トレブルフックの種類~がまかつトレブルSPMH編~ - 初心者のためのフック講座

トレブルフックの種類~がまかつトレブルSPMH編~

 11,2016 10:17
DSCN3068.jpg


前回のこのシリーズでは、シーバスにおいて使われるトレブルフックは次の順番で大切である、と書きました。


・ST-46(ST-56)


・がまかつトレブルSP


・がまかつトレブルRB


・ST-31(ST-41



がまかつトレブルSPとRBはよく混同されがちですが、違いは明白です。


ST-46に似たフォルムで、パッケージが白いのがSP(スロープドベント)


ロングシャンク(要するに中央軸が長い)で、パッケージが黒いのがRB(ラウンドベント)


がまかつは独特な形状をした(吸い込み・刺さりがいいといわれているカタチの)RBのほうを主力にしたかったみたいですが、シーバスにおいては圧倒的にSPが支持されています。

何故SPがRBより支持されているのか、その理由はがまかつも認識しているみたいです・・・

曰く:

「SPシリーズ」はスプロートベンドタイプで「RBシリーズ」よりもシャンクを短めに設計しました。
「RBシリーズ」で実証済みの強さ・鋭さといった素材特性に加え、ロングシャンクでは前後のトレブルフックが干渉してしまう、トリプルハンガータイプのプラグにも好対応。
あらゆるプラグへの許容範囲の広さが特徴です。

http://www.gamakatsu.co.jp/products/search.php?md=d1&kd=3&n=67631


要するに、ロングシャンクにすると他のフックに干渉したり、ルアー本体に絡んだり、あるいはリーダーを拾ってエビったりして、時間あたりの効率が下がるのは勿論のこと、大事な1キャストがフックのせいで失敗に終わることがあるので敬遠されているわけですね。

RBでロングシャンクの弊害を避けるためにはサイズを小さくして強度も吸い込みも刺さりも落とさねばならない・・・という本末転倒なことになります。

「主力」のRBMHはオーナーでいえばST46の上位強度版であるST56に相当する「RBH」が存在しますが、「傍流」であるSPMHには「SPH」が存在しません。
こういう妙なプライドで損をしている会社ってありますよね(苦笑)

尚、RBもSPもMHより細くて軽くて曲がりやすい「RBM」と「SPM」が存在しますが、特殊な重量調整が必要なルアーセッティングのためにMが必要だ、などの理由がない限り無視してOKです。



がまかつトレブルの最大の特徴は「ハイパーシールド」と称される防錆加工技術。

ST46のようにスズで鋼線を覆って塩が鉄に接触することを防ぐ・・・という単純な防錆加工よりもうすこし洗練された技術で、表面に施したコーティングが一度酸化して皮膜を作ることによって、その状態を長く安定させようとするものです。

一度海水に漬けたがまかつトレブルSPMHは化学反応をおこして黒ずんだ色になります。
一見すると腐食して使えないフックになってしまったかのように思えますが、爪を使ったシャープネステストをするとその刺さりが殆ど失われていないことがわかるでしょう。


KIMG0706.jpg

黒く変色したフックに注目・・・刺さりの良さは失われません


これがハイパーシールドの最大の特徴で、ST46がどんなに念入りにフックメンテを施しても一度使ったフックの長期保存が不可能なのに対し、がまかつSP(RB)は長期保存後の再使用が可能です。

シーバスの釣行頻度が低い人、別の釣りに浮気しては戻ってくる人、数多くのルアーを浅く広く使う人なんかにはうってつけのフックといえるでしょう。

逆に、選びぬかれた少数のルアーを投げ倒すようなスタイルであったり、タフコンディションのフィールドで主に釣りをしているような人ががまかつSPを使っても、ボトムに擦ったり、ストラクチャーにぶつけたり、魚に曲げられたりして、その強い防錆性能がフルに発揮されるまえにフックの寿命がくるのであまり意味はないですね。
そんな場合はもっと安いフックを短いサイクルで交換したほうが賢い選択になるかもしれません。


