トレブルフックの種類~ST-46編~ - 初心者のためのフック講座

トレブルフックの種類~ST-46編~

 10,2016 10:19
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2016年現在、シーバスにおけるフックの主流はおよそ0.4g~1g程度の重さのトレブルフックです。

トレブルフックあるいはトリプルフックはイカリ型の3本針で、様々な理由から主流となっています。

何故トレブルフック(”ちなみにですがトリプルフック”と”トレブルフック”は完全なる同意義語でどちらが正しいとか間違いとかはありません)が主流なのかの説明は別の記事に譲りますが、このフックについて正しい知識と理解があるかないかで、実際に釣果が変わりうる、ということだけは頭に入れておいてください。
勿論、正しく理解できていれば釣果UPで、フックなんてテキトーでいいだろ、のスタンスだと釣果DOWNという意味で。


港湾向けの小さなルアーになるとフックサイズも小さく軽くなる傾向にあり、磯での使用が想定される大型ルアーになるとフックサイズも軽く1gを超えるようになります。
河川や干潟を主な使用フィールドと想定されているルアーのフックはその中間といったところでしょうか。


ST46で大雑把に分類すれば

#10~6が港湾
#6~4が河川やサーフ
#3~1が磯

こんな感じでしょう。


フックサイズ(重量)はルアーのアクションの性質と密接な関係にあって、一般的には、同一のルアーに付けるフックが大きく重くなればなるほどルアーのアクションが大人しく(泳がなく)なって早巻きに向くようになり、小さく軽くなればアクションが大げさになってスローリトリーブに合うようになります。


勿論、フックの重さがルアーの浮力を上回るようだとフローティングのルアーがシンキングになることもあります。
ただし、シンキングルアーのフックを小さく軽くしたからといってフローティングになる可能性はほぼありません(シンキングルアーはまず本体の重量で調整をされている場合が殆どだから)。
「サスペンド」タイプ・・・つまりは塩分濃度の違いで浮いたり沈んだりするタイプのルアーはフックの大小で浮くか沈むか変わることがあるでしょう。


ここで大切なのは


ルアーにはフック重量の増減に対してシビアな設定がなされているルアーもあれば、多少の増減ではアクションが変化しない寛容なルアーもある。


ということ。

これはぜひ憶えておきましょう。

フックのサイズを1ランク上にかえただけで役立たずになるルアーも存在するし、逆にメーカー推奨フックサイズをまるで無視して好きにフックチューンをしても構わないルアーも存在する、ということです。



さて、本題にはいります。

ここでは初心者の内に絶対に憶えておいてほしいトレブルフックの種類の説明をします。


重要性は上から順です



・ST-46(ST-56)


・がまかつトレブルSP


・がまかつトレブルRB


・ST-31(ST-41)




現在のシーバス界で使われているフックはオーナー製じゃなかったらがまかつ製、がまかつ製じゃなかったらオーナー製です・・・といっても過言ではありません。
(必ずしも絶対にそうであるとは限りません・・・特に最近、ルアーメーカーは安価なフック供給元を確保しようと国内外のサプライヤーを探しているみたいです)



ST46とがまかつトレブルSPがよく似た重さと形状を持っているので頻繁に比較されますが


・ST46は限界を超えた負荷が掛かると曲がる(伸びる)のに対してがまかつは折れる

・ST46は洗浄を怠ればすぐに錆びてしまうことがありえるが、がまかつは海水と防錆コーティングが化学変化を起こすことによって「がまかつ焼け」なる黒色に変化し、そこから腐食が進まずに長く安定する

・ST46は比較的安い(8個入りで定価850円・・・そこから値引きあり)のに対しがまかつは高い(6個入りで850円・・・あまり値引きがない)


ややがまかつSPが優れているフックだという評価が一般的でしょう。

実際、防錆性や強度を気にする人は新品であってもST46をがまかつに交換する、という人も存在します。

しかし、どんなに強くてもあっという間に使いものにならなくなることがある、というのがソルトルアーのトレブルフック。

コストパフォーマンスやフック交換時期のサイクルなど、総合的にみてやっぱりST46がいいという人もいます。





ここではST-46の解説に特化します


ST46.jpg


簡単にいうと、今のシーバス界ではこのオーナー社の”カルティバ”・・・「スティンガー46」という型番のフックがデファクト・スタンダードともいえる地位を築いています。故に、このフックに関する知識を持つことはシーバスをやるうえでは必須です。

因みにこの会社のフック名と品番はこういう規則に沿って命名されます

OWNER・・・社名
Cultiva・・・オーナー社のルアー部門のブランド名
ST-○○#○←シリーズ内のサイズ
   ↑
シリーズ名

#の後に入る数字は大きければフックサイズは小さくなります。

ST46でいえば

10 - 8 - 6 - 5 - 4 - 3 - 2 - 1 - 1/0 - 2/0

こういうサイズラインナップになっており、左にいけば小さく、右に行けば大きくなります。

例えば同じST46でも#4サイズと#8サイズでは0.3gほど違います。

フックは重量がほぼそのまま強度に比例しているわけではないのですが、かなり比例に近い関係なので#4は強く#8は弱いと考えることが可能です。
もっとも、場所や魚によっては#4でも強さが足りないということは普通におこりますが。


