100(ギアセット)=11400円+α円

ぶっちゃけ、ヤフオクのスプール・ハンドルなしの「新品本体のみ」の相場が13000~14000円くらい+送料なので、+αの部品代次第ではオクで新品の本体をゲットしたほうが安いわけです。
どうしても安上がりにしたいなら、ピニオンBBのみの交換にしてギアは交換ではなく洗浄+グリスUPして組み立ててくれというお願いをしてあとは祈るくらいでしょうか(笑)


数を釣る人、サイズを狙う人、あるいはライトな青物を視野に入れている人、潮を被るような場所で釣る人で、15ルビアスを購入候補にしているならば留意してもらいたいポイントです。
ルビアスの強さには限界があります。





ATDは凄い


以前の記事では「ATD持続するのか?」という懐疑的なスタンスでしたが、断言します。


持続します。


これはドラグノブとスプールの設計効果によるものだと思われます。

上:15ルビアスや16セルテのドラグノブ
下:13セルテのドラグノブ


DSCN1562.jpg

DSCN1563.jpg

随分お高くなった(2500円ナリ!)ドラグノブですが、現場の飛沫だろうが洗浄のシャワーだろうが、ドラグワッシャーに水が侵入しません。
ドラグノブとスプールの噛み合わせ、それから伸長されたスプールシャフトによってドラグノブがスプールに対して従来より密に合わさることがよろしいのだと思います。
これは15ルビアスに限らず、ATDを搭載することを前提としているリールのスプールがそうなっているものと思われます。
13セルテ本体+13セルテスプールにこの15ルビアスのノブを締めても防水性を発揮することはありませんでした。
実験として15ルビアス本体+15ルビアススプールに13セルテのノブを締めてシャワーすると、15ルビアスのノブではあれほど強固だったガードが解けてドラグラチェットに水が溜まってました。
尚、13セルテートに15ルビアススプールと15ルビアスノブを装着すると、スプール内部への浸水に対してかなり高い防水性があるように見受けられました。
非ATD機種にATD機種のスプール&ノブをセットで装着をするのはかなり有効だと思われます。



まぁ、簡単にいえば、15ルビアスはスプール・ノブ・シャフトの三位一体の効用によってドラググリスが乳化せず、ATDの高い性能がずーっと続くというワケです。




シーバスに真剣な初心者におすすめ


腕のよしあしではなく、「真面目」に狙う初心者にはかなりおすすめです。

ダイワでいうとフリームス、EM-MS、カルディアが「何かしら欠けている」のに対して、ルビアスは全てを備えています。

格言に近いフレーズですが「もうちょっと頑張ってルビアス」という言葉は真実ですね・・・快適なシーバスゲームを行う上での機能が詰まっています。

ボディは軽く感度があって、なおかつ強く堅牢で、そのローターの慣性の低さやら何やら、至れり尽くせりです。

ついでにいうと、塗装もしっかりしてます・・・11カルディアは銀色の塗装がすぐに剥げて貧乏くさい外観になるのが嫌いでした。

ルビアスには二種類の感度があります・・・一つはギアやローター所以の「巻き心地」の感度。

もう一つは「軽さ」がもたらす感度・・・手元における単純な「軽さ」とはギアとは別の感度なんですね。

釣れない時間が長い人ほど、この恩恵が大きいものとなるでしょう。

今回、ルビアスの悪い面が出てきたのに逆に以前より評価点が上がっているのかといえば、それを差し引いてもこのリールは使っていたい、いいリールだと真から思えるからです。

感度やら巻き心地やら、リールのことが多少わかってきた人にこそこのリールを勧めたいですね。

尚、このリールをシーバスに使ってワンシーズンでガタが出るようであるならばツインパなりセルテなり、次のステップへどうぞ。




結論


何度もいいますが、ボディのガタが原因で「感度」なんて早々に吹っ飛んでいくだろうと予想していましたがイイ意味で裏切られました。

ギアが逝くまで、巻き心地と感度は高レベルで保たれます。

結論としては、このリールの良いところは1つのパッケージとしてトータルに見た場合、純粋性能もコストパフォーマンも非常に高いと言わざるをえないです。

もし過去の自分にアドバイスが出来るものなら、「ロッドはラテオ、リールはルビアスを買え!!」と声を大にして言いたいくらい・・・

というか「ロッドにラテオQ、リールに15ルビアス」の組み合わせは最高のスターターキットです。



実売2万円台半ばのリールなので当然、完全無欠ではありませんが、背伸びをしない自然体の人におすすめします。


15ルビアスインプレ、これにて了。






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Comment 7

2016.06.28
Tue
22:22

オレンジパーカーの人 #-

URL

こんばんは。

ツイッターでおっしゃったとおりで、おそらく15ルビアスをここまでしっかりとインプレしてくれる人はぼらおさん以外いないと思います。13セルテートに関してもそうですね。ぼらおさんのインプレを見て自分も13セルテートを購入しました。おかげさまでドラグ以外は何不自由なく春シーズン、釣果を出すことができました。

話は変わりますが、というよりも質問なんですが、13セルテートの不満点であるドラグをなんとかして改善したいと思っております。具体的には、16セルテのドラグノブ、スプールを買い、13セルテボディに装着することでATD化と浸水の防止、今現在のスプールを予備にしようと思っています。

この記事でぼらおさんがおっしゃった感じだと、スプールシャフトの長さも関係しているようなので、自分の考えた改善策ではやはり水が入ってきてしまうでしょうか?