強度についてですが、前にも述べたとおり、限界を超える負荷に対して曲がる・伸びるST46に対して折れるがまかつトレブルSPMHという定評があります。

単純強度でいえば同サイズであるとすると、がまかつトレブルSPMHに軍配が上がると思います。
小さなマージンですが、がまが強い。

サイズといえばSPMHはST46とは違うサイズ展開をしており


8 -7- 6 - 5 - 4 - 3 - 2 - 1


8と7が同じ太さでサイズ違い、6と5が同じ太さでサイズ違い、それから4,3,2,1がそれぞれ別の太さの鋼線を使い、数字が小さくなるにつれて軸が太くなるようになっています。


#10サイズは存在しません

#8&7サイズは港湾向けの小型ルアーに・・・・因みに重量的には殆どかわりませんST46#8相当

#6&5サイズは河川干潟のルアーに・・・これまた重量的にはあまり変わりませんST46#6と5相当

#4「安心」と呼ばれはじめるフックサイズ・・・河川のランカーハンティングルアーに

#3目に見えてフック軸が太くなり、磯での使用にも耐えうるようになってきます

#2念願(?)の自重1g超え・・・頑丈です

#1アイルマグネットやK2Fなどの大型磯ルアーに




スペック詳細は詳しくは下記画像を参照のこと(クリックで拡大します)


SPMH.jpg


SPMHは、がまかつの技術でST46のフォルムのフックを作ったという、良く言えばいいとこ取りしたフック・・・悪く言えば節操の無いフックといえますが、ST46に較べて強くて長持ち、しかもコーティングが薄いことから鋭さは上です。
RBMHに比べるとショートシャンクなので吸い込みと刺さりに劣りますが、相対的にではなく、絶対的にみればSPMHは十分に・・・いや、かなり刺さりがいいといえるフックです。
しかもRBMHがそのシャンク長で様々な制限があるのに対し、SPMHは殆どありません。


欠点といえば・・・お高いと言うと点と、使い方によってはそのポテンシャルが活かされない可能性があるといったところでしょうか。

お金に余裕があるならば、フック重量がルアーとの適合性に問題ないのであれば、SPMHを選んでみてください。

ホント、なんでSPHを作らないのか理解に苦しみますね。
(ちなみに青物を強く意識した【SPXH】は存在します・・・大型マルスズキ~ヒラスズキ~小中型青物用の【SPH】が存在しないのです)








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Comment 4

2016.09.11
Sun
20:32

SBJ特攻隊長 #-

URL

ご無沙汰です。

なるほど、俺はノーマルのST46が終わったら、直ぐにガマSPMHに変えてます。
ランカー狙いで、ツーフックルアーならばRBHも選択します。

ヘビー釣行ならST46、期間が空くならガマ。わかりやすかったです。

編集 | 返信 | 
2016.09.12
Mon
09:39

汐音 #-

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先日フックを研いでいました、棒ヤスリで研いでたらめんどくさくなりミニリューターで研ぎました。
ダイソーに売ってる電池式のリューターを現場へ持っていけば楽なのかなと思ったりもしましたがそんなに研がないな~とも思いつつ・・・

編集 | 返信 | 
2016.09.16
Fri
15:08

ぼらお #-

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Re: タイトルなし

> ご無沙汰です。
>
> なるほど、俺はノーマルのST46が終わったら、直ぐにガマSPMHに変えてます。
> ランカー狙いで、ツーフックルアーならばRBHも選択します。
>
> ヘビー釣行ならST46、期間が空くならガマ。わかりやすかったです。


フックは消耗品であって、自分の釣行頻度から適切なフックを選んで買うというのは大切な要素ですね。

自分がそれを出来るようになったのは何年目からだったでしょう・・・?

フックに関する重要性が「ぼんやりとした知識」としてある人にこそ、コスト面からフックを考えるという点に早く気がついてもらいたいです。

編集 | 返信 | 
2016.09.17
Sat
00:59

ぼらお #-

URL

Re: タイトルなし

> 先日フックを研いでいました、棒ヤスリで研いでたらめんどくさくなりミニリューターで研ぎました。
> ダイソーに売ってる電池式のリューターを現場へ持っていけば楽なのかなと思ったりもしましたがそんなに研がないな~とも思いつつ・・・

100均のシャープナーいいですよ!

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