モアザンAGS93ML セカンドインプレッション - シーバスロッド

モアザンAGS93ML セカンドインプレッション

 02,2016 11:10
DSCN1747.jpg


モアザンAGS93ML ファーストインプレッションはこちら


このロッドについて言いたいことがほぼ全て書かれています。


が、最後に・・・このロッドから漂ってくるGクラフトの薫りについて、少し。


あ、その前に各スペックをおさらい。




http://www.daiwaweb.com/jp/fishing/item/rod/salt_rd/morethan_ags/

メチャクチャ種類が多いですが(しかもこれにモアザンブランジーノAGSと無印モアザンがあるから尚更・・・)、モアザンAGSには2系統のブランクが混じっています。

2012年からリリースされ始めたもっともオーソドックスなグループ・・・

85MLM 56,000
86LLX 57,500
87LMX 57,500
88M 58,500
92L 57,500
93ML  58,500
97M 60,000
99MH 66,000
107MH 68,500
109MML 65,500
121M  72,000
121XH 75,000

これでも十分高額ですが、価格帯は明らかにモアザンブランジーノとは同クラスではなく、ダイワ的にはセミ・ハイエンドでしょう。
製造国は日本ではありません。


それからダイワがモアザンブランジーノと同格としている別グループがこれ。
比較的新しいモアザンAGS。

90ML 75,000
96ML 78,000
911MMH 80,000
106ML 81,000
109MMH 82,000

価格的にモアザンブランジーノとほぼ同じ。
これらは極限までブランクの贅肉を削いで軽さと感度を研ぎ澄ました・・・いうなれば「F1」モデルでしょうね。
「軽さ」という全てに優る要素を、鮎竿的な設計思想で追求しようとしているのでしょう。
実験的な意味合いもあると思います。
こっちはもしかして国産・・・かも?




さて、このロッドの唯一の不満はこれ


DSCN1786.jpg


Vジョイント・・・いや、VでもXでもZでもなんでもいいんですが、どうやらこれ、個体差が大きいみたいです(自分調べ)。

精度が甘く、すぐにズレるのでフェルールワックスが欠かせません・・・







因みにリールシートの締込具も「個体差」が存在するらしいです。
この個体はまったく問題ないけれど・・・


DSCN1788.jpg


どちらかと言えば、ネット上ではVジョイントの苦情より締込具の緩みの苦情のほうが多い気がします・・・とすると、自分の93MLはマイノリティーということになりますね(苦笑)



AGSについては、何も言うことがありません


DSCN1790.jpg


現在入手できる最高最強のガイドでしょう。
その恩恵は軽いことと、チタンと違って殆ど曲がらないために、ラインから伝わる感度が一切殺されることなくブランクに伝わること。
軽さと強さを両立させているところです。






本題です。


このロッド・・・93ML 【DEMON POWER COMMANDER】 (うわっ恥ずかしいっ!)は、


「Gクラフトのパクリなのか、Gクラフトのオマージュなのか」


という点についてです。


そのコンセプト、その味付け、その性格・・・言い逃れできないレベルでGクラフトを参考にして設計されたロッドだと思います。
端的に言うと、ミッドナイトジェッティーを使って感じた”衝撃”をダイワで再現できないかと思って作られたのではないでしょうか。

モアザンAGS93MLから受ける感触・・・特にバットに強い芯が存在することを感じるテイストはGクラフトそのもの。

Gクラフトより優しいバットだし、自重の軽さなんかでその攻撃性がマイルド化されてますけど「強くてアグレッシブなバットに感度が高いティップ」という組み合わせはGクラフトのお家芸なんですね。

好意的な解釈をすると、このコンセプトをダイワの技術で作ったらどうなるかを試してみたかった・・・?

まぁ、コンセプトを拝借したという意味では「パクリ」なんですが、その出来栄えが非常に素晴らしく、Gクラフトに挑戦して答えを出したという意味では「オマージュ」といえるかもしれません。
その完成度の高さと、丸パクリしているわけではなく「ダイワナイズ」されているところに、Gクラフトへ向けられた尊敬の念が見え隠れしてるような気がします。

というか、インスピレーションを受けたモノがあったとして、「こんな感じのモノを作ろう!」と思い立って実際に作ってみせるって凄いことなんですよ。
大抵の場合は似ても似つかぬモノになってしまうか、パクリエッセンスが多少トッピングされているだけの劣化品が出来上がってしまうのがホトンドでしょう。
このロッドのように本質を再現したうえで更に独自テイストを織り込み、しかもそれらの要素が調和しているって中々ないですよ。



ダイワロッドで恐るべきはテスター陣ではなく、裏方の技術者達・・・その事実がわかる一本です。



Gクラフトが気になっている人、Gクラフトが肌に合わなかったという人に特にオススメ(扱いやすい初心者向きロッドではないが、本家のGクラフトほど尖ってはいない)します。

モアザンAGS93ML。

ダイワらしからぬ、野心的かつ個性的なロッドです。



今、アマゾンで45000円くらい・・・?



