ブルーストーム BSJ-SWD1 フェルトスパイクウェーダー - ギア・ウェア・ガジェット

ブルーストーム BSJ-SWD1 フェルトスパイクウェーダー

 03,2016 11:10
DSCN1808.jpg


ライジャケの製造で有名な「高階救命器具」が作る本格派ウェーダー。


シマノとかダイワとかなんとか、釣具メーカーのライジャケも元を辿ればその多くはこの「高階救命器具」製なんだとか。


ウェーダーに迷ったらこれを買うといいかも。



web上には色んな「ウェーダーの買い方・選び方」があると思いますが、自分が思うウェーダーの買い方は2種類に分類されます。



A) 都市型

B) 郊外型


どういうことかといえば、「都市型」のウェーダーは毎日の連続使用が多いために、常時車に積み込んでおける「防臭性」すなわち「速乾性」が求められることです。

「郊外型」つまりは磯だの浜だのの使用はあまり連続使用されることがなく、「週末オンリーで使用後は家に帰ってスグに洗浄お手入れが可能」であるために都市型で求められる速乾性の要素をさほど重視しなくてよいでしょう。


ついでにいうと、昨今の「ウェーダーで磯は自殺行為」という一般論もどうかと思っています。

落ちたらウェーダーだろうがウェットスーツだろうがどうせ死ぬだろうというコンディションが大抵のケースでしょうし、そもそも磯のウェーダー派はあまり前にでることがないので、ウェットスーツ派の致死原因である「この装備なら前に出てもいい」という禁断の誘いがなく、思想的に安全といえるかもしれません。

ウェットスーツ派がいう「落ちたら死にたくないからウェットスーツ」という論は、ウェーダー派から言わせると「そもそもそんな足場に立たねーよ」という反論が存在する、ということですね。

落水して死ぬ原因は、ウェーダーだからウェットだからとかの装備云々ではなく、「危険な場所に立っていた」ということです。
ウェットスーツが最も安全であることには間違いはないのですが。
いずれにせよ、ライフジャケットの正しい装着は必須ですし、できればフルフィンガーグローブの着用が望まれます。


さて、話はズレましたが、ウェーダー選び・・・「都市型」は連続使用を前提とするために速乾性が大事である、というポイントの続きですが・・・ぶっちゃけ言うと、防水透湿素材以外のウェーダーは全て除外してOKです。一般ナイロン素材やネオプレーン製は使用後の乾燥が必要です。

そしてソックスタイプのウェーダーも除外されます。

ウェーディングシューズのお手入れは結構面倒ですから、ウェーディングシューズを着用するソックスタイプのウェーダーは磯や浜、もしくは渓流用だと思ってください。

都市型は一体型ブーツタイプ、一般的には万能性があるフェルトスパイク底が好まれます。

都市型で砂地しか歩かないという、ややレアなケースなら、ブーツタイプのラジアル底を推奨。

ただし、ラジアルで砂地以外の場所を歩くと痛い目にあう可能性があるので、本当に砂地以外で使わないのか自分の本心に聞いてみる必要があります。


一方の「郊外型」は場所柄や気候にあわせた選び方が賢いでしょう。

寒い季節ならネオプレーン製が絶対いいですし、夏ならば防水透湿素材でないとムレて死ぬし、ほどよい季節にしか使わない消耗品と割り切るなら安いナイロン製でもアリといえばアリ。

郊外型のウェーダーはサーフしかやらないと本当に割り切っているならブーツタイプのラジアル底、磯を歩くならば機動性を上げるためにソックスタイプにフェルトスパイクorラジアルスパイクの磯靴がよろしいかと思います。

磯はその岩の性質や海苔・海藻の生え方によってフェルトスパイクが良い時もあれば、ラジアルスパイクでないと危険な時もあって、どっちがいいという断言の仕方はできません。