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下のルアー(コモモSF125)の真ん中のフックに注目・・・#4のフックが2本掛かっても2本とも伸ばして逃げていく怪力を持つシーバスは普通に存在します


ST46が何故シーバス界においてメインストリームのフックになり得たかといえば、一つは刺さりの良さと強度がシーバスにベストマッチしていたため。
ST46とST56は殆ど同じフォルムですが、大きい数字のST56のほうが軸が太く、強く、重いです。
軸が太ければそれだけ刺さりが悪くなり、磯や超大型狙いといった特殊なシチュエーションを除けば強度はオーバースペックになり、ただ刺さりが悪いというデメリットだけが残ります。

もう一つの理由は、2016年現在はとても安価とはいえなくなりましたが・・・昔は中々お手頃な価格で、がまかつトレブルほどではないけれどそこそこの品質・・・つまりはコスパが高かったからです。
ただし、ルアーメーカー各社はフック高騰からその仕入れに頭を悩ませているみたいで、多くのルアーメーカーはデフォルトのフックを「ST46風」のフックをどこぞから仕入れて付けることが多くなりました。

そして最後の理由は、このフックがメインストリームであるが故に、ST46の形状を元にルアーを設計する・・・つまりはST46搭載が前提でバランスを考えられるために更にその地位が盤石なものになったということです。
仮に将来、”純正”のST46がその価格から敬遠されてメインストリームでなくなったとしても、その規格が優秀であるが故にその形状・その重量・そのサイズが業界スタンダードからの地位から消える・・・ということはないでしょう。



#10サイズはエリア10やマニック115などの細身のルアーなどに

#8サイズ使用の代表格はコモモ110や80mm程度の港湾シンペン各種・・・ここのサイズまでは研ぐことが難しいです

#6になると難なく研げるようになります・・・港湾系ルアーの多くがこのサイズ

#5サイズは大きくなれどもまだ軸が細く、伸ばさることが多い・・・SLSVZ-120やスタッガリングスイマー100/125がこのフック

#4「安心」と呼ばれはじめるフックサイズ・・・河川のランカーハンティングルアーにはこのサイズ以上のフック搭載が必須といわれています・・・コモモ125など

#3目に見えてフック軸が太くなり、磯での使用にも耐えうるようになってきます

#2念願(?)の自重1g超え・・・このサイズからST56とどちらを選ぶか、選択肢が被ってきます

#1アイルマグネットやK2Fなどの大型磯ルアーに

#1/0 2.5gを超えてシーバス用というよりはなんらかの理由で「細軸の大型トレブルが欲しい」人むけ

#2/0 4g近くなってシーバス用というよりはなんらかの理由で「細軸の青物トレブルが欲しい」人むけ




メーカーHPやルアーのパッケージにフックは○サイズと書かれていたら十中八九、このST46のことを指しているので、フックに関する拘りや知識がまだ自分の中に存在しない段階であれば、このST46を交換用(あるいはフックチューン用)フックとして買い求めましょう。

防錆性について:
スズでコーティングしているだけなので、防錆性はさほど無く、一度海水につけたST46はその後使うことがなくても腐食劣化していきます。
鋼の本体を守る防錆加工については色々方法があるみたいですが、自分が知るところではスズがもっとも簡単かつ安上がりなメソッドで、鋼をむき出しにしないことにより腐食を防ぐというものですが、この「鋼を覆う」という設計思想であればコーティング素材はニッケルのほうが優秀っぽいです。
スズやニッケルのコーティングとは発想が違うのが鉛などの「酸化を安定させる」素材を使ったコーティング・・・・がまかつトレブルで使われている防錆加工法「ハイパーシールド」やFIMOフックに使われている防錆加工法がこれに該当します。
ST46にそれほどの防錆性が備わっていないのには「スズという防錆素材が使用とともに傷ついていきフック本体から剥がれていくから&時間の経過とともに塩がスズのコーティング層を浸透して鋼が腐食するから」という理由があるんですね。


尚、フックシャープナー等で研ぐことができれば、防錆性はさらに低下しますが、貫通力を取り戻すことができます。
あたりまえですが、研ぐと表面のスズも除去されるので、再び得た貫通力は当然ながら持続しません(笑)




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Comment 2

2016.09.10
Sat
23:27

貧弱 #-

URL

以前はバス釣りの惰性でフックカバーのMに合わせて
6とか8をテケトーに交換していましたが、
最近は純正でも太軸の4とかが装着されているので、
フックカバーをテトラの隙間に落っことしてカバー補充が増えました。

ラパラの飛ばないサスペンドに1番手大きいフックを付けてスローシンキングにしてみたりしてます。
ジャーク専用になったりしてますが●rz

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2016.09.17
Sat
00:57

ぼらお #-

URL

Re: 情報

> フック記事が出ましたので情報提供として・・。
> もしや御存知かもしれませんが、その時は御容赦くださいw


シングルフックの話、面白かったですw

実はかなりのメーカーが某国製フックの調達に舵を切りはじめていますね。

EGは間違いなくそう。

Mも実は怪しいフックをつけているルアーが存在します・・・おっしゃるように例外的なケースかもしれませんが・・・

DLはかなり前からやってますね(もしかしたら一番古参かも)

ハイクオリティーのフックを製造できるのは有名無名を問わずに日本のメーカーだけなんじゃないかという神話が崩れつつあります。

ソースは・・・まぁ、秘密ですw

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