関連記事


Comment 9

2016.06.02
Thu
11:48

なかじ #-

URL

AGSが最強??

http://www.fcllabo.jp/kguid.html

津留崎さんも懸念してますよー。
シーバスロッド辺りまでなら良いんでしょうが、ジギング辺りのロッドには向いてないんでしょうね。

それと月下美人AGS、あれは失敗です。
ガイド系が太いし、デカイしでバランスがクソ悪いです(笑)

編集 | 返信 | 
2016.06.02
Thu
12:43

つよぽん #-

URL

No title

AGS93MLとチタンガイドの93ML・W(ブランクス一緒)両方使っていましたが、確かにAGSモデルの振り抜いた後の収束の速さや感度の高さは極上レベルです。

が、かといってチタンモデルが明確に劣るかというと実釣レベルではそれほど気にならず、振り抜き感もその後の収束のしかも、むしろ竿らしいく程よいと思います。

またリトリーブの釣りではさほど気になりませんが、メタルジグやメタルバイブ、スピンテールなどで縦方向のアクションや、トッププラグなどトゥイッチやジャークを多用する場合、AGSガイドの硬さに起因するPEラインとのわずかな軋み感が気になるところです。

そういう観点で見ていくとチタンガイド+SICリングのモアザン93ML・Wの完成度の高さは意外と侮れないものと思っています。

機会があれば試してみてください。



編集 | 返信 | 
2016.06.03
Fri
19:52

 #-

URL

ブランジーノがGクラフト製って話を目にしたことがあります。真偽はわかりかねますが、その辺も関係あるかもしれませんね。

編集 | 返信 | 
2016.06.04
Sat
09:18

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> ブランジーノがGクラフト製って話を目にしたことがあります。真偽はわかりかねますが、その辺も関係あるかもしれませんね。

怪しすぎる情報ですねw

それは流石にありえないでしょう

ただ、ダイワの中の人は結構釣り好きで、結構他社製品を使って勉強しているということは間違いなさそうです。

編集 | 返信 | 
2016.06.04
Sat
09:41

ぼらお #-

URL

Re: AGSが最強??

> http://www.fcllabo.jp/kguid.html
>
> 津留崎さんも懸念してますよー。
> シーバスロッド辺りまでなら良いんでしょうが、ジギング辺りのロッドには向いてないんでしょうね。
>
> それと月下美人AGS、あれは失敗です。
> ガイド系が太いし、デカイしでバランスがクソ悪いです(笑)

その記事も読んでますよ!

津留崎サンはガイドに関してはすごい保守的ですからね!

ダブルフットのAGSの評判、中々よろしいみたいですけど、津留崎サンならダイワロッドから引剥して付けてみるくらいのことはやりかねませんね。

ただし、ガイドの重量についてはブランクが静止状態の重量差と、キャスト中・・・つまり振りぬいている加速中の重量差はその意味するところが違うことを考えておられないようで、やっぱり数グラムでも軽いほうがよろしいかと自分は思います。

ロッドの先端にいけいくほど、スイングスピードが上がれば上がるほど、ほんのわずかでも軽量化の意味はあるはずです(理論的には)。

ともあれ、シーバス程度の対象魚にはよくても、それ以上もしくはそれ以下のサイズの魚を想定したロッドには不向きということは十分にありえることですね。


編集 | 返信 | 
2016.06.04
Sat
09:44

ぼらお #-

URL

Re: No title

> AGS93MLとチタンガイドの93ML・W(ブランクス一緒)両方使っていましたが、確かにAGSモデルの振り抜いた後の収束の速さや感度の高さは極上レベルです。
>
> が、かといってチタンモデルが明確に劣るかというと実釣レベルではそれほど気にならず、振り抜き感もその後の収束のしかも、むしろ竿らしいく程よいと思います。
>
> またリトリーブの釣りではさほど気になりませんが、メタルジグやメタルバイブ、スピンテールなどで縦方向のアクションや、トッププラグなどトゥイッチやジャークを多用する場合、AGSガイドの硬さに起因するPEラインとのわずかな軋み感が気になるところです。
>
> そういう観点で見ていくとチタンガイド+SICリングのモアザン93ML・Wの完成度の高さは意外と侮れないものと思っています。
>
> 機会があれば試してみてください。


貴重な無印モアザンとモアザンAGSの同一モデルのインプレ!