簡単にいえば、磯以外で一番万能なのは防水透湿製のブーツタイプのフェルトスパイク底だということです。







さて、この「ブルーストーム BSJ-SWD1 フェルトスパイクウェーダー」(ソックスタイプも存在します)・・・まさに万能系の一番無難なウェーダーなんですが、細かい所に心配りをしていることがよくわかる一品に仕上がっております。


実売価格が25K前後だと思いますが、ウェーディングをこれから始めようとする初心者にも強くおすすめします。


いや、その値段の敷居が高いのを知った上で、これをおすすめします。


結局ウェーダーの浸水というのは


①初期不良

②物理ダメージ

③縫い目・ブーツ結合部の劣化

④全体的な生地の劣化


この4つに集約されると思うんですよ。


ウェーディングを数年もやっていれば、多少の穴くらい直せるようになりますが、結局は経年劣化である③と④は防ぎようがないわけです。

つまり、その製品の耐用年数をどれくらい予め設定するかが大切ということです。



1万以下のウェーダーは自動的に1年と設定してください。
それ以上保てばラッキーくらいで。


じゃあ1~2万円のウェーダーは2年保つのかとえば・・・・じつは、かなり微妙なところ。


それならば、いっそのことこのウェーダーを買って確実なクオリティーと耐用年数2年+アルファのラッキー分を想定したほうがコストパフォーマンスに優れるのではないか、という計算が成り立つことになります。

この場合、1年あたりの費用はかなり優れたものになりますね。

これが初心者にもおすすめしたい理由の一つ。



何故2年も使っていないのに、その耐用年数が見込めるのかといえば・・・


BSJ-SWD1-GY1.jpg


http://www.tlpc.co.jp/bluestorm/products/clothing_and_gear/BSJ-SWD1/BSJ-SWD1.html


この写真の黒い生地の部分、これは防水でもなんでもなく、移動時に草むらだの木の枝だの牡蠣殻だの岩肌だのからの擦れによるダメージを軽減する防護生地です。

この黒い生地は膝まわり、足首まわり、そしてお尻にあって、一番ダメージを受けやすい箇所を防御してくれています。

実際、自分でウェーダーを修理していると一番スリ傷が多いのがヒザ、そして切り傷(岩肌や鋭い牡蠣殻が原因)が多いのがブーツとの接合部分付近なんですね。

それをどちらもしっかり保護。
イイじゃないですか。


DSCN1810.jpg

(前日藪漕ぎしたのがバレる・・・)



ウェーダーは着用時に座っただけでもダメージを受けるものなので、お尻を守る大切さをよくわかっていらっしゃる・・・

この品質にしてこの気の配りよう・・・ありとあらゆる状況証拠がこのウェーダーが「使い捨て」でないことを示唆しているわけです。

ちなみに補修やブーツ交換等のアフターサービスは国内のメーカー工場で受けられるそうです。




このスパイク、しっかり突起していると思います。


DSCN1809.jpg


いや、何故わざわざそんなことを指摘するというと、アリバイ作り的に「細いピンを少々打ち込んでみました」的なフェルトスパイク底って、実は多いからです。



ウェーダーの中には・・・


DSCN1812.jpg


製造年月日とロットナンバーが。
いや、別になんてことないですけど、個別管理の下で製造されたんだな~って、なんとなく安心感が。







いいところだけ散々述べてきたので、デメリットというか、注意点をすこし。



ブーツが重く、そして大き目である

結構重量感があります。
もう少し軽くならんかったものかと、疲労に関わることなのでちょっと残念。

そしてブーツサイズ・・・自分が買ったLサイズのブーツサイズは28とありますが、実際にそれくらい大きいです。

28?OK、OK、ボクのサイズは26.5だけどそれくらい大丈夫だよ!