わがままな質問ですが、もしよければ回答をお願いします。

編集 | 返信 | 
2016.06.28
Tue
23:33

つよぽん #-

URL

ルビアスのボディはフット側がザイオン製、ボディ蓋側がアルミ製です。

基本ボディ設計自体は12イグジストからの流用です。

エンジンプレート自体は剛性というより、メインギアのシム調整を用意にするためのもので精度出しに有効なシステムです。

個人的にはシーバス用なら、PEラインの強度が0.8号クラス以下ならルビアスシリーズ

1号クラス以上はセルテートを選びます。

編集 | 返信 | 
2016.06.30
Thu
01:38

よわぽん #-

URL

私もつよぽんさんと同意見でエンジンプレートはギアのバックラッシュ調整の為のパーツであって剛性には無関係だと思います。
ボディ、ハウジングが歪み、たわめばエンジンプレートの位置もズレてギアに影響を与えるわけですからエンジンプレート自体がいくら強固な素材であってもギアの保護には貢献していないと考えます。
ですから個人的にギアの強度についても先にボディの強度ありきの問題であって、メタルボディより強度で劣るザイオンボディのリールにはオーバースペックな強度のギアも無意味だと思います。

編集 | 返信 | 
2016.06.30
Thu
10:25

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> ルビアスのボディはフット側がザイオン製、ボディ蓋側がアルミ製です。
>
> 基本ボディ設計自体は12イグジストからの流用です。
>
> エンジンプレート自体は剛性というより、メインギアのシム調整を用意にするためのもので精度出しに有効なシステムです。
>
> 個人的にはシーバス用なら、PEラインの強度が0.8号クラス以下ならルビアスシリーズ
>
> 1号クラス以上はセルテートを選びます。

シマノがいうハイブリッドボディとは気が付きませんでした・・・ちょっと訂正しました!
ありがとうございます。

編集 | 返信 | 
2016.06.30
Thu
10:31

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> こんばんは。
>
> ツイッターでおっしゃったとおりで、おそらく15ルビアスをここまでしっかりとインプレしてくれる人はぼらおさん以外いないと思います。13セルテートに関してもそうですね。ぼらおさんのインプレを見て自分も13セルテートを購入しました。おかげさまでドラグ以外は何不自由なく春シーズン、釣果を出すことができました。
>
> 話は変わりますが、というよりも質問なんですが、13セルテートの不満点であるドラグをなんとかして改善したいと思っております。具体的には、16セルテのドラグノブ、スプールを買い、13セルテボディに装着することでATD化と浸水の防止、今現在のスプールを予備にしようと思っています。
>
> この記事でぼらおさんがおっしゃった感じだと、スプールシャフトの長さも関係しているようなので、自分の考えた改善策ではやはり水が入ってきてしまうでしょうか?
>
> わがままな質問ですが、もしよければ回答をお願いします。


スプールとドラグノブを16セルテにするのは効果あります。

☓ ノブだけ
△ スプールだけ
○ ノブとスプール
◎ ノブとスプールとシャフト

こういう順番じゃないかな~と思います。

13セルテに15ルビアスのノブとスプールを装着すると中々入ってきませんでした。

編集 | 返信 | 
2016.06.30
Thu
10:44

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 私もつよぽんさんと同意見でエンジンプレートはギアのバックラッシュ調整の為のパーツであって剛性には無関係だと思います。
> ボディ、ハウジングが歪み、たわめばエンジンプレートの位置もズレてギアに影響を与えるわけですからエンジンプレート自体がいくら強固な素材であってもギアの保護には貢献していないと考えます。
> ですから個人的にギアの強度についても先にボディの強度ありきの問題であって、メタルボディより強度で劣るザイオンボディのリールにはオーバースペックな強度のギアも無意味だと思います。


リールのメカニカルな機構に関しては無知ですが、おそらくまったくの無関係ではないと思います。
ここはハンドルを支える・・・建築物でいえば「基礎」の部分なので、ハンドルからの入力を歪みなくロスなくギアに伝えるための大事なパーツではなかろうかと思います。

ここが樹脂製パーツだったり薄いメタルだったりすると、そのブレが全体に行き渡るんじゃないかなーと。

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2016.07.05
Tue
09:27

ぼらお #-

URL

Re: To ぼらおさん

> で、失礼を承知のうえで再度お願いなのですが、自分のブログの中にぼらおさんのブログのリンクを張ってもよろしいでしょうか

勿論です。

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