ありがとうございます。

このロッドはブランクが凄いということにまったく同感です。

AGSはオマケ要素というか、このロッドを構成する要素の根幹ではないですね・・・ブランクがそうです。

ダイワにはその辺の宣伝というか、アピールをもうちょっと上手にやってほしいですよね。

編集 | 返信 | 
2016.06.05
Sun
12:13

ぼらお #-

URL

Re: To ぼらおさん

>AP〇Aロッドのインプレ見たいっす。


よし!
と奮発して、おすすめロッドのラインナップの価格をみると目眩がしてきました・・・w
価格からして大外れはなさそうで、プロが作ったいいものなんでしょうね。

編集 | 返信 | 
2016.06.06
Mon
02:13

 #-

URL

シーバス釣りって”巻きの釣り(横の釣り)”じゃないですか?
そういう釣りに一番合うのはグラスロッド(コンポジット)+PEラインだと思ってます。
例えるならブラックバスのフロッグゲームとか、ナマズ釣りとか、アメリカでもグラス+PEが凄く普及してるそうで。
キャストしてる時間の方が圧倒的に長いが為に、自分はキャスト時の楽しさや、巻く事の楽しさ、ロッドの丈夫さを求めて、グラスコンポジットロッドを愛用しています。
感度については、PEを使ってる時点で必要十分な程に担保されてるのかな、と。
昨今の大手メーカーはどこも、高反発・高感度ばかりを謳っているように見受けられて違和感があるんですよね。そんなにパッツパツで感度いる? ってw
(特にシマノロッドは全般的に苦手w)

自分が使ってるのはテンリュウ・スワットSW107ML SW83LML-BC ダイワ・スティーズブリッツ
どれもグラスが10~15%程混じったものですが、軽さ、感度、キャスタビリティを高い次元で纏めてると思います。

特にブリッツ、これは歴史に残る程の名竿だと思ってます。
バスロッドなんでシーバスとはちょっと離れちゃいますけど、コンポジットなのに
とんでもなく軽い上に物凄い頑丈。キャストが簡単で楽しい。初心者ほどにオススメできます。まぁ、6.5フィートしか無いんでほんとに小場所でしか使えないんですけど、川の中流域に上がってきたシーバスやマゴチに向けピンポイントキャストで釣って楽しんでおります。理想はこれを2ピースで9.6ftで出して欲しいくらいですね。

氏は、この手のコンポジットや中弾性、粘る乗せ調子のロッドについてどう思います?

編集 | 返信 | 
2016.06.09
Thu
11:07

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 氏は、この手のコンポジットや中弾性、粘る乗せ調子のロッドについてどう思います?


興味深いコメントありがとうございます。


「中弾性」に関してですが、ガイド設定次第では失われる感度が最低限であり、シーバスロッドのマテリアルとしては恥じる理由はないかと思っています。
何故「恥じる」という言葉を使ったかというと、今現在、敢えて中弾性を選択したロッドは「中弾性=廉価ではない・不利ではない」というアピールに必死になっているところがあって、それは我々ユーザー側が高弾性マテリアルでないとダメであるという風潮に流されすぎたからだと思います。
高感度高弾性が全てではありませんね。
個人的には中弾性・ややファストテーパーで、バットのベンディングがよく出来ている『イイトコ取り』したロッドは好きですよ。

・・・と、いいつつ、一部の高感度高弾性路線で磨き抜かれたロッドは、それはそれで別の「味」に仕上がっており、あとは好みの問題かな~?という気もします。
ハッタリ系の文句にはウンザリしますが、やはり本物は存在しますね。
流れを掴む、ほんの僅かな吸い込みバイトを感じて拾う、ミニマムモーションで顎を貫くフッキングを決める・・・
シーバスロッドにはシーバスロッドなりの「高弾性」の需要が実際に存在して、それを必要とする(あるいはそれを好む)人も一定数存在するのは確かでしょう。


「載せ調子」・・・初心者には掛けより載せと主張しているので賛成ですが、これはマテリアル次第でもありますね。
低~中弾性で載せ調子だと、感度が絶望的になる傾向があってかなりの玄人好みのテイストに仕上がります・・・そういうロッドだと最初から理解している人向けではないと正しく評価されないので、シーバスロッドの主流にはならないでしょうか?
また、この組み合わせの問題は感度だけではなく、アキュラシーの問題にも関わってくるのが厄介です。
シーバスはバスと違って、多くのシチュエーションで中距離で(ピンポイントではなく)アバウトな精度が必要なので、距離に比例して精度が落ちるロッドはやはり使い手を選んでしまうと思います。

余談ですが、弾性の違うマテリアルを使ってテーパーをレギュラー気味に仕上げた「高感度載せ調子」というロッド・・・お高いですが、実際に存在するんですねぇ・・・自分の持つダイコーのアルテサーノエヴォルティアTZ103/08がまさにソレです。
お手頃なロッドではラテオが一番「高感度載せ調子」に近い・・・結構イイ線いってるのではないでしょうか。

ただ、シーバスはさまざまな地方のさまざまなフィールドで、星の数ほどのメソッドが存在するのも確か。

主流としては「載せ」、目指すところは「載せと掛けの両立」であってもらいたいのですが、シーバス釣りの多様性からすると「掛け」のロッドが存在しても良く、また、そういうロッドを敢えて使うことでアングラーとしての視野が広がることもある・・・ということを追記しておきます。




グラスコンポジットに関しては・・・これについては無知故に語れません。
ということで、次はグラスが入ったロッドを買ってみることにします。
グラスコンポジットならば・・・テンリュウ・・・それか、テーパー&シェイプくらいですかね。

多分、SWATのどれかの機種になると思いますが、グラスコンポジットを語れるように頑張ってみますw

ロッドの提案(?)をしていただきありがとうございました!

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