・・・なんてナメてるとスカスカ感で胸が満たされること間違いなし。

中敷きの類は付属していません。

これはおそらく、冬の使用を想定して保温ソックスのボリュームを考えているのでしょう。

足のサイズが28という人以外は夏は中敷き、冬はソックスで調整する必要があります。



足(特にモモ)の作りがやや細く、股の可動域が窮屈

ただ歩くだけなら問題ないけれど、多少アクロバティックな体勢をとる移動をするならば要注意。

一回り大きなサイズにしようとすると今度はブーツが巨大になりすぎる感がある。

自由度は試着してためすべきです。



ポケットがない

外にも内にもポケットはありません。



やや蒸れやすい

透湿度:Moisture permeability / 6,000g/24h

あまり高い性能ではありませんね。

しかも、やや厚めの生地なので湿気を外に逃がす逃がさない以前に、体が温まって汗をかきやすくなります。

防護の2重生地がある部位はその透湿機能に?マークつくので、なおのこと。

夜用、もしくは涼しいシーズン用としていいですが、夏のサーフなんかには不向き。




まぁ、4万も5万もするゴアテックスなどの最上位マテリアルを使った高級ウェーダーではないので、この辺はご愛嬌というか、妥協するべきポイントでしょう。



初心者におすすめ、といっても・・・この価値、この品質がわかるのは数着のウェーダーを履きつぶしてきた中級者でしょう。


中級者ならば、その妥協点に関して納得するのではないかと思います。



あ、そう。




「中級者がおすすめするウェーダー」



いいキャッチフレーズですよね?

「中級者によってbattle provenされた」って、本当に良いモノである、誰にでも合う、というニュアンスが滲み出ているじゃないですか。

これはまさしくそういうウェーダーです。



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Comment 6

2016.06.04
Sat
00:54

元ロン毛 #-

URL

良いモノを買われましたねぇ、漏れもブルーストームは悩んだんですが現物の試し履きが出来るマズメにしました。
お値段¥15000
んー、身体にピッタリなんで快適。
なんですがね、そのぶん脱ぎにくいです。
ブルーストームはセンターにファスナー付いてて脱ぎやすそうですね。

編集 | 返信 | 
2016.06.04
Sat
09:26

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 良いモノを買われましたねぇ、漏れもブルーストームは悩んだんですが現物の試し履きが出来るマズメにしました。
> お値段¥15000
> んー、身体にピッタリなんで快適。
> なんですがね、そのぶん脱ぎにくいです。
> ブルーストームはセンターにファスナー付いてて脱ぎやすそうですね。

このセンターファスナーのおかげでポケットがないんですよね・・・

このウェーダーは初春~梅雨&晩秋~冬に使用することにして、もうすこし薄くて透湿性能が高いものを買おうかどうか迷っているところです。

編集 | 返信 | 
2016.06.05
Sun
19:28

フェラ井 #-

URL

やっぱり少しムレますよね。私は、河川のディープウェーディングが殆どなので気になりませんが、夏のサーフだとヤバいかもw。でも、長く使えそうな安心感(守られてる感)が凄くありますね。

次モデルは、若干補強強度を見直して、コストを下げるようです。

編集 | 返信 | 
2016.06.05
Sun
19:49

ぼんじり #-

URL

レビュー一読しました。1980円のウェーダーを補修しながら使っておりました。いくつか質問させてください。

1,継ぎ目は外側、もしくは内側+防護ありでしょうか?
 歩く際に内股が擦れて継ぎ目に力が入り、水漏れしているであろう箇所があったため上記の点が気になりました。足の長さと足のサイズに合わせると胴回りなどが大きくなりすぎ擦れやすくなったようにも考えられます。この辺りは同じ値段でも耐久性の差に繋がるのではと物を見るようになりました。

2,フェルトソールの砂浜での使用後の感想を教えてください。
 砂浜での使用+田植えでの使用+値段に釣られてラジアルソールにして、滑るときは縄を巻こうと用意していましたが。渓流用発祥のため(?)フェルトソールが多く、ラジアルソールの選択肢がほとんどないため。

出産費用にお金を持っていかれており、リアルメソッドのフェルトラバーに惹かれていますが今なら何を買っても上位互換になってしまいますね。

編集 | 返信 | 
2016.06.09
Thu
06:58

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> やっぱり少しムレますよね。私は、河川のディープウェーディングが殆どなので気になりませんが、夏のサーフだとヤバいかもw。でも、長く使えそうな安心感(守られてる感)が凄くありますね。
>
> 次モデルは、若干補強強度を見直して、コストを下げるようです。


ムレますね~

夜、浸かっているだけならそうでもないですけど、夏に陸を歩くのにはキツいです。

編集 | 返信 | 
2016.06.09
Thu
20:05

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> レビュー一読しました。1980円のウェーダーを補修しながら使っておりました。いくつか質問させてください。

はーい



> 1,継ぎ目は外側、もしくは内側+防護ありでしょうか?

どの継ぎ目のことを指しているのかよくわかりませんでしたが、内側の縫い目は全て防水シール素材(?)でカバーされています。
防護素材は透湿素材本体と一緒に縫われているので、防護素材用の縫い目は存在しません。


>  歩く際に内股が擦れて継ぎ目に力が入り、水漏れしているであろう箇所があったため上記の点が気になりました。足の長さと足のサイズに合わせると胴回りなどが大きくなりすぎ擦れやすくなったようにも考えられます。この辺りは同じ値段でも耐久性の差に繋がるのではと物を見るようになりました。


その通りですね。
・体に合った本体だと足が合わない
あるいは
・足にあったブーツだと体のラインが合わない

上記はできるだけ避けたほうがよろしいかと思いますが、逆に余裕がまったくないと股を大きく動かすモーションが取り難く、最悪の場合バリッ!と破れる可能性もあります。
本体が小さめか大きめどちらがマシかという二択の場合、まだ多少大きめのほうを個人的には選びます。


> 2,フェルトソールの砂浜での使用後の感想を教えてください。
>  砂浜での使用+田植えでの使用+値段に釣られてラジアルソールにして、滑るときは縄を巻こうと用意していましたが。渓流用発祥のため(?)フェルトソールが多く、ラジアルソールの選択肢がほとんどないため。

農業と兼用なさるつもりでしたら、そこそこの品質の透湿ウェーダーを買うことをおすすめしません。
何故かと言うと透湿素材は汚れでその機能が劣化するので、小さな粒子の泥が付着して繊維に詰まるとが安易に予想できるからです。
どれだけ高価で高機能のウェーダーでも農作業に使うとかなりの速度で劣化が進行すると思われます。
因みに砂浜でのラジアルvsフェルトですが、フェルトはせいぜい「可もなく不可もなく」程度で、歩き心地が特によい、などということはありません・・・砂浜で滑るということもありませんが。
使用後にフェルトに砂がいっぱい付着するので、車を汚さない工夫は必要ですね。

ラジアルはフェルトに比べてカカトがしっかりしているので疲れの面でいえば(砂浜に限れば)フェルトより優位です。
が、砂・砂利・小石ではない底で使うと本当に危険です。
我々大人は子供の頃の俊敏性が失われていますから、釣りの装備をした状態でヒトコケしようものなら打撲・捻挫・骨折等、想像以上の怪我を被ることになります。
家族のことを思うならば出費を惜しむのはおすすめしません。

> 出産費用にお金を持っていかれており、リアルメソッドのフェルトラバーに惹かれていますが今なら何を買っても上位互換になってしまいますね。

尚のことです!!

・農作業用(+快適な季節のサーフ用)の安いラジアル底のナイロンウェーダー
・本気用の透湿素材ウェーダー(もしかしたらソックスタイプがいいかも?・・・安く上げるなら「磯足袋」という選択肢もある・・・ググってみてください)

この様に使い分けることをおすすめします